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西野さんの作品の中では甘さ控えめでした。受けの女っぽさも薄め。ブックパスの読み放題にて。
痴漢したい人達が合法で楽しむ深夜の「痴漢電車」企画。挿入OKは赤、挿入以外なら何してもOKは黄色、席に座って見てるだけは青のチケットを買い、用意された“アテンダント”が乗車したらお楽しみ、というAV的テーマ。赤チケを買った奴は何か勝ち気なのが若干シュールです。
これがあれば通勤電車も平和になるんじゃないですかね、知らんけど。
性欲薄いノンケが快楽に戸惑いつつ堕ちていくのが好きで、その上抑圧と諦めの生活から自身を解放していくのが読めて良かったです。
以前なら仕事を押し付けられても諾々と引き受けてたのが、キッパリ言い返したり、『最近雰囲気変わったな…』って周りから思われるの良い。その実、快楽に弱くてエロエロな男に成り下がってるってギャップの移行に滅茶滅茶萌えました。
この作品で好きだったところ
・ノンケが快楽を知って戸惑いつつも抗えず堕ちていくの
・祖母による束縛から自分を解放し、今までの生き方と決別するカタルシス
・噴き方が豪快で気持ち良さそうだった笑
・攻めに後ろから挿入されてのモブフ◯ラ
・攻めとだけの絡みあり
・強制されなくても黙って剃毛&コックリング装着を続ける
微妙だったところ
・新井がフラフラしてて意味不明だった
・たまに新井に譲る佐伯
・もう少しその後の祖母への報復や仕事の変化が見たかった
西野先生の作品はわかりやすくエロいお話を読みたい時にピッタリなんだけど、これは残念ながら私には合わなかった。どのキャラの心理もわかりづらく、誰にも共感できない。
佐伯→忍の理由は、佐伯の言葉どおりなら、忍が「貞操観念が強くて」「誰にでも脚を開くような奴」じゃないから、好きになったんじゃないのか。なのに最終的には受けを、自分が興味ないと言い切っていた、ただの淫乱なビッチに貶してるんだけど。本当にこれで満足なのか? なんか矛盾してない?と思っちゃう。
もう一人の攻めの新井に至っては、なにがしたかったんだか本当にわからない。受けをずっと嫌いだったから、罠に嵌めたのではないの? なのに終盤では、嬉々として乱交に加わってるし。
受けをしがらみから解放するために、婚約者の女性を拉致したり、受けの卑猥な写真をおばあさんに送ったりするのは明らかにやり過ぎで、根底には愛があると言われても、サイコパス過ぎて理解に苦しむ。
受けも本来の自分になれてよかったね、とはあまり思えず、家族も婚約者も失っての快楽堕ちエンドなんで、どこかメリバっぽい。攻めとの関係にも愛情を感じにくく、自分が求める萌えはどこにもなかったです。
痴漢に遭ったことのある女性は結構多いはず。
訳あって身の回りの人に聞いたらほぼ100%だったし、当然のごとく、全員が「とっても嫌な経験」と話すんですよ。私としても痴漢なんて嫌な訳ですが、どうして西野さんの『陵辱もの』は拒否感が少なく読めてしまうんだろう?
大学時代の親友に懇願された公務員の忍は彼に指定された電車に乗りこみますが、それはチケットを買った人がアテンダントに淫らな行為を許される『痴漢電車』でした。忍はアテンダントとして親友に売られていたのです……(あまりにもざっくりしたあらすじで申し訳ない)
困ったことに私は西野さんのお話をそれほど「エロい」とは思わないのです。
多分さくさくやっちゃっているからなんだと思うんですね。もっとねちっこいのが好きみたい(笑)。
『抑圧されていた登場人物が開放される』っていうのが好きなんだと思います。
この開放感が半端ないほど突き抜けているんですね。
このお話の忍も陵辱され尽くした後、化けちゃうんですよ。最後は攻めの佐伯を喰っちゃうんじゃないかという位、化けます。
「だから嫌な感じがしないのかもしれないなぁ。実は西野さんってフェミニストなんじゃないの?」なんて思ったりして(個人の勝手な感想です)。
途中までは忍が可哀想で気の毒でなんとか助かる方法はないものか、新井と祖母は死ね!と読んでました。 辛かった~。
でも後半には忍が殻を少しずつ剥がして解放されていくので荒療治だけどこれはこれで良かったのかなあと。最後は痴漢電車の一番人気で忍もアテンダントを期待しています。
それにしてもこの作家さんの話を読むとそんなに気持ちいいのかな?別世界にいって人生が変わるほど快楽に貪欲になってやみつきになるのかなと思います。まあファンタジーなんですが。
辛い陵辱からその後の忍の救済と解放ということでハッピーエンドなのでしょうか。
佐伯に愛情がみえて読む方は救いがありましたが優しさが足りなくて辛かったです。
恋人になって独占するのに痴漢電車にはまだ乗せてたのか。忍が解放する所が好きって言ってましたけど、ビーストの恋人ではモヤってるみたいでしたね。
いやあ辛さ8割甘さは0,5割かな。
あとがきにもあるように忍が支配者になって佐伯を振り回してくれることを祈ります。
今作もエロかった。ご馳走さまです。
友人からおすすめされた作家さんで、数冊まとめて手に入れた中、表紙が好みだったので、こちらから読了。
残念ながら、内容はまったく好みじゃありませんでした。
モブ姦の萌えつぼがないし、攻めからの愛情も感じられない。
ないわけではないのかもしれませんが、ほとんどないに等しいほど希薄。
愛情じゃなくて、執着? 恋着でもなかったけど。
設定も、これは痴漢電車というか、裏社会、非合法の乱交パーティであって、衆人環視の中でのエロといっても、正しい痴漢ものではないような?(正しい痴漢というものが、あるかというと、よくわかりませんが)
そもそも、エロ描写が好みじゃなかったし、エロゲー設定をノリと勢いで書いてみたといったふんいき?
冒頭も読みづらくて、話に入っていけませんでした。
文章もヘタでわかりづらい。同人誌を書き始めたばかりの人の小説みたいでした。書きたいところだけ、妙に熱が入っていて、微に入り細に入り書き込んでいるのに、他はおざなりで書き飛ばしといったような。主人公の婚約者の扱いもひどい。
自分がBLに求めているものが、この作品の中にはありませんでした。
残念。