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兄上、罪をこの穢れた体で償えというのですか――。
すごく面白かったです!
神率低いのは萌えより物語優先だからだと思います。
太陽のような弟(第3王子)のマラークと、保守的な国民性を持たない第1王子のパドル。お互いを神のように信じ思い合っているのがすごく良かった。
マラークが剣術より音楽が好きと言ったことに、パドルが「俺にも才があれば」と言った時にマラークが
「兄上は兄上ご自身が美しいのだからそれで十分ではございませんか」としれっと言ってのける関係。そしてマラークが思い悩む時ほど楽器を奏でるので、音を聞けば話を聞こうと近寄ってくるパドル。
丸木先生はテーマによって文体?を変えているようですが、こちらは「忍姦」に近いような硬さがあって、王族や異国っぽさが感じられて良かったです。その中でこの二人のお互いへの賛辞は甘く艶かしさがあり塩梅が素敵でした。
王室のドロド〜ロな関係図がすごくて、何も知らず平和を甘受していたマラークは驚愕の真実に何度も打ちのめされ、宗教や慕っていた兄を疑い混乱するばかり。こういった常識や思想が覆されるお話面白くて大好きです。
丸木先生なのでエロエロだと思って読みましたが全体の半分にきてようやくといった感じで、他の作品よりはぐにゃんぐにゃんではないと思いました個人比。でも「俺のマラーク」と連呼し日常から溺愛していたパドルの箍が外れればそれはもう言葉も愛撫も尽くし狂おしく重なるのが(しかも監禁)壮絶です。
お互いの唯一神的なところや監禁、兄弟(義)などなど楽しめました。学生ものの印象があった相葉さんのゴージャス絵柄も素敵!
2013年刊。
発売当時にあらすじを読んで興味を持っていたものの、買う機会をずっと逃していた一冊。
異国の母の血が色濃く、肌の色の違いで周囲から冷遇されている第1王子・パドルと、母親違いでも構う事なく兄を慕う第3王子・マラーク。
マラークはパドルこそ次期王に相応しいと信じるだけでなく、神と同格のように兄を慕い、パドルのほうも純粋に好意を向けてくれる弟に信頼を寄せている。
その頃から既にパドルが向ける感情には兄弟の範疇を越えるものが滲んでいるのだが、そんな兄弟仲の行方はどうなっていくのか…
話はある日の事件を境に彼らの状況が一変し、マラークが知らずに暮らしてきた王宮内のドロドロした背景が明るみになっていく展開だ。
兄弟間の倫理の壁を一気にぶっ壊してマラークを陵辱するパドルだが、想像していた愛憎の感情以上にマラークを溺愛する恋慕にの念を強く感じた。
独特の表現での濡れ場が濃厚でなかなかエロい。
マラークも最後まで「兄上」呼びで通しているところが禁忌感を煽っている。
一族の復讐や改革を推し進めていくパドルの姿は、病で余命幾ばくもない父王の願望とも被る。
また、ガチ兄弟、一夫多妻制で女性と絡む、更に子供まで産まれるといった複数の地雷も、二転三転する流れに絡めギリギリのところで躱されている。
そういたか!!って意表を突く絶妙さだった。
生き残った脇役も、単にワルとか純朴以外にも違う一面が伺える。
アラブものとして堪能できる一方で、根底にあるのは愛憎劇だろうけれど捻りもあり、最後まで惹き付けられる展開で面白かった。
好きな作家さんです。
今回はアラブものということで、この作家さんがどういうふうにアラブものを書くのか期待して読みました。
「千夜一夜物語」に影響を受けたと後書きに書いてあった通り、心理描写よりも別の何かを書きたかった雰囲気があります。
タッチが少し固いように思いました。
それと、女性がけっこう重要なところで活躍するのが気になりました。
それでもさすがに上手な作家さんなので、うまくまとまっていたと思います。
攻がとにかく煮え切らない
受は、実はナチュラル選民思想なんですよね。兄を身分の低いものに汚された、だの、守るべき存在の女に軽んじられて、だの。
あと形容詞を多用するしつこい文章なので、好き嫌いがあるかもしれません
現在eBookJapanで半額セールを行っています
6月4日までなのでお早めにどうぞ
褐色肌の受!?しかも兄が攻めてるだって!?
加えて、丸木さんといえばエロス!エロス!エロス!
不純すぎる読み始めに相変わらずの自己嫌悪。。。。おいといて
アラブです!兄弟です!しかも褐色受!!
兄が攻めてるからってなによって感じもあるんですが、
最近のBLはどーにも弟攻・・もとい、年下攻が多い気がするのです。
年若い方が、手篭めにされてるとか逆に新鮮というか。
アラブものといえば、基本アラブ×日本人。
食われるのはもちろん日本人の比率が高いわけで。設定だけみれば至極おいしい作品だと思うのですが、いかがなものか。
お話は問いいますと、一人白い肌を持った長兄王子。
異国の血を引くことで、度重なる迫害を受けていた。
そんな兄王子を慕っていたのは末弟。
兄王子もこの末弟をかわいがっていた。
いつしかそれは、親愛から大きく歪み・・・そして、血で血を争う抗争をはさんで~という流れなのですが、全体的に、この・・・血で血を洗う、血族的な説明文が作品のほぼを閉めてしまい、恋愛的な部分が少なかったのが残念。
立て続けに、この手の王族ものを読んだせいか「マタカ」感が強かったのもありますが。
イラストの弟君。これがけっこう好みだったんですが、文章を読む限りでは、もう少し細身で、童顔なイメージなのかなと。。。やっぱり文章で読んでしまうと
肌がせっかくの褐色でもあんまり萌値あがらないなとか。
思ってしまったのが残念。
エロスは多めでうれしかったんですけど(笑
なんにせよ、終わりよければすべてよし。な作品。
前半から中盤~。けっこう長いこと、一族がどーの、血筋がどーの
いう話が続くんですが、巻末の、最後の二人の雰囲気は、個人的にはすごく好きでした。
地下に囲われていた弟。
立場が逆転した今、兄を囲って~のくだりがなんだかほほえましく、
いつか、もうすこし先の未来。二人が並んで幸せにいられる場所があればいいなと
思うのでした。
残念なのは、血の関係かな~・・・・