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君も人生棒に振ってみないか? 東京心中(3)

kimi mo jinse wo bou ni futte minaika

东京心中

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表題作君も人生棒に振ってみないか? 東京心中(3)

宮坂絢,22歳,新米AD
矢野聖司,29歳,先輩AD

その他の収録作品

  • 番外編 やのけん
  • カバー下表紙1【表】~カバー下表紙4【裏】:宮坂幼少時故郷牧場話

あらすじ

テレビ制作会社のAD、宮坂絢(みやさかけん)は
上司のディレクター矢野聖司(やのせいじ)と恋人っぽい関係から
同棲するまでに発展。あこがれのイチャラブ生活が始まる!…と思いきや、
人事異動で仕事も生活もすれ違う日々。そんな中に、
宮坂の元カノがヨリを戻すべく家にやってきて…!?
話題のワーキングBL「東京心中」シリーズ第3弾、堂々登場!!

(出版社より)

作品情報

作品名
君も人生棒に振ってみないか? 東京心中(3)
著者
トウテムポール 
媒体
漫画(コミック)
出版社
茜新社
レーベル
EDGE COMIX
シリーズ
東京心中
発売日
ISBN
9784863493537
4.4

(122)

(84)

萌々

(22)

(9)

中立

(3)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
20
得点
538
評価数
122
平均
4.4 / 5
神率
68.9%

レビュー投稿数20

矢野さんと矢野さんとブリ

キャラが渋滞してきたな…という出だし。そこでキス一発で全部持ってく矢野さん。可愛いしカッコよくて最強では。
お仕事BL的面白さも増してきてます。最初こそキャラ渋滞なんじゃ…と思いましたが、増えすぎて邪魔くさいというよりは宮坂の世界が広がっている感じが非常に良い!いつの間にかディレクター目指すことになってましたが、矢野沼に絡め取られたらそうなるわな。9ヶ月でどっぷり。

矢野さん朝食食べるようになったのね。同棲してよかったね。

0

ネタバレなし

本作を読むと喉の奥の方が熱くなる、そんな漫画はそうそう見つからない。夢を諦めた訳じゃないけど、到達できない多くの全ての人に優しく厳しい鞭を打つ、最後まで見届けたい作品です。面白すぎるので書いたレビューからネタバレ部分を除きました。是非機会があったら読んで、自分で感じてみてください。エロに趣を置きすぎず、言うならばヒューマンドラマ、人生を描いた作品です。本作は上下巻で2人の関係性を把握したら、続く巻を読み進めることで読者も2人の歳月を分かち合い、共感し味わいも深まると思います。

0

ガッツリお仕事巻です!

前作がエロ充実だった分、今回はうっとりするような絡みはほぼなかったのですが、宮坂がどんどん仕事のできるADに成長して、さらには映画人としての第一歩を踏み出すというお仕事部分がとても充実していた面白い一冊でした!

悲しいことや大変なことがいっぱいでも「好きな人のことで忙しいって幸せだね」とか真顔で言い切っちゃうワンコ宮坂、ううっ…どこまで可愛いいんだ〰️!

一方、矢野さんの映画に対する情熱や求めても手に入れられない苦悩が初めて語られ、そんな泥沼を易々と越えてしまう宮坂に対して〈ただの役立つ気が利くAD〉とか〈趣味が合う一緒にいて楽な人間〉としてだけではない羨望と嫉妬と期待を持っていることがわかり、ベタベタした愛情表現はしない人だけど、宮坂を特別な存在と考えていて実はとっても好きなんだなぁ~と、きゅん…となりました。

矢野さんプレゼントのカメラで撮りためている〈溢れんばかりの愛情〉と〈不純な動機〉が満載の大笑いの矢野さんビデオがきっかけとなって、さらに仕事人として宮坂が一皮剥けそうだし、次もまたまた楽しみです!でももうちょっと…エチ見たかったかも(笑)

1

矢野さん大好きになる巻

なぜかこの巻とばしてレビューしてました。すみません。

この巻あたりで、メイン二人だけでなく個性豊かなサブキャラたちの中に「推しキャラ」が出てくる頃だと思います。私は堀越くんが大好きです…
周囲のキャラも大事にしたストーリーの作りになっているので、BLとしての面白さに留まらないところが魅力です。

しかしこの巻はなんと言っても矢野さん(受け)の良さがすごいです。
無愛想で素っ気ない矢野さん、エッチな矢野さん、映画バカの面倒くさい矢野さん、そしてちょっと珍しく動揺する矢野さん、優しい矢野さん…

いつの間にか、自分も宮坂(攻め)と同じ病気にかかってしまいます。

アラサー無愛想美人の矢野聖司さん、ぜひ一目みてほしいキャラクターです。

1

㊗好き

シリーズ四作目。
同棲にも仕事にも慣れてきた宮坂くん、でも忙しさからなかなかエッチができません。でも、相変わらず矢野さんへの愛は深くて、興奮して鼻血だしちゃうほどです。
今回改めてこれってラブコメなんだなと思いました。
矢野さんからカメラをプレゼントされ、好きなものをとって練習しろと言われた宮坂くん。迷わず矢野さんの日常をとります。そのカメラのアングルがすごい変態ちっく。矢野さんを好きすぎて、お尻や矢野さんのアップ、お尻からの矢野さんの可愛い顔などなめるようにとりまくってて笑えます。

作者さんは元々この業界の人なんですかね?とにかく細かく描写されていて、演じる側から制作の側まで詳しく知ることができて興味深いです。取材だけでこんなに描けるのなら、本当によく見ていたなぁと感心します。
今回の萌えシーンは矢野さんに初めて好きって言われたところ。普段そっけないだけにこの一言は嬉しかったに違いない。
それと、アメリカに映画の話を語るところ。こう言う先輩がいたら憧れちゃうよね。

1

矢野さんの気持ちはどこに。

とっても大好きなこのシリーズ。
作品自体は間違いなく神で大好きですが、この巻に限って言えば「萌」です。あ・・・あれ?萌えが足りないorzと戸惑いました(つД`)

順に読んで来て飽きてしまったわけじゃないのです。
いつも通り宮坂は可愛いし頑張れって応援したくなる奮闘ぶり。
宮坂の元カノが出てくるも、宮坂の「矢野LOVE♡」で元カノの発言スルーっぷりに大笑いさせてもらいました!
で。元カノの出現を一切気にしてない風な矢野さんからの突然のキスと頬を赤らめた「おかえり」の一言に うはぁぁぁぁ(///Д///) でゴロンゴロン萌禿た。
あの矢野さんが・・・!!!なのですよー(^///^)

と。そこまでは良かったんですが、今回はお仕事シーン・映画やドラマを撮る技術的なお話が多め。矢野さんが橘に同調して励まして笑いかけて「映画を撮る者として同じ立ち位置でいる。お前の気持ちはよくわかる」というスタンスが私はものすごくモヤモヤして嫌でした(ー ー;)

そもそも宮坂って撮るのを目標にしてないよね?宮坂は矢野さんの役に立つのが幸せなだけという気持ちも汲んであげてー!( ;´Д`)

そんなこんなで冒頭で激萌えしてゴロンゴロンしてたのが、スッと我に返って萌えが削げてしまったのが否めない巻でした。
宮坂と矢野さんには温度差があり時折フッと重なるのが東京心中の楽しみなんだけど、基本映画のことしか頭にない矢野さんだから今回は橘がより近くにいるようで「矢野さんって宮坂の押しにほだされてるだけで、恋愛感情でいったら一体どこにあるんだろう・・・」と考えてしまった。恋愛脳が一切ない所が矢野さんの良さとわかってるつもりだけど、何かが欲しいorz

ただ今回も最初から最後まで一切ブレない〔矢野さん命〕な宮坂は見てて癒されました\(^o^)/こんな可愛い大型ワンコのおバカっぷりをソバで見られるユカさんポジションが羨ましい!

0

このタイトルも。

2巻に続き、この凄いタイトルも
どこかからパクったらしいですね…。

でも、やっぱり元ネタ分かりません…><

のっけから宮坂の元カノが出てきますが、
何度見てもイラッときますね。
いや、でも多分、作者もそれを狙っているはず。

でもかっこ悪くなったと元カノが言いますが、
それでいいんです。
自然体で矢野を好きになった宮坂が一番です。

一難去ってまた一難。
今度は、矢野にちょっかい出してくる男・橘が
登場しますねー。

うわあ、こんな気障な男、
私ダメです。
しかも下心アリアリとか!

矢野ー!
お願いだから、そんな男に引っかかるなー!

それにしても、矢野が橘に
映画に対しての情熱を語るシーンは良かったですね。
矢野はもがいてもがいて必死なのに、
宮坂は、容易にその情熱の先にあるものに
近づくことができる。
描いてあるように、
矢野は宮坂が妬ましいでしょうね…。

きっと付き合っている相手だからこそ、
複雑な思いを抱いていると思います。

いつもは宮坂にばかりエールを送っている私ですが、
このシーンばかりは、
矢野にエールを贈りたいですね。

1

奥深いBL

こんなに面白いなら、もっと早く読めばよかった・・・正直な感想です。
5冊目が出て、みなさんの評価が高くレビューを読んで即全巻購入。
期待通りの内容でした。

おおまかな筋書きの、上司×部下、元カノ、当て馬的な新しい部下、勘違い、嫉妬
などなどBLとしてはよくあるものばかりですが、でもちょっと違う。
面白いし、そこそこHもあるし、きゅーんとなるし
ストーリーがすごく奥深くて、ただの恋愛ただのBLじゃなく
主人公たちがストーリーの中で、確かに恋していて
喜んだり悲しんだりしていて、そこで必死に生きていることがわかる。

若くて何事にも必死な宮坂と一見クールでだけど熱い男矢野さんの
それぞれの愛の伝え方や、生き方がガンガン伝わってくる1冊です。
特に宮坂は、若くて矢野さんに対して一生懸命で必死だから
ちょっとのことでも勘違いしたり、嫉妬したりもうめちゃくちゃなんだけど
そんな宮坂を上手く掌の中で転がしているような矢野さん。
でもその掌の中で本人の気づかないうちに見守られながら宮坂は成長していて
この先、すごい大物になる予感を感じさせてくれる。
矢野さんは仕事以外は多くを語らないけど、良いこといっぱい言ってくれる。
特に矢野さんが橘の家でに熱く語った映画論、あれはなかなかジーンときました。

そして、宮坂が撮った矢野さんと矢野さん(仮)のホームビデオちっくな映像
あれ、最高でした。
きっといつか、すごーい映画とか撮る人になっちゃうんだろうね、宮坂くん。

1

細部に宿ってましたよ、主題!!

『非日常である日常』をコミカルかつ丁寧に描かれた4冊目です。
もともと製作側目線のため業界ものらしいキラキラ系は皆無といってもいい作品なんですが、特に今作は登場人物たちの会話や仕事風景の細部から彼らの仕事に対する『世界観』が溢れています。

これまで明かされていなかった矢野さんの映画に対する情熱が詳らかにされました!!
生意気新人:橘に対する矢野さんは大人対応というか、映画好きとしての対応。
あんなバカちん、ほったらかしだよな~と思うのですが矢野さんはとても矢野さんらしいアプローチで橘の浅~い目論みをぶち壊します。
3冊進むにつれ矢野さんの好感度はグイグイ上がるもののイマイチ、この人の本質が、どんなものかわからなかったので彼の映画に対する熱い愛情がわかってスッキリしました(笑)

それにしても矢野さんの映画への愛情表現…宮坂が矢野さんに向ける愛情とそっくりなんですが、そんなこと気づいてないだろうな、矢野さん(笑)

その宮坂は矢野からカメラをプレゼントされます。
※もらった時のサイレントリアクションが超絶可愛いッッ!!
宮坂がフレーム内におさめた矢野の姿は他人から見たら『特別ではない、とある一瞬』を切り取っただけのものですが、宮坂の上司の吉川は宮坂に化けそうな何かを感じています。
『巧い』と言っていいのかわからない部分もあるものの小手先の技巧に頼らず、ただ大好きッッ!』を表現するだけの強さ。
矢野さんも宮坂の中に潜む代替えのきかない強さと柔らかさを心地よく思っているんですよね。
特に目的もなく、この業界に就職した宮坂の天性が芽生え矢野や周囲に影響をうけ成長しつつあるこの巻は『B(ビジネス)L(ラブ)』でもありました。
演者たちとの飲み会『23才男子の会』が楽しかった~。
違う立場の人とのコミュニケーションは正面だけでない側面を教えてくれますよね。

そしてワンコとしての宮坂も相変わらず健気でした。
『うっとおしい』って矢野さんに言われても読み手としては、まったくウザいところなんて感じないんですよね~。
『一大事だ!!』と大騒ぎしていてもふたりの仲は自然です。

宮坂の元カノが性懲りもなく現れても不穏な空気になる気配もなく矢野さんがもっさりヒゲ眼鏡な宮坂に頬染めたりして。
映画と仕事のみかと思いきや、ちゃんと恋情っぽいものもあったり控えめに喘いでいて不思議な面白さは健在です。
元カノを送りながら矢野への想いを吐露する宮坂の充実した表情が穏やかで良かった。

番外編がちょくちょく入りますが、どの話も面白い。
出てくるキャラクターの人となりが出ています。
ユカさんたち女子チームの図太さに腹を抱えて笑い、宮坂によるファーストネーム呼びシミュレーションに悶え、矢野犬(けん)さんの話で涙し、ぬこ矢野さん(仮)に癒され顔の表情筋を鍛えられた一作でした。

今さらのレビューなんですが来月の新刊に備えて再読しました。
続編が楽しみです!!

4

もう少し萌えが欲しい。

何だか女子の描写がリアルなのですが、結局自分が相手を好きな事よりも相手が自分をどれだけ大事にしてくれるかが重要で、彼氏のいる自分が一番なのはとてもよく分かります。周りにいますわ。
そう考えると、宮坂くんは矢野さんに走って正解だと思いますけれど、矢野さんと宮坂くん…………両思いなんですよね?
エッチも同棲もしてるんだから、そうなんだろうけれど。
素っ気ないキャラでいいんですよ。
でも時折見せる……的な萌えがないんですかね。
これがあれば、もっとのめり込めるんだろうなあ。

同じ女子でも、同僚の子はめっさ好み。
あと、矢野さん(仮)は本当めんこいです。

3

「主題は細部に宿る」んだよ!

個人的には3冊目でいささか停滞した本作だったが、
やはり魅力的!と思いながら読んだこの4冊目。

この作品は、青年誌の業界モノ+若者の成長モノ+BLという感じで、
宮坂くんがワーワー暑苦しく矢野さんへの愛を語って(行動してw)いる割には
BL比率低めだと思っているのだけれど、この塩梅が面白いのだと思う。


今時のカッコいい男子だった宮坂くんが、何の因果かトンでもない業界に迷い込む。
TV制作の世界は、派手でカッコいいかと思いきや、そりゃあ苛酷。
そんな中で、仕事中毒の美形の上司・矢野さんに身も心も持ってかれた彼は
矢野さんに邪険にされながらも縋り付きつつ、仕事に邁進するのだった……

この巻で、映画に対する熱い想いを語る矢野さんがいい。
それを聞くと、彼が何故宮坂に惹かれているのか?が
(いや実は惹かれている訳だw あれはツンデレってことだね?)
はじめてちゃんと見えて来る。
それは、「東京心中」というタイトルの意味深さに繋がっている。

「映画の為に人生棒にふる
俺とお前は泥沼で溺れながらじゃないと
撮るべきものを見つけられない人間だ」
と語る矢野さんに痺れる。
ま、何に溺れるかは、人それぞれながら!


準主役の矢野さん(仮)=クロネコに続き、
やのけん=犬 も登場。
読者を楽しませてくれます。

し、しかし、読み始めた時は、てっきり4冊で完結しているのかと思っていたよ。
ああ、また待つ物がふえちまったじゃないかっ!


3

何回読み返したかわからない

すっごい好きなんだけど、どこをどうゆったらいいやらわからん、と
レビューしないでいたんですが、
わからんのだから黙ってようかとも思ったのですが
とにかく
愛読者だ!応援してます!と言っておこうと思いました。

(※このレビューには以前の巻も含みます)。
おおかた語られてると思うのですが
わたしはこの作者は漫画表現がすごくうまいのではないか、と思うのです。
デッサンは確かに不安定かもしれない。
でもなに、このテンポのよさ。
笑いの欲しいトコで笑いがあり、共感させる漫画表現。
ショック受けたり、感情が高ぶるシーンはダイナミックなコマ割りがなされてるし。
見せ方ていうか。コマや構図で語ることがもしかして凄くうまいのではないかしらん。

あと、ツンデレていうかシゴト優先ていうか。ウケの矢野さん、
ヒゲにあこがれる女顔ってBLテンプレを押えつつ、同時に
男前な性格など「キャラづけ」でなく、人格に根付いてるように感じさせてくれる。
定番男前受けBLからナチュラルにズレてる。矢野さんは矢野さんでしかないんだー!

矢野さんに限らずみな、作品のなかで呼吸してる、生きてる。

攻めの元カノの自省や先輩の過去(ゴ○ゴ好きのエピは感動的?だった)、
そしてこの巻で掘り下げられた映画好きクリエーターのどろ沼。
説得力がある。。。

わんこ攻め宮坂はいつから天才(?)だったのっていう疑問はありますが…
深かった。

つ、次の巻、はやく~。お願い~~。

2

宮坂取扱説明講座

のような一冊でした。8割方コントロールされてますね、宮坂。
2割残されているのは矢野さんの優しさではなく、単にめんどくさいだけなんでしょうね。完全に温度差のある2人が自然に過ごしている、奇跡のような日常から相変わらず目が離せません。お互いの努力が奇跡を生んでいるのでしょうが、自然に歩み寄るための努力ができているところがラブですよね。気難しく厳しい矢野さんの張りつめた糸を緩めてくれる、でも決して切らない、宮坂の心地よさ。これはもう手放せませんよね、矢野さん!

マイベストシーン↓

  くかー

2

最近テレビを観ていて

スタッフさんが映ると妙にわくわくします。バラエティ番組とかだと、しばしば映りますよね。これを私は東京心中効果と呼んでおります。もちろん勝手に、ひとりで。

シリーズ三作目、通算四巻目。
ふたりの関係性が不動になり、とりあえず宮坂と矢野さんはお付き合いしている!というのはいまのところ絶対です。
ですから、そこにハラハラしたりやきもきしたりすることはなくなりました。それでも面白いです、萌えるとかよりも面白い!楽しい!延々見ていたい!
矢野さんが橘の気持ちを理解し、叱咤してあげるシーンはなかなかに深いと思いました。そう、好きだからこそ泥沼にはまるのですよね。好きで好きでどうしようもない、巧くいかないときに好きでいることをヤメられたらいいのにやっぱり好きだからやめられない。深い。
そこで矢野さんが宮坂の可能性に気がついていること、それでも抱きしめていること。また冒頭で宮坂元カノいずみちゃんを送っていってあれこれ話す宮坂に対してキスをすること。今回は、矢野さんがちゃんと宮坂のことが好きなんだなぁと分かる巻でした。
宮坂が矢野さん好きすぎるのはいつものことです。ついに変態性を帯びてきましたがなんら不思議じゃありません。宮坂は宮坂でした。

矢野さんは、映像のことで泥沼に入っていますが、
もちろん宮坂も泥沼に入っていますね。矢野さんのことで。しかも自ら進んで入ってもがくことさえ楽しんでいるというか。そんなところもまた可愛いと思うのです。
東京心中シリーズを読むと、わくわくしたりどきどきしたり、とにかく楽しい気持ちになれます。続刊が楽しみで仕方ありません。

2

マンガに人生揺さぶられるってことあるんだよ。

あの、多分これあんまり
レビューになってませんすんません。
いやあまりにガツンと来て
自分に重ね過ぎてる。

私はこのマンガに
人生を揺さぶられた気がしている。


私は、矢野さんと同じ気持ちを経験したことがある。
好きで好きで今でも追いかけている夢があって、
その為にずっと頑張ってた。
そしたら「私もやってみたくて~」と
親友が私の目指すものに簡単に手を出して
衝撃的な結果を出した。
愕然として本当に妬ましくて、
でもその結果は本当に素晴らしくて。
初めてその子の手を振り払いたいと思った。
好きな気持ちと嫉妬の入り混じった感情。

だからもう橘に向かって
諭すように自分を振り返るように
矢野さんが語るあのシーンで大号泣で、
さらには涙止まらんくて嗚咽。

超私事書き殴って申し訳ない…
でもそれ程に衝撃と言うかなんか…
私自身が橘になって、
矢野さんに「自覚しろ」って言われてるみたいで
ぐわーーーーってなって…

私も、もっと苦しんで頑張りたい。


前巻までは宮坂に感情移入しまくりだったけど、
今回は矢野さんに感情移入しまくった。
橘の気持ちも伝わってきて、
ただの当て馬じゃなく見ることが出来るような気がした。


来年かーーーー、次巻!
ずっときっと宮坂と矢野さんは続いていく感じがする。
矢野さんは宮坂をねたみながらも、
切磋琢磨と言うか、刺激を受けてもいるから、
ただ好き好きじゃなくて尊敬する部分、
素直にすごいと思う部分があるんだよね。
宮坂だって、矢野さんに対しては同じ気持ちで。
だからとても、この二人を応援したいし見ていたいし、
矢野さんが撮るドラマが見たい。
宮坂が将来どんな仕事するのか見たい。

本当にこんなBLは初めてだ!!!!!

夢を追ってる人全てにおすすめしたい!
勿論シリーズ通して。
絵柄気になる人もいるかもしれないけど、
是非チャレンジしてほしいなぁ。

本巻は、「萌え」とはちょっと違うツボが多かったと思います。
あまあまラブストーリー好きにはぐっと来ないかもしれないけれど、
青年漫画も好き、って人にはいいと思う。
(↑ってかやっと冷静になってきてレビューっぽく書いてみてるとこ)

いやほんとに、衝撃。
私も泥沼で溺れながら進もうと覚悟した。

9

どこまでもおねがい!

実はこれで最後じゃないのかって表紙見て思ってました。
矢野さんがこっち見て清々しい笑顔で手を振ってる…。扉絵でも登場人物ずらっと横並びで宮坂もニコニコして手を振ってるし…。
しかし違った。
まだまだ続くんだって!あと46巻ぐらい(願望)
次巻が来年だそうですが、待つよ。待つ!
BLかどうかは置いといて…。
主人公がホモなだけの映像裏方漫画で、ビッグコミックなんかに載ってても全然違和感ない作品ですが、これもうほんっとに面白くてワタシ大好きだーーっ!
前巻の続きで、のっけからド修羅場の宮坂の部屋。
てっきり三つ巴かと思いきや、他に女性が3人も来て違った意味で大混乱。
なにひとつ解決していないように見えたけど、宮坂の現状を見てなにかを感じ取る元カノ。
新人橘はいつの間にかユカさんにアメリカと呼ばれてて、相変わらず高慢チキだけど、こんなやつでも真剣に真正面から相手にしてやる矢野さん。男前だ。
ここで出てくる泥沼の喩えが素晴らしくて、ちょっと震えました。
そして矢野さんが宮坂のことを才気溢れる人物だと評価していただなんて…
気が利くマメ男だから、傍においとくと便利だぐらいにしか思ってないだろうなとばかり…。
本人がこの事実を知ったら、熱出して倒れちゃうんじゃなかろうか。

それにしてもキスシーンが、いちいち色っぽくないんです。
誤解されないように必死で言い訳する宮坂の口をふさぐキス
睡眠不足でウトウトする宮坂を起こすためだけの激しいキス
ムラムラしてきた宮坂は仕事の邪魔だから本気で寝かせるためのキス
ムラッときても、荷物を置いて一礼してからキスしにいく宮坂
全部大爆笑でした。

他にも…
どの飲み会でもチーズばっか注文する長谷川くん
どうも宮坂のもっさもさのヒゲにムラムラした様子の矢野さんに気づいてない宮坂
太った矢野さんを抱き心地がどんどん良くなるキャーなんて言って喜んでる宮坂
お尻が最高と連呼する宮坂
矢野さんのドロップキック
などなど、もうそこかしこで笑えるシーンがいっぱいでした。

仕事にも慣れてきて矢野さんとの共同生活も楽しそうで、順風満帆な宮坂。
でも最新の同人誌を先に読んでしまったので、この一歩先の続きがものすごく気になってます。
あーもうほんとにこち亀ぐらい続かないかなあ。毎度ワンパターンのドタバタオチになってもいい!
せめて宮坂犬がナニモノかになるまでは続けてほしい。どうか見届けてさせてください。

12

タイトルの奥深さは4冊通して読んでわかります

登場キャラクターが格段に増え、彼らの個性も描かれているのですが、それをテンポよく読ませるのはさすが。ただし、ここまでくると背景を理解していないとついていけないので、気になっている方はぜひ「東京心中・上巻」から購入することをオススメします。

東京心中・3はお仕事にフォーカスした話。BL要素は既刊に比べ少し減っていますが、それでも順を追って読んでいると、矢野さんが宮坂を想う部分の裏側が見えてきて、二人の関係性の奥深さがわかります。

また、東京心中・2では新たに矢野を狙っていると思われる男性ライバルキャラの橘が現れ、「ただの当て馬になってしまうのか…?」と不安に思っていましたが、この巻では橘の過去や不遜な態度の理由なども描かれ、好感が持てるようになってきます。

そして、矢野さんが苦悩する橘にかける言葉が表題につながってくるわけですが、こんな言葉をかける上司って想像するだけで胸が熱くなりますね。

タイトルだけ読むとギャグっぽいんですが、いたって真面目なタイトルなんですね。それも、やはり矢野さんのこれまでを読んでこないと響かないので、やっぱり既刊を読むことをオススメします。

それにしても、東京心中を通して描かれている、決して甘くない仕事の描写は、読んでいて清々しいですね。仕事のことを考えたくなるBLは初めてです(笑)

6

興奮した!感動した!

「東京心中第三弾」と書いてありますが4冊目ですからね、お間違いなく♪
さて、このシリーズとうとう「神」をつけます!!!
何がいいのか、何がおもしろいのか、これはぜひぜひに1作目から読んでください!としか言いようがないのですが(笑)
涙あり(?)笑いあり、シリアスあり、ギャグあり、バイオレンスあり(?)ぜ~んぶがつめこまれたおもちゃ箱みたいな放送業界を舞台にした
矢野さん大好きなバカワンコ年下宮坂攻めの話でもあるんだけど、案外にまじめに働くお仕事ガッツリ物語でもあるのです。

今回、とうとう神を登場させた理由。
彼らの恋愛がすごくポジティブでだた「好き」「愛してる」じゃなくてその存在すべてであるというグローバルな部分がはっきり明確になったこと。
宮坂の押しに負けて矢野は彼のワンコが好きになったんじゃなくて、そこには宮坂も気が付かない切磋琢磨の要素もあるということ。
宮坂の才能に(隠された)矢野自身が惹かれ認め受け入れ、彼を好きと思うということ。
最初の始まり、宮坂が仕事を頑張る理由は矢野さんで、それは今も変わりがないんだけど、ただそれだけじゃなかった。
彼には知らない間に学ぶ学習能力があり、それはすごい才能だということ。
オーノー!(?)
こんな奥深い物語だったのか(笑)

ま、まじめなことは置いておいても、冒頭すごいツンデレの嵐でしたね♪
そのたびに張り倒される宮坂が哀れでもありましたが、この怒涛の展開はすごい、この作品ならではですよ。
あの名監督を父親に持つ傲慢新入社員の橘に言って聞かせる矢野の言葉、胸に響きましたね♪矢野すげーよ。
人生棒に振る覚悟がないくらいにあたらないと、欲しいものはつかめないって題名でいいんっすか?
自分はそう解釈いたしました。
若さ、情熱、そうだ!恐れるな失敗。
この題名もいいじゃないか。
思わず、マジで「感動した!」なのです。

10

曲者揃いの人生行路

先のレビューにもありますし今後のレビューでも
きっと言われるでしょうが重ねて書きます。
この一冊だけを読んでこのシリーズの彼是を断じて
しまうとそれはもったいない事が起きます。
この一冊に至るまでの荒波谷底峰の先をこの際だから
把握しておくのは決して損じゃないと思われます。

さて、ほんとに色々と色恋上もそうじゃない部分も
ありまして迎えたシリーズ第3部4冊目。
タイトルが軽い様でずっしり重いですね。
表紙で笑っている29歳美形のオッサンは一応緩和剤的な
役割なのでしょうが、このオッサンがそもそも総ての
元凶だと言う現実が今回もこってりと展開されております。
実はこの本の緩和剤と言うか清涼剤はカバー下漫画で
語られる宮坂の幼少時挿話だったりします。
これがまためんこいんですわ。

前巻までの展開はどちらかと言えばTVドラマ的でしたが、
この間の展開は映画の様な感じですね。それもスピンアウトと
言う感じでは無くて一応完結編と銘打たれて制作されたものの
もう少し続くんだよごめんなさい、と言うなんかすっきりしない
感じの。

これで次巻(作品として)完結となるのか、それともまだ
引っ張るのか。
厄介な作品に引っかかってしまいましたよ。好きですけどね。

7

面白い!! 今度は犬も心をさらう。

まずはじめに。
こちら、「東京心中 3」となっておりますが、
シリーズ第3弾ということで、実質的には4巻目になりますので、お間違いなく。
・東京心中 上巻
・東京心中 下巻
・愛してるって言わなきゃ殺す 東京心中 2
・コチラの本
この順でお読みくださいませ。
コチラの本には、登場人物紹介が表紙を折ったところに一応ついておりますが、
あらすじは載ってませんので、この本から読みはじめるのは無謀と思われます、ご注意ください。
せめて、あらすじが載っている「愛してるって言わなきゃ~」から読んだ方がいいと思われます。
そちらに出てきた新キャラを含め、脇キャラたちがいてこその物語になってます、
ごっちゃになっていては楽しさ半減ですので、勿体ないですよ~~~


いやぁ~、どんどん面白くなっているなぁ~とは前巻を読んだ時も思いましたが、
この巻は今までと比べても特に笑ったし、内容は濃いし、深かった!!
この本のタイトル、
「君も人生棒に振ってみないか?」に、こんなグッとくる意味があったとは・・・!
鳥肌たちました・・・
ただし、前の巻に比べるとエロ度は低めです。
宮坂が何度もトライ(誘いというか、お願いw)するものの、この本では1回しか致せず。
(矢野さんのエロのかわし方が楽しいですw)

ただ、愛はいっぱい感じられました。
宮坂 → 矢野はもちろん、
(今回は撮影もして、妄想する顔もすごくて、ちょっと引くかも?w)、
矢野 → 宮坂も、恋人としても仕事仲間としても、大切すぎる存在なのがよく分かりました。
そして、宮坂に対する矢野の感情は愛情だけじゃなくて・・・というのがまた、いい!!
人だけじゃなく、仕事、特に映画に対しての愛も、魅せますよ~☆
加えて、犬♪
猫の矢野さん(仮)が、今までは読者の心を掴んでいましたが、
今回は、矢野さんの飼っていた犬(やのけんw)が番外編で登場します!
矢野さん(仮)も、もちろん今までどおりいい味だしているのですが、
やのけんには笑わせてもらった~~
名前呼びに絡んで登場させるのがまたニクいなぁ、うまいなぁ~

最初、宮坂の元カノが登場!なのですが、
三角関係? 取り合い?? 修羅場?? と思っていたら、
一般的な展開とは全然違う方向に進んでいって、それがすっごく面白くて、さすが!
どんどん引き込まれてます・・・

神評価にしようか迷いましたが、
次巻はきっともっと面白いと思うので、ちょっと出し惜しみしてしまいした。
次巻も最高に面白いことを期待してます☆

6

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