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CDが大好きでかなり前に購入しました。最近また読み返したんですが、何年経っても素晴らしい作品ですね。
攻めがアラブの王子(受)に拉致られるという当時はかなり珍しい設定。エロ密度が高い中ストーリーもちゃんと作りこまれていて、最後はハリウッド映画的なハッピーエンドになっております。個人的に空港での別れシーンが印象的でした。サイード、グッジョブ!
一番の読みどころはリインとアヤの関係性ですね。すれ違いながらも少しづつお互いを理解しようとする不器用な二人。アヤはリインの支えであり、ちゃんと叱ってくれる相手。初めて「神」ではなく「人」として扱ってくれる大切な存在。そんなリインを心から愛おしく思うアヤ。今まで色んなものを諦めてきた彼に「もう失いたくない」という気持ちが強く芽生えていく。本当に良いカップルです。
大昔に読んだことがあるので再読ですが、記憶がさっぱり残ってないので、未読と同じ気持ちで楽しめた。
商業小説では珍しい襲い受け。この時点で神。
受けによる攻めへの逆レイプが大好物なので、同士は絶対にこの一冊に満足できる。
自分の国に拉致してベッドに攻めを括り付け、一滴でも強力な媚薬をドバっと攻めのペニスに垂らして、挿れたい挿れたい思わせてからの騎乗位。
ただ自分が気持ちよくなれればいい受けは、攻めに極厚のゴムをつけて簡単にイカせないようにする鬼畜受け。
受け優位最高。
ある日、ゴムをつけ忘れてしまい、強力な媚薬がついた攻めのペニスを受け入れて、受けの中は熱くて痒くて苦しむ。自分の指だけでは奥に届かずに、でも正直に攻めに求めることが出来ずに泣いてしまう。快楽に弱いツンデレ王子が可愛い。
強制的に帰国させられるも、攻めの努力による再開にキュン死。
砂原さん×アラブというのがあまり想像できなかったけれど、テンプレアラブではなくて良かったです。
アラブ攻めじゃなくて、アラブ受けだし。
小椋ムクさん×アラブというところも、これまた新鮮。
ずっと積み本にしてて電子の本棚に並ぶ表紙を何度も目にしていたのだけど、あらすじを見るまで「アラブもの」だとは気づかなかった。
わがまま王子にかっさわれて、異国で性奴隷にさせられ、夜な夜な王子様にご奉仕するというやつなので、さぞやエロエロかと思いきやエロ描写はさほど濃くもなく。
そして傍若無人な淫乱王子かと思いきや、実は可愛らしくて、実は国のことを誰よりも思う孤高の王子であるという内面が次第に解けて見えてくるところが良かったです。
とても良かったのは異国の風景描写。
ただのお綺麗な風景描写に終わらず、そこに心情を上手くなぞらえるところがとても良かった。
「月の丘」と呼ぶ砂丘と辺り一面に広がる砂漠と無数の星々といった途方にくれるほど広大な景色を細やかに表現する箇所が素敵で、特に天の川を「天に川の流れさえも描く無数の星」と表現するところが好きでした。
「天に川の流れを描く無数の星」じゃなくて「天に川の流れさえも描く無数の星」とするところが。
そして国のために生きようとする王子が、自分の心はあの「月の丘」に置いてきたという箇所。
どんな大きな岩ですら次第に砕けてやがて砂になる砂漠に自分の想いをなぞらえたところが、この作品の中で一番好きなところです。
タイトルの「職業、王子」も読む前は、もうちょっと上手いタイトル無かったのか?と思ってたけど、読んでる途中で「なるほど!」となり、読後はこのタイトルで良かったと思えるところも上手いなあと思います。
アラブの王様(王子様)に拉致監禁されたら、まさかの王子受けだったという話……(ざっくり)
今までアラブの拉致監禁モノって王様攻めがほとんどだったと思うんですが、まさかの王子受け。ちょっとこの辺りが新しいところだと思います。
まあ、ちゃんと説明すると。
親の借金のせいで、AVビデオレンタル店に勤める綾高大地は、突如、店を訪れた職業欄に「王子」と記入した少年に拉致され、目を覚ましたら、砂漠の国にいた。
そこで、リインシャールという王子に性奴隷として扱われる。ただし、自らが攻めとして……。
最初は無理やりだったけれど、次第に国を想うリインの気持ちに触れて、リインに対する気持ちが変化していく……という話でした。
さらわれたのにも関わらず、攻めだったというのが斬新ではありましたが、後はほだされ系の王道でした。
おだやかなトーンでつづられるアラブ系BLなので、そういう小説がお好きな方にはお勧めします。
初アラブもの。
受けじゃなく攻めが性奴隷にされるというシチュエーションに惹かれて購入。
親の借金のせいで大学中退を余儀なくされ、AVレンタルビデオ店で働いていた綾鷹。
ある日突然、店に白装束のいかにもアラブ〜な怪しい集団が現れます。
どうやらその集団の1人だけ色白で若い青年(リイン王子)は、触手もののAVを買って帰りたいらしい。
レンタルビデオだから売ることはできないと何度も説明してるのに全然人の話を聞かない王子。
いくらだ?→売れない。の押し問答が始まっちゃいます。
仕方なく借りることに同意するものの、申込書を書いていたらまだ17歳で結局売れないことが判明。
また言い合っているうちに、王子はAVを持ち帰ることは諦めるのですが、代わりの土産が必要だと言いながら傍に立っている男に声をかけると、次の瞬間綾鷹は鳩尾を打たれ、強制的に意識を飛ばされます。
そして気が付いたらそこは見知らぬ土地…
リインに性奴隷として買ったと言い渡され、逃げられないアラブの宮殿での性奴隷の日々が始まります〜
途中までセックス中はずっと側近のサイードが監視してるんですが、最初は抵抗があったもののだんだん気にならなくなっていく攻めの順応力が高いです。
2人でセックスしているというよりも、リインが綾鷹を使ってオナニーしているという感じなんですが、強力な媚薬を使って勃たせたくせに極厚のゴムを使って綾鷹が生殺し状態になってても自分には関係ないと言うリインが鬼畜でした。笑
奴隷とは言われたけど、夜のお務め以外は基本自由で宮殿内を歩き回ったり、ラクダに乗ったりしてます。
綾鷹は思ったことは結構はっきり言う性格なんですが、リインに歯向かっても罰を受けることもなく、戸籍は消されたもののなんだかんだ人権は損なわれてません。
そしてそんな日々にも慣れ、同時にリインの過去や芯の通った性格も知っていき、気が付いたら綾鷹はリインのことを可愛いと感じるように。
リインの方も綾鷹へは信頼を見せ始め、一方的だったセックスも徐々に形を変えていきます。
でも綾鷹の日本に帰りたいという思いは健在です。
リインへの気持ちとの間で揺れながらも何とか日本へ帰ろうと画策します。
それが仇になって危険な展開になったりするんですが…
リイン王子、性奴隷として買ったとか言うし、やってることもめちゃくちゃだから初っ端読んでる時はただわがままな王子なのかと思ったら結構深刻に国のことを考えてました…
私は王子だ、という傲慢に思えた言葉。
王子だから国の物は全て自分のものだという言葉の裏には王子だからこそ手に入らないものもある、という孤独な面がありました。
自分の欲を第一に考えているのかと思いきや、そんなことはなく、国の未来を見据えて国のために死ぬ覚悟さえ持っているリインがかっこよかったです。
ラストはハッピーエンドになってよかったですが、思ったよりあっさり終わるので、せめて後日談があったら嬉しかったな…
…それにしてもカトラカマルの王族の性教育の設定が何気にすごい…成人前には知識だけでなく実施で学ぶってえろいな〜
あと初めて中に出された時、汚いって言って泣くリインがかわいかった。
精液を汚物扱いされる綾鷹…
エロに関しては結構楽しめました。