12/12発売amazonの電子書籍版です
小説

ドキドキしながら、発売を心待ちにしていました。
去年(一昨年だったかも..)シリーズを読み始め、だいぶ後から入ったファンですが
壮大な愛の物語、文字どおり徹夜で読み耽ったのを今でも覚えています。
こちらは17編から成る短編集。
表紙も言うことなし、文句なしに素晴らしいのですが、
なんといってもyoco先生の口絵が…!神がかってる。
抱きしめ合い微笑み合うエド&礼が本当に幸せそうで、涙が出ました。
礼の指に光る指輪が、二人の確固たる”愛”を象徴してますね。
この口絵だけで、ずっとずっと眺めていられる。
個人的に、エドの秘書・ロードリーのお話に心打たれ、涙しました。
一番印象深かった。
エド×礼に限らず、「愛とは何か」を、こんなにも突き詰めた究極の作品が読める幸せ…
スタン×桂人の元作品は実はまだ未読なのですが;
こちらの番外編集を読み終えてすぐ、カートにインしました。
読みます。読む。読まねばー…!!!
そして嬉しいことに、こちらの番外編集、まだ続くのですね!?
興奮しちゃうよー…!
スタン×桂人のお話を読みながら、ドキドキと続刊を待ちたいと思います。
以下、全てではありませんが印象に残ったお話について、感想を。
どのお話も心に響く、殊玉の短編集でした✨
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★王は小鳥を愛さない
17歳、礼を無傷で”解放”する日をひたすらに待ち続けるエド。
上級生たちが礼にちょっかいを出そうとしているのを知り、
人知れず怒り・嫉妬を堪える様にもう、彼の”愛”を感じてたまらない気持ちになります。
二人の”その先”の物語をもう一度読み返したくなる、印象深い短編集第一話でした。
★王と小鳥の休暇
エド27歳×礼・25歳。休日にエドを誘い、共にかつての母校・リーストンへ。
18歳の頃の自分を遠く感じるーと語るエドの寂しさに礼と共に共感し、
切なさに胸が痛みました。
遠い10年前の記憶、若かった二人の想いがどうしてもうまく絡み合わなかったからこそ、
今一緒にいられる幸せが光るんだなあ…
二人が共に懐かしの母校へ赴いたことを知り、
当時のまま大切に保管してあった制服を出してくれる
老執事・セバスチャンの心遣いが素晴らしくて泣ける( ; ; )
制服にそっと顔を寄せる礼を見て、
制服にまで嫉妬するエドが愛おしいし、いじらしい。
仄かに香る切なさと、現在の二人の間に漂う甘さとの幸福感に酔いしれる、
素敵なお話でした。
★秘書は今日も悩んでいる
エドの秘書・ロードリー視点のお話。
毎度毎度、エドの嫉妬から始まる同じパターンで喧嘩をす主に
呆れるロードリーの描写に笑っちゃうw
完全無欠のエドが、こと礼のこととなると途端にダメダメになるの、
いいですよねえ(*´艸`)
「学習能力ないんですか?」との辛辣な言葉が笑いを誘うw
二人の愛の守り手、ロードリー。なんてできた秘書なの!これからも頑張れー!笑
★秘書の後悔と愛
ロードリーとエドとの出会いのお話、涙しました( ; ; )
不遇なロードリーの身の上、努力しても決して埋まらずいつまでも追ってくる、
”貴族と庶民”という身分の差ゆえのささくれ…
いつか巡り巡ってくる、愛のために。
あなたたち二人のために、働いています、と心で呟くロードリーは確かに、
「愛を知る人」なのだと思います。
どうかロードリー自身にも、もう一度、愛を与えてくれる人が現れますように..と
願わずにはいられません。
★王と小鳥のバレンタイン
あああ…もう、胸がいっぱいになります。
「仕事で遅くなるから」と言っておいて…のベタな展開といえば
そうかもしれないけれど、もう想像をはるかに超えるロマンチックさに、
読んでいる間中心臓がドキドキ言いっぱなし。
”あなたへの心の鍵”。なんて素敵な言葉なんでしょう…
2月14日のバレンタイン当日、もう一度じっくり読読み直そう、と
心に決めました。最高に甘いお話、心が熱く蕩けました…
★ロンドンナイトは大荒れ模様
オーランド視点、ジョナス・エド・礼との四人の上品な会員制クラブでの、
酔っ払ってあまり上品ではなくなった面子のお話(笑)
礼への思いを隠すことなんてしないエドの執着心が、良いー…
そしてオーランドの礼への”愛”。
ここにも、エドやジョナスとはまた違う「愛の形」が見え、
心打たれました。
★コペンハーゲンから愛をこめて
ギル視点!私はギルが大好きなのです…
このお話も、秘書・ロードリーのお話と同じくらい大好きです。
常に飽きるほど「エド2世」「エドに似ている」という言葉を
褒め言葉として(!)言われ続けてきたギル。
そんな彼が、くさくさした気分の時に礼に言われた一言によって、
どれほどハッとさせられたか。救われたか。
シリーズ本編を読んだ時の感動が、さあっと鮮やかに蘇ってくる感動を、
再び味わいました..
★王さまは小鳥の国へ
超絶多忙の中、なんとか三日の休みをもぎ取って
日本にいる礼に会いに行ったエド。
しかし、レセプションで礼は芸術家たちから大人気、
すこしも礼に近づけないことに苛立ち、くさくさするエドが相変わらず過ぎて可愛い..w
その語、なんとか飛び出してきた礼が抱きついてきて言った
「5秒だけこうさせて」という言葉の響きのなんと甘いこと…!
満足げなエドの様子が、イラストはなくとも文章から
十二分に伝わってきて、心満たされたのでした・:*+
「パブリックスクール」が好きなので、こちらもよみました。
いろいろな視点から、お話が描かれていたり、総勢10名のプロフィールも書き下ろしで掲載されているなど、とても読みごたえがある一冊になっているとおもいます。
本編では描かれていなかったストーリーや、キャラたちの姿が、リアルに描かれていて、このシリーズのファンなら、必読だとおもいました。
大満足の一冊です。この本をよみ、ますます、このシリーズが好きになりました。
番外編集の楽しさを、只今ひしひしと感じております……!!
基本あまあまだし、ほのぼのほっこりだし、クスッと笑ってしまうちょっとした日常の恋人模様がとにもかくにも最高でした。
切なく悲しいシーンは、あってもほんのちょっとだけ。まだエドと礼が結ばれていなかったときの過去回想は胸にズキンときますが、現在進行形で愛を育み合う恋人同士のやりとりは、糖度が高くて終始頬がゆるみっばでした(笑)
エドってこんなにもヤキモチ焼きだっけ?とツッコミたくなるほど、もはや嫉妬はエドの代名詞。番外編集のあちらこちらで、幼な子のようなヤキモチを撒き散らすエドは必見です^ ^
エドの嫉妬を更に盛り上げてくれるのが、パブリックスクール時代の友人たちの存在です。あ、あと礼が担当するアーティストもいました。彼らと礼があまりにも仲良しで、エドを含めた礼大好きメンバーたちで礼の時間や礼の隣を取り合う椅子取りゲームに笑いが堪えきれませんでした!
エリートたちでワチャワチャし合うの図。ああ…私も仲間に入りたい(笑)
皆んな職業や働く場所も違うけど、不定期で集まって親交を深め合う和やかな時間にホッコリと癒されました。
番外編は、本編にはないキャラクターたちのリアルの姿をたくさん見る事ができる新しい発見の場でした。
それに。本編のストーリーの補完内容にもなっていて、本編では触れていないあの場面の裏ではこんなことがあったのかとか、こんなことを思っていたのか、とか。エドと礼以外の登場人物たちの過去エピや、彼らの心理がよく分かる視点描写が素晴らしかったです。
ボリュームとしてはエドと礼のストーリーの方が圧倒的に多いですが、スタンと桂人のストーリーも収録されています。嫉妬まみれのスタンと、各方面からモテモテな桂人の学園ライフが拝めて、こちらも満足の読後感でした。
どうやらこの番外編には続きがあるようで、今から楽しみにしています!
どんなストーリーになるのか早くも期待でいっぱいです。
