「今一瞬、アンタにむしゃぶりつきたくなった」

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表題作NightS

唐島真人,運び屋,28歳
穂積マサキ,物腰が独特なヤクザ,若頭補佐,38歳

同時収録作品感情スペクトル

高校2年 クールで大人っぽい 久郷 
高校2年 久郷の親友をいつも見ている 笛吹

同時収録作品リプライ 前・後編/リプライのリプライ/三ヶ月後のリプライ

成績はいいのに笑わない車の営業マン 高見圭吾
同じ会社の真面目で融通のきかない車の整備士 関

その他の収録作品

  • Night one month after

あらすじ

運び屋の唐島は、どこか秘密めいていて色気のあるヤクザ・穂積の仕事を引き受ける。
惚れて、探って、騙して、裏切られ……はぐらかされた本心はいつも見えないまま。
黒社会の駆け引きと大人の恋の心理戦は、やがて息を呑む圧巻のラストへ――。
他、笑わない営業マンと整備士それぞれの視点で紡がれる「リプライ」、男子高校生の故意の始まりを爽やかに描いた「感情スペクトル」、描き下ろしも収録した、男と男の感情を精緻に描いた傑作集。

(出版社より)

作品情報

作品名
NightS
著者
ヨネダコウ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックスDX
シリーズ
NightS
発売日
ISBN
9784799712528
4.5

(712)

(477)

萌々

(163)

(44)

中立

(16)

趣味じゃない

(12)

レビュー数
85
得点
3185
評価数
712
平均
4.5 / 5
神率
67%

レビュー投稿数85

全部の続きがきになる短編集


「NightS」     2割
「感情スペクトル」 3割
「リプライ」    5割

【NightS】
ヨネダコウ先生といえば裏社会もの。
運び屋×マトリでコンパクトなお話でした。
短めで気になるところで終わります。
最後にその後が少し描かれていますが、付き合うというゴールがないのでこの先二人がどうなるのかが一番気になります。

【感情スペクトル】
学生同士もので、受けの恋を協力をするうちに自分の方が好きになっちゃったお話。
絵が大人だけど青春っぽい雰囲気。

【リプライ】
無表情の営業×感情豊かな整備士

これは受けが攻めの事を好きで、攻めが絆されていくお話。

私の中の可愛いとちょっと相違がありますが、どのお話も面白くとても続きが気になるものばかりでした。

0

共感しかない

なかなか手に入らず、やっと手に入れて読むことができました。
諦めようかと思っていましたが買ってよかったです!

3つのお話しが入っていますが、私は「リプライ」が1番のお気に入りになり、何度も何度も読み返しています。
職場の同僚同士、しかもノンケ同士の恋愛。
なんでこんなに登場人物の感情に共感できるのか⁉︎
さすがヨネダコウ先生です。

振られたあと、心の平穏を取り戻したくて「もう構わないでほしい」と思う気持ち。
…わかる‼︎

恋愛感情がないので振ってしまったけど人としては好きだから今まで通り仲良くしてほしいのに避けられて悲しい、と思う気持ち。
…わかる‼︎

共感しかなくて、読むたびにきゅーんとします。
本編は余韻を残して終わっていますが、書き下ろしでその後が語られており、読後はニッコリしてしまいます。

0

その余白にこそ色気は宿る

雨音、車の走り去る音、湾岸沿いの波の音。表題作『NightS』の登場人物たちの淡々とした静かな会話は、その場面ごとに聞こえてくる外からの音に紛れ込み溶け合って、曖昧のままに消えていってしまうかのようです。

素性も名前も定かではない、社会の陰の部分で生きる彼らが出会うのはいつも夜。
そんな数々の夜 - nights - に住まう彼らは決して多くを語りません。全てを言葉にして明るみに出してしまうなんて野暮なことはしません。それは彼らのやり方ではないのですから。
語られなかった空隙には想像の余地が生じます。答えはお預けにされ謎は謎のまま。わからないものは知りたい。気になって何も手に付かない。そうなってしまえば我々読者ももうマサキさんの虜です。そのミステリアスな色気に絡め取られ身動きもできません。

ページの全て、カットの全てが物静かに語る、そんな作品だなあと感じます。まるで映画を見たあとのように、そのひとつひとつの“間”に魅せられてしまいます。これほど大好きな短編は他にありません。続きの掌編『或る夜 - NightS - 』とあわせて是非に。

0

名作はいつ読んでも名作

今更購入して読みました。
絶対本屋で手に取ったことあるはずなのに、なんで読まなかったんだー!!!
と後悔するくらい、最高でした。
ヨネダコウ先生作品の独特の雰囲気、やっぱり好きです。


『NightS』
最初、あらすじ読んだキャラと、ビジュアル逆だと思って、頭混乱しましたが、年上っぽい落ち着いてる方が、受・穂積でした。
穂積が、とにかく、大人でえっちぃ。
色気むんむん、居眠りしてる横顔さえ美しい。
攻・唐島が、わんこです。めっちゃかわいい。
運び屋なんて、危ない仕事してるのに、爪が甘いのか、穂積の掌でコロコロされてるところが、非常に可愛い。
それにしても、穂積さん、めちゃくちゃ色気がある(本当にかっこいい

個人的にぐっときたコマを上げておきます。
★p12 取引材料のキス
 サラッとキスする一コマ目がめちゃくちゃ好きです。台詞がなくて、二人だけの空間での、キス。絵になりますね。驚いて目をまん丸にしてる唐島と、余裕そうな穂積さんの対比が最高でした。
★p39〜38
 いや〜。これはずるい(賞賛)。
コマ運び最高ですよね。穂積さんと、唐島の、狭い車内の、前後の席の間に流れる絶妙な雰囲気が、この、少ない穂積のセリフと、絶妙な二人の表情から、ドバドバ伝わってくる。
いや本当にずるい。大好きです。
穂積さん、脚長いな〜、なんて現実逃避してる場合ではないくらい、好きなシーンです。
足の表現と、小首を傾げる穂積さんがずるい最高です。
★p57 メガネにイヤモニ、スーツの穂積さん
 いやぁ、本当にありがとうございます。
これは、最高のビジュです。拝みました。
★p58 3コマ目の穂積さん
 「ん?」の破壊力。可愛すぎるぞ、この人。タスケテ…!!
★p59 1コマ目
 この構図、空気感、最高ですよね。
このあたりのシーン、基本的に、穂積さんの表情。めちゃくちゃグッとくる。これは、唐島もきゅんときてしまうの納得の表情です。


『感情スペクトル』
 あらすじ読まないで読み始めましたが、展開は予想通りでした。
 が!めちゃくちゃきゅんきゅんした〜!!!
 なんかね、二人とも、素直じゃないんですけど、いじらしいっていうのか、なんなのか、とにかく可愛い。
 幸せになっておくれ、と願わずにはいられない、幸せいっぱいのカップルでした。


『リプライ』
 同性を好きになるのが初めて同士の、二人が、仲を深めて、すれ違って、また交わるまでが、丁寧に丁寧に描かれてて、萌えに悶えた。
つまり、とても最高。記憶無くしてもっかい読みたい。

 書き下ろしまで最高なので、満足度120%くらいと言っても足りないレベル。
 本当にもっと早く出会いたかった…!!!
 ヨネダコウ先生、素敵な作品をありがとうございます……!!!!

 この大興奮のまま、電子限定の「或る夜」今から読んできます!

2

とにかく大満足の一冊!

表題作は長編『囀ずる鳥は羽ばたかない』にも通ずるダークサイドな背景ながら、海千山千を自負する一匹狼(ワンコか?)がお色気たっぷりのおじさまに鼻であしらわれるという萌えツボてんこ盛りな逸品。台詞の妙とエロ美しい絡み図はヨネダ先生の手腕ならでは。

…なんだけど、あたしはなぜか王道でエロなしの『感情スペクトル』がどツボでした。高校生なのにタバコスパスパの不良っぽい主人公が、自分の親友に露骨な視線を送るおとなしい同級生に恋の助っ人を買って出ておきながら次第に惹かれていくという、フツーの恋愛ではベタなストーリーなんだけど、気づくと何回も読み返しちゃうくらいハマっちゃってます。完全にダシに使われた仲屋くんが気の毒(笑)

『リプライ』もすごくよかった。
とあるカーディーラーが舞台の、仕事熱心な営業マンとメカニックの友情の延長のような恋。表情が乏しくて薄ら笑いが大爆笑な高見さんが、実はガツガツしててスケベなとこがもう「くぅぅぅ~っ」です!
真顔で『元になんか戻れなくていい』とか『俺がスケベだと…だめ?』とか…もうたまりません!
そして、自分から『女を好きになるみたいに初めて男を好きになった』と言っときながら自分を壊せず躊躇する関くんが、高見さんに迫られて『うわあぁぁ』とゴロゴロ身悶えするとこがもー可愛くて可愛くて。最初はお互い敬語だった二人が、距離を縮めてタメ口になってもなお名字で呼び合うもどかしさもいい。もし続きがあるとしたら、言葉も態度も攻め姿勢な関くんがみたいかも。ていうか、ホントは関くんが攻めだと思ってたのよね、最初は…(笑)

とにかく、お腹いっぱい胸いっぱいなダイダイダイ満足の一冊でした!

0

ヨネダ先生マジック炸裂

ヨネダコウ 先生作品大好き!!
本作では特に「リプライ」が好き!関がかわいい
「感情スペクトル」も一コマ一コマドキドキしながら引き込まれるヨネダ先生マジック✨
ツイッターで感想をまとめています(「或る夜」含む) https://twitter.com/i/events/1233847406258606080

1

短編集なのに充実感がスゴイ!

NightS
表題作。ヨネダコウ先生の描くシリアスでカッコイイ受けはステキです!セクシーです!!
運び屋の唐島さんと若頭補佐の穂積さんの話。でも実は、、、なトコもステキでした。
それは見事にギュッと凝縮されていて、なんなら凝縮され過ぎていて勿体無く思います。お話は面白いんですが、もっと惹かれていく様子を読みたい!と思わせてくれる魅力的なお2人とお話でした。
麻取捜査ならもっと沢山裏付けを取って逃げられないためにより万全の状態で仕掛けるでしょうから(まあ、それでも穂積さんが逃してしまうのですが)、そんなに短い期間の話ではないと思うんです。この2人で1冊読みたかったです。

感情スペクトル
久郷君と笛吹君のお話です。
DKの勘違いラブがカワイイです。
何となく先が読める展開だったからか自分にはあまりハマりませんでした。
お友達の仲屋君の間が悪くて可愛かったです。

リプライ前後編
自動車販売店
営業の高見さんと整備士の関さんお話です。
表題作よりページ数が多い気がします。仕事がデキる男ってカッコイイ!ですよね。受けも攻めも仕事がデキて、人としても魅力的な人なんで良かったです。同性の事が好きだと気づき、戸惑いながらそれぞれが自分の気持ちと向き合っていきます。前後編自体は気になるところで終わってしまいます。

リプライのリプライ
リプライ前後編の後日談。ちゃんと2人がくっつき安心しました。

三ヶ月後のリプライ
ラブい展開ですが、最後までは至れなかったようで、、、この2人のペースがカワイイなぁと思いました。

Night one month after
NightSの後日談。どこまでも間崎さんの手のひらのうえで踊らされる唐島さん。間崎さん、カッコ良かったし、セクシーでした!

1

恐るべしヨネダコウ先生!

BLの世界に足を踏み入れたのが約3ヵ月前、とうとうヨネダコウ先生の作品『NightS』と『或る夜-NightS-』を続けて読みました。
BLを読んでいる方なら、絶対に避けては通れない「ヨネダコウ」先生のお名前。
初心者で読むのは気が引けて…とは言っても、初め読んだBLが有名な「テンカウント」だったのですが(汗)

ヨネダコウ先生は青年誌寄りの絵柄とストーリー構成で(少女漫画寄りのBLが好きな方には合わないかもしれません)、BL初心者の私にでもわかるほど「別格」な存在だと思います。

あくまでも一個人の意見で的確な表現が見当たりませんが、ヨネダコウ先生の作品は「萌える」ではなく、「痺れる」のだと思いました。

タイトル作品の『NightS』の他に短編集が同時収録されています。
『感情スペクトル』
『リプライ』
『Night one month after』

『NightS』
運び屋の唐島 真人(婁 天一)とヤクザの若頭補佐で穂積 マサキ(間崎 涼)のお話。

ヤクザの穂積は運び屋の唐島にシャブとクラック(コカイン)を運んで欲しいと依頼しますが、唐島から取引に雑魚(付き人)は連れてくるなと言われ、2人だけで会うようになります。
2回目の取引で「キスの一つでもしてくれたらヒントぐらいやってもいいぜ」と唐沢に言われて…。
私はヤクザ系(極道)が地雷なのですが、そんなの忘れてしまうほどストーリーに入ってしまいました。
穂積がカッコいい。上司に欲しい(涙)
最後も綺麗にまとまっていて、「駆け引き」が好きな方にはたまらない作品です。

『感情スペクトル』
高校2年生の久郷くんと同じ高校で隣のクラスの笛吹くんのお話。

ある日、久郷くんは隣のクラスの笛吹くんが、親友の仲屋くんを好きなことに気が付きます。
笛吹くんに興味を持った久郷くんは仲屋くんと上手くいくように協力すると提案しますが…。
最後の笛吹くんの告白が一生懸命で良かったです。
久郷くんが笛吹くんを溺愛しそうな予感がしますね。
仲良しCPになりそう!
何がなんだかわからず動揺する仲屋くんに同情しました(笑)

『リプライ』
車のディーラーのトップ営業マン 高見さんとメカニックリーダー 関さんのお話。

ごく自然に日常にあるようなストーリーです。
いや、実際はないのですが、あると思ってしまうほど普通に感じてしまいます。
恐るべしヨネダコウ先生(汗)
ぜひ読んで、体験していただきたい!
ちなみに、『リプライ』は、高見さんから関さんへの返事です。
『リプライ』の後に掲載されている『リプライのリプライ』は、関さんから高見さんへの返事です。
さらに、『リプライのリプライ』の後に掲載されている『三ヶ月後のリプライ』は、最後までしたいと思っているスケベな高見さんといろいろとグルグルしている関さんが見れます。

『Night one month after』
『NightS』から1ヵ月後の唐島(天一)と穂積(間崎)です。
穂積に会いたくて、寝る間も惜しんで探しまくった唐島。
アポなしで部屋まで押しかけ、やっと会えたと思ったら…なんと全裸でお出迎えされます!
唐島は「一発ヤラせろ」とせがみますが、穂積にあっさり断られて…。
最終的に、唐島はヤレたのでしょうか。気になる。

どのお話も面白いので、続きが読みたくなります。
他の方のレビューでは『リプライ』が人気のようですが、私は『NightS』の穂積(間崎)がクールで良かったな。
ヨネダコウ先生の作品を最初に読むのにおすすめの1冊です。

2

どのお話も安定して面白い

久しぶりに再読。
裏社会もの、高校生もの、社会人ものと、バランスよくいろんなお話が入っていて、どれをとっても面白い。
表題作は初めて読んだ時に、ヤクザ受けが読みたい!と思っていたので、残念に思ってしまったという記憶があり…。今読んでも、どうもふたりの気持ちが動いたきっかけがわかりにくいので、もっと長いページでじっくり見たかった。ちなみに年上受けはセクシーだなと思ったのは、この作品がはじめてだった。

「感情スペクトル」はよくある三角関係ものだけど、高校生らしい勢いと爽やかさがあって好感触。三人ともいい子で、なんかほっこりした気持ちになる。

メインの「リプライ」は、お互い社会人らしい葛藤が描かれていて好き。前後編なので、どちらの心理描写も丁寧で、読んでいて切なくなる。特に後編がよく、告白された攻めの方が、「男を好きだと思って、なぜそれを恋愛だと思うのか」とか、結論がなかなか出せずに「もう自分を好きじゃないかもしれない」と悩むところがとてもよかった。

ただ「リプライ」の分量が多いためか、表紙から受けるイメージと中身を実際に読んだ時の印象に乖離がある一冊。

1

読み応えのある短編集

ずーーーっと前から気になってて、でもなんとなく手に取るには至ってなかった作品。読み応えのある短編集でした。
どれもかわいかった…表題作は、攻めが素直で、年上に転がされてる感じが可愛かった。
王道展開だけど「感情スペクトル」も面白かった。
「リプライ」は読んでて胸がぎゅっとなった。最近は割とスッとお互いのことを好きになる展開の作品が多いと思ってるんだけど…同性を好きになったり、同性に好きになられたり…っていう戸惑いがとても丁寧に描かれてて切なかった。好きだからこそ遠ざけたくなってしまう関さんと、好きというのにどんどん離れる関さんを引き止めたい高見さん。どっちの気持ちもとてもリアルに描かれてて、幸せになってほしい気持ちが溢れて止まらなかった。高見さんの「俺の方がスケベなんだと思う」発言可愛すぎて頭抱えましたね。ストレートにぐいぐいいく攻め、最高でした。存分にスケベであってくれ。ご馳走さまでした。

1

色っぽい大人

ヨネダ先生と言えば囀る囀る、次はまだか、囀るの次はまだか……
そうだ、NightS うちにあったよな。
引っ張り出して再読。
こんなに面白かったっけ⁉︎こんなに凄かったっけ⁉︎

「NightS」
ヤクザ系。
なんともセクシーな若頭と若い運び屋の駆け引きは、エッと読者を(そして唐島を)はぐらかせて終わる。でも穂積が唐島を可愛いと感じたのはきっと真実。助けたのは彼なりの心の許し方。

「感情スペクトル」
今読むとやっぱり表現など若い感じがします。
笛吹が見つめてるのは仲屋じゃない…そんなのすぐわかっちゃうけど。ただ、久郷がラストシーンに笛吹にしがみついちゃう逆転がいいよね。

「リプライ」
この話大好き。再読して再確認。
真面目なメカニック・関さんが表情の乏しいトップ営業マンに恋していく…その過程がまず良いし。
断ったからってまだ友人でいられるだろう、好きならもっと話したいだろうと考える、そんな高見の思考回路はリアルだし。
そして関が傷付いて放った言葉「なんで構うんだ?俺が男だから⁉︎そんなのは差別と一緒だ」に心を刺され。
そして「三ヶ月後のリプライ」で「女みたいに」扱われてると感じてセックスに乗れない関の姿。
まあすぐにHすることになるんですけどね。ここ、もっと掘り下げても良かったかもしれない。

「Night one month after」
宅配を装ってアポ無し押しかけの唐島。
でも、その上をいって全裸待機の間崎。アソビに乗ってやったんだから、のお言葉付きで。
こりゃ唐島は未来永劫、絶対勝てないわ。


とにかく穂積=間崎の食えない魅力と、「リプライ」の恋の過程、ですね。

2

紛うことなき神作品!リプライシリーズ!

ヨネダコウさんは作家買いしているので作品ほぼ全部揃えていますが、「nights」…というよりも「リプライ」シリーズが突出して好きです。
好きすぎて冷静になれなくて、カナリ前に買っていたのですが言葉にできずにいました。
リプライシリーズだけで50回くらいは読み返してると思います。読み返し過ぎて何回かもう数えられない。自分的にはありえない読み返し数です。
読み返し過ぎて紙質が劣化してきたので、そのうち古本屋にでも行って保存用を買って来ようかと思っています。
「リプライ」シリーズに激ハマリした理由は多分、「おとぎ話臭くないおとぎ話」だからじゃないかなぁ?と。
ちゃんと地に足をつけた社会人の恋愛というか…気持ちが馴染むというか、シンクロするというか…。
例えば関さんが高見さんに御馳走してもらったお礼として、逆に食事に誘うのですが
「…つっても飲み屋とかファミレスなんすケド…」と、気の利いたところ知らなくてすみません、みたいなセリフがあるけど、毎日残業続きだし軽く偏屈だしw当然そうなります。
そして実際2人でファミレスとか居酒屋チェーン店ぽいところに何度か食事に行きますが、そこで2人の距離が縮まっていくのがよくわかります。
…派手なアレコレの設定がないのがいいのかなぁ?
誰もが振り返るイケメンとか世界有数の金持ちとか貴族とか絶倫ヤクザとかミミズ1000匹超名器とか天使のエロ可愛い子ちゃんとか。
それはそれでいいのだけど、そういうのを全部取っ払ってもこれだけ魅力を放っているのが超特別なのかも。
紛うことなき神作品です!

2

ヨネダ先生の学生ものやオムニバスをもっと読みたい

◆NightS(表題作)
 偽名を使っている喰えない者同士のストーリーでした。ヤクザだという穂積からどうも公職の匂いがするなぁと感じたんですが、警察かと思ったら麻取でしたね。最初はどちらもいざとなったら相手を出し抜けそうな雰囲気があるけれど、徐々に運び屋の唐島の方が穂積に入れ込み、彼の大人になりきれていない未熟さが垣間見えてきます。穂積と対等に渡り合う会話のセンスも度胸もある一方で、唐島の根っこは自分と親とを完全には切り離せない子供のままなのが可愛かったです。結局穂積の方が一枚上手だったけど、いずれ唐島が穂積の余裕を奪える日が来るといいな。

◆感情スペクトル
 学生もの。これは受けの笛吹が本当に可愛かった。笛吹が同級生の久郷のことが好きでいつも見ていたら、久郷に連れの仲屋に気があるんだと勘違いされ、協力してやると言い出されます。一緒にいられるなら勘違いされたままでもいいと、仲屋について久郷と話す笛吹が健気でした。最終的には久郷も恋する笛吹に惹かれ、ちゃんとハッピーエンドになります。シャイな笛吹のちょっとした表情の変化などが青春感溢れていて、もっと読みたいなぁと思いました。

◆リプライ
 営業マン×整備士。尺が一番長かったこともあって、心情描写が一番丁寧でした。最初に営業マンの高見を好きになった整備士の関が勢いで告白するんですが、そこですぐ高見がオッケーせずに、2人の関係がぎこちなくなってしまうところも、ノンケ同士の恋として現実味がありますよね。男同士だしひょっとしたらただの気の合う友人同士に戻れるんじゃないか?と高見が安易に考えてしまうところも非常にリアル。そんな高見にやっと告白されても、今度は関が意地を張ってすぐ返事しないシーンで、人間の心情を見事に表しているなぁと唸りました。けっして湿っぽいわけじゃなく、相手の意向を探りながらじわじわと進行していく穏やかなラブストーリーに酔い痴れることができた作品です。

1

ヤクザもの好きには最高

ヤクザもののお話です。
私はマフィアものなどが大好きなので購入しました。
表紙も黒を貴重としていてかっこいいですし、持ち歩いて読んでも腐バレしにくいかなと思います。
エロシーンは他の作品と比べると少ない気もしますが、読んでいてそこまで満足しないということはないと思います!
ヨネダコウ先生の作品は繊細なストーリーが多いですし、絵柄もきれいなので大好きです。
そして、この作品は他のものに比べて特殊な設定なのでお話自体も面白くなっています。

1

感情スペクトル…共感覚を想起させる、そのタイトルにまず、しびれます。

思い返してみれば。ヨネダコウ作品における、タイトルの付け方は全て秀逸で。
そのセンスにまず、しびれます。
表題作と中編との間に挟まれた、この「感情スペクトル」が私は一番好きで。
笛吹の熱を持った視線は「あからさま」に久郷には見えた。その感情が分解されたらそれはどんな色だったろう。どのくらいの熱さだったろう。視えた筈なのに、久郷は大きな勘違いをしていて、徐々に笛吹を意識していくのだが。
ラストまで読んでしまってから、また最初から読むと。二人の心模様が、そのジリジリとした熱が伝わって来る様で。何度も何度も読み返さずにはいられない。
高まった気持ちと気持ち。思わず、と言っていいほどのキスがものすごくカッコよくて。
「…マジかよ、カッコわりィな俺…」という久郷がもぅめっちゃカッコよくて。
そして、もう一度キス‼︎ 何度見ても大興奮します。

中編の「リプライ」は、自分の感情に気づくまでの物語。その感情に付ける名前とは…。
高見と関くんがご飯を何度か食べに行くというシーンで、1Pをセリフも無く。居酒屋だったり、ファミレスだったり。ただ向かい合って談笑しているだけなんですが、時間の経過と共に二人の距離が近づいていくという、それだけで二人が時間を重ねているんだという、そのページがとても好きです。
営業バリバリで、穏やかな高見が変な嫉妬(⁈)をして細川さんに「変だから。」とグサリと指摘されていたり。それがカッコ悪かったり。「も〜なにやってんだよ俺ぇ…」とジダジタする関くんが可愛かったり。余裕なんて無い二人がすごくいい。
そして。「三ヵ月後のリプライ」は、つなぎって本当にエロいなぁ♡というのがもぅ‼︎もぅ‼︎
「俺がスケベだと…だめ?」と言う高見と赤面して転がる関くんが可愛いです。ご馳走さま♡

表題作の「NightS」はまだ、何も決着ついてないので、ぜひ続けて欲しいです。
ところで、カラーページの唐島が数年前のGackt さんに見えてしまう…のは私だけ?
間崎(ここではまだ穂積。)の匂い立つような色気と共に続きが気になって仕方がありません。

0

営業マン×整備士…最高です。

収録作品どの作品も素敵ですが、私はリプライが一番好きです。
営業マン×整備士、ノンケ×ノンケ、スーツ×作業服、黒髪受け、男前受け、鈍感攻め、大好きな要素満載で、ヨネダ先生作品でもしかしたら一番好きかもしれなぐらい大好きです。
営業マンのとあるセリフがなんとも言えずかわいいのがあるんですよ……
ぜひ読んでほしいです!

2

カバーがかっこよすぎる

本屋で見かけて衝動買いというかジャケ買いしました。

基本的にBL作品はエロありき派なんですが、ヨネダコウ先生の作品はエロとか関係なく萌えます。

表題作品と他2作品の短編集です。
どれもこれも面白かったですが、やはりボリュームが一番多かった「リプライ」が好きです。

ストーリー上、大きな波があったりする訳でもないんですが、キャラクターの心情描写が秀逸過ぎて終始きゅんきゅんしました。

ヨネダコウ先生のキャラクターってみんなイケメンだけどクールで冷めてたり、すごい男っぽいノンケだったりなのに、なんか可愛らしい。

買ってよかったです。


2

ストーリー重視の裏社会BL

NightSすごく良かった…。
大人な雰囲気がかっこいいです。年下でちょっとがっついちゃう攻めと余裕のある大人っぽい受けが大好きなので、私の好みにストライクでした。
28歳と38歳って結構良い歳の差ですね~
穂積さんがアラフォーなの全然感じられないくらい若々しいのも好きです。(でも性格的には年相応か)

攻めが一回やって、心許しちゃって本名教えてしまうところ…すごくかわいかった。
セックスのその後のやりとりが一番心揺さぶられました。受けの身体に抱き着いてよしよし(?)されてるんです。あ~これだから年下攻めはやめられない。
ラストも好きですけど、おまけ漫画のその後…も好きです。受けが一筋縄ではいかなそうなのでこのふたり今のまんまじゃくっつかないなwと思いますが、攻めの執着もすごいので頑張ってほしいところです。

同時収録作品のリプライも好きです…。
くっつくまでの切なさが最高でした。
ストーリー重視のBL好きさんにおすすめの一冊です。

あ、でも、NightSはもうちょっと長くても良かった!
もっとこの二人のやりとりを見ていたかったです。

4

苦手意識はいりません。

いやぁ!本当に素晴らしい!
何の前情報も入れずに読んでみました。作者さんのほかの作品が好きなので。

一冊丸々が表題作なのかと思っていましたが、二作同時収録。
話的には短いのに、それを感じさせない内容のボリューム感!素晴らし過ぎます!
ヤクザとか薬とか、何だか嫌な裏社会の暗い話かと思うじゃないですか。でも、違うんですよ。それがネックで読まずにいる方は、是非手にとって頂きたい!

『感情スペクトル』は、やっぱり!と言う感じはありましたが、受の笛吹くんが可愛い。
高校生と言うこともあり、若々しさがあり好きです。

『リプライ』は、意外に押しの強い攻の高見さんと、ハリキリタイプかと思ったけど意外に怯むタイプの受の関くん。2人共ノンケなのもいいし、壁にぶち当たって悩む感じも好きでした。

ヨネダコウ先生って、本当にスゴい方なんだなぁと感じる一冊でした。


2

大人の色気

表題作の「NightS」、高校生の物語「感情スペクトル」、社会人の物語「リプライ」が入った作品集。
そのどれもが素晴らしくて胸が高鳴るのですが、個人的には表題作の「NightS」が特に心掴まれた作品。
(私好みの)男性二人が(私好みの)シチュエーションで(私好みの)やり取りをする!という、ヨネダさんは私のフェチ傾向をご存じなのかしら?と思うほど直球でフェチ心を打たれ、短編ではなく是非とも長編でお願いしたいと思ってやみません(同人誌の「或る夜」も素敵でした!)。

ヤクザ(偽の身分)の穂積が運び屋の唐島と出会い、短期間数回の接触のなかで体を重ね、心もか?というところで終わる非常にあと引く物語。
短いページにまとめられているので、エピソードの一つ一つが深く掘り下げられているわけではありませんし、物語の展開に多少の忙しなさはあります。
しかし、この物語を「二人の男性の物語の前日譚」と捉えるとなんとも色っぽく大人な雰囲気が堪らなく魅力的な作品。
読んでいると紙面から漂ってきそうな紫煙も、海風の湿った独特の匂いや埠頭の灯りも感じられ、そうした紙面を通して感じ取れる五感を刺激する何かが物語にリアルさを付与している気がします。
気怠い雰囲気を纏い余裕をもって接するオトナな穂積も、大型ワンコでチャーミングだけど男っぽい唐島も素敵。
続編を熱望!ですが、他の作品にチラリと二人が描かれるゲスト出演とかないかなぁ、と今も夢みています。


カバーとカバー下の流れが美しいので必見!

5

粒ぞろいの短編集

粒ぞろいの短編集。
NightS、感情スペクトル、リプライ この三作がテイストバラバラなのに、全て読み応えがあるのがすごい!

特にリプライが好きです。他のヨネダコウ作品でいうと、”それでも、優しい恋をする”に近い。
一見無表情で冷たい車の営業高見とメカニック関の二人の恋の話。
最後、詰め寄って抱きしめられた関さんが、手が汚れているのに気がついて抱き返すのを堪えるのがとてもよかったです。
ここで終わるのもおしゃれですが、その後の関さんと高見さん見れてよかった。ツナギ脱がせてシャツ捲り上げた三角地帯めっちゃエロいですね。うおーって思いました。二人でスノボいこうって計画しとるのも可愛いし、ムッツリ高見さん可愛かった❤️
他の二作も素晴らしいですが、リプライは必読です。

2

表題作が好き

読もう読もうと思っていて、なかなか手が出せなかった作品。
ようやく読めました。
もう最高としか言いようがありません。

内容はみなさん書いてらっしゃるので……。

どれも素晴らしいですが表題作が一番好きです。
ハンコそんな風に使うんですね(笑)
可愛くて色っぽくて、そしてドンデン返し的な驚きもある最高の一作でした。
ヨネダ先生、ありがとうございます。

2

短編だけど濃い!

ヨネダコウさんの短編で、今更ながら衝動買いしてしまったのでレビューを書かせていただきます。
まず、私は表題作のNightSより感情スペクトルのほうが好きでした。いつもいつも、ヨネダさんの伏線(というのかはわかりませんが)にキレイに引っかかるのですが、今回もでした!!うわ、やっぱそうか!と思いつつも、そういう展開かーい!と思わず叫んでしまいました(無言で読みました)。高校生って高校生にしか出せない何かがあるよな、といつも思うのですがそれが惜しみなく出ていて個人的に一番きゅんきゅんしました。
リプライは、攻めの表情筋の硬さがツボで、そこにしか目がいきませんでした笑
たまーに見せてくれる笑顔(というか微笑み)に、受けでなくても陥落だと思います。。
ヨネダさんはどれを読んでも当たりしかなくて、いつもすごいなとおもって読んでいます。この本も、短編なのがもったいないくらい濃くてよかったです。もちろん好みの問題なので人によるかなとは思いますが、未読の方はぜひ読んでいただきたいです!

6

短編なのがおしい!

【Nights】
表題作です。
運び屋:唐島真人×ヤクザの若頭:穂積マサキです。
ヤクザの若頭である穂積が運び屋である唐島に近づく話になります。
で、なんじゃーかんじゃーと展開が早かったのですが、ぶっちゃけ2人とも
偽名で知り合い、色々と本当のことを分かっていくのですが・・・
この作品はネタバレをしたらおもしろくないので、レビューが非常に難しいです。

【感情スペクトル】
久郷×笛吹(うすい)の高校生(?)ものです。
ちなみに高校生ものなのか微妙だったのは喫煙シーンがあったからです。
久郷が友達の仲屋としゃべっていると、いつも目が合う笛吹が気になるようになります。
そして、久郷は笛吹が仲屋のことが好きなのではないか?と思い、協力する!と言って段々仲良くなるのですが、笛吹が本当に好きなのは、久郷だったという、よくある話でした。すみません。

【リプライ】
営業:高見圭吾×整備士:関了輔のリーマンものです。
もともと、営業マン(整備士の扱いが悪くて)が苦手だった関が高見のおかげで段々、営業の人間が苦手じゃなくなっていって、高見とも仲良くなっていくのですが、事務員の細川(女子)のせいで細川の友達と高見、関とで合コンをすることに・・・。しかもそれを皮切りに関が高見に告白しちゃって、一度振られちゃいます。でも、なんだかんだでハッピーエンドだったのでよかったです!
前・後編もので、後編の終わり方がエライ気になるところで終わっていたので、描き下ろしがあって本当によかった!と思いました。これ、雑誌で読んでいた方たちはさぞかし気になったであろうと思いましたね。

全体的に短編なので展開が早かったのですが、正直に言えば「囀る鳥は羽ばたかない」より萌えました。
代表作よりも萌えるなどと、本当に申し訳ないです・・・
もう!すごく萌えました!短編集なのが本当におしい!!
特に「Nights」は良かったので、是非とも読んでほしいですね!

1

惚れたよ、惚れた。

私がトピ立てした「ちるちるのランキング圏外だけど、心の琴線に触れた作品を教えてください」
http://www.chil-chil.net/answerList/question_id/4967/#IndexNews

で教えていただいたのがこちらの一冊。お勧めいただいた方によると
>ヨネダコウさん「Nights」収録の、「リプライ」。現時点での私的ヨネダさん最高傑作
とのことでしたので読んでみました。

というか「Nights」圏外だったんですね。(もっとも表示されているランキングは2017年度での表示なので、通年のランキングだと現時点17位です)

否応なしに目に入る「Nights」を何故今まで読まなかったのか・・・
大傑作とされ神評価が640もある「どうしても触れたくない」を読んだとき、余りにも期待しすぎたせいか何だか肩透かし感をくらってしまい、それ以来、何だか世間との評価が乖離しすぎた自分が試されるようで怖くて手がだせなかったんです。

さて「Nights」に話を戻します。

一言で言えば、早く読めば良かったっっっ!!!です。
もーほんと、今まで読まなかった私を張り倒したい。ぶっ飛ばしたい。ほんと、私のオオバカヤロウ。
こんなアホな私の目を開いていただいた姐さま、本当にありがとうございました。

「男同士、かっこいーーーーー!!」

言語崩壊しちゃってますけど、それに尽きます。
惚れたよ、惚れた。
女は相手にしてくれないだろうけど、めちゃくちゃ惚れた。

男の色気っていうの?
男の矜持っていうの?
男の可愛さっていうの?
そういうものがしっかりここにはありました。

いわゆるドジっ子キャラや、「ですぅぅ」みたいな喋り方すれば可愛いと勘違いしているキャラに、チッ!と舌打ちをしたくなるような私にとっては、その対局にあるような男たちばっかりでほんと幸せいっぱい。

短編集なのに、数冊分読んだような満足感。

はぁーかっこいぃわぁ。。。。痺れるわぁ。。。。

ヨネダコウ さん、すごい。ほんと今まですみません。
もう一回、勇気を出して「どうしても触れたくない」も読んでみることにします。

7

良い短編集

何作かの話が収録されていますが断トツに「NightS」が好きです。受けの穂積マサキが本当に食えない奴で今後の攻め様の苦労が手に取るように分かります。そんな二人ですが愛がしっかり?と感じられるのでまぁ良しとしましょう!手のひらで転がされ続ける攻め様がだんだんと一人前になっていく姿を見ている受けの何事にも動じないカッコよさがこの話の一番に読みどころですから 短いお話なのでちょっと不完全燃焼です。「NightS」だけで一冊カッコ良いお話を描いて欲しいです。

1

これからが...

最初に言っておきます...

私はメインの話よりもリプライの方が好きです。
いろいろな話読んできましたけど、この本を読むと毎回思うことがあります...。
学生とかよりも大人の恋愛の方が甘く...苦く...切ない......、それでも忘れられなく最終的には結ばれる...。

ヨネダコウ先生の作品は受けは勿論攻めも可愛くなるので好きです。
甘美という言葉が一番しっくりきますかね
メインの話の二人の関係は、決して綺麗とは言えないですが、逆にそこがいい...。

1

どれも好き!

表題作の”NightS”もちろん面白かったですが、どの作品もめっちゃ良かった‼︎
やっぱりヨネダコウ先生の作品好きだなぁと改めて思いました。
何回も読み返しても面白いし、短編でさらっと読めるのがとても魅力的です。

”感情スペクトル”の高校生の勘違いや可愛らしさがとても良くて、ドキドキするけど、この短さがいいなぁと。

”リプライ”の話もすごく良くて、上の話よりは長めでゆっくりと読める感じでした。どちらも男前で、出てくる女性もいい味出してて良かったです。

2

短編集でこんなに満足感があるなんて

表題作「NightS」の受けキャラと「リプライ」の攻めキャラは
囀る鳥は~で激しくヨネダ先生作品に傾倒した人間にはたまりません。
「リプライ」の受けキャラの鈍感さもいいですね。
強気美人な同僚の女性社員もいい味だしています。
彼女がいなければこの二人はまとまらなかったのでは・・・。
「感情スペクトル」の男子高校生攻め君も
勘違い横恋慕で悶々とする様がとてもかわいい。
・・・とハズレ作品なしの短編集。
短編集でこんなに満足感があるなんて初めての体験です。

3

囀る~が好きな方は是非!

表題作「NightS」はヤクザの穂積と運び屋の唐島の話。ストーリーが濃くなる裏社会ものをページ数少なめでというのはかなり難しいと思いますが、完成度も高く短いページの中で良く描けているので感心しました。
穂積さんは矢代に雰囲気が似ている所があるな~と感じたので、囀る~が好きな方は表題作がかなり楽しめるんじゃないかと。

「感情スペクトル」
1番短いページ数で描かれています。高校生のお話で話自体は良くあるパターンですが、表題作が裏社会もので読むのに頭を使う反面こちらはさらっと読みやすかったです。

「リプライ」(前後編)営業と整備士の話で攻め受けどちらともノンケでしたがお互い初めて男を好きになる、といった感じ。1番ページを使い描かれているだけに他の話より展開はゆっくりめでじっくり楽しめます。

短編集は話が短く、内容も薄くなりがちなせいか印象に残っていない話だと読み終わった後思い出せないなんて事があったりしますがヨネダ先生の短編集は大丈夫でした!リプライが1番心に残った作品。

他には、「リプライのリプライ/3ヶ月後のリプライ」
こちらはリプライ前後編よりも先の話。

「Night one month after」
表題作の話の続き。等が収録されていてかなり読み応えのある1冊でした。

0

この読み応えで短編集はお得です!

特に「リプライ」のシリーズが大好きです。
何度読んでも切なくて、最後は優しい気持ちになれる作品です。
登場人物たちの仕草や表情、台詞が無いコマなのに言葉にされていない気持ちが伝わってくる・・・小説には無い漫画の魅力の一つだと思います。そして、ヨネダさんの漫画はそれがとても上手く引き出されているんですよね。
収録作品はどれも王道的な展開です。なのに、全然飽きません。それどころか作品の世界に引き込まれます。
短編集ですが、どの作品も充分満足できると思います。

1

素敵な一冊♪

めっちゃ好きです!おもしろかったです(*^^*)
全部で三作品なのですが、どれも最高でした。

ヨネダさんはどの年代であっても男性という性別の生き物を巧みに描かれるな〜と感じます。
私は雄々しい作品も好きだしそうでない作品も好きですが、ヨネダさん作品は前者で、世間で言うような”男性らしさ”を根底にキャラのかっこよさやかわいらしさ、愛おしさを表現するのが上手だなと思います。
そしてキャラの動かし方も巧みです!このキャラならこういう言動するだろうなぁというのが読み手にとってごく自然で、展開も無駄がなく一つ一つのシーンに引き込まれます^ ^


『Nights』
運び屋の唐島と魅惑的なおじさん穂積のお話です。
唐島は”ガキ”って言われてますがいい意味で若さというか青臭さがあって、逆に穂積は年上らしく、相手を手玉どるような誘うような摑みどころのない魅惑があって、でもそんな振舞いだけど唐島の純粋さに絆されてて…みたいなそんな二人の掛け合いが絶妙で楽しかったです(*´艸`)
この掛け合いはこの職業のこのキャラならではだと思います!唐島おもしろくてめんこいです笑

『感情スペクトル』
高校生の久郷と笛吹のお話です。
高校生ならではの恋愛という感じがよかったです!
勘違いして、知らぬ間に嫉妬して、勘違いに気づいて恥ずかしくなったり…すごくいいです^ ^
魅せ方が上手くて、久郷越しに見る笛吹は本当にそう見えるんです。でも本当のところ矢印の方向が○○(陳腐なネタバレ防止)へ向かってるがゆえなんですよね全部…。ヨネダさんは大人の恋愛が素敵ですがDKも素敵です!

『リプライ』
営業の高見とメカニックの関のお話です。
友情と恋情は相手のどちらか一方が違えばどちらにもなりえないというのが恋愛の難しいところですよね〜。決して同時には成り立たないのですがどちらの感情が悪いとかではなくて…。望むものが違うから苦しいですし。この二人は同性で元々が異性愛者同士だから余計そこで揺れるのだと思います。…でも、気づいてそこに辿り着いたらもうそれでしかないんですよね( ´▽`)ウフ
ヨネダさんは本当に恋愛の過程を描くのがとても上手だなと実感しました。二人が結ばれてよかったです!

とにかくどのお話も最高でした(*^^*)

7

どんなシチュでもカッコいい。でもそれがいい。

ヨネダコウさんと言えば
「どうしても触れたくない」と「それでも、優しい恋をする」で心臓打ち抜かれてて、
なんだけど〜
「囀る〜」は1巻さら読みして、そこまで騒がれる程って感じだったので、
(さら読みが原因で、後でハマる気は大いにしますが)
この作品は持っていながら、ずっと押入れの奥に入ってました。
良かったです!
本当ヨネダコウさんのはいいです。

短編集で3つのカップルのお話が入ってます。
1話目は表題作「NightS」。
私はそんなでもなかったかなー。
多分好みの問題だと思います。
ヤクザや刑事さんが出てくる話は嫌いじゃないんですけど、
綺麗カッコいいがあんまり…なのかな。
もぅちょっと泥臭い感じが好きなので。
後、すぐにぱっぱか理解出来るタイプではないので、
誰が味方で、誰がこうでとかが、
綺麗カッコいい絵だと、違いが解り辛くて。
後は、もぅちょっと天一の話が見たかったです。

2話目は「感情スペクトル」。
後から考えるとあんまりヨネダコウさんっぽい話じゃないんですが、
良かったー。良かったー!
仲良しコンビの久郷と仲屋。
その仲屋の事を好きなんじゃない?って事で、
久郷が笛吹に声を掛けた所から始まるお話。
そこで笛吹を見てて、久郷が
「俺はマジで人を好きになった事ないなー」と
お話が動き出すというお話。
この本の中で一番短い話なんですけど、
複雑な話じゃないんですけど、
久郷の気持ちがよく解って、
それでもって絵がカッコいいから、
逆に良かったし、読みごたえもありました。
こういうお話って、
女の子と変わらないようなドキドキだったり、せつなさだったり、
そんなような絵になったりする事が多い気がするんですが、
ヨネダコウさんはどう動こうと世界は変わらず男のまんま!
そこをまったく崩さずに来るので、
なんかカッコいいんですよね、お話も絵も。
読んでるこっちとしては「キャーカッコいい」ってなもんでした笑。
後、笛吹の気持ちにずっと触れてないんですけど、
最後だけ気持ちが解るんですけど、
それが読み返した時、解って読むから途中がいっぱい発見あって、
もやもやが溜まってって、
で最後にどかーんと来るので、それも良かった。
読み返すの超おすすめ、本当いいですよ。
「キャーカッコいい」に加えて、
久郷がドアを閉める所で「可愛いー」が加わって、
笛吹が久郷に話す所、こっちがもやもやしてるものが全部解放されてきて、もぅ〜すごいいいです。
やっぱりヨネダコウさんはいいなーと思いました。

3話目は一番この本の中では長いんじゃないかと。
「リプライ」です。
同社に勤めるデキる営業マンとデキる整備士のお話。
またこの2人もカッコいいんですよね。
整備士の関さんが、営業マンの高見さんに惚れるんですけど、
関さんも高見さんも元々男と恋愛してた訳じゃないから、
そうなってもどうしていいか解らない。
でも関さんは相手に告白をして、
相手を恋愛対象として見る事を認識しちゃったもんだから、
その事で非常に苦しんでる。
高見さんに「男同士ならまた元に戻れるとでも思ってるのか」って、
なんか解ってるつもりだったけど、ごめん、忘れてたって感じた。
すごい的得てる。本当そう。なんて苦しい。
わたしゃ関係ないけど、読んでてこっちが罪悪感感じる位
すごい新鮮で、ドスンとこっちに落ちました。
車の中で1人で泣いてる所はせつなすぎ。
見てるこっちが苦しくなります。
一方高見さんは、恋愛対象なんだかなんなんだか解らない。
でも好きだから、後ちゃんと相手を大切に思っちゃってるから、
どうしていいのか、悩み苦しんでます。
友達と恋愛の好きの境目って解らないですよ。
解らないのに相手には踏み込めないですよ。
人間として好きって、
一見するとすごい褒め言葉な気はするんですけど、
友達じゃなくてってのは解るんですけど、人間としてって…そんな…なんかずるいというか、なんにもない、むしろ残酷な言葉。
高見さんはずるいから使ってる訳じゃないんですけどね。
本当解らないからってのは解るんですけど。
途中で「同性を好きになるって特別な事で普通ではない気がする」って出てくるんですけど、
なんか特別な事とか普通の事とか解らなくなりました。
好きは好き、好きになっちゃったんだよなー位しか私には解らん。
勿論、同性同士は色々苦労があると思いますが。
そんなこんなで結局2人共、
相手に対して誠実にししっかり相手の事を悩んでるのが、
見てて羨ましくもあり、良かったです。
2話目じゃないけど、マジで好きなんですよね。
むちゃむちゃ良かったです。
最後ではないけど、収録されてる付き合ってからの2人のお話、
うん、関の気持ち解るよ、解るっと思いつつ、
楽しむ事を目的で読んでるこっちは、
100%お互い納得しましたっ!良かった!ってのではないから
ちょっと消化不良…だったかな…。
まぁそうなっても引くんですけど。
悩んでる事が、もやもやするものってのも解るし…。
中身は可愛い悩みなんですけど、
なんせヨネダコウさんのだとカッコいいので
「可愛いっ!」じゃ済まないので。
読書は勝手なものです…笑

そんなこんなで、やっぱりヨネダコウさんの作品はいいです。
面白かったです。

3

別格

ずっと気になりつつも、ヨネダコウさんの作風的に短いお話は物足りなく感じてしまうんじゃないかって気がして買うのを後回しにしていたのですが、完全に杞憂でした。
ヨネダさんの既刊コミックスの中で一番好みです。
もっと早く読めば良かったです。

表題作「NightS」が番外編合わせて70ページ弱
「感情スペクトル」が40ページちょい
「リプライ」が描き下ろし合わせて140ページ弱

モノローグが一切なく、絵と二人の会話のみで心情の変化を描き出す表題作には感動すら覚えます。
「感情スペクトル」は「どうしても触れたくない」の10代版という感じがしました。
「リプライ」はページ数もたっぷりあるので、これだけでもしっかり1冊読んだ気分になります。

それにしても、
ヨネダさんが描かれるキャラは年齢関係なく男の色気が凄い……
行間を読むのに加えて、登場人物の仕草や表情の一つ一つに魅入ってしまって中々ページが進みません(笑)

この方、男同士じゃなくても恋愛モノじゃなくても面白いの描いてくださりそうですけど、どうなんだろ?
BLだからこそのこの魅力なんだろか…

2

話題作

よかった。よかったです。とても。
表題作のストーリーが私好みで、他の二作品も表題作と系統の違うストーリーでよかったんですけど…、なんでしょうね。あまり萌えませんでした…。
他の方のネタバレを読んで、期待値を上げすぎていたのかもしれません。こんなことを書くのは本当に申し訳ないのですが多分、私のツボとあってないのかなと思いました(すみません…)

ヤクザと運び屋という設定が好みなだけに、私としてはもう少し長く描いてほしかったです。(話が短すて萌える前に終わった印象です)
でも、他の二作品はすっきりとまとめられていて、面白かったです!

私が勉強不足でこのような評価になってしまいましたが(偉そうですみません…;;)ヨネダコウさんの他の作品も読んでみたいと思いました!

3

表題作より

他の二部作の方が好きでした。

ヨネダさんとしては珍しい学生ものが入っております。
カラーページ含まれておるのが嬉しいですね。
久郷がまたイケメンで男前なんですわ。
笛吹も今風イケメンなんですがちょっと内気でかわゆす。
ドアのとこでのちゅう最高。ほんと仲屋邪魔だぜ!でもそのキャラ憎めない。

リプライ!大好きー><www
高見さんのキャラ素敵すぎます。まさに無表情プリンス。
後編で高見さんが関くんから告白されて意識していく感じが良かったです。
断ったくせに関くんを頼ってきたり、嫉妬したり。
それに本人も気付いて「俺の事もう好きじゃない?」って抱きしめて、でも関くんは手が汚れてるから抱き返せないっていうとこに萌えました。

表題作はそこまで萌えませんでした 笑

3

さすが!

さすがBLアワードにランクインしただけのコミックと、言わざるをおえないものでした。

なんというかですね、感情移入(?)を読者にさせるのが上手いというのか、読みながら「あっ、がっ、ほっ、」と奇声を発したくなるような萌えが次々と襲ってきて、もう、どうしてくれようかと!!

特に後半に収録されている、お話が好きでした。
あの攻めの無口(?)っぷりはたまらんゾ

まとめると、
「車の整備してたり、高校生がいちゃついたり悩んだりするけど結局ラブラブ!!」
ですかね。むずかしい...

5

感情スペクトル

ヨネダさんにしてはめずらしい高校生のはなしが予想外にツボでした!
BLらしいオーソドックスな展開なのに新鮮味があるのはこの作家さんならではかも。
最後のコマの仲屋がかわいくてかわいくてw
当て馬でも三角関係でもないのにこんなに好きなキャラになるとは…
期間限定封入のペーパーも良い味だしてますw

あとの二作品はこれぞヨネダ節な裏社会ものと社会人もの。
「リプライ」は、大人だからこそ素直になれないすれ違いが切ないです。

これ一冊で作風と魅力がよくわかると思います。

3

こんな人、居そう

 『NightS』に出てくる危険なものを運ぶ唐島と、彼に近づいた穂積、『感情スペクトル』に出てくる久郷と笛吹、そして仲屋、『リプライ』に出てくる高見と関…。
 読んでみて最初の感想は、「ああ、こんな人が居そう」という共感でした。

 特に、仲屋は、誰からも好かれるお調子者だし、高見はすごく真面目なのに不器用な人間だっただけに、現実的だなと思ってしまうのです。
 『リプライ』の高見は、関にだって主張したいことは後悔したって言ってしまう…。

 いつもクールなのに、時にはどきっとするほど感情がぶつかるところがあり、どきどきしながら読み終えたお話でした。

5

さりげないながら心鷲掴みされる「リプライ」

正直、表題作はあまりピンと来ませんでした。
本来アウトローものは好きなんですが、運び屋の唐島にややアクが足りないような…
生まれながらに闇社会の人間である唐島が見せる純粋さや人恋しさ、それ自体は文句なしに魅力的なんです。ただ、彼のアウトロー臭さももう少し描写されていた方が、ギャップが際立って面白かったかなと。
行為の後ベッドでタバコを吸う穂積からタバコを取り上げてキスしたり、わんこな唐島も好きなんですけどね。

収録作品で一番好きだったのが「リプライ」。
同じカーディーラーの営業マンと整備士という、とかく相容れない立場の二人が、お互いの仕事に対する姿勢を認め合って友人関係へ、そして高見の異動を機に、関は高見への想いが恋愛感情であることに気づきます。一方、自分の気持ちに気づいてない高見は、関の告白を一旦は拒絶するのですが…
攻めの高見の目線やしぐさがとてもセクシー。といって初めに恋愛ありきではなく、職場の同僚である二人の日常がリアルにじっくり描かれていて。それが後々しっかり効いてる気がします。
クライマックスで、漸く自分の気持ちに気づいた高見が関に会いにいくシーンがイイ。
「男同士ならまた元(の友人関係)に戻れるとでも思ってんのかよ…っ」
と戸惑いと怒りをぶつける関の口に指をあてて黙らせた高見が、
「元になんか戻れなくていいよ」
と言う1コマ(この後キスへ)なんて、何度読み返したことか。このシーンの高見のわずかな顔の傾き、絶妙な角度ですよね。多分これ、男がセクシーに見える顔の傾け方の黄金比に違いありません!
はっきり言って、大枠はごくありふれたストーリーなんです。クライマックスもキスだけ。それなのにこんなに心を掴まれるのは、やはり二人の職場での付き合いをじっくり描いた仕込みの勝利かなという気がします。まるで自分も同じ職場にいるかのように二人の日常を見てきたからこそ、関を抱きしめた高見も、思いがけない高見の行動に戸惑う関も、いとおしくてたまらない。

でも一番作者にやられたって気がしたのは、関が高見に告白する以前に、高見は関に、普通男友達にはしない類いの行為(こっそり寝顔を写メるという)をしてることに、後になって気づかされた時ですね。
その場面ははっきりと描き込まれてるんですが、さりげなさすぎて完全にスルーしてました。
高見自身の回想で初めて、そっか、あの時もう高見は…と気づかされ。
本当にさりげない行為ながら、愛情ゆえと言われてみればすごく説得力がある…伏線としては完璧ですね。この辺りのセンスにはほんと感服です。
表題作に比べてシチュエーションは地味だしエロも少ないんですが、情感は濃厚。続編も収録されてますが、個人的には本編のキスシーンが最萌えでした。

10

描かれる男臭さが堪りません

表題作「nights」
会話のテンポでいちいちニヤニヤしてしまう為、何度も反芻しては進むの繰り返しで読むのに時間がかかりました。
心理描写が全く無いため、言葉の雰囲気と態度・表情や間等で線引きのない感情の揺れ動く様を読者の眼鏡次第で何通りも語れるかと思います。

「感情のスペクトル」
デビュー作がセンシティブな作品だったので、高校生ものに少し警戒してしまいましたが、おバカな仲屋が駆け回ってくれてて久郷の男の意地と独占欲的なものがとても10代らしい可愛らしさで締め括られています。

「リプライ」
やっぱり読みたかったリーマンもの。
nightsの興奮が冷めないままなので一瞬物足りなさを感じますが、大人の男がお互いの仕事を認めて親しくなる。
合コンを境に感情のざわめきに戸惑い出来ればなし崩しで疎遠になればと、逃避する関の弱さ。
振ったくせに無自覚で甘えてしまう上、付き合いは今まで通り出来ないかと思う高見の狡さと執着。
この無表情な男が体当たりで告白するシーンはとても甘く、匂い立つ幸せの予感でくらくらします。そして、二人のそれからにソワソワする気持ちは書き下ろしで収まります。

待たされた分の期待に充分に応えて頂けた3作品でした。

4

どの作品も存在感がすごい!

ヨネダコウ先生の作品は、セリフ以上に間や表情で語りますね!
本当にスバラシイ・・・
自分の感性にどストライクな作家さんなので
知らず知らず贔屓目になっちゃうのかなぁ・・・とも思いつつ。



運び屋の唐島とヤクザ穂積のお話。
短編ですが、まるでドラマを見ているような感覚に引き込まれます。
“年の差”になってますけど、作中で年齢を言われなけれ全然わかりません。
穂積の色気と空気感がハンパなくカッコイイです。
唐島の言動をのらりくらりと躱しながらも探りを入れるところなんて
唐島的にはなんとももどかしいというか噛み合わないというか・・・
若干気の毒です(笑)
運び屋なんてやってる割に純な唐島のことが
穂積は本当にかわいくなっちゃったんでしょうね~

書き下ろしのハンコは爆笑でした!


<感情スペクトル>
学生です。高校生の甘酸っぱいお話。
久郷・仲屋の仲良し(?)コンビをいつも遠目に見ている笛吹。
そんな笛吹に久郷が気付いて・・・というお話なのですが、
私のツボは 空気読めない寂しがりの仲屋 ですよ。
いますね。こういう残念な子(笑)
おまけのペーパーでも、そのKYさ加減をいかんなく発揮しておりました!

シリアスな話が多い作家さんですが、これ面白かったな~
若い世代を描いた作品だからなんでしょうかね。


<リプライ 前・後編>
お客様にも笑わない営業マン・高見 と
真面目で凄腕のメカニック・関 の お話。
前編は関目線、後篇は高見目線で展開されます。

ある出来事から交流するようになりお互いに好意はあるけど、
先に関が「女を好きになるように」高見を好きになってしまったことに気付いてしまう。
でも告白した関に対し「人間的に好き」という感情から一歩踏み出せない高見。

職場恋愛って難しいですね。特に一度振られている場合。
関わらないわけにもいかず、距離を置こうとすると不自然になる。

一度振られてしまったのに、仕事で頼られると
「高見さんが困っているなら」と気が進まないながらも引き受ける
関の恋心がいじらしくて・・・
そんな関の態度に「関さんに会う口実がほしかっただけ」と気づく高見。
「同性に恋する気持ち」を自覚していく大人の男の葛藤が丁寧に描かれていました。

個人的に大好きなシーンは、
高見が関の手指の黒ずみを「かっこいい」というところ。
メカニックにとっては最高の賛辞だと思うんです。
そして高見は上辺だけでそういうことを言う人間ではなく、
本心から関の仕事に敬意を抱いているんだとわかるから、
関はジーンときちゃう・・・
あと、「俺のこと、もう好きじゃない?」と聞かれた関が
高見を抱きしめたいのに手が汚れていて躊躇う場面。
高見はきっとギュッってしてほしかったろうなぁ(笑)

4

短編なのに、3冊読んだようなこの密度。

全体的に甘めな作品でした。
でも甘めとはいってもそこはヨネダさん。
何かしらオトナな雰囲気だったり
切なかったりの雰囲気をまとってる。

そしてすごいなぁと思ったのは、
1冊まるまる1作品ではない、所謂短編集ながらも
密度がぎゅーーーっと濃くて読み応えがあること。
読後、3冊読んだ感がありました。


密度濃い3編の中でも、
私が個人的に心を奪われまくってしまったのが
営業マン×整備士の『リプライ』。

「俺はこの感覚を知ってる」っていう
関さんのモノローグがなんとも…。
「俺は何よりも俺でいたい」っていう言葉が
作中何度も出てきて、
読者としては素直になれよ!と
ヤキモキするんだけれども、
その怖さがひしひしと
痛みを伴って伝わってくるのだ。
そして、告白してもすぐに「俺も…」とはならず、
同性に恋する気持ちが分からないと断られるのが
現実ってこんな感じなんだろうなって思えて
かなり苦しかった。

物語の後半では視点が関→高見に交代し、
実は高見も関が好きだったんじゃ…っていう
読者の期待も虚しく、
やはり高見は同性を好きになる気持ちを
理解できない、と言うところから
物語はリスタート。
でも理屈じゃわからないことが
どんどん自分の行動に表れてく。
あー、でもきっとこういう、
いつの間にか、っていうのが
恋なんだろうなぁと思ってしまった。
余韻のあるラスト、からの続編にほっとした。

『どうしても触れたくない』の時も
思ったのだけれど、
こういうワンクッションのすれ違いが
重いからこそラストがすごく胸にとくる。
とは言ってもほのぼのほど甘くはなく、
リアルさがある感じなのだ。

リアルさと言えば脇キャラ細川さん、
現実にいそうな感じですごく好きでした。
二人の関係を知っても、至極普通なその感じ。
きっと関さんを好きだったんだろうけど、
だからこその優しさが良くわかった。


表題作『Nights』は裏組織モノが
醸し出すダークさがあるから、
体から入る話があんまり好きじゃない
私も楽しめました。
別に人は死なないけどサスペンス風味があって
ドキドキして読むのが楽しい。
大人のユーモアがエロにも溢れてて、
ハンコくださいとかベッドまでとかが
ウィットに富んだ感じがして
大人の恋愛ならではだなぁと。


『どうしても触れたくない』が
好きだった方は、『リプライ』に
ハマると思います。
リアルな恋愛模様、恋人になるまでの
道筋が好きな方も。
あまあま過ぎない、大人の恋愛の
ビターな甘さが素敵でした。

あ、高校生モノは切ないけどかわいかった。
一番糖度が高めな感じ。
でもヨネダさんの作品は
(年齢的に)大人の恋愛の方が個人的には好み。

4

3作品収録

細かなことは他の方がたくさん書かれていらっしゃいますので私はごく個人的な感想をいくつか。
ヨネダ先生の前作、「どうしても触れたくない」でフルに発揮されていらっしゃったあの切なく苦しい世界観がそれぞれに現れているものだと思いました。

・Nights
表題作。この穂積(間崎)さんみたいなタイプ、男性のみならず女性ももちろん弱いと思います。なので唐島(婁)くんの昂ぶる気持ちが分かるのです。
あといちいち穂積さんの顔がエロティック。そらもう唐島くんがベッドまでデリバリーしたくなるのも当たり前です。男や女関係ないなら尚のこと。
ヤクザもので二面性が好きな方、相応にハッピーエンドですしおすすめです。このままあと5作くらい連載で見たい…と思われたら今度は毛色が違いますが 囀る鳥は~ も推したいです。
要所要所でほんのり穂積さんが穂積さんではないと気が付いてもおかしくない節がありますので、話の展開がヨめるものかと。番外編も収録されています。この番外編で、おそらく婁くんがどこかに再就職さえすれば、間崎さんも「先」がアリだなとか思っているのかな…なんて淡い期待です。

・感情スペクトル
高校生可愛い封入ペーパーも可愛いとにかく可愛い。
「正直仲屋とどうこうなりたいとかないから(本音)」
「俺 今久郷を困らせてるよな(本音)」
「いつもクールで大人っぽいなぁって思ってた(本音)」
あるあるな食い違いですが、とにかく笛吹も久郷も仲屋もかわいかったです。一度読んだあとに再び読むと可愛らしさに身悶えました。ちょっと冷めてるタイプのはずだったのに本当は独占欲まるだしになっちゃうタイプなんですね、久郷!

・リプライ 前・後
個人的に単行本内でいちばんドンピシャだった作品です。
自動車ってたしかに買うときの営業さんが良ければ今後もその人に直接お話したりとかもして、直すことも点検も相談するなあるなる、と思いながら読みました。
関さんからの恋が気がつけば高見さんからの恋にもなっていて、双方向で繋がりあったことにしあわせになりました。こちらも番外編で補完されていて満足です。つなぎエロいスーツもエロいスウェットかわいい!

ヨネダ先生の描かれる目は印象的ですね。あとたばこを持つ指、その手。
細かいところの荒に気が付くことがよくあるのに、それをも上回る萌えをブスブスと刺されてたまりません。3作それぞれに良いところのある単行本でした。

6

わりと甘めの短編集

読んでの感想は「思ったよりも甘め?」でした。

表題作の『NightS』ですが、
何となく、「囀る鳥は~」が痛い内容だったので、こちらのヤクザもそういう描写があるのかと思っていたのですが、
誰かが袋叩きにされたりとか、そういう表現が全然無かったです。
なのでヤクザが苦手な人でもこれなら平気なんじゃないだろうかと思いました。
しかも穂積さんがまさか唐島を助けるとは思わなかったので、そういう意味でも甘いのです。
それにしても短編なので二人のキャラクターとしての背景などがいまいちよく分からず、
しかも「そこで終わっちゃうんですか!?」という短い終わり方だったのでかなりの消化不良を起こしました。
最後のほうの描き下ろしを足しても、それでも足りない!!
そして穂積さんが全然おっさんに見えない件。本当に38歳!?

『感情スペクトル』
三角関係っぽいけど最初から二人の間に恋愛が出来上がっていた図式のお話でした。
攻めさんの勘違いを利用して攻めさんに近づこうとした受けさん。
結局攻めさんは受けさんのこと、声をかけた時点で好きだったんでしょうね。
この話には二次創作っぽさを感じました。久郷と仲屋と笛吹は別の原作がありそうなw
二人の間にいる仲屋に笑いました。
仲屋はどノンケでえー感じに分かっていないところが可愛いかったです。

『リプライ』
リーマン系のお話。『どうしても触れたくない』の路線に近い内容かなと思います。
一番商業誌って感じが出ている作品かな?という感じでした。
受けが車の整備士さんという設定が好きでした。
「前編」は「受け」視点、「後編」は「攻め」視点で展開するので、
読者が二人の気持ちを追うことが出来るようになっていて、お話が分かりやすかったので、短編ながらその点が良かったです。
それにしもて受けの関が可愛い。しかも健気系なのね。あーもう。照れてる顔とかホント可愛い!

全体的に「どうしても触れたくない」よりはしっかり男×男に仕上げてこられた印象でした。

7

結局買っちゃった

もうこれだけレビューあったら書かなくてもいいかな・・・と思って書いています。
ので内容には触れずに感想を。

私個人としては好きな作家さんでもヤクザものは基本的には好まないのですが
(たまに自分の中だけでブームがきたりしますので全く読まないわけではないのですが)
そんな私でもこの作品は文句なくおもしろかったです。
表題作が短いのは正直拍子抜けしますが、
書き下ろしが面白かったから良かったにします。
個人的にはリプライが読み応えもあって良かったですが、
地味っていえば地味ですね。
でも、書下ろしでのつなぎのファスナー下ろしたとこ最高です!

4

男の魅力…『可愛い』ところ 萌満載‼

「囀ずる鳥は羽ばたかない」が発売されたばかりで、更なる新刊に出会える喜び‼
しかも、3つの短編集に凝ったカバーのつくり、描き下ろしペーパーのおまけ付きと幸せでした。

ヤクザもの・高校生もの・社会人ものという3カップルのそれぞれ独立したストーリーになっています。全て楽しく読ませて頂きました。
ヨネダ先生の描くキャラは、どうしてこんなにセクシーなのか?ありふれた日常的な場面なのに、会話や些細な仕草だったりがエロいんです。男の色気満載で萌え全開な短編集でした。話の組み立て方や、見せ方が本当に上手な作家さんだと思います。シンプルなお話なのに、絵になり間ができ表情がつくと胸を掴まれるくらい心に響いてくる作品になってくるんです。今回は笑いも押さえてあって、ギャグ系も上手だなあと思いました。特に、今回は三者三様の、男くさい彼らがここぞとばかりに見せてしまう一瞬の《可愛さ》に萌大です。
バラエティに富んだ3作品でしたが、どれも面白くて満足度が高い一冊でした。オススメです

4

豪華すぎる短編集!

ハイクオリティーな短編作品が3つもつまった単行本です。
3作品ともカラーが違っていて、すごくおもしろい内容になっています。
描き下ろしもたっぷりで、本当に豪華です!

まず表紙がかっこいいです!
あと、コミックスを買った方はぜひカバー下をご覧ください!
電子書籍じゃ見られないですよ!

「NightS」は大人の男同士のじりじりとした駆け引きがおもしろいです。とにかく会話が
かっこいい。
「感情スペクトル」は勘違いから始まる高校生男子のピュアで初々しい恋のお話です。最後のシーンとせりふにキュンと来ました。
そして「リプライ」―。私はこの「リプライ」が特にお気に入りです。
普通の大人の男の人同士が恋に落ちていく過程を丁寧に描いていて、いちいち胸が苦しくなって大変でした。前編は関くんの感情に同調していたんですが、後編から高見さんに
同調するようになって、もう切なくて切なくて…。
コミックスにはリプライの描き下ろしが収録されていて、雑誌掲載分の話のその後の2人が読めるので本当に大満足でした。「NightS」の描き下ろしも入っていますし、ペーパーでは感情スペクトルの4コマが読めます!

本誌で読んでいた人も楽しめるコミックスだと思います!
おすすめです!

5

読み応えのある短編集

こんなにハマった短編集は久しぶりです!すっごく面白かった!!

≪NightS≫
おじさん受けで、いいっ!!!と思ったのは初めてかもしれません。マサキさん格好
良すぎる、イケメンすぎる、色気ありすぎる、ミステリアスすぎr(以下略
魔性受けも良いですね。唐島と一緒にすっかりマサキさんの魅力にあてられてしまい
ました。(あ、もちろん辛島も可愛くて好きです!)心理描写は全くと言っていいほど
ないんですが、だからこそお互いの腹の腹の探り合い感が出てるといいますか。
会話だけでもすごく楽しめました。シリアス系な話だと、こういうのもいいんだなぁ。
後半のお互いの気持ちが近づいたなんともいえない雰囲気がたまらなく好きです。
唐島はずっとマサキさんの掌の上で転がされていてほしい(願望)

≪感情スペクトル≫
健気受けktkr!ってなりました。表題作とはまたガラッと変わった雰囲気ですが、
これはこれで面白かったです。攻めの久郷がライオンみたいな頭をしてたのですごい
俺様なのかなぁと思っていたんですけど(偏見)、特にそういうわけでもなく、普通に
良い奴でした。自分の気持ちを相手に押し付けるわけでもないし、何気に久郷も健気攻め
なんじゃ…と思ったり。好きです、そういうの。久郷も笛吹も、高校生!っていう可愛さが
出てて、王道でも力のある先生が書いたらこんなに面白いんだなぁと再確認しました。
あ、あと、久郷の友達の仲屋もかなりいい味出してると思います。好きです、ああいう
キャラ(笑)

≪リプライ≫
ヨネダコウ先生の作品は、どうしてこんなに受けも攻めも魅力的なのか…。今回も両方
可愛すぎて、特に二人でご飯食べてる場面はひたすらニヤニヤしてました。高見が少し
しか笑ってないのに、実は本人的には爆笑してるつもりっていうのも面白可愛くて好き
です(笑)そして、大人になってから友達になって、それから恋人へっていうのはお互い
ノンケの場合、かなり難しいことなんだな、と改めて実感。だけど、それがまた切ないん
ですよね…。上手くいかなくて、すれ違っている時の流れの書き方も本当にお上手です。

いろんなタイプの萌えや切なさが詰まった、とても素敵な短編集でした。どのカップルも
すごく好きです。どれも面白く、読みごたえがありました。描き下ろしは高見のスケベ
発言とマサキさんの小悪魔っぷりが炸裂するところを、馬鹿みたいに何回も繰り返し
読んでます←

9

看板に偽りはないのだけれど…

表題作の「NightS」を目当てに買った筈なのに、蓋を開けてみれば「リプライ 前・後編/リプライのリプライ/三ヶ月後のリプライ」と、「NightS」以外のリプライというシリーズ物の別作品が全ページの半数以上を占めるメイン作品だったという、拍子抜けの本でした。
楽しみにしていた菓子の箱を開けたら、上げ底仕様でメインの菓子がほんのちょっぴりしか入っていなかった時のがっかり感、とでも申しましょうか。
軽く詐欺られたような失望感を味わったのは、私だけではないと思いたいです。

単独の読み切り作品ばかりを集めたアラカルト短編集なら、別に何も文句はないのです。
失望したのは内容構成のあざとさです。
リプライ前後編にわざわざ描き下ろし2作品を加え、4作品のシリーズ物としてまでドーンと大量に収録しているのに、何故タイトルを「リプライ」にしなかったのでしょうか?
完全にリプライメインのこの構成内容で、本のタイトルが何故「NightS」なのでしょうか?

それは、NightSの方に、より読者の購買意欲を促す華があるから…。
リプライも正統派少女漫画という感じで、なかなかの良作です。描き下ろしをわざわざ2作品も加えたところを見ると、作者様もこのシリーズを気に入っているのでしょう。
でも、リプライを本のタイトルにした場合、単行本の売り上げはどうでしょうか?
あざとく「NightS」を表題作にした、編集部の作戦勝ちのように思えます。
「NightS」だけなら萌×2評価ですが、このあざとさが気に入らないので評価を1つ落として萌にさせて頂きました。

表題作の「NightS」面白かったし、キャラに萌えました。
香港マフィアや麻薬ビジネスがらみの裏社会という設定ですが、したたかで魅力的な海千山千の峰不二子(38歳オッサン)に翻弄される、一途なルパン三世(年下の若造)といった感じの、コメディっぽい楽しさがあります。
この38歳のオッサンが、クールなのに華があって、とてつもない萌えキャラです。
追い掛ける運び屋の若造もワンコっぽくて可愛いです。
どうせ描き下ろしを収録するなら、「NightS」の続編も一本くらい入れて欲しかったです。
巻末おまけ漫画数ページだけではとても足りません。(堂々とした全裸はウケましたが)

同時収録の「感情スペクトル」「リプライシリーズ」も、そこそこ面白かったです。
どちらもシリアスで、少しずつ育っていく恋愛感情を丁寧に描く正統派少女漫画の良作です。でもこれ、どちらも受けが乙女っぽいと言うか、普通のノーマルな男女の恋愛物の少女漫画のような…ゲフン、ゲフフン!! 失礼いたしました。
自分の好みとしては、「NightS」>>「感情スペクトル」>「リプライシリーズ」の順番で面白かったです。

4

大人。。。!

傑作集で、分厚いので読み応えありました。
ときどきゆるい笑いがあるので、シリアス系が苦手なあたしでも面白かったです(o^^o)
絵が苦手かな?と思いましたが、クセになりましたw
『nights』 大人の関係みたいなのがいいです。イチャイチャする感じではないです。
そして。。。帯に書いていたまんま!大人の恋の心理戦!!
最後はびっくりしました。かっこいい(*^_^*)短編なのにドラマティックです(^∇^)

『感情スペクトル』 サブキャラが面白いww ゆるいお笑いがあるので楽しめました。
受けの子がおどおど系で可愛いです。 これまた最後にきゅん♡としました!

『リプライ』 初めて男の人を好きになった主人公がだんだん相手を好きになっていくのが伝わりました。告白は前編の最後なのにじれったくないです。車会社の話で少し難しいところはありましたが、お互いが好きになっていく過程が楽しめます。

3

3つとも読み応えたっぷり。

全部で3つのお話入り。

表題が約60ページほど+おまけ?が8ページほど。
大人のオトコマエ2人の駆け引きは、イイですね~。
短めなお話でしたけど、面白かったです。

2作目が高校生の久郷くんと笛吹くんで約40ページほど。
こちらも短めですが、久郷くんの心の変化っぷりは
読んでいてワクワクしました。
笛吹くんもコレまた素直でカワイイ!
だからこそ、久郷くんの心が変化して行ったんでしょうけどねw

3つめの作品は、車の営業マンとメカニックのお話で約140ページほど。
こちらも2つめ同様、2人の心の変化っぷりや
とまどいなんかがキッチリ描かれていて面白かった!

どの作品も、1冊まるごとの長編として
読んでみたくなるほど、面白かったです♪

3

冷めた熱を温め直してー

あんなに大好きだったのにー!必死だったのに。
ある日突然理由もなく冷める私の心。
やーね。どうして長続きしないのかしらね。
でもまたぶり返して好きになることがあるから「萌」評価に留めておこう。

今の気分は中立ぐらいかな。でも同人を苦労してでも手に入れようと熱狂していたときだったら間違いなく神ってつけていたよね。
世間の皆様はいままさに加熱中なのに一足お先に冷めちゃいました。
冷めたというより気持ちが落ち着いたのかな。必死じゃなくなったという感じか。
好きには間違いないんだから。
あーあ、大人の階段上りすぎた。

あぁ、でも作品のキャラクターは結構好きでした。
どれも違う設定、違う味わいのある作品だったけれど、
それぞれに良い作品だったと思います。
そつなく綺麗にまとまっていましたし。
決して悪い内容だとは思いません。

4

独特の受けに胸キュン

囀る鳥は…の矢代もだけど、ヨネダコウの描く独特の受けが好きでたまらない。
表題作NightSのマサキの色気にグッときました。夢に出てきそう…。
ヨネダさんのマンガの空気とかキャラクターとか、マンガでしか味わえない良さが最大限に出ていました。
NightSは続きも読みたくて同人誌も買っちゃいました。こっちもよかったw

表題作以外の2つのストーリーは、また雰囲気が違っていますが、こっちもすごく良かった。
エロ少なめでも、むしろエロが無いほうがいいと思わせる作品でした。大満足です。

3

どれもステキ!

三組のカップルのお話が入っています。
運び屋とヤクザの若頭の恋は設定がギュッと盛り込まれているんですが、話がまとまっていて読みやすかったです。ただヤクザの若頭の正体については、私は途中でなんとなく気がついてしまったのが残念でした。最後の最後にわかりたかった……

高校生同士の恋は本当にキュンとして、一番好きなお話です。ああ、こういう気持ちなんだろうなとだいたいわかるんですが、その通りになって最後幸せに終わるとことが安心して読めました。とにかく主人公二人がかわいくて、お馬鹿な友人もいい味出していました。

最後は営業マンと整備士の恋。不器用な大人二人がすれ違ったりしながらくっついていく姿が面白かったです。女の子も嫌味な感じではなくていいアクセントになっているように感じました。

どっちが受けでどっちが攻めかわからないような絵柄もお気に入りです。
これから何回も読み返していく作品に出会えました。

5

麗しの30代後半受!

待ちに待ったヨネダコウさんの短篇集。やっぱり長編漫画と比較してしまうと、どうしても人物の描写などがライトになりがちですが、それでもヨネダさんの作品は素敵でした。特に「リプライ」では主人公の中で恋する気持ちが発展する様子が丁寧に描かれています。

表題作の「Nights」では、穂積という謎のヤクザの、麗しい30代後半受けというスペックがすごくツボでした。

3

さすがヨネダコウ先生と思う

数々の名作を生み出してきたヨネダコウ先生の新作。

運び屋さんと、それに近づく謎の男。
独特の雰囲気、大人の色気……ただのハードボイルドじゃない!
エロボイルド!(笑)

丁寧な心理描写のせいで簡単に抜け出せない世界観!
とにかく面白く読みごたえがあった。
短編が何個か入ってるのが唯一残念だったかも。

ヨネダ先生には長編をじっくり書いてほしいと思う。
でも短編でも緻密で繊細であることは群を抜いてる。

ヨネダワールド入門書としてはオススメの一冊!

3

それぞれの個性が生きている

ヨネダコウ先生の短編集。

「NightS」
漫画としてとても緻密です。
キャラクターのポーズが一つ一つ萌え。凝っているのです。
だから内容がうまく流れてきて、唐島と穂積が少しずつ近寄っていく関係性が見えていきます。視界が少しずつ広がっていく感じです。
最初は単に「運び屋」と「依頼する者」の関係の二人がどんな風にお互いに興味を持つのかが読んでいてわかります。
この二人、かなり良いカップル(もしくはコンビ)になるのでは?

「感情スペクトル」
青春という名の青臭いなかでの関係性がうまく見えます。
恋に協力をしてやろうと思った相手を好きになったら、苦しくなって、相手は実は、という流れは割と王道っぽいのですが、ちょっと俺サマな久郷、シャイな笛吹、明るいバカっぽい仲屋、というそれぞれ違う三人がいるからこその関係性がステキです。
きっと、これは「きゅんきゅん」します。

「リプライ」
話としては、実は一番好きです。
「女を好きになるみたいに初めて男を好きになった」
そう告白する関に対しての高見の彼の見方が、恋愛とそうでない関係の危ういところにあってそれがとにかく面白いのです。
実はとても営業マンな性格の高見の物言いや、職人気質なエンジニアの関のちょっと不器用なところを見ていて楽しいです。

6

甘いけど無機質

絵はちょっと線が硬い?表情の変化やアクション性に乏しく、絵で追うと無機質な印象、
台詞から得られる情報が多くて、読んでてちょっと単調な印象を受けました。

なんか、良くも悪くも日本映画を見たときの感覚を思い出すような。
静かな空気感・雰囲気にハマる人はすごくハマるんだろうなとは思いますが、
もっと起伏があって過激な路線が好きな身としては、あまり入り込めませんでした。

しかし、キャラは魅力的だし、ところどころ惹きつけられる台詞もあって
決してつまらなくはないし、人気があるのも分かります。
前作の『どうしても触れたくない』も、本ではあまり印象に残らなかったけど、
その後CDで聞いてみたらこんな良い作品だったのか!と気付いたので(遅いですかね)、
単純に絵が自分のツボとずれてるのかなと思います。

【NightS】描き下ろし1話あり
運び屋とヤクザ。
会話劇を楽しむ魅力がありますが、言葉を入れすぎでちょっと間延びした印象を受けました。しかし、アクションありドンデン返しありで、CDにしたらすごく映えそうな作品。
描き下ろしまで油断できない駆け引き物で、訳知り顔でミステリアスなヤクザ・穂積がいいです。騎乗位が似合いすぎw このキャラには、情感の伝わりにくいドライな絵柄がすごく合ってるなと思いました。

【感情スペクトル】
高校生同士。
切ない系、キュンキュン系の可愛い話です。
ガツーンとキスで終わる唐突感も逆に熱さとか若さが伝わってきて良い。

【リプライ】前/後編&描き下ろし2話
営業と整備士。
いい年した大人同士が照れ合ってるところが萌えポイントですかね。
前/後編で恋人になり、描き下ろしでやっと絡みに発展するけど
結局痛くて最後まではしない…って焦らずじっくり付き合ってるところが可愛いカプです。

絵がどうしても無機質に思えて、ストーリーとしては甘い話が多いのにその糖度がいまいち伝わらず、残念ながら萌えられませんでした…。
しかし『どうしても~』同様、音声化されたらすごくハマりそうな予感もするので、色々書きましたがCD楽しみにしてます。

8

バランスがいい

3つの話が入ってます

・『NightS』 1話 +おまけ
ヤクザ、運び屋、シリアス?、ほの甘
・『感情スペクトル』 1話
高校生、せつない、ほのぼの
・『リトライ』 2話 +おまけ2つ
整備士、営業、せつない、ほのぼの

てことで、最後のリトライシリーズが、一番ボリューミーです。
全体的に、シリアスあり、切なさあり、ほのぼのあり、甘々ありと、全部詰まっていて、とても美味しくいただけました。
どれもハッピーエンドといって言い終わりだと思われますし、読みやすい短編集ではないかと思います。

最初のヤクザもの『NightS』はなんというか独特な話でした。
設定もあまりないヤクザと運び屋です。
私的には、年下微妙にヘタレ攻め×余裕あり年上受け、という感じでした。
シリアスのようで、受けに掌の上で転がされちゃってる感が否めない攻めが微笑ましいです。
年の功かな?10歳の差は大きいのかも笑。
これはぜひ続きが読みたいです。

『感情スペクトル』は、高校生もので読みやすいです。
程よい切なさとキュンが詰まってます。

『リトライシリーズ』は、とにかくいい男!
働くいい男たちが好きな方は大好物だと思います。
どちらも仕事できて、男前。
そんな男たちが恋すると途端に不器用になったり、可愛くなっちゃったり。いいですよね〜笑。

暗すぎもせず、バカ明るすぎもせず、萌えもあって、とてもよい短編集でした。
楽しめました。
上の話が好きそうなら、買って損なし!

3

美人な宇宙人(笑)

三つのお話の短編集。読み応え十分でした!

『NightS』は、何でも運ぶ運び屋の唐島と、自称「真和会若頭補佐」の穂積の話。
とにかく穂積が美人で色っぽい!
そしてどこか掴みどころが無い雰囲気がすごく魅力的です。
何ていうか、何考えてるのか分からない不思議ちゃんで、正に宇宙人(笑)
そんな穂積に惹かれて、唐島は仕事を引き受けますが・・・
唐島、つっぱってる感じですが、結局は穂積に振り回されててカワイイ~
そして穂積は、クールな様ですが、独特な「間」がかなり面白いです(笑)
話の内容はハードな筈なのに、爽やかで、何より笑えます。最高!

『感情スペクトル』は、高校生の話。
久郷は、いつも自分と居る友人の仲屋を見つめている、笛吹の視線に気付き、
二人の仲を取り持つ協力を申し出ます。
「話を聞けるだけでいい」と言う笛吹と、久郷は一緒に過ごすうちに・・・
不器用な二人が、すごく良いです!
そして仲屋がまた良い味出してます。あのウザさが最高ですね(笑)

『リプライ』は、成績トップの営業マン高見と、一流整備士関の話。
関は残業中に、たまたま高見のお客さんの車の修理依頼を受けます。
それがきっかけで、一緒に食事をしたり親しく付き合う様になりますが、
関は高見を知るほどに、友情以上の気持が芽生えて、ついに告白しますが・・・
これまた、不器用な二人が、なんか切ないです。
高見の、能面の様な無表情なのに、実は本人は笑ってるつもり・・・が、
なんかすごくツボにハマりました(笑)
ほんのちょっと笑ってるのが、本当は高見的には爆笑してるとか(笑)
両想いになって、急に積極的になった高見が、ステキです!


どの話も良かったですが、強いて言えば『NightS』が一番かな?
これ、短編では勿体ないですよ~!もっと読みたい!!
書き下ろしは爆笑でした。
マサキ、最高の受け様です(笑)

4

真価

デビュー作『どうしても触れたくない』どこのサイトでも異常なほど高評価なので、それこそ異常性を感じていました。私も読んだし大好きな作品だけど、そこまでかな?と。評価されすぎじゃないかと思ってました。

でも、この短編集を読んで、生意気ですがヨネダコウ先生の凄さが分かった気がする。
短編集って本当に難しいと思うんです。特にBLでは。今まで読んだBL短編集で満足できたのなんて、ほんの数冊程度です。


『NightS』
表題作のこちら、最初に読んだ時は、あまりの短さに物足りなさを感じました。が、何度か読むうちに世界観や2人の関係性、何より間崎という人物にハマりまして。
先日、友人宅にて同人誌を読んでしまい、さらにハマってしまいました!間崎さんの色気はもちろん、飄々とした掴めないキャラクターや、年下の唐島を振り回しつつ可愛がってるところとか、たまりません。また同人誌でもいいので、この2人の続編があればいいな。


『感情スペクトル』
ヨネダさんの学生物、とても珍しい気がする。ストーリーもキャラクターも王道ですが、だからこそ貴重な気がして新鮮でした。受けが可愛いw当て馬仲屋のペーパーも面白かったですよ。


『リプライ』
こちらは雑誌で読んで、えっ?ここで終わるの!?と衝撃を受けたので、書き下ろしの続編が嬉しかったです。前編と後編でそれぞれの視点から丁寧に描いてあるので、感情移入しやすく読み応えがありました。


カラーページがあるのも嬉しいですね。表紙といい雰囲気があって美しい。シリアスとコミカルのバランスも素晴らしく、こういうところで作家さんのセンスを感じます。まだまだこれからヨネダさんの作品をたくさん読んでみたい!活躍に期待してます。

ちなみにもう1つの大洋図書さんの作品は、完結してから一気に読むつもりです。でも我慢できずに読んじゃうかも(笑)

2

短編もまた素晴らしい

こっの表紙!カッコイイですねえカッコイイですねえ。
ヤクザと運び屋…ヤクザの正体が最初からもしや…と、わかってしまったけど、それでもほんとの姿を見た時、それはそれでズキューンときちゃいました。
わた、私の大好物な前髪上げ下げ両パターンを拝めて、もうほんとに眼福とはこのことです。
短いのにぎゅっと凝縮されたこの感じ、音楽のPVを見てるよう。

続く「感情スペクトル」は高校生もの。
自分の親友を目で追う同級生の存在に気づき、協力を申し出て親しくなっていくうちに…というね。
これまた先が読めるのですが、でもだからこそ面白い!
うんうんそうだよそうだよ気づけお前自分の気持ちに!そして慌てろ、そうだ苦しめ!となるのです。
余裕あるようで大人っぽいけど、やっぱ高校生だなと思える攻め。暗くイジイジしている受け…好きだ(笑)

で、最後の「リプライ」はボリュームたっぷりでした。嬉しい!
自動車メーカーの笑わないくせに成績優秀な営業マンと、腕のいい整備士のお話。
二人それぞれの視点で読ませてくれるので、どっちの心情にも共感してしまい、胸に迫りました。
ひょえーとなったのは、つなぎのジッパーを降ろされて中のシャツをめくられたところです。
なんかあれ、ものすごく卑猥だった(笑)

6

最高

始めて、ヨネダコウさんの作品を買わせて頂きました。
もう、最高です!!
これを読まなきゃ、もう本当にすっごく損だと思います!
ぜひ、色々な人に読んで欲しいです!

4

マサキさん、ナイス!

NightS、落ち着いて読める日に読もうと思って、しばらく積んだんですけど、本当に落ち着いて読める日に読んで良かった♪
短編集なんですね。
どれもとても面白くて、ヨネダさんの作品では、今のところ、この本が一番です。
かなり積んだので他の方のレビューを読む機会にも恵まれました。
「感情スペクトル」の評価が高いな~という印象でしたが、私は表題作の「NightS」→「リプライ」→「感情スペクトル」の順番に好きでした。
もう誰よりも、マサキさんが好き。
いい性格しています。大好きです。どこまでも着いていきます(笑)
同人誌の「或る夜」も読んでみたいな~と思います。

3

全体的に糖度高めの短編集

表紙の渋い雰囲気を良い意味で裏切る甘~い短編集でした。

特に表題作の「NightS」は運び屋×ヤクザということで、きっとしょっぱい内容なんだろうと思っていただけに、あれれ!?と裏切られました。なんだかんだで甘めも好きなので良かったです(笑)
最後、穂積の立場なら、運び屋と関係を切らないで、餌として付き合っていくのも手だな~なんてあくどい勘ぐりをしてしまった。でも最終的にはそういう考えで付き合ったわけではないことが『
Night one month after』(描き下ろし)で分かります。だって穂積が唐島の転職をさせたがっているんですものね。
こちらの作品はNightSだけ読むと、二人の関係がその後どうなるのか分からないところで終わっているので、この作品を読んだだけでは物足りなく感じると思われます。
なので同時収録の書き下ろしでこの物足りなさを少し補完できるかと思います。でも、それでも足りないけど(笑)

同時収録作の「感情スペクトル」は高校生のお話でした。
久郷は笛吹の視線に気がついて、笛吹が仲屋を好きなんだと勘違いしたことから二人の密会が始まります。
この時の久郷と笛吹はお互いに勘違いしたままで、そしてそこにあっけらかんと割り入る仲屋が面白かったです。
これは結局「仲屋」は超当て馬(笑)で、実は久郷×笛吹の激甘話でしたね^^;
仲屋は久郷や笛吹がどんな気持ちで一緒にいるのかなんて考えたこともなかっただろうから、
最後は二人がキスしていたからびっくりしただろうな~wあ~いいヤツだ、仲屋は早く彼女作ろう!(笑)


同時収録作の「リプライ」は営業マンと整備士のお話ですが、
個人的に、これが一番萌えました。
短編集ですが、前編・後編+描き下ろし2作品収録なので、一番読み応えがあるかもしれません。
この作品は短編にしては比較的、「営業の高見」と「整備士の関」の二人の交流を丁寧に描いていたと思います。
関が徐々に高見に興味を持ち、自分が「好き」だという自覚を持ってしまう所や、
男に好きだと言われて「なぜそっちの意味の好きなんだ?」と思ってしまう高見の感情の流れや、
二人のすれ違いなどが、結構せつなくて萌え萌え致しました。

また、同時収録の描き下ろし「三ヶ月後のりプライ」の二人が激萌えでした(にやにや
高見に女扱いされている気がしてモヤモヤしていた関ですが、その男らしい悩み(?)に萌え(*´∀`*)関ってば純で可愛いっ!
そして高見の「俺がスケベだと・・・だめ?」発言に激萌え(*´∀`*)
スケベでいいに決まってるだろこのやろばかやろ!

というわけでそれぞれに良い話がつまった一冊でした。ぜひ一読されてみてください。

8

心がキューっとなる

「どうしても触れたくない」が大好きだったので、
短編のNightSもすごく楽しみにしていました。
今のところ読んだ中では、ヨネダ先生の話は私の中でははずれがないという印象です。

NightS
これはちょっと好き嫌いが分かれそうだと思いました。
私としては、なんかちょっと物足りない感じでした。

感情スペクトル
これはなんとも私の好みをずっきゅんずっきゅん打ち抜いてくる作品でしたw
といっても、設定とかは結構あるあるな感じで、
展開は普通によめてしまったのですが、それでもきゅんとさせられました。
笛吹がものすごい可愛かったです。
おまけのペーパーもすごく良かったです。

リプライ
これが一番面白かったです。ダントツでした。
なんといっても関の感情の変化の描写がすごくよかったです。
喜んでる関はすごく可愛かったし、
呼ばれて助けに行く関はすごく切なかったです。
そして、最後の電話のシーンすごく心があったかくなりました。
三か月後のリプライの関は可愛いとしか言えない。
関可愛い!と終始思いながら読みました。

読み応えすごくあったし、何回も読み返したくなる本でした。

3

学生の作品に萌え。

二冊とも苦手な設定。

ヨネダさんじゃなければ購入してないな
確実に。

ヤクザ、暴力、嫌いな設定です。

でもヨネダさんの作品は読みたい。

ヨネダさんの描く男はやはり魅力的です。

今回のは、学生の話に萌え×2評価させて
頂きました。

表題の作品は好みではないです。

学生のは非常に良かったです
呑気な日常と、男性同志の非日常。
クロスしていくあたり非常に良かったです

ペーパーもメチャ可愛かったです
チャリゲキ漕ぎしてるようすに
ぐっときました

2

CDが楽しみですね♪

待ちに待ってたヨネダさんの短編集ですね。

「NightS」
運び屋とヤクザというあらすじを読んだだけでテンション上がってたんですが、なんですか、アレは。
穂積のキャラがなんとも…。
あの飄々とした得体のしれない感じ。
それが最後まで崩れることなく得体がしれないままというか(笑)
ちゃんと惹かれ合う心はあるのに、あれ、そうなるの?みたいな最後とか。
ベッドの後の妙にかわいくなった唐島も好きです。
でも、実は一番好きなのはラストの描き下ろしのところのラストのコマの2人の掛け合いの中の「もう出してる」というセリフかもしれません(笑)
もう、とことん楽しい。
いつまでもこんな関係のままなんだろうか?
続編とかがすごく見たくなる作品でした。

「感情スペクトル」
なんというか、爽やかな王道マンガだったような。
わりとベタ設定ですよね?
ヨネダさんがこういう感じの作品描かれるとは知らなかったので逆に新鮮だったかも。
高校生っていうのも意外。
スーツの似合う大人の男とかを描かれるイメージが強いのかな。
高校生らしい直球感みたいなのもステキでした。

「リプライ」
大人の男がじっくり恋愛へ進んでいくという感じでしょうか。
最初の段階ではうまくいかなったところから、徐々にちゃんと自分の中にあるものを整理していくというか自覚していくというか。
こういうじわじわ進んでいく感じがいいですね。
高見になんとなく振り回されてるような関がせつないですね。
「三ヶ月後のリプライ」になる頃にはなんか関がかなりかわいくなってるように見えるんですが、それって2人の中のポジションが固定化されてきたせいもあるのかしら?
最初は逆だと思ったんだけどなぁ。
つなぎにマフラー姿の関がかわいすぎる。

さて。
「NightS」「リプライ」はCD化も決まりまして。
キャストが楽しみでたまりません。
どんな作品になるんだろうな~。

4

スタイリッシュな表紙…の短編集

短編3つ、加えてその後の短いSSが「リプライ」2編+「NightS」1編。
(そして、「感情スペクトル」の可笑しい書き下ろしペーパーつき!)

粒ぞろいに面白かったです。短編として上手くできている。
できているけれど、ちょっと読み足りない感じかなー。
もっと長く書いてくれれば、自分的にはもっと萌えたかも。

個人的には「NightS」が好き。
穂積がいい。
コートに銜え煙草で拳銃を突きつけてるシーンが、ツボ。

お相手の唐島は可愛い奴だし、他の二編もキーワードは「可愛げ」かな。

艶やかな黒のかっこいい表紙。
カバーを外すと、サングラスを投げ捨てている次のシーンになるのもお洒落でした。

☆4つにすると「囀る鳥は〜」と同じだしなー、3つかなーと思ったのだけれど、
まぁ、穂積がいるからね。☆4つで。
同じ萌×2だけれど、私的評価としては、「囀る鳥〜」>「NightS」です。


5

運び屋✖ヤクザ

面白かった。
ヨネダコウさんの作品って、わりと雰囲気を読む作品なのかなという印象なので、
ハマルひとにはガッチリツボ掴むんだろうなと
改めておもった本でした。
個人的には、もうすこし先までガッツリ見たかったなというのが雑感。
短編、それぞれにきちんと設定があって、キャラクターがいて
そこに織り成すもののなんたるかはしっかりしてるんですが
もう少し!もう少し先を見せてくれっ(ノ゚ο゚)ノ オオォォォ
結論が知りたい願望のほうが優ってしまいましたw

ともあれ、二人のその後を想像してもニヨニヨしてしまうわけですが
男同士のむず痒い恋模様。面白いです

4

神つけちゃうよ・・・

評価に迷いに迷いましたが、「神」にさせていただきました。
運び屋とヤクザものということで、そもそも読むか躊躇しました。
ヤクザなシリアスものって、苦手なんです。
でも、勇気を持って読めて良かった!
折角の作品、是非ネタバレを読む前に読んでみていただきたいです。

何よりも、この受となるヤクザ、穂積の飄々とした様子がたまりません。
攻、唐島を翻弄する様子がイイです。
受だからって、
別にビッチぶっての翻弄とかではありません!男っぽい翻弄なんです(笑)!!
そこが、ヨネダコウさんの上手いところだと思います。

もっと、もっと読みたい!という想いが強く残りました。

2

夜を漂う男たち

NightSとリプライが最高に旨かった。

NightS
受けの色気がハンパない。エロスが滴っている・・・

運び屋・唐島くんの「自分探し」はどこに決着するんだろう。
そのあたりがきちっとしない限り、マサキさんは唐島に抱かれてやれないんですよね。
書き下ろしでは、足を洗わせたいマサキさんと、惚れた相手とはいえ、自分のアイデンティティーがかかった問題を、簡単には放棄できない唐島の、駆け引きめいたやりとりが光ってた。
まあ、最後はなりふり構わず「お願い」してたけど。
マサキさんはやらせないと思うよー?
そうは言っても、唐島だって28の大人の男。
マサキさんと自分探し、最後はどっちを選ぶんだろう。

リプライ
仕事ができる男はかっこいい。

お互いどノンケであったが故に、初めて抱いた同性への恋愛感情に振り回される関さんと、恋愛であることすら気付かない高見さん。
自分の感情にも、他人の感情にも疎いデキリーマン・高見さんに、関さんが振り回されっぱなしでかわいそう・・・というよりすんごいかわいい。
高見さんはナチュラルに悪い男だなぁ。
でも、後編最後のシーンで関さんに歩み寄る高見さんの表情は、この想いが恋愛だと気づけなかったからこそ、無駄に関さんを苦しめてしまったという後悔が現れていたように見えました。

書き下ろしでは、男なのに高見さんに押されっぱなしの関さんのジレンマと、一度想いを自覚したら迷わない高見さんの、二人の間に微妙に漂う、あまーい緊張感がかわいい。
前編ではひたすらクール&スマートなデキリーマンだった高見さんが、関さんのジレンマに気付けず、愛情を確かめたくて「帰らないでほしい」なんていうワガママを言ってみたり、意外と子供っぽい一面を見せます。

リプライも続きを読みたいけど、きっと関さんはこれからもずっと、ムッツリな高見さんに振り回されていくんだろうなーと思います。
二人とも、全く女っぽいところのない大人の男なのに、甘ーいお話でした。

10

堪能しました!

神です。端から端まで、堪能しました。二回、一気に読んで、その後、好きなシーンをゆっくり味わって。それぞれ、お話しとして、凄く派手な話しとかではないのに、ひとこま、ひとこま、目が離せず、ストイックで色気のある絵で、胸の中にぐいぐい、入り込んで、揺さぶられました。普段、漫画より小説を読む事が多いのですが、久しぶりに、漫画の良さ、絵で味わう贅沢さを感じました。レビューというか、単なる感想で、すみません。

3

オッサン万歳

最近ヨネダ作品を2冊立て続けに読んでオッサン受がマイブームです!

「NightS」
ヨネダさんお得意(?)のヤクザものです。
ヤクザ称する穂積(受)が運び屋称する唐島(攻)に依頼するシーンから始まる。互いに明確に本性は明かさないがコンタクトを取るうちに徐々に探り合っている感じ。でも確実に唐島は穂積の為人や外見に惹かれている部分があって、穂積の心情は見えにくい。大人だから?それとも○○だから?ラストはネタバレしません!
描きおろし面白かったです!2人の関係性が堪らなく感じました~年下を軽くあしらっておちょこるシーン笑いましたw

「感情スペクトル」
高校生もので純情ストーリー。久郷(攻)は金魚の糞のように(笑)付きまとってくる友人の仲屋とともに同じ時間を過ごすことが多い。彼とともに行動するたびに感じる熱い視線。その視線の本人・笛吹(受)がバカだけど人懐っこい仲屋に好意を抱いていると思い、その恋のお手伝いをしようと久郷は笛吹に話しかける。それを機に2人で話しすることが多くなり暗くて地味な高見の素の部分に触れていくうちに久郷自身が言葉にできない感情を持って行くことになります。
単なる恋のお手伝いからはじまり、2人の関係性そして久郷の心の変化過程は読みごたえがあり、やはり、読み手としてはじれったいものだと感じました。

「リプライ」
同じ職場の営業マン×整備士ものです。同じ職場でも車を売るセールスマンと車整備のメカニックの間では溝があり営業に良い印象を持っていなかった整備士・関(受)は「客にすら笑顔を見せない」と言われながらも社内トップの成績を誇る高見(攻)とあることをきっかけに仲を深めていく。その中で今まで変わり者と思っていた高見の本質といううものを知っていき、徐々に惹かれていく。そんな初めての気持ちに戸惑いながらもどうすることもでき溢れ出す気持ちを高見に伝えてしまって2人の関係は悪い方向へ…
男同士の壁を感じられました。それと“いい人”である高見の人間らしい嫉妬や黒い部分も描かれていて不完全さを感じられたのもよかったと思います。

発売とともにドラマCD化も決定しているってことでキャストさん方の決定が待ち遠しいです!楽しみー

2

割と甘め。

苦手な裏社会成分が思ったより低めだったので、安心して読めた。
表題作も表紙裏の内容を読んだときは「圧巻のラスト」ってなっててビクビクしたけど、
むしろコミカルな終わり方。
表紙見て重めかなって躊躇してる人は全体として全然暗くないので、オススメ。

学生ものは、大人っぽいモテ男が小柄で地味な受けに惚れるという王道ですが、その王道をヨネダさんの絵で読めるってのが嬉しい。

社会人ものは丁寧なストーリーで、先に惚れられてる方が最後必死になるっていうのはたまりませんね。両方の視点で読めるってありがたいし。
そして作業服。いいよ作業服。油で汚れた指とか、腕で汗をぬぐう感じとか。

低体温っぽい攻めがその実ベタ惚れで、ヤキモチ妬いたりイチャイチャしたがるってのが大好きなので、その成分が多くて個人的にすごく嬉しかった。
ヨネダさんはシリアスとか切ないとかが抜群に上手いけど、おまけペーパーみたいに軽いノリで笑えるのをもっと書いて欲しい。

5

全体に爽やかさが香る色気があります

やっぱりヨネダコウ先生シュキ……!、と読み終わってから感情が暴走しました。
NightS良かったです。

Amazon特典はNightSの二人(運び屋×やくざ?)のアップのポストカード、感情スペクトルに出てきた仲屋くんの描き下ろしマンガペーパーでした。漫画の方は仲屋くんのアホ可愛らしさが光っている10コマ漫画です(笑)
カラーで描かれていたページは単行本でもカラーで収録されていて、改めてヨネダコウ先生の人気の高さを思い知りました。カラー刷りしても採算とれるって見込まれてるんだなー、と。

NightS
裏の世界絡みのお話です。中国系マフィアによく使われいている運び屋・唐島にヤクザ?の穂積が仕事を依頼したことから始まります。
途中まではただ一番最初にあるから順番通りに読んでるだけでさして萌えていなかったのですが、穂積さんが唐島に正体を現したとこから萌えが爆発しました。だらっとしていて無駄に美人さと色気を振りまいていた人が、スーツ、眼鏡、片耳に無線、なでつけられた髪などのギャップの大きさにハートを打ち抜かれました。何回も舐めるように同じページ見ています。きっとこのページに開き癖がついちゃうんだと思います。←

感情スペクトル
高校生同士のお話です。私はヨネダ先生の作品は「どうしても触れたくない」からなので、社会人同士のお話しか拝見したことがありません。ですので学生のお話も描かれるんだなぁと新鮮でした。でも考えてみれば、先生のお話って全体にさらっとした雰囲気が土台にあるように感じるので、学生のお話ってハマると思います。特に「どうしても触れたくない」辺りの作品なら余計に。

さて、作品の感想ですが、めっちゃ可愛かったです。二人とも相手のこと好きでジタバタしてるんですよね~。攻めの久郷くんがライオンみたいなちょっと悪めの高校生っていうところも個人的にツボでした。あと、このお話にかかせないサブキャラ仲屋君。この子の爽やかにアホな所もお話を引き立てています。

「リプライ」シリーズ
そしてとどめのリプライです。
最後の最後にさらにまたハートを打ち抜かれました。

08、09年の作品から一気に12年に発表された作品に時間が飛ぶので、作者さまの表現力、画力がさらに洗練されているのが一目で分かります。デビュー作でも「魅せ方が上手な先生だな」と素人ながら生意気にも思っていましたが、更にそこから向上するなんて…!底知れないですね。
きっとまた新しい作品が読めると信じて、4年間マテが出来た自分を褒めてやりたいです。

まぁそんなことはさておき、リプライの感想をば。

リプライは前後編で構成されています。
前編では、受けの整備士・関の視点から物語は進んでいき、後編では攻めの笑わない営業マン・高見の視点に変わります。
関さん視点では、高見さんは一見無愛想だけど顔に出ないだけで実は面白いし、優しいし、努力家で、皆が好きにならずにはいられない人のように思えます。そしてそんな人が友達と思ってくれているのに、自分は恋心を抱いてしまった。何を勘違いしてるんだ、恥ずかしい、前の自分を取り戻したいという気持ちがひしひしと伝わってきます。
読んでる自分も関さんに「高見さんを好きになるのはしょうがないよ…実際にそばにいたらあたしも好きになるよ……でもカップリングで高見×関ってなってるから絶対付き合えるよ…」と三次元から二次元への無駄ななぐさめを送っていました。この時点では。

というのも後編の高見さん視点に切り替わってから、「あ…あら?」と思うことが多々出てきまして(笑)
まず異例の昇進だといわれるマネージャーへの昇進に対して、「役職つけて成績おとすなよっていう上からのプレッシャー」と言っている辺りで、か、かわいげがない…ちょっとは喜べよ…という違和感。
異動した店からわざわざ関さんに見てほしいと言って故障した車を持ってきたと思ったら、自分の客じゃなくて異動先の関さんにとっては見ず知らずの営業が担当している車だったり。…それはやっちゃいかんでしょ…、人の恋心をもて遊んじゃいけません!と教えたくなり。
「おれのこと好きだって言ってたのに、なんで避けるんだ?本当に好きなんか?」と不思議に思っていた辺りで、友達がいなくなって寂しいのは分かるけど相手の気持ちをくみとってやりなさい!とお母さんのような気持ちになりました。
うん。高見さんはそんな菩薩のように誰でも受け止めるんじゃないな、どっちかっていうと割とひどい…あー、いえ何でもありません。関さんのこと好きだから優しくしてたんだな、と納得。そう考えると高見さんがただの一人の恋する男に見えてきて、最初に究極のモテ男のように見えていた時よりも愛着が湧きました。

描き下ろしのリプライのリプライ、リプライ三か月後にも、そんな高見さんの押しの強いところや、関さんに対してグイグイいっている、人間くさーいところが垣間見れます。とっても可愛いですよ!

2

鼓動が速くなる

なんせ、雰囲気にのまれる。
色使いだけでごくりと唾を飲み込んでしまうような空気。
表紙カバーを外して広げた時の、港の様子と左端に立つ二人の男。
これだけで、もうストーリーは始まっているんだろうと思えてなりません。


◆『NightS』
薬物の運び屋・唐島と、いい腕利きの運び屋が居ると聞いて訪ねてきた真和会若頭補佐・穂積のお話。
どこに所属する訳でもなく、一つの所に専門になる訳でもなく、ただひたすら運び屋に徹する唐島。
その唐島の前に現れたのが、美人だけれど読めない穂積と名乗る男。
「シマを荒らさないからウチも手伝ってくれないか」と依頼して来るが――と進んでいきます。
この、特殊で暗い空気を纏う人物設定で有りながら、唐島のキャラのお蔭か重たい空気はそこまで感じず割とライトに読めます。
お互い接する時間が増える毎に、少しずつではあるけれど「自分」というものを明かしていく。
牽制し合っている筈なのに、どこか何かが引っ掛かって、それがいずれ解けて引寄せられる二人がじわりじわりと丁寧に描かれています。
特に二人が致すシーン。
2ページに渡って会話がなく進んでいきますが、何とも色っぽい…!
その後、唐島は心も許してある事を口にして……という展開が面白かった。
最後の最後で、穂積の眼鏡スーツは最高にぎゅんと来ました。素敵過ぎて悶えます!
描き下ろしのあの穂積さんのヌードたるや……いや、本当にセクシー過ぎて一度目を逸らして更に凝視しました(笑)

◆『感情スペクトル』
自分の隣にいる男に注がれる熱い視線に気付いた久郷と、熱視線の当人・笛吹のお話。
高校生、厳つかったりチャラかったりするのに、ヨネダさんが描くととてつもなく新鮮に感じます!
いつも明るく馬鹿な友人に対し、普通の目とは違う眼差しを向けている男に気付く久郷。
隣りのクラスの、少し小さく白い笛吹。
協力してやろうか、という言葉に一度拒否されるも、やはり協力して欲しいと願い出る笛吹を見て久郷は――と進んでいきます。
色々と久郷の友人・仲屋の情報を教えて貰って、嬉しい筈で顔も赤らめる笛吹なんだけれど、この赤面の理由がそれではなくて、というのが何とも初々しい!
「こんなに一生懸命本当に仲屋を好きなんだ」と実感する久郷の心の奥がチリッとして、それが徐々に大きな不快感となる。
そして笛吹の部屋。仲屋を振り切って一人で待つ久郷の元へ走る笛吹。
ドアを開けそうになる仲屋を、反射的に拒否する久郷。
この空気!胸の高鳴りと逸る気持ちがおさまらない、正に青春という甘くも酸っぱい空気が良かった……!
ヨネダさんの作品の中ではある意味異質なキラキラ感が有りました♪

◆『リプライ』
ディーラーの工場で働く優秀なメカニック・関と、関の働く支店に異動してきた無表情だが成績優秀な高見のお話。
雑誌掲載時、これが読みたくてこれだけの為に雑誌を買って居ました。
何故成績優秀なのか――不思議に思って居た関だけれど、とあるトラブルをきっかけに高見の仕事ぶりを肌で感じて納得する。
又、彼の相当な努力を実感し、それを「かっこいい」という言葉と共に伝えると、高見は関の手の取れない油汚れの話をして、「かっこいいっていうのはそういう事だ」とさらりと言う。
嫌味でもなく、いつも彼は真剣で真っ直ぐで周りをしっかり見ている。
関じゃなくても、ああいう言葉を掛けると誰でも目頭が熱くなると思います。最大の賛辞と受け取ってもいいと思える位。
同僚として近付いて、仲良くなって知っていって、自身の思いが特別である事に気付いてしまう関。
それを伝え振りつつも、違和感に縛られ関を考える高見の思い。
この、同性としての恋愛の根本的な感情にグッと迫った展開がとても面白かった。
「特別(関だけに)優しいのは、正直言って、変」という言葉に気付かされたのです。
描き下ろしでも、更に関の思いを垣間見れて心鷲掴み状態。
やっぱり素敵過ぎます。


読み終え頁を閉じ、表紙に戻ってカバーを外すと、何か違和感。
実は、カバー下で穂積はサングラスを捨てているのです。
捨てたのは本当にそれだけなのか、拾い上げたのは何なのか。
こんな細部の変化すら思いを馳せてしまう魅力をまざまざと見せつけられた気分です。

4

我が腐ライフに一片の悔い無し!!

ヨネダさんのコミックスを1ヶ月も経たないうちにまた楽しめる贅沢、
噛みしめられる幸せ!!
ここで神様を引き合いに出すのもどうかと思いますが
(信仰心は特にございません;)
とにかく何かに感謝せずにいられないのです。
(ヨネダさんは勿論、編集さんと出版社さんと、印刷所さんと…書店さん??w)

端的に言ってしまえば
『NightS』は闇の仕事と恋の駆け引き、
『感情スペクトル』は勘違い、思い違いからくる高校生のラブストーリー、
『リプライ』ノンケ同士の大人の不器用な恋。
でもヨネダさんの手腕にかかるとこの通り。

シリアスなのに程よいギャグが混じりつつ
やはりそれだけでは終わらない。
一読目よりそれ以降の方がどんどん作品を好きになる。
タネ明かしされても魅力が失われるどころか
増々惹きこまれ、また読み返さずにいられなくなります。

『NightS』で
携帯でのやりとり、
マサキが正体明かした時の
「そう喜ぶなよ 照れるだろ」ってセリフ、
描き下ろしの、マサキが何枚も上手な様子とか
数えあげられないくらい好き過ぎて、
もうどうしたら良いかわからないほど悶える。

『感情スペクトル』では
笛吹が顔を真っ赤にして話すのを見て
自分が今まで本気で誰かを好きになった事が無かったと
自覚させられる久郷、
クールで大人っぽいと思われていた男が初めて感情的になるって
相当ツボ!!

『リプライ』は雑誌掲載時に買って読んで
ああ、これで終わり!?いや、この余韻が残るくらいがまた良いんだ!
とやせ我慢して言い聞かせていましたが
描き下ろしでH……。
スケベな高見最高だ!
能面みたいな男が、欲しいもの(関)にはがっつくなんて。
女扱いされたくない関、
悩みながらも思い切りが良くて本当に男らしいw
車内で高見に電話する前に顔を伏せる1コマが
なんだか効くんですよ…。凄い。
しかも「どうしても今電話したい」って同僚に断るあたり、
関らしいなぁ…とまた感心してしまいました。


よく、“何でも練習すれば上手くなる”とか
漫画家さんを目指す方に対してのアドバイスならば
“描き続ける事で素晴らしい作品が生まれます”的な事とか
聞くような気がしますが、
この起承転結と盛り込む笑いは
どんなに描き続けたとしても身に付くものではないでしょうね。
(唐島のおでこにハンコ押すマサキなんて!!w)
これぞヨネダさんのセンスとクオリティ。

リアルタイムで楽しめて、
これからもヨネダさんの作品を待てる幸福は
ちょっと大袈裟かも知れないけど
“まだまだ簡単には死ねないな”と言うくらいのものがあります。本気で。
それくらいぞっこんです!!

ドラマCDになるそうですね!
キャストがどなたになるのかまだわかりませんが
期待せずにはいられません。

10

読み返して、また

ヨネダさんの作品はなんでこうも胸にぐっとくるのですか。
切ない、愛しい、状況とキャラクターたちの表情に毎度やられてます。

また、「Nights」「感情スペクタル」もどんでん返しがあったので、1度目は読者の私も騙され、2度目は関係性が分かった上で読むと、これまた違う発見がありました。
言葉と表情の裏にある本音の部分が見えてくるようで。

ヨネダさんの作品は、どれも良い映画を観終わったかのような感覚になります。
「囀る〜」シリーズも続きが気になります。

4

ヨネダ作品だからこその魅力

今、この短編集が出ることの意味は大きいと思った。
私はヨネダさんの熱狂的なファンと言うわけでもなく、ただ純粋にデビュー作はとても良かったと思っただけの、一読者でしかなく、
そのデビュー作品以来作品(連載など)がほとんどなかった間の作者さんの思う所はわからない。
しかしデビューがいきなりヒットだっただけに。きっとプレッシャーとか情熱とか苦悩とかそういうものがあったりしたのかな?と勝手に推測するまででした。
こうして。08.09.12年に執筆した作品が1冊になって出て見ると、この作家さんには大まかに二つの傾向があり、それが08年の【感情スペクトル】09年の【NightS】で、その融合が【リプライ】なのだと見えた気がする(ヨネダさんの同人を全く知らないので商業だけを見た印象です)

【NightS】では運び屋と仕事を依頼するヤクザ(?)の関係が、一見シリアスな設定の中飄々とした主人公のキャラクターのラブ部分がコメディタッチな雰囲気を演出して、実に憎い粋な感じを見せている。
このヤクザ(?)の本来の仕事らしい喰えない性格受けというのは実にタイプであり、運び屋が実はワンコだという正体もしかり。
この重さと軽さのバランスが絶妙なブレンドを見せる魅力の一つなのだと実感させる。

【感情スペクトル】は08年の作品だけあって、まだ『どうしても~』の系列な雰囲気を色濃く残した短編になっていました。
友人を好きなのだと思いこんだ主人公がおせっかいを焼いた、実は・・・という展開的にはライトなものだが、表現に気持ちの葛藤と悩みを重点に置いた為に切なさがギュっと来る。
しかし設定がライトだけにラストは、というオチの抜け感が的確にヨネダ作品の特徴をコンパクトに表わしているようだった。

【リプライ】これはそれらの特徴が上手くミックスされた完成体の作品に思えた。
車の販売会社の営業の高見と整備の関の関係の上で、主人公となる二人の性格の描写。
高見が表情が薄く感情が読みとりにくいのだが、その分人の気持ちの機微にも疎かったという設定。
関のまっすぐで真面目な人柄ゆえの片想い。
しかし、そこに存在する同性という問題。
こうした時に一度超えると高見のほうがタガが外れるというか潔いという設定もありがちなのだが、彼が表情が薄いだけにニヤリとするものがあるのです。
ただ切ないだけじゃない、ちょっと残念なキャラが醸し出すほんのり匂って来るユーモアの匂い。
真摯な内容の中にそんなものを見てとれたのだが・・・
ただ個人的に働く男。ツナギに作業で汚れの取れない手とか、そういった萌え要素に関の魅力をかんじてしまったりも♪

この3作品。どれも秀逸でした。
【NightS】などはこれからたくさん面白いエピソードが出てきそうな匂いをプンプンと出しています。(同人で出したらもったいないなw)
またそれぞれにカラーがついているのがよかったですが、何でリプライはカラーがないのだ?
本体も普通は単色のものが表紙夜景のカラーを遣い、ちょっぴり豪華です。なのでねぇ~せめて・・・
しかし、これから本格始動されたと読者は認識いたしましたので、今後も楽しみにしています☆☆☆

9

短編集ってずるい

この本は短編集なんですけど、短編って短いからお腹いっぱいにはならないんですよね。
でも、どのお話も面白いし、どのキャラも魅力的だし、
「すっごく美味しい!もっと食べたい!!」
って感じになるのですが、満腹になる前に終わってしまうので、続きが欲しくて悶々としてしまいました(笑)
短いからって描ききっていないわけじゃなくて、ちゃんと着地してるんですけど、面白いからこそこちらが欲張りになってしまうんですよね〜。

内容は、裏社会(運び屋×自称ヤ○ザ)ものと、高校生(同級生カプ)ものと、リーマンもの(スーツ×作業着)の三編です。
どのキャラも本当に魅力的!
私は特に裏社会ものの受け様にきゅんきゅんしてしまいました。
ネタバレしすぎちゃうんで詳しくは書かないですけど、もう、あの一枚上手で、謎めいた感じ。しかも受け!
うう…。もっと続きが読みたい…。

Hシーンはほんのちょっぴりだけあります。



5

ヨネダさんだからこそ

ヨネダさん初の短編集とのこと。
短編でも相変わらずの引き込む展開、高いクオリティ、どの登場人物も魅力的で格好いい、
流石です、と言わざるを得ない一冊だと思います。

ネタバレ禁止!と言いたくなる展開の話もあるので、内容はあまり突っ込まずに・・・

■「NightS」

「 何でも運ぶんだろ? 薬でも銃でも、――― 死体でも 」
そう言って仕事を持ちかけてきたのは、ヤクザにしては物腰が独特な上品な面の男、穂積。
「アンタそんなの信じちゃってんの? ・・・笑われるよー?」
ヤクザ相手に、しかもだいぶ穂積よりも年下なのに、物怖じしないでそんな返答をするのは、
運び屋の、唐島。
ご褒美(金)次第ならやってもいい・・・、
働き次第でコカインも任せる・・・と、
少しずつ事を進めながら接触する回数を重ねるふたり。
そんな中である時、唐島は取引を引き受けた理由を口にする、
「アンタの顔がメチャクチャ好みだったからだ」と。

神経を張り巡らさなければ殺られるような世界で生きる男ふたり、
取引を進めるのも、想いを晒すのも、想いを探るのも、平静を装いつつ駆け引きの繰り返し。
通してバックは薄暗く、その中でネオンや雨粒が光って、ふたりの魅力を増幅させる。
でもなんと言っても見所は、
唐島が穂積を部屋に誘うセリフかな・・・・・・これはもうホント、痺れます。


■「感情スペクトル」

高校2年の久郷、女には不自由してないクールな奴。
そんな彼は気づく、
バカだが人気者な親友の仲屋を、隣のクラスの色白で小柄な男がいつも目で追っていることを。
久郷は名前も知らなかったその小柄な男に声をかける、
「お前、仲屋のこと好きなんだろ? 協力してやろうか?」
面白半分で近づいたはずなのに、
真剣に片想いをしているその彼の想いに触れるうちに、久郷の心はざわめいて・・・


■「リプライ」

毎月何台も車を売る、とても成績のいい営業マンなのに、
「客にすら笑わない」と言われる変わり者の男、高見。
そんな彼を、他の営業マンと一緒くたにし、あまりよく思っていなかったメカニックの関。
でもある時、事故を起こした客に対する対応を見て、高見の意外な一面や人柄を知ることとなる。
営業成績におごることなく、とても努力家だということ、そして、
“笑わない“ のではなく、本人は十分 “笑っているつもり” なのだということ。
メカニックの仕事で黒ずんだ指を「かっこいい」と言う高見の言葉が、疲弊した関の心に染み入る。
その後、よい友人として距離を縮めていくふたり。
だが関は、高見に対し友情以上の気持ちが芽生えている自分に気づき・・・


文句なしにどの作品も面白いです。
面白いのですが、短編故にかサラッと読めてしまって、ちょっと物足りなかったかな・・・
少し分かりづらくて、どういうことだろう?と何度も読み返すところがあったり、
もうちょっとページ数を加えて描いてくれたら嬉しかったのになぁと思うところが少しあったり・・・。
いや、単に読み込み不足なのかもしれないのですけれどね。
大体「リプライ」は、関のワンコ攻めなのかと思っていたら・・・とか、わたしだけだろうか?w


好きだからこそ、よかったからこそ、もうちょっと盛ってもらって、
もっとドップリ余韻に酔いしれたかったな・・・そんなふうに感じてしまうのでした。

4

リアルに面白い

骨太な作品だよね、さらっと読むのがもったいないと思えるいい話ばかりで、
男同士の駆け引き、それもノリの軽いものじゃなくて、食うか食われるかみたいな
ダーク系かと思えば意外な落としどころがあったりして緩急つけた内容で面白い。

ヤクザと運び屋の話なんて読み始めでダークなイメージで読んでいて、
もしかして結構シリアスに最後はなるかと思えば意外な展開で読者を飽きさせない。
学生同士の話も、やっぱり駆け引きめいているけれど、恋する切なさが伝わってくるし、
コミックスなのに、読みました感が半端なくあるんです。
純粋に流石だと思える作品とシブイイラストにヤラレたって感じです。

4

小説で読んでも

3冊分、しっかり読んだような充実感。

あまり期待値を煽るのも、よくないかなと思いつつ、
でも、この読後の満足感はなかなか味わえない。

表題作「NightS」は、薬の運び屋と、その依頼人のお話。
いろいろ仕掛けがあって、これだけでも、英田サキさんのエスとか、そんな雰囲気の小説1本読んだような充足感。
「感情スペクトル」は割と直球な感じの、高校生で恋の始まりのお話。
これを、ちょっと箸休め的にはさんで、
そして最後が「リプライ」
自動車ディーラーを舞台にした、営業担当とメカニックのお話。
このキャラ設定が絶妙。
ノンケだった大人同士が、初めて同性を好きになってしまって、、、っていう、恋愛要素部分だけでなく、
舞台が自動車ディーラーなので、単純にサラリーマンっていう枠を超えて、営業担当とメカニックっていう、人相手の仕事と実際に手を汚して車に接する仕事の対立っていう、お仕事要素部分もしっかり描かれています。
この本編の前・後編だけでも、ちょっとした小説1本文ぐらいの満足感の上に、同人誌だったら2冊分の書き下ろしが。

これだけ内容充実していて1冊だなんて、
メチャクチャお買い得。

8

この作品が収納されている本棚

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