masimaro
原作未読です。
あらすじを読んでいたので展開を知ってはいたのですが、冒頭から、急な展開に一瞬ひとつ作品を飛ばして聞いてしまったのかなと困惑しました。
知っていながらもこの展開。思っていた以上に辛すぎます、
臣が辛いのに無理に笑顔を作りながら優しい声を慈英にかける度に心が痛かったです。
慈英の記憶喪失には、辛さを懸命に隠し穏やかに優しく接するのに名前の呼び方だけは、我慢できずに辛そうに指摘する場面が印象的でした。
思えば二人の思いが通じあう前から臣さんって呼んでるんですものね。
本当にふりだしに戻ってしまったようで、
聞いていて辛すぎでした。
冒頭から最後まで台詞の一つ一つが繊細な心理描写で構成されており、
いつものサスペンスな要素は少なめでした。
メインキャストの二人が本当にお上手なので、声だけで、こんなにも表情が頭に浮かぶのかと改めて声のプロの凄さ、
声優さんって凄いて思ってしまいました。
久遠役の檜山さん、めちゃくちゃ話し方が独特でしたが、凄いよかったです。
初めて出てきたキャラだったのにインパクトが凄かったです。
何度も聞くにはあまりにも辛く泣いてしまいそうで、少し勇気がいるけど、作品を聞くことができて、よかったです。
原作未読。
前作、前々作と箸休めだと思ってたのですが、この話を展開させるための布石だったんですね。
CD2枚組復活により、またどっぷりこの世界観に浸れると思ったら、初っぱなからとんでも展開すぎて頭が真っ白になりました。
いつまでたってもラブラブ新婚夫婦だと思って安心してたら、慈英(三木さん)の記憶喪失というちょっとあり得ないでしょ、と頭を抱えたくなるような容赦ない受いじめに萌え滾ったのはここだけの話。
今回はもう臣(神谷さん)が不憫で不憫で、そのいじらしさと健気さに何度も落涙し、聴き終わった頃にはどっと疲れが襲ってきました。
聴いてるだけなのに、もの凄く力が入ってしまいます。
失った記憶と目の前に存在する臣という存在に戸惑い、苦しむ慈英も可哀想でたまらなかったですが、今回ばかりは自分の存在だけ忘れ去られてしまった臣があまりに辛く、見ていられないほど痛々しい。
明るく振る舞ってはいても元来繊細な性質を持つ臣が、慈英を想って無理に笑う姿が儚げで、たまらなく愛しく思えます。
そんな臣を演じる神谷さんの傷ついてます演技が神がかっていて、何でもないちょっとした台詞やシーンで、ほろ、ほろっと涙がこぼれてきます。
臣と一緒にこっちまで思い出を振り返ってしまい、まだ頑張れる、もうちょっと頑張れる、そろそろしんどいかも、もう限界かも……という流れが悲しいほど理解できてしまいます。
慈英くそう、このやろー、臣のことはやく思い出せ! と、もういっぺん頭に衝撃与えてしまえとばかりに無理なことを考えてましたが、そんな慈英が臣の存在を忘れてしまって尚、もう一度臣に恋をする姿に号泣。
三木さん……三木さんの演技に泣かされる。
自分の愛した男との7年分の思い出を胸に秘めたまま、また同じ男を受け入れる臣にも涙し、なんか作中ずっとタオル抱えてた気がします。
一体どんな思いで慈英の気持ちを受け止め肌を許したんだろう、とせつない気持ちになりながら、ようやく記憶を取り戻した慈英に対して「おそい!」と神谷さんが叫んだ瞬間、びりびりと空気が震えるような感動が押し寄せてきました。
嬉しさと切なさと悔しさと色んな思いがこみ上げてきてたまらなかったです。
この叫びの威力が絶大というか、溜めていたもの全てを吐き出すような感情の発露に鳥肌が立ちました。
そこから続く神谷さんの怒濤のなじり方は、まるでこどもの癇癪のようですが、これが本来の臣で慈英の前でだけ甘えられる姿だと思うと、ふたりの存在が愛しくて愛しくて、心の底からよかったねと思わずにはいられません。
今作は本当に泣かされ続けて疲労困憊です。
子供返りした三木さんと、逆に分別のある大人に徹する神谷さんの対比が鮮やかで、普段の関係性とは真逆になっているのがお見事。
直接的な悲しみよりも間接的な悲しみの表現が上手くて、三木さんも神谷さんも静かに言葉を発しているだけなのに、それがもう全部泣けて泣けて仕方がないというとんでも構成です。
素晴らしい出来の話でしたが、これはちょっと気軽に聴き直すには勇気がいります。
慈英は記憶をなくし、臣が恋人であったことが頭から抜けてしまっています。
恋人を甘やかすことにたけていた男が一転、「どなたですか」なんで言います。
2人のしあわせ田舎ライフを見守ってきたじえおみファンは皆さん心が痛んだと思います。
けどさいごにはハッピーになります!ので、こころ折れずに最後まで聞いてみて下さい!
トラック14
記憶をなくした慈英が夢で見た、駐在所での逢瀬。夢の中の臣はこう言います。
「俺のこと、きらいだよな?」
慈英と臣の付き合いのきっかけ、はじめて肌を合わせたとき臣が言った言葉。
声の表現の仕方が心の機微をとても上手く表していて、とくに臣(CV:神谷浩史さん)の声色からは、夢を見ている慈英の目線での臣がわかるようでした。
「しなやか~」のドラマCDでは上のセリフが内向的な臣が「自分を守る」殻としての発言に聞こえたのに対して、「はなやか~」では、慈英を試すように甘くささやいているように受け取れました。
それは、「しなやか~」ではそのシーンは臣本人が言った言葉ですが、「はなやか~」では慈英の夢の中でのセリフで、完全に慈英の主観だから、ことばの響きに差が出ているのかなと捉えています。
私の深読みかもしれませんが、この表現の差は5年来のじえおみファンの私にとって本当に大きかったです。
声優さんの表現がとても素晴らしく、原作も挿絵もキャスティングにも恵まれた作品です。
このレビュがきっかけで、より多くの人が、ご自分の興味が向いたときに読んだり、聴いたりしてじえおみを知ってくださるといいなと思っています。読んでくださりありがとうございました。
なんで忘れちゃうんだよぅ…。
あんなに甘い声で臣くんの名前呼んでたのに。
愛してるって言葉じゃ足りないくらい、臣くんのこと想ってたのに…。
なんで…慈英のばか。ばか。ばか!!!←
記憶喪失の慈英と接してる臣くんの気持ち考えたら、
本当に苦しくて…悲しくて…。
なのに、慈英の前では優しく、明るく接して…。
もう、なんでこんな苦しめるの…。慈英のばか…。
他の方も仰っていましたが、何度慈英をぶん殴りたい衝動に駆られたか。
お話の内容も、キャストさんも、BGMも…
神以上の何物(者?)でもない。素晴らしいです。
ドラマCDで初めて泣きました。
あんなにラブラブだった筈なのに、
臣のことを小山さんと呼んだり
臣のことを拒絶したり
臣さんの気持ちを考えると切なくて切なくて
涙が止まりませんでした。
お二人の丁寧な演技、SE、ストーリーはもちろん
このシリーズは全てが自分のツボに合うなあと思いました。
二人の愛が再確認できた気がしてよかったです。