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表題作交渉人は休めない 榎田尤利100冊記念特別版

兵頭寿悦33・芽吹の高校の後輩で周防組の若頭
芽吹章34・元検事で元弁護士の交渉人

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

圧倒的人気交渉人シリーズ、芽吹と兵頭が帰ってきた!!
南の島で嫉妬して、喧嘩して、遭難して!? さらにラブラブ?

特別書き下ろし小説には、『魚住くんシリーズ』から魚住に久留米、
『犬ほど素敵な商売はない』から倖生に轡田、
『ラブ&トラストシリーズ』から核に沓澤、天と正文が登場!

見逃せない豪華執筆陣の特別寄稿あり!!
石原 理、円陣闇丸、小椋ムク、カトーナオ、金ひかる、木下けい子、草間さかえ、湖水きよ、紺野キタ、佐々木久美子、佐々成美、志水ゆき、高階 佑、高橋 悠、鳥人ヒロミ、中村明日美子、奈良千春、蓮川 愛、藤たまき、町屋はとこ、峰島なわこ、宮本佳野、雪舟 薫、ヨネダコウ、ライトグラフ

作品情報

作品名
交渉人は休めない 榎田尤利100冊記念特別版
著者
榎田尤利 
イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
シリーズ
交渉人は黙らない
発売日
ISBN
9784813012788
4.6

(243)

(197)

萌々

(25)

(10)

中立

(3)

趣味じゃない

(8)

レビュー数
27
得点
1118
評価数
243
平均
4.6 / 5
神率
81.1%

レビュー投稿数27

紙本を買えば良かったなー

読了後に気づいたのですが、本作は榎田尤利先生の記念すべき100冊目に出されたものなのですね…最近電子で購入したので小冊子は付属しておらず、あとがきで作者様が述べられている裏表紙も無くて残念でした。
榎田尤利作品への入り口が夏の塩だったので、彼らのその後を読みたかったです。

作品は交渉人シリーズの後日譚ですが、今までの本編を少しライトにした感じかな?
交渉人シリーズは回を重ねる毎にヘビーな事件に関わってきていたのでそう感じました。
舞台をいつもの東京下町から沖縄の離島に移し、夏休み中にも仕事をしてしまう芽吹とそれを追いかけてきた兵頭の物語でした。

今回は交渉で問題を解決…というより、ちょっと探偵っぽかったかな?という気がしないでもない。
芽吹の交渉術、口達者な部分が少なかったのは物足りなかったかもです。

時折り芽吹の心に到来する、死への誘いが仄暗くて、楽しいストーリーだけじゃないのがこの作品の素敵な所です。
度々喧嘩を繰り返す芽吹と兵頭ですが、命尽きるその時まで2人は離れないんだろうなぁ、と確信できる物語でした。

2013年当時で100冊ですから、今はどれくらい発行されているのでしょうね。
現在は非BLを主に書かれてるみたいですが、またBLも書かれるそうなのでとても楽しみにしています!

0

裏表紙のイラストに泣く

前作で綺麗な終わりを迎えた本シリーズ。今作はちょっとしたおまけのようなお話?
バカンスのはずが仕事を請け負う芽吹。交渉人は休めないというか休まない。愉快な仲間たちと兵頭と舎弟たちも加わって、明るく賑やかだった。

今作の芽吹はまるで探偵のよう。いいところで颯爽と兵頭が現れるのはお約束。交渉シーンはあまりなく、屁理屈をしゃべりまくる芽吹が見られなかったのは残念。その代わりでもないだろうが、心理描写で自分に対し交渉術を駆使しているようなところがあって面白かった。

事件はまあ、さらっと。ツッコミを全放棄して、無人島イベントを楽しむ。芽吹と兵頭は、二人ともすぐカッとなるので喧嘩ばかりで面倒臭い。だがそれも、兵頭のただの嫉妬心のせいだけじゃなかったようで、七五三野に拘る理由が明かされてからは納得だった。ふいに見える兵頭の不安にきゅっとなる。

解決後の甘々シーンはたっぷり長め。海辺のシーンも良かった。ポエミーな語り口になり感傷に浸る芽吹は、また一歩兵頭を心の内側に入れたのかな。今彼として紹介するところは、本気で兵頭に良かったねえと言いたくなった。

なんだかんだ言いながら、今後も離れることなく一緒にいそうな二人が見れて良かった。

裏表紙のイラストを細かくじっと見ると、いろんなことに気が付く。これめちゃくちゃすごい。読後に見ると泣けてきて大変だった。
※ケースじゃ×。バーコードのない小説本体カバーの裏表紙イラスト。

0

休暇中でも事件に巻き込まれる不幸体質芽吹

相変わらずの兵頭と芽吹。喧嘩も多くて、せっかく沖縄なのにそんなことくらいで喧嘩しなくても、と思ってしまう。
あと旅行中なのに仕事しなくても、と。
一見簡単そうな依頼でも大変になっちゃうのは芽吹が引き寄せちゃうのかな?
芽吹はもう少し素直になって兵頭に甘えたり甘えさせたりしてくれてもいいんだよー。
今回は七五三野が所々で笑わせてくれて楽しかったです。

0

バカンス編

今回は、みんなで沖縄旅行でした。
そして、推理ものによくあるパターン、どこにいっても事件にでくわす芽吹です。

前作でちょっとした収入が合った芽吹事務所。七五三野の手配で事務所総出の沖縄旅行に繰り出します。しかし、女性の水着姿で鼻の下を長くするであろう芽吹を追いかけて、兵頭事務所のご一考も同じ沖縄へ。。

その地に住み着いた元カノの依頼で、リゾートホテルと小さいコンドミニアムの不仲を取り持つことになった芽吹。色々な災難に見舞われるますが、その中で兵頭と二人無人島に置き去りにされる下りが。。甘くはなく、ケンカしつつも、死ぬなら一緒とまで思うシーンでした。

最後は、リゾートホテルのスイートにあたる離れで甘々の二人でした。

ここまでくると大体なんかやりつくした感があって、完結とはなっていないものの、もう続巻は出ないのかなーと思います。

0

豪華!

100冊刊行記念本。
一応前巻でシリーズとしてはひと段落しているので、こちらはその後の日常(といってもスペシャルなので舞台は沖縄!)な感じです。
ハードなだけでなくこういうゆるっとしたのが読めるって嬉しいです。

でも、芽吹、流石です。
慰安旅行先の沖縄でもちゃ~んと事件に巻き込まれてますw
無人島での二人のやり取りもおかしかった~。
 
ネゴオフィスの関係者は勿論、愉快な舎弟達も一緒にみんなでわちゃわちゃな兵頭と芽吹らしい感じでした~。
キヨ&トモは引続きラブラブ♪とってもいい感じです!

みんなの楽し気な様子を垣間見せて頂いて100冊記念に相応しい日常だったな~と。

でも、後書きを読んで気づいたのですが、カバー裏のイラストには涙。
そして、別冊子の「夏のリング」魚住君と久留米に出逢えて感無量です。

1

発売されて5年たっていた

タイトル通りです。そのことに驚きました。
私は黙らないの1巻~愛されるの最終巻まではもうすでに発売されて何年か経っていたので一気に購入し、読みました。そして何年か経って、こちらが発売されると知り、とてもワクワクしていたのを覚えてます。私は今まですべてシリーズものをは最後まで出てから購入していたので(連載が終わってから面白いときき、興味をもって購入することが多いです)、連載が終わったのに新作がでる喜び、それが味わえたことが嬉しかったです。しかも、何年か経っているのに面白いまま。とても素晴らしいシリーズです。すべて神評価がつくくらい、大好きです。
そして、新作がでて5年という月日が経ちました。多分、シリーズとしては本当に最後だと思いますが、そろそろまた、スピンオフとして出ないかなと期待してます。

2

逸品絶品究極品

最初に、
私はBLが好きです。
専門的な職業に就く男性(直訳:スーツとか大好きです)が好きです。
そして、何よりも、「活字」が大好きです。

交渉人シリーズは、その全ての欲を満たしてくれた作品でした。
芽吹が交渉で罠を仕掛ける度に、そのきっかけとなるトリックを探し求めて最初から読み直しをするのが本当に楽しかったです。
芽吹の一人称で、読み手も騙された時は鳥肌ものでしたね。
このシリーズは、言葉の使い方が秀逸で、そして構成も文句なしで、鼻息荒くして「もう満足です!」
言葉の秀逸さと構成は、基本的にはまったく違うんですが、朝刊の一面の下にあるコラム、あれを読んだ時と似たような気分を味わう事ができました。

キャラや設定に関しては、このシリーズの裏には「死」があるように思えました。
芽吹、兵頭もその「死」の過去を持っています。
~愛される、を読んだ後に、この二人は「独りでは死なない」んだな、と思えて、それが凄く幸せな事に思えました。
それって、究極の愛ですよね。
「死」を乗り越えていくのではなく、「死」を受け入れながらも厳しい「生」の道を進んでいく二人は、本当にかっこいい男性だと思いました。

~休めない、の序盤で「~愛される、の最後の協会でのキスは何だったんだ!?」と女の尻と乳にでれでれする芽吹さんに「ああ、いつものおじさんだ」と思わせられてしまいましたww
シリーズ通しては「交渉」という「言葉の武器」を操る芽吹の姿が描かれていましたが、~休めないでは名探偵してましたね。名探偵してましたね。名探偵してましたね。大事な事なので三回言いました。
言葉の武器を持ち、身体はオッサン頭脳もオッサン(だけど探偵役になる)という100冊目記念は、見所が本当に満載で、本当に楽しかったです!
兵頭も、南の島で「脱スーツ」だからか、ちょっと「インテリボケ」をあえて言ってるシーンも多くて面白かったです。
嫉妬に関しては、これも「安定」ですね!
そして最後に、読み終わった後に表紙裏のイラストをみて、少し泣きそうになりました。

交渉人シリーズはこれで一旦終了なのでしょうか。
……まだ、まだ読みたいです……!
内容で満足しているのに、「まだ読みたい」という妙な不満足感(?)もあります!
……いつかまた続編が出る事を楽しみにしております……!
シイタケとヤモリを克服できる日を待っております(誰とはあえては言わな略)

3

神!

神!すっごく面白くって1から一気に読み終えてしまいました!若頭×交渉人です。主人公の彰は容姿はとても綺麗なのに、中身はすっごく男前!自分では弱いと思っているようだけど、兵頭より男前なのでは…?極道より極道です!キャラが立っていてまるで生きているかのよう。登場人物達が物語を作っているのだなぁ感じられる作品。

1

喧嘩するほど仲が良い

電子にて。
シリーズラスト(番外編?)。
記念すべき100冊めにこのシリーズが選ばれて復活した経緯があったんですね。
愛されてるんだなぁと嬉しくなりました。

相変わらずチーム兵頭はコント集団で面白い!
そして兵頭と芽吹が、喧嘩しつつも甘い雰囲気を醸し出していてにんまり。
喧嘩するほど仲が良いって言うし(* ̄ー ̄)
元カノに兵頭の事を今彼だと正直に伝えた紹介ところもすき。
兵頭、良かったね…。

シリーズを通して芽吹の心の闇を見てきましたが、彼はそれを乗り越えるんじゃなく受け入れ、つまづきながらも兵頭と生きていこうとしている姿がかっこ良いと思いました。

またいつか、この二人に会えたら良いな。

2

やっぱり好きです

芽吹オフィスの慰安旅行に、兵頭一軍が・・・。
みんな相変わらずで大好きです。
そしてまたもや事件に巻き込まれる芽吹。
本当に運がないというか(苦笑)

思ったより兵頭と芽吹の絡みが少なくて残念でしたが
キヨとトモのラブラブっぷりも健在だったし、
兵頭舎弟達の天然っぷりも可愛かったし、
盛りだくさんで楽しませてもらいました。

芽吹が沖縄の海を眺めながら、若林に話しかけるシーンは胸がキュンとしました。
そして、喧嘩して部屋から出てこない兵頭の部屋の前でうろうろする芽吹が微笑ましかったです。

「素直じゃねーなー」と兵頭の声が聞こえてきそうでした(笑)

1

BL要素抜きでも面白い

今回のお話的には萌×2ですがシリーズ全体として神を付けました

なんといってもエンターテイメント性が高く
全ての作品が面白い
BL要素抜きでもミステリ物としても面白い
いっそのことBL要素薄くしてブロマンス程度にとどめてた方が
一般の人にも読んでもらえて
映像化とかいろんな道があったのでは?
と思ってしまうほど面白い

なので恋愛要素メインでモダモダしている感じがお好きな方からすると
少し物足りないかもしれないです

が、いい歳したおっさん(ノンケ)が
これまたいい歳したおっさん(ゲイ)とイチャコラし続けるってのも
現実味がないですし、チラッと見せてくれるだけでも満足です

またいつか他の作品にでも顔を出して
熟年夫婦っぷりを垣間見せてくれると嬉しいですね

2

スパイスを入れ忘れたカレー

電子書籍で購入したので、「豪華執筆陣の特別寄稿」も「特別書き下ろし小説」も入ってません‥。

話はおもしろかったんですが、
「交渉人シリーズ」の根底にある、
芽吹のトラウマともいえる過去が、まるっと救われた後なので、
せつなさゼロ、ほのぼの、コミカル全開な感じです。
塩の入っていない塩大福を食べてるみたいな感じで、
私としては、なんか物足りない。

あとがきで榎田さんもふれている裏表紙‥。
電子書籍で読んでいる身にはもやもやでございます。
「カバー下(←コミックのおまけ漫画)」とか
「裏表紙」だって本の一部なんだから、
電子書籍にもつけてほしいですよね。

2

祝100冊記念!

…と、お祝いしておきながら、交渉人シリーズ歴は浅いです。というか、ほとんど未読で、交渉人は黙らない(BLCD)⇒スウィーパーはときどき笑う⇒交渉人は休めない という流れでたどってきた変わり種です。
でも理由はあります。だって『キヨトモ好きだからーーーーッッ!!!!!』
なので、交渉人シリーズ読破は決めたのですが、先に大好物のキヨトモが載っているのからいただこうと!!手に取りました。

…結果、美味しかったですw
もう、本当にキヨトモ好きだ!!かわいい!!
もちろん主人公の大人たちももちろん大好き!
いつもよりボコボコにならないのも休日感も好きです。

そして後ろ表紙です。木の上のすけすけの方…。
この本を読んで、この方の事を知るために、急いで未読の小説を読破せねば!!と使命感にもにた思いがむくむくしました。

この一冊は、交渉人シリーズのファンになりかけのにもおすすめです♪

1

一人じゃないですよ。もしここで死ぬなら一緒だ

榎田さんの記念すべき100冊目の作品。別冊には久留米と魚住が。ぎゃー。おいしすぎ。さっそく購入しました。
 今回の舞台は南の島。沖縄です。一週間の休みを取って沖縄にやってきたチーム芽吹の面々と、ソロを追いかけて沖縄入りする兵頭たち。うわあ、嵐の予感。芽吹さんは、なんだかんだ言って女の子好きで、水着姿の女の子をみてデレデレ。それを見咎めて渋い顔をするダークスーツの男。
「よう、浮気者」
って、いいですねえ。
二人のあのテンポのよいやり取りも健在。
「お前、ゴーヤ食えるの?」
「食えますよ」
「しいたけ嫌いなのに?」
「・・・関連性ないだろ」
とか。いいですねえ。

 しかし、この巻、なんだかだと二人がなかなか一緒にいなくて、いたらいたで喧嘩してばっかりなので私は「もう、仲良くしてよう。せっかくの記念巻なのに・・・」とハラハラしっぱなしだった。

 でも事件を解決した二人は、ホテルのオーナーの計らいで、離れのヴィラに一泊させてもらう。オーナー、ナイスっ!!
 やっと仲直りして、夜のプールに二人で入って、キスして水着を脱がしあってそのままガゼホでエッチする二人。そのカット見たときは、心拍数が二倍に跳ね上がった。隣のヴィラの客に声を聴かれるのを嫌がる芽吹の口をふさいで後背位で突きまくる兵頭。いやあ、ケモノだ愛だ。二人のシックスナインもよかった。
 文句なく、私はこの二人が好きだ。そして、キヨとトモも好きだ。
 別冊で、本編から12年たって今も付き合っている久留米と魚住に寄り添えるのもよかった。本当にいい作品だった!!

4

私にとっては湿り気不足

榎田先生の本は、どれも面白くて外れがないけれど、何故か何度も読み返したくなったり、登場人物に愛着を感じたりすることがありませんでした。

この本を読み、その理由になんとなく思い当たりました。

からりとし過ぎているのです。

カバーイラストの奈良先生の絵の変遷についての話題が「答えて姐さん」に出たとき、これはより洗練されたと評されるべきだ、との意見に私は納得しました。

そして同時に、洗練される前の、情感あふれる奈良先生の絵の方に私は心を惹かれる、と思いました。

同様のことが榎田先生にもあてはまるのかなと思います。


わかりやすいところでは、「交渉人」シリーズで、芽吹は兵頭にべたべたしないし、甘えない。他の点でも榎田先生は極力、乾いた描写をなさっているように思います。

とてもかっこよくて、粋で、でも「あまあま」大好きな私は萌えられないのです。

この本を読み、からっと熱い二人の関係や、話運びの上手さにしびれる気持ちの一方で、改めて、私が求めるBLはこれではないと思いました。

12

100冊刊行おめでとうございます

榎田さんの100冊刊行記念の特別編です。
私的に榎田さん歴は短く、魚住くん・PET LOVERS・交渉人、シリーズはこの3作とあと数冊しか読んでいません。
タイトルの「交渉人は休めない」休暇で南の島へやってきたはずなのに兵頭はついてくるは、事件?に巻き込まれるは、で芽吹の日常は健在です(笑)
100冊目のお祝い本ということでキャスト総出演、軽いタッチでとても楽しい作りになっていました。
別冊は人気投票の上位3作品がコラボした特別書き下ろし+豪華な作家さんたちの特別寄稿。
魚住くんが懐かしかったですね

6

幸せの果ての、幸せの詰め合わせ

まずは、100冊記念を心よりお祝い申し上げます。

「交渉人」も勿論好きで大変面白く読んだ作品なのですが、
私のBL小説事始めだった「魚住くんシリーズ」、
そして榎田作品で特別に好きな「ラブトラ」の番外編が読めるということで
非常に楽しみにして読みました。

本編は、臨時収入で慰安旅行に沖縄にやってきた芽吹と事務所の面々。
勿論、どこまででも探して追いかけてくる兵頭、とその手下達。
更には、どこにいようとつい事件を呼び寄せてしまう芽吹……(笑)
休めません!

事件に関しては、最後に芽吹自身が語るように
今までの修羅場に比べれば「まあ、あれくらいなら」というぬるい感じだし
まとまった二人の関係は揺るぎないものがあり、安心して読める内容。
甘々のキヨ達や、サユリさんなどみんなの顔も見られて、
相変わらず掛け合い漫才みたいな兵頭と芽吹きも幸せそうで何よりだねー、
ってな感じで読み終わりました。

ちゃんと猿の柄のアロハを着ている表紙の芽吹も楽しい奈良先生の装丁……
読み終わって裏表紙をゆっくり眺めると、ジワッときます。

   ・     ・     ・     ・     ・
      
と、交渉人も勿論面白かったのですが、個人的にお目当ては同梱の冊子。
魚住くん達のその後が読めるなんて、思ってもみませんでした。
期待反面、ハッピーエンドでありながらも透明な寂しさが漂うあの余韻が
今さら損なわれるのではという危惧もあったのですが、
38歳になった彼らは変わらず彼らで、
それぞれが人生を生きながら(だってもう随分長い事遠距離恋愛ですよ!)
時に見失いそうになりながらも、本編で結ばれた絆は切れずにいたのだと……
やはり多くの読者同様、私にとっても特別な彼らのそんな行く末を見られた事は
幸せなことでした。

それから、メチャメチャ好きなラブトラの面々!
こちらは垣間みられて嬉しくはあるのだけれど、あまりにチラッと過ぎで残念!
ああ、彼らを中心にも一本書いて欲しかった!

お祝い本らしく、沢山の絵師さん達から寄せられた寄稿がゴージャスです。
懐かしいキャラクター達が一杯で、榎田ファンならば必見だと思います。
これは、神をつけるしかないでしょう。


9

さいこう

本当にもう最高としか言えません。
交渉人の本編で感動させられて、別冊では魚住たちに目頭を熱くさせられて…。
本当にもう先生ありがとうと言いたくて仕方がない。

交渉人のほうは相変わらずで、笑いあり、シリアスあり、エロありで純粋に面白かった。
相変わらず兵藤は芽吹さん一直線で、でもやっぱり喧嘩ばかりでそれがまた愛おしい。
芽吹さんの若林に対する感情もマイナスなだけではなく、少しライトになってきて、時々海を見ては若林を思い出す姿はちょっと前向きになっていて嬉しかった。
芽吹さんの元カノの美帆も、さっぱりしてていい子でした。
最後に別れた恋人の幸せを祈る彼女は、きっと芽吹だけでなく自分を裏切っていた恋人のことも祈ってるんだろうなあ。

あと、キヨたちもここでラブラブしてるのが見れてよかったです。
口下手なキヨが智紀に「月がきれいだ」と何度も言うシーンは、こっちまで幸せな気持ちにさせられます。
智紀も意味はわからなくても、きっと気持ちは伝わっているはず!
そしていつかこの言葉の意味を知って照れる智紀が見たい!!


別冊は何組かのカプが出てきますが、私の目当ては魚住と久留米。
こちらも変わらず、本当に変わらずこの二人のままでよかった。
しかし魚住たちはもう38歳になるんですね。
あのお祖母さん死んじゃったのかと思うとさみしいです。

付き合って12年くらい経ってやっと二人一緒に住むって、どんだけ遅いんだよとツッコミを入れてしまいそうですが、自然体なところが彼らのいいところなんですよね。
プレゼントをたまたまマリにもらった箱に入れておいたために事件を起こすなんて魚住らしい。
こちらの二人もずっと今のまま変わらないんだろうな、なんて思うと嬉しいです。

本当に先生感動をありがとうございます。
そして100冊記念おめでとうございました。

7

いゃ~あ!堪能させて、いただきました♪

祝、100冊記念!に、ふさわしい作品でした!!ボックス仕立てで2冊組。豪華です、外も内容も!!
本編はもとより、別冊が今までの榎田先生のお話しの、カーテンコール状態で、気になっていた、お話しの登場人物達が次々と舞台に出てきて、もう!拍手喝采でした。ヽ(^0^)ノ魚住くんシリーズの魚住、久留米。ペットラバーズからは、倖生、轡田。ヤバそうな人生送ってて、元気でいたんだ!良かったよ~♪の、Love&Trustの面々。…皆、良いところにたどり着けたんだな…と、感無量でした!!これからも、榎田先生のお話しを楽しみに、待ってますヾ(≧∇≦)

4

やっぱりこのふたりが好きだっ!!

交渉人シリーズを初読みするとき。
作品中へのめり込みドキがムネムネしつつ続きがどうにも気になって仕方がなくなってしまい、「早く、早く安心させてくれぇ…」と思いながら読み進めるのが常でした。
ま、そこがいいのですけれどねっ。
事件の展開ももちろんだけれど、芽吹と兵頭の気持ちのやりとりにも毎回ドキドキハラハラしどうしだった気がします。
でも今回はそれがなかった…。いやいや、いい意味で!
事件に対する芽吹の対応は(今までの作品と比べたらシリアス度がかなり低いのもあるんだろうけど)とても余裕を感じられるものだったし。
兵頭とのささいな喧嘩も「コレって夫婦げんかしてイチャついてるんじゃん」と、いうようななんともかわいらしいやり取り。むかっ腹を立てている芽吹もヤキモチ全開の兵頭もなんだか微笑ましかった。
読んでいてなんともホコホコいたしました。
あぁ、落ち着くところにきちんと落ち着けたのねぇ。ふたりとも幸せになっていてオバちゃんうれしいわ。と、勝手に親戚のおばちゃん目線で見てしまいました。

そしてなによりっ
要所要所に入ってくる芽吹の若林に対する気持ちが前向きになっているのがとても印象的でした。裏表紙にうっすらと描かれている彼の楽しそうな姿を読後にじっくり見て、涙ぐんでしまったのは自分だけではない筈…

記念すべき100冊めにふさわしい内容だったと思います。
大満足です!

6

順当で妥当な100冊記念

やっぱり交渉人シリーズで100冊記念!これしか無いでしょうと思えるチョイス。
他にも素敵作品はあるけれど、やっぱりこのシリーズのファンとしては順当で妥当。
南国の島での慰安旅行的な休暇のはずがまたしても騒ぎに巻き込まれる。
今度の騒ぎはちょっとだけ身内的で小さな事件だけれど、心に来るものもあります。

このシリーズはラブ的要素は比較的に少ないというか、大人の男だから甘えを
出せないみたいな雰囲気もあるし、芽吹の死を恐れていない感じが刹那的でもあり
そんな恋人に心の奥底で不安を感じているであろうヤクザの若頭で
学生時代の後輩でもある兵頭との関係も今回元カノとの再会で元カノ相手に告げてる。
そこに、芽吹の気持ちが詰まっている気がするいい話でしたね。
それを聞いていた兵頭の様子で読んでる方まで良かったね兵頭なんて思ってしまう。

100冊記念のシリーズ、節目の1冊に是非とも今後も折を見ては彼らの姿を
読んでみたいと切に願いたくなる衝動が起きる100冊目でした。
これでしばらく二人とはお別れかと思うと寂しいです。

6

「残酷っス……残酷な姐さんのテーゼっス……」

私の中立評価なりの★おすすめ★【100冊目の100ページ目】
是非、これからこの小説を読まれる方は100ページ目に注目してみてください!
兵頭さんの舎弟ズが芽吹さん(姐さん)への愛ある絶妙なセリフの数々を!

「まったくわかってらっしゃらないねぇ……」舎弟2
「意地悪で言ってるわけじゃないとこが、むしろ残酷だ……」舎弟4
「残酷っス……残酷な姐さんのテーゼっス……」舎弟5
※舎弟ズのセリフを一部(3人だけ)抜粋しました※
もう100ページ目のセリフだけで登場人物の人柄がわかるってある意味凄いですわ~。

なんと!100ページ目では、舎弟ズと妄想タイムのヒトトキを味わうことが出来ます♪
★兵頭さんと芽吹さんの二人で ウフフッキャハハッ と是非して頂きたい神々の遊び★
①シュノーケリング
②ダイビング
③トレッキング
④ボルダリング
⑤囲碁
⑥将棋
⑦競技カルタ

特に⑦番の競技カルタを『ちは●ふる』以上に二人で遊び倒してもらいたいものです。
私の中立評価なりの★おすすめ★【100冊目の100ページ目】は以上です。

私がこの小説を読み全体的に非常に残念に感じた点(中立評価にした訳)
元カノの話はどうでもええがな。もっと兵頭さんと芽吹さんのイチャラブが欲しかったな。

ともあれ、100冊目 おめでとうございます!

7

永遠に…フメツ…ですっ!

100記念おめでとうございます!
そして、ありがとうなのです!
交渉人カムバックと、記念本は豪華なケース入りで本編の本も楽しませてもらったけど、記念冊子の内容の濃いこと!
それを思えば。新書2冊よりは安く設定されたこの価格は大サービスなのかもしれないと思うのです。


【交渉人は休めない】
せっかく休暇で来たのに、なんだか仕事しっかりしてましたね(笑)
芽吹を追いかけてきたくらいな兵頭だから、いちゃいちゃしまくるのかと思ったら、兵頭までPC持ちこんで仕事してました。
まったくもってワーカホリック同士なこのカプ♪

鵜沢の一件で入った臨時収入に、弁護士なのに税理士のようなアドバイスで税金対策として七五三野が提案した南の島へのチーム芽吹による旅行は、実は七五三野の兵頭への嫉妬(?)からか芽吹をまっとうな道へ戻す為か、元カノとの再会を画策したもので、
そこのホテルの買収問題に芽吹が頭を突っ込んでしまうことになったことからの、人々の思惑が暴き出される展開。

本当にこの交渉人シリーズの「人の心」を抉る様々な描写や展開は、いつもグイグイと引き込んで心を掴む。
その中に、今までに積み上げてきた主人公達の関係がいい具合に挿入されているのです。
兵頭と芽吹は、あの感動的な話の後甘い恋人になったのかな?と思いきや、
芽吹はだらしない亭主でそれに文句を言う妻みたいな兵頭という、5本指ソックスのエピソードに始まり、相変わらず女性のお尻や胸が好きな芽吹があり。
無人島へ置き去りにされたエピソードに至っては、真剣に火を起こす芽吹の傍らでタバコをふかす兵頭とか、翌朝、携帯で連絡をとっていた兵頭とか、芽吹のロビンソンクルーソーごっこに付き合う兵頭という、緊張感あふれる危機的状況のはずなのに、何故かゆるやかな雰囲気で、頼りになる兵頭を見せたり。
その事でケンカしても(勝手に芽吹が一人で拗ねてるだけかもw)しっかり密かに芽吹をサポートしている兵頭という、初期の頃の関係を思い出させるものがあって、
彼等は変わらないよね~と、そうそう!こうでなくちゃ♪みたいな、なんだろうな~「恋人」というよりは、本当にそれも含めた全ての存在というそのさりげなさが好きだったり。
それがラストの空港での美帆との別れのシーンでの兵頭が見せる独占欲と芽吹のさりげない、でも自信をもってするカミングアウトとかね。
そういうシーンで、彼等の良さがしみじみしちゃうんですよ☆

それに、しっかりデッカイのとちっちゃいのコンビのキヨとトモのイチャシーンも入ってくれていて、かわいいんだ♪
だけどですよ!!
そういう雰囲気の良いシーンを壊すのはいつも七五三野!!!
最初、やっと二人きりになってそらいざベッドインか?な兵頭と芽吹の雰囲気を壊したのは七五三野の電話だし、
キヨとトモのいいシーンを台無しにしたのも七五三野の電話(笑)
思わず、おい!またかよーーー(爆)
兵頭の舎弟’sもしっかり出番がありまして、やっとわかったよ!!
あの、いつも「姐さん」発言でズッコケルヤツの名前がw・・・飯田っていうのか、一番若手の・・・
その舎弟’sのアロハの柄も等級が下がっていくにつれて怪しげな柄になり、ゴーヤー柄って!?と思ったら飯田のアロハはちんすこう柄!?ちんすこうーーー笑!
そうした笑いも挿入して、あ、もちろんチーム芽吹のさゆりさんも、ホテルのおばあと一緒に嫌がらせをするチンピラに立ち向かってましたしネv
本当に至れり尽くせりの、痒いところに手が届くようなキャラクター配置。
ちゃんと見せてくれていて楽しませてくれる。

依頼事が入るといつも芽吹は怪我をするような身体を張った仕事になっちゃうんだけど、それらを通して、その根底にある「死」についていつも向き合っている想いについても、今回も彼に語らせている。
でもね、兵頭がいるから一人じゃないんです。
二人だから生きていけるという言葉じゃなくて、死ぬ時は一人じゃない、という芽吹の言葉が非常に切ないんだけど、でも、兵頭が芽吹にとってそういう存在なんだと、語らせる部分に、想いの深さを感じるのです。
芽吹の生死に関する考え方は、この交渉人シリーズの一つの土台でもありますよね。
ウミガメの孵化シーンはとても象徴的だったと思うのです。

ああー!
彼等の話しは、いつまでもいつまでも見ていたいです。
何が変わるって、きっと兵頭は兵頭だし、芽吹は芽吹で、この二人で変わらないのだろうけど、それでもつい、欲張ってしまいたくなる。

ああー!本当にCD復活してくれないかな~切に願うのです。
みんな、また会おうね!!そう言いたくなる本でした。

13

久留米×魚住にも涙…

「交渉人は休めない」+100冊記念別冊のセット本です。
久しぶりに読めて嬉しい交渉人…本編も楽しくて面白かったですし、
別冊の書き下ろし短編で「夏の塩/夏の子供」の久留米×魚住のその後が描かれていたのも
個人的には涙が出るほど嬉しかった…買って良かった!!と思いました。
本編は皆さんが書いて下さってるので、あえて別冊に重点をおいてレビューします。

◆【本編】◆
「~愛される」までで大きなヤマを越えてきた兵頭&芽吹とゆかいな仲間達。
ヤマは越えてるので今までのようなディープな深刻さはなく、
その後の彼らを描いた番外編的な雰囲気。エンタメ度が高く、安心して楽しく読めます。
なかなか甘々バカップルには落ち着けない兵頭&芽吹は、物語の随所でちまちまと痴話喧嘩。
でもいつの間にか水に流してたり、しょっちゅう膝枕したりされたりしてるらしかったりwと
なんだかんだで幸せそうなバカップル…というよりもう夫婦w
二人ともここまで頑張ってきて良かったね…とじんわりしました。

胸にジンとくる場面、ふと笑ってしまうような日常は勿論健在で、
いつものメンツが生き生きとそこに存在してる。読んでいてすごく幸せになれる一冊でした。
…幸せなんだけど、ふっと芽吹の闇の深さが垣間見える無人島の場面、好きだなあ。
兵頭の想いの深さも伝わってきて、ぞくぞくしました。

◆【別冊】◆
200Pとけっこうなボリューム。まず過去作品の挿絵を担当された絵師さんたちの寄稿が半分。
残り90ページ余が書き下ろしの短編です。

絵師さん達の寄稿は、人によっては短編漫画数ページだったりして思ったより大分豪華…!
物語のその後や印象的な場面を漫画にされている方もいらして、
微笑ましかったりグっときたり…。特にヨネダコウさんの「聖夜」短編は秀逸。
「吾妻×伊万里」「普通のひと」の短編漫画も嬉しかった!おばかで可愛かった~~

そして楽しみにしていた書き下ろし短編は、「魚住くんシリーズ(夏の塩/夏の子供)」「犬ほど素敵な商売はない」「Love&Trust」シリーズ、計三作品から4カプが登場。
彼ら全員がちゃんと歳をとっていて、現代に生きていて、
同じ場所で息をしている…というなんとも粋な演出。
(久留米がスマホ使ってる!とか、いちいち感慨深い…)
本編『交渉人は休めない』と舞台がリンクしてるので、本編読了後に読むことをおすすめします。

4カプ登場ですが、メインは久留米×魚住のお話。
魚住くんシリーズの大ファンとしては、これが本当に嬉しかった。
特別ラブラブイチャイチャや濡れ場はないのですが、
これが読みたかったんだよ~~と嬉しくて涙ぐんでしまった。

あのシリーズの終わり方は、秀逸だったし、あれが一番いい形なのだと思っているけれど、
でも大好きな作品だけにやっぱり寂しいし、ちょっと久留米が切ない…
と感じてもいたので、これを読めて本当に良かった。
人によっては蛇足と感じることもあるかもしれませんが、
12年後のお話としてこれが読めたこと、私はとても幸せでした。

他のカプはゲスト的な登場なので、
2位・3位カプに期待されてる方はちょっと物足りないかも。
それでも、その後の幸せな様子が垣間見えて微笑ましかったです。

13

いつまでも読んでいたい

紙製のケースに 通常のSHYノベルズと同じ形態の『交渉人は休めない』と、100冊記念本の『One Hundred Thanks』の2冊が入ってます。
もうすごい売れてるし…、でも
わたしのような「大丈夫かなあ…キャラがいっぱい出てくるだけの代物にならないか、久しぶりのキャラなんてイメージ変わってないか」等、先走って不安がる体質な、ネガティブでウシロムキな読者に

だいじょぶ。すごいおもしろかった、

と告げておきたく思います。
『交渉人は休めない』は、交渉人シリーズの中でも、上位に食い込むおもしろさでした。そう感じたのはメインの話の筋より以上に、登場人物が多くかつ脇役の、例えば宿の「おばあ」の気持ちにまで目配りされてる為と思います。
もちろん、ミステリー作品として読むのはおカドがちがいます、←フェアでない、とか言うのは違うと思う(本格ミステリ的なものを期待をする人はいないと思うけど、一応)
軽いとはいえサスペンスフルな展開と語り口でひっぱられ、ぐいぐい読めて面白かったです。
芽吹さんのおやじなノリは健在(笑)。舎弟ズはマンガ的過ぎるかとも思うけど、好きです。相変わらず、おかしなことをいってるやつがいるよ(笑)!
そして真面目に人生が語られています…、染みます。芽吹は死への希求をっかえつつ、でも生きてゆくんだな…。←その辺りが簡単に解消されないことに、リアルを感じます。

BLとして、1つあげると芽吹が覗き観してる状態での、キヨとトモに萌えました~。
いたすまでにいたってないんだけどなんか、あまずっぱいやりとりとか~。あんまヤってないのに萌え。覗いてるのが良かったんでしょうかね?(誰に聞いてるの~)

別冊は
イラストレーターさんやマンガ家さんから寄せられたイラストやマンガと、書き下ろし小説の『夏のリング』の2部構成。
魚住…、38才にして相変わらずな魚住だった。遠距離の間に久留米は一時、女性とも付き合ったと言うショックな事実が明らかに(イヤわたしがおい!と思っただけです…);3作品からのカップルを動かしてるので、より長い尺で読みたかった気もする。(と、ムリをいう)。

寄稿から印象に残ったのを少し上げると、
ヨネダコウ先生、すいません、はじめて良いと思った。(ファンの方スミマセン;自分に合わないというか、ピンときてなかったんです)。『聖夜』の10代の別れのシーンをマンガとして作画されてます。リッチに6ページ。切ない~。ぐっときました。
町屋はとこさんのマンガは恋愛シリーズに加え兵頭×芽吹、しょうじ×ルコちゃんまで出てくる大サービス!ネーミングセンスの件、激しく同意!(笑)。
あと、すごい久しぶりに雪舟薫さんのイラストを拝見した気がします。

こういう企画本って、期待するなよ自分…って思ってましたが、杞憂でした、凄く楽しめました。
 いつまでも語ってっていたいな。いつまでも読んでいたい。そんな気分です。

13

こんなに愛にあふれていていいのだろうか…

交渉人の新作と、100冊記念の冊子2冊で1500円+税だなんて
お安いですよ!!!!
帯の「読者の皆様へは1,000回のありがとうでも足りません…!」と
おっしゃっている榎田さんですが
でしたら読者の我々は一体何回「ありがとうございます!!」を
申し上げたら良いですか!?って思ってしまいました。

まず『交渉人は休めない』、
沖縄を舞台にして、展開される事件と共に
兵頭と芽吹の夫婦漫才(?)も相変わらずのテンポで楽しめつつ、
兵頭とシメノの口げんかも味わえ、
さゆりさん、アヤカのきっちり各々の仕事してくれる脇と
キヨとトモのラブラブっぷりまで……。
なんかというか、かなりお得です!!!

芽吹の元カノまで登場しちゃって、
そうだよね…ノンケだったというのに
今じゃ兵頭にてろてろに愛されて……という感慨深さもw

つまんない事で度々ケンカして、せっかくの沖縄旅行だというのに、
なんて思わせられながらも、
やっぱりハッピーで終わってくれるので安心して読めますよ!
永遠の愛、兵頭×芽吹です!!!!(あ、キヨ×トモもw)

裏表紙の半透明な若林もまた涙を誘います……。
こういうところ、本当にお上手ですよ、奈良さん!!!!!!


なんと言っても別冊の『One Hundred Thanks』は
冒頭の榎田さんのご挨拶からして「じーん……」と涙ぐんでしまった私です。
(年なの??)
今までの作品の挿絵を担当なさった漫画家さんのコメントとイラスト、
そのキャラで数ページの漫画にして下さった方々もいらっしゃいます!!
特に感激したのが、ヨネダコウさんの『聖夜』。
旧版は山田ユギさんが挿絵をなさってましたが、
そちらはそちらで色気と魅力が♪
ヨネダさんがお描きになった6頁は、
高校3年の冬、外で「東京に行く」と言ったアマチとのシーンです。
切なさパねぇんすけど!!!!!!!
寒すぎて頬も鼻も赤くしている二人が、言葉少なに別れるあの……。ぎゃあ!!

『erotica』の表紙を飾って下さった中村明日美子さんの
あの絵に至る4頁の漫画も楽しめます!!
えっろーーーーーーー!!!としかもう言えませんww


そして『夏のリング』メインが“魚住くんシリーズ”の久留米×魚住ですが
他の作品のキャラも出演してくれて、かなり豪華です!!!
楽しい、というより(いえ、そりゃ勿論楽しいんですけれども)
私は感激してしまいまして、いちいちうるうるしましたがw
『交渉人は休めない』とリンクしていて、うまいなぁとまた唸ってしまうわけです!

全ての登場人物がこの世に生きているような錯覚さえしてしまう、
榎田さんのお書きになる物語は昔も今もリアルでありつつ
紆余曲折あるからこその幸せなんだろうと噛みしめてしまいます。
それぞれの個性もブレないので、更にそう思わせてくれるのです。

これからもずっと愛させて下さい、榎田さん!!!!!!

12

夫婦喧嘩は犬も食わない

100冊記念〜♪
満足のいく本でした!

帰ってきました交渉人、芽吹〜。
五本指ソックスを脱いだらひっくりかえったまんま洗濯機いれて次はひっくりかえったまんまはいてまた脱いだら元通りっておいっ!!
女性にめっぽう弱く、私生活はだらしない芽吹を甲斐甲斐しく世話をやく兵頭が目に浮かびます(笑)

今回はバカンス〜南の島でのーんびり税金対策を兼ねての芽吹ネゴシファミリーで旅行です(^ω^)
ウミガメの産卵が近場にあるとうホテルでバーベキューしたり!ダイビングしたり!交渉したり!覗き見したり!(え?
おなじみのトモもいるーっ!!キヨトモファンも嬉しいサービスもきちんとはいっちょリマスター。いやん。月が綺麗、、、トモ頭良さそうなのに!なんで知らないのっ!!
何度も月が綺麗と言いまくるキヨ、、、愛してるなんてお子様トモに言ったら暴れちゃうもんね(笑)
ここぞとばかりに愛を囁いちゃう!
もうね、たまらず笑いそうになります・・・これまじ覗き見してたら速攻見つかるパターンですよ。


しかし親友シノメ(小姑)の間の悪さ半端ね〜。シノメの企みにより南の島で元カノと遭遇、そして相談を持ちかけられバカンスなのにお仕事しちゃいます(笑)
兵頭(旦那のような嫁!)には内緒で!とシノメに言われて内緒できたことでさまざまなトラブルに巻き込まれでーじなっとんどー(大変なことになってるよ!)
てーげぇな芽吹をストーカーの如く南の島まで追う兵頭family。
こちらも、親父から有給いただき強面ぞろぞろでバカンスです(笑)

元カノの相談からホテル同士の確執を和解させたいと言われさっそく軽い気持ちで相手先のホテルへ行くとプールには突き落とされ、激辛沖縄そばを食わされ、あまつさえ寝床にヤモリが大量(笑)可愛い嫌がらせから、拉致され無人島へ。
その間にも、兵頭はいつにもましてシノメを目の敵にして悪く言うから夫婦喧嘩の発端になりピリピリしちゃいます(笑)
間の悪いシノメのせいでエッチ寸止めが相当効いてますね!
しかし、夫婦喧嘩は犬も食わないって(笑)
仲直りエッチには萌えた〜うまうまでっせ。

今回の人間関係も複雑でいて不自然ではなく人間ドラマが描かれていて魅力的でした!
推理したけど全然違ってた(笑)見えない人間関係ってそりゃあるわ!
ラストの兵頭の芽吹の好きなところを元カノの前でいちいちあげる様はかなり萌えました。
元カノも幸せになってほし〜。
なかなかの沖縄なまりでした!じょーとーよー!
くわっちーさんびらー

小冊子?今回100冊記念本がついてるのですがそちらはもーファンにはたまりませにょー。
そちらはそちらでレビューしますが男女の恋愛でも男同志の恋愛でも愛には変わりはないんです。小太りコンプレックスな彼の賢明さに泣いてしまいましたーーーー。

17

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