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表題作きみに愛をおしえる

灰汁島セイ,ライトノベル作家
瓜生衣沙,俳優

同時収録作品もういくつ寝ると

秀島慈英,天才画家
小山臣,警察官

同時収録作品薬指にはもうすこし

秀島照映,宝飾店オーナー兼職人
早坂未紘,大手出版社文芸編集

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

子役出身の俳優で今や声優や2.5次元俳優としても大人気の瓜生衣沙は、人気作家・灰汁島セイの大ファン。その作品に出演したことがきっかけで、灰汁島と瓜生は恋人同士となり、充実した毎日を送っている。大阪公演のため、現地入りした瓜生は、高校の先輩で元アイドルグループで人気だった五十公野と再会。以来、五十公野は何かと瓜生との仲をアピールし絡んできて、気が重い。そんな瓜生は、灰汁島とすごす時間に癒されるが!?

作品情報

作品名
きみに愛をおしえる
著者
崎谷はるひ 
イラスト
蓮川愛 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
しなやかな熱情
発売日
電子発売日
ISBN
9784344851771
3.8

(15)

(3)

萌々

(6)

(6)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
57
評価数
15
平均
3.8 / 5
神率
20%

レビュー投稿数4

恋愛面が薄かったかも

人気ラノベ作家の灰汁島先生と2.5次元舞台や声優としても活躍する瓜生衣沙くんのシリーズ2冊目?ですかね?
(なんかもっと読んでいる気もします。同人誌か?)
「ぼくは恋をしらない」は灰汁島視点でしたが、こちらは衣沙視点。
俳優さんなだけに、出演する舞台(劇場や楽屋や稽古場)やテレビのお仕事など、華やかな要素がちらほらでてきます。
衣沙が、高校の時に付き合いのあった当時人気絶頂アイドル今は落ち目さらに犯罪方面に片足突っ込んでるという、ヤバめのお方に目を付けられ、ネットで絡まれリアルで絡まれ、事務所や現場をあげてのトラブル対応に終始するお話でした。
このトラブルメーカーである五十公野(いずみの)氏が、ヴィランを気取りつつもあまり賢くなく底が知れてるようであり、でも事務所に所属していないので歯止めをする手立てが無い(無くはないけど面倒くさい)ことから、読みながら、衣沙が個人で抱える範囲を超えているなと思ってしまい、もやもやしました。
所属事務所が衣沙の前に立ちはだかって、後はこっちに任せなさい、となった瞬間に、五十公野氏トラブルが本人の手から一旦離れたので、良かった良かったと安堵するのと同時に、お話運びとしては疑問も感じました。
五十公野がおバカで、性懲りも無くおかしな行動をしたから再び表面化しましたが、なんともすっきりしない顛末でした。

共演者のベテラン俳優の水地さんがとてもステキでした。
衣沙が仕事に懸命に向き合って高みを目指して日々邁進している姿が良く分かり、そりゃ近くにこんなお手本のような人がいたら刺激を受けるよね、と眩しかったのですが、その分、恋愛面が薄く感じてしまったのが全体のバランス的に残念でした。
出来上がっているカップルだから仕方ないのかもしれません。
この二人の場合、衣沙が灰汁島のファンなので、ファン心理と恋愛感情が別個のようでもあり混在しているようでもあって、私の中ではしっくりと来ていないということもあります。
先生も人気作家ですし、実際に会うより二人の交流がSNSメインになると、ストーリー展開させるのも難しそうだなと思いました。

0

恋から愛へ

今回はライトノベル作家と声優業もこなす若手俳優のお話です。 

受様が悪い遊び相手にちょっかいを掛けられる表題作に
シリーズ主カプの画家&県警刑事のほのぼのお正月編、
宝飾店オーナー兼職人&編集者の既刊裏話的な短編を収録。

タイトル作をご紹介します。

受様は物心着いた時から子役俳優として仕事をしており
ものすごく売れる子役ではありませんでしたが
濃きようで顔立ちも整っていた受様は舞台やドラマ、
映画などにちょこちょこ出続けてます。

芝居をすることは嫌ではなかったけれど
自分でなくてもいいのではという思いもあり
高校に入る頃には辞め時がわからずに続けていて
オーデションにも落ち続け、身も入らずにいました。

そんな受様を変えたのは1冊の本との出会いでした。
参考書を見ようと立ち寄った書店で目に留まったのは
攻様の書いたファンタジー小説でした。

それまで読書には興味もなかった受様ですが
攻様の作品がアニメ化したら声を当てたいと言う思いから
声優のオーディションを受けるほどに
攻様は受様の未来をも変えた人物だったのです。

受様は攻様の熱心として追いかけていたしたが
攻様のアニメ化作品の声優としての出会いを経て
今では攻様は受様の恋人となります。

攻様は人気作家として受様は2.5次元俳優として
思うように会う時間も取れない事もありますが
それ故にともにいる時間を大事に過ごしています。

受様の次の仕事はRPCゲームの新作公演ですが
演技派俳優が受様が演じる主人公達と
対峙するラスボスとして出演していて
プレッシャーを感じつつも頑張っていたのですが

そんな受様の人気にあやかろうとする
元アイドルながらも今や落ち目な先輩俳優に
目を付けられてしまうのです。

果たして受様はこのトラブルを上手く乗り切れるのか!?

本作は「慈英×臣シリーズ」のスピンオフである
既刊「ぼくは恋をしらない」続刊で
攻視点だった既刊を振り返りつつ
受様が元カレに絡まれる騒動の顛末となります。

既刊はコミュ障な攻様視点だったので
キラキラ度がMAX状態だった受様でしたが

受様視点になる事で
既刊の出来事の裏事情にフフッてしたり
受様1人ではどうにもならない状況にハラハラしたり
受様を庇う攻様の言動にドキドキで
とっても楽しく読ませて頂きました (^-^)v

攻様が受様という護るべき人を得た事で
強くなった事が感じらたのもすごく良かったです。

新キャラによるスピンオフも楽しいですが
そしてぜひ本カプの続刊をお願いしたいです。

0

続編であったことを知らなかった

なるほど。文章から香ってきた少しばかりの違和感の理由はこれでしたか。

何となく、知ってるテイで話進んでるなって感じたのは、続編だったからなんですね。何で2人の出会いがサラッと流されてるんだろう…そこ詳しく知りたいのにって思ってモヤってました。

最近、私こういったパターンに当たるの多くて。タイトルも違うし、発刊前のあらすじもチェックしてるのに、読んでみて初めて分かる続編の事実にガガーン。
続編ならそう一筆欲しいところなんですが…

この作品に関しては、灰汁島×瓜生のストーリーが終わった後、いきなりぶっ込まれた正月エピソードに??でした。

だ…誰?誰たちなの!?

小説ジャックされたんかな?と思って読んでみれど、灰汁島も瓜生も登場しない舞台…おそらく作者さんの過去作品の1つっぽい。当然読んだところで意味が分かるはずもないです。
ハジメマシテの私が読むべき作品じゃなかったのかな。
本編のストーリーは、過去の2人を知らずともなかなか面白かったのに、更に盛り下がってしまいました。


私の感情の行き先は一旦置いといて、話を戻しましょう。

えっと、こちらの作品は「ぼくは恋をしらない」の続編ということらしいです。
灰汁島×瓜生の仕事を通じて展開されるBLになります。灰汁島は小説家、瓜生は俳優として、お互いが別フィールドで仕事に邁進している姿がとても眩しく描かれていました。

今作は、瓜生の元カレがストーカー化して邪魔するトラブルが勃発するもの。瓜生が昔遊んでいた相手で、今は落ち目の俳優でヤバイ人たちとの繋がりもあるクズ男です。
コイツがマジでウザくて気持ち悪くてしつこくてウンザリしました…。

瓜生を邪魔しにきては、灰汁島にも目をつけてこようとするので、瓜生は灰汁島に元カレのことを相談せず、乗り切ろうとするけど……っていうのが、今作品の大きな見どころです。

仕事がなくて瓜生にちょっかい出してネットでバズろうとするクズには、当然制裁が訪れるのでご安心して読んで下さいね。
その間はウザいしムカつくけど、不愉快なやり方で脅しにくるのに対し、灰汁島がスマートかつ理知的にやり込めるシーンは惚れ惚れしました!

前作既読でしたらもっと気持ちが入り込めたかもですね。2人の恋人としてのポテンシャルを理解してするには、情報量が少なかったので、修行して出直すことにします。

前作未読でしたが、お互いの仕事に対する姿勢と、互いへのリスペクト、お互いを大事に思う気持ちはすごく伝わりました。お互いがお互いの推しって素敵ですね(*´꒳`*)


もし私のように初めて読む方がいるなら、前作を読んでからの方がおススメです。

4

『ぼくは恋をしらない』の続編。

作家買い。
崎谷作品の『ぼくは恋をしらない』の続編。
『ぼくは~』は、崎谷作品の人気シリーズ「慈英×臣シリーズ」のスピンオフに当たる作品ですが、慈英×臣シリーズの作品は未読でも問題なく読めると思います。ただ『ぼくは~』の続きものなので、そちらが未読の方は『ぼくは~』を読まれてからこちらを読まれた方が良いと思います。

あとがきで崎谷先生も書かれているのですが、慈英×臣、のシリーズはスピンオフもたくさんあるので、未読の方はすべて追うのはなかなか難しいかもしれません。順番も分かりづらいですしね。長きにわたって(崎谷先生、今年デビュー25周年を迎えるそうです。おめでとうございます)一線で活躍してきた作家さまゆえ、でしょうね。

と、今作品とはちょびっと関係ない話で申し訳ない。
ということで、レビューを。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。




子役出身で、今や人気俳優の仲間入りをした瓜生には大切な恋人がいる。
もともとガチなファンだった、人気作家の灰汁島だ。不思議な縁で繋がり、そして今ではお互いに深く愛し合う恋人になり、公私ともに順調な日々を過ごしている。

が、そんな彼に不穏な空気が。
それは、高校時代の先輩で、芸能人としても先輩として憧れていた五十公野との再会がきっかけだった。単なる先輩後輩といった関係ではなく、数度身体の関係を持ったこともあった五十公野は、かつての人気アイドルとしての輝きを失っていて、今は黒いうわさもある人物。

そんな五十公野とあまり関わりたくないと思う瓜生ではあったが、なぜか五十公野は執拗に瓜生に絡んできて―?

前作『ぼくは恋をしらない』は攻めの灰汁島視点で描かれていましたが、今作品は受けの瓜生くん視点で紡がれていきます。仕事も、大切な恋人である灰汁島との時間も、少しずつ五十公野に脅かされる日々が瓜生くん視点で描かれているので、いったいどうなっていくのかハラハラしつつ読み進めました。

ストーリーとしては王道といった感じか。
が、前作『ぼくは恋をしらない』の時に比べて灰汁島さんがカッコよくなっていて悶絶しました。人見知りでコミュ障の灰汁島さんが、瓜生のために心を配る。スパダリ感が半端なくって、恋は人を変えるなあ、なんて思ったりしました。

終盤に慈英×臣のSSと、照映×未紘のSSも収録されていますが、こういったSSが、他の既刊誌のお話と絶妙にリンクしているのがさすがという感じ。崎谷先生っていったいどこまで見通してお話を描いているのかな、といっそ感心します。

崎谷作品と言えばこってり濃厚なエロ、って代名詞だと思うのですが、今作品はエロ控えめ。でも、エロなどなくとも甘い空気感はたっぷり満喫できる、そんな1冊でした。

3

この作品が収納されている本棚

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