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主人公にはなれないけど

shujinkou niha narenai kedo

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表題作主人公にはなれないけど

室生 海斗
大学2年生
文哉
大学1年生、喫茶バイト、20歳

その他の収録作品

  • 描き下ろしマンガ『3年後』
  • キャラクター話
  • 背景設定・あとがき

あらすじ

物心ついたころからずっと隣にいる
幼なじみ・海斗(かいと)に、長年片想いしている
大学生の文哉(ふみや)。
セフレは作っても恋愛とは無縁の海斗にとって、
一番近い存在は自分のはず――
そうやって恋心を隠し、“幼なじみ兼親友”の
立場に甘んじる日々だ。
ところがある日、仲がいいという大学の先輩・
諒(りょう)を紹介される。
男友達すらとくにいない海斗が
懐くなんて珍しい…。
不思議に思っていた矢先、
諒を見つめるまなざしに、
本人ですら無自覚の思慕を見つけてしまって!?

作品情報

作品名
主人公にはなれないけど
著者
桃子すいか 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784199610394

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19

4.7

(17)

(14)

萌々

(2)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
5
得点
81
評価数
17
平均
4.7 / 5
神率
82.4%

レビュー投稿数5

四角関係だけど

好き先生の新刊で
またまた切ない系のお話だとの事で即購入しました。
地獄の片思いがテーマとかなんとかって話ですが
過程はしんどいけどそこまでつらくはなかったです。
てかめちゃくちゃ良かったです。
やっぱりすいか先生好きだな。
四角関係だけどカバーのメガネの
年上キャラは当て馬スパイスで
主人公はすいか先生も書いてたみたいに
完全に攻めの海斗かなって私も思いました。
しっかり主役の海斗と文哉の濃いい
思いのお話でしたね。
剣道をしているリョウをかっこいい好きだなって思ったのは…
あーなるほど…
W不倫家庭で育ってしまった海斗が
恋愛がわからない
自分の気持ちがわからない…から
しっかり見つめて素直な気持ちで
無くしたくないものをつかむ
ボロボロに泣いてる攻めくんよかったなー!
友達も終わるっていう
一花の言葉印象的でした。
終わらなくて本当によかったし
三年後らぶな様子がみれてほんとうれしい。
まさかのともだちから恋人になれたお話。
読み切りが配信されるみたいなので
そちらも楽しみです。


1

切ないけれど、素敵な片想い

とても近くに存在している、3つの片想いを描いたお話。
その距離感をうまく表現している表紙もすごく良かったです。

どれもうまい具合にバランスを保っているように見える恋だけれど、交わりそうで交わらない距離感で過ごす彼らの日々にはやっぱり切なさが滲んでいます。
それぞれの視点で好きな相手への想いや自分の気持ちの変化が明かされていくたびに心が揺さぶられて、本当に苦しかった…。
先生がテーマとしていた『地獄の片想い』、まさにそれでした。

でもそんな地獄の中にいるからこそ、周りに流されたり諦めたりせずに3人ともきちんと自分自身を見つめているんですよね。
揺るぎない想いを持ちながらも自分の変化と向き合っていく、そんな彼らの強さにも胸を打たれました。

苦しくなる場面の数々に何度も胸がギュッとなりましたが、彼らが悩んだことはひとつもムダにならない未来が待っていて。
実る恋も届かない想いもまるごとキラキラ輝いているような、めちゃくちゃ素敵な恋愛群像劇でした。

描き下ろしの『3年後』もすっごく良かった。
有島にも幸せが待っていてくれたらいいなと思います。

1

登場人物全員、片思い

はーーーーー…
泣いてしまいました。

”地獄の片思い”がコンセプトで描かれたという
桃子すいか先生の新刊。

まさにそのとおり、キャラ(ほぼ)全員が”片思い”をしている
三角?四角関係のお話でした。

有島さん→文哉→海斗→諒→一花。
(実際には”?”な片思いもあるわけなのですが)

この中の海斗×文哉の恋物語が中心にお話が進み、
有島視点・海斗視点・一花視点とそれぞれの視点から見る
お話にまた、心を揺さぶられます。


しんどくて、辛くて、苦しくて…

そして最後の最後、特に描き下ろしで全てが救われる一冊でした。
読み終えてしばらく経った今も、余韻に浸ってぼうっとしています。

特に印象に残ったのが、
「この世でいちばん、”あげたい”人。」

という海斗(攻め)の独白です。

恋ってなんだ?愛ってなんだ?恋愛の「好き」とはなんだ?と
考えて考えて考えて、彼が出した結論。

シンプルで短くてストレートで。
本当にまさに、それこそ愛だよね、愛だよなあ…と
しみじみページを見つめ、浸ったシーンでした。

海斗がなあ…!12歳?か13歳の頃に初体験を終え、
その後もあっけらかんと女性を取っ替え引っ替え、なヤリチンなのです。

なのになぜか律儀なところなんかもあって、
恋したら絶っっっっ対に厄介だよ!ってキャラなのです。

…なのに、なのに…

憎めないーーーー…!ずるいーーーー!

文哉のバイト先の常連客・建築家の有島さんの方が、
絶対絶対いいよ!!
甘え下手な文哉を思いっきり包み込んで甘やかしてくれるよ!と
思うのだけど、いつのまにか海斗の思いにも絆され、
二人をそっと見守る気持ちで応援している自分がいました。

それでも自分は、有島さん推し…!
有島さんの新しい恋も、いつかどこかで見てみたいな。。

二人の幼馴染・一花ちゃん。
女性の出てくるBLは大きく好みが分かれるところだと思うのですが、
この一花ちゃんは”好きにならずにいられない”
素敵すぎるキャラでした。

文哉の話を聞き、涙を流し。
海斗の話を聞き、涙を流し。

「私も海斗を愛してるよ」
「海斗の文哉への気持ちも、じゅうぶんすぎるくらい
”愛”って言えると思うけどな」

気持ちに寄り添い、見守り、背中を撫でて
そしてそっと押してあげられる人。
本当に今思い出しても素敵だなあ..と思います✨

切なさに胸締め付けられながら読んだ本編、
終盤の描き下ろし「3年後」がまた、最高に幸せ溢れてて。

セリフ一切なし、おそらく同棲していると思われる
社会人・海斗×大学4年生(一浪しているので)の文哉の
日常が描かれています。

お揃いのカップ(!これ、本編では海斗が持って行ったカップが
結局手渡せず、割れて終わってしまってたんですよね...感無量)、
朝から文哉にへばりつく可愛い海斗、行ってらっしゃいのチュー
(文哉から!♡)。

1コマ1コマが、愛と幸せに溢れていて...

彼らの軌跡を知っているからこそ、
胸がきゅーーーっとなって幸せが爆発してしまう。
そんな珠玉のアフターストーリーでした✨

切ないししんどいけれど、
これから何度も何度も読み返すだろうな、と思えた一作。

桃子すいか先生、最高に沁みるお話をありがとうございます…!


★修正:なし(描写なし)※描き下ろしにチラッとだけ
電子シーモア

1

片思い渋滞です。

キュッと胸を締め付けるような切ないとしんどさ、登場人物各々の心情がクロスしまくる作品でした。
中々1冊でこの作品をまとめるのは大変だったのでは?と
読み終えて思いましたが、先生のあとがきにも
そのようなことを書かれていました。
後日、番外が出るということで楽しみです!!

登場人物が5人いまして、物語の始まり前に
先生が相関図を書いてくださっていたのでスーッと
読み進められると思います。
幼なじみ3人と大学の先輩と喫茶の常連さん
BLには敬遠されがちな、女の子が幼なじみの中の1人。
ちょっと苦手かも……となる方!!!
彼女視点の3話がとても良い!!!!
読み進めている途中で再度読みかえしてしまうくらい
個人的には好きでした。


単行本自体が分厚めで読み応えたっぷりです。
1冊で感情グラグラ揺さぶられます。
誰視点で読むかでもまた感覚変わるかなーと思います!
そして宮沢賢治を久しぶりに読みたくなりました(笑)

1

そこにあるのは・・・・・・

桃子すいか先生の新刊、とても楽しみにしておりました!

本誌でずっと追っていたのですが、改めて通しで読むと全然違った感覚になりました。
しんどさは3倍くらいに感じられました......

海斗は先生の作品としてはレア?なヤ◯チン属性のキャラ。
文哉は自分より他人を優先するタイプのキャラ。
↑これだけ見ると「あーそういう感じね」と予想してしまいそうなところですが、実際には桃子すいか先生の優しい眼差しが反映された作品になっています(語彙力)
海斗や文哉だけでなく、一花、匡平、諒など色々な人物が相互に関係し合って話が進んでいく流れの中に、桃子すいか先生らしい眼差しを感じられます。

露骨な当て馬などではなく自然なかたちで女の子が登場するBLがとても好きなのですが、この作品はまさにこのタイプの作品で、一花がとても輝いています。

......などと色々書いても伝わらない部分が多すぎるので、結局は「読んでください!」としか言えないのですが、ぜひぜひ読んでいただきたいです。

2

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