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家を出て作家になるために、コンビニバイトをしながら頑張る路郎が、トラックに轢かれそうになるのを助けたのが、高校生の蓉平。
足を骨折してしまい、毎日見舞いに行きながら、蓉平が出すお題でSSを書き毒舌の添削をしてもらうことに。。。
年下なのにしっかりしている蓉平が、何だかうま〜く路郎を丸め込んで恋人になり、結ばれるという流れはいいのでが、途中に出てくるSSが意表をつく内容ばかりで、BLを読んでいるのに何だか盛り下がってしまいました。
たぶん、路郎があまりに戦前の少女小説なみに純で鈍感過ぎて。。。
登場人物の心情は伝わるのですが、何となくドキドキ感が伝わらず物足りなさが残りました。
挿絵のおおやかずみ先生に惹かれて購入しましたが、作品のイメージと挿絵が少し合っていないように感じ残念でした。
クスっと笑えるラブコメで、普通に面白かったです。
作中で作家志望の路郎が、事故に合わせた高校生の蓉平に書かされるSSが面白くて、とんでもない内容に顔がにやけてしまいました。
ちょっと笑わせようと狙いすぎている気としましたが、毛穴パックもシャンプーリンスコンディショナーボディソープの話も楽しかったです^^
ラブストーリーとしては強引だし、攻めの蓉平がうまく受けを丸め込んでるなと思いました(笑)
上手いこと言ってHな事を……という目論見が分かりやすく、でもそこが若さ溢れていて憎めなかった。
全体的にサラっと気軽に読めて、ラストまで面白かったです!
読むと元気が出るような、そんな作品でした。
作家志望の路郎(受け)が骨折入院させてしまった高校生の蓉平(攻め)から出された詫び条件は「一年以内に新人賞を獲ってその賞金を慰謝料にしろ」というもの。
そして「文章を見てやるから毎日5枚以上のSSを持ってこい!」と言われていろんなお題のSSを書くことになる……というお話なんだけど、このSSのトンチキっぷりが笑えました。
なにしろ最初のお題は「『星ミチル』という源氏名のオネエキャラの一人称で自分の半生を書け」というやつ。
面白いんです。
作家が書くプロ志望のまだ未完成ぎみな文章っていうのが。
本当に書いてるのはもちろん小林典雅さんなんだけど、あくまで書いてるのは路郎という作家志望の青年というところが。
おまけにこの路郎ときたら、超ボケボケキャラ。
「保守的」というお題でなぜか時代物の百合SSを書いてきちゃうわ、下心満載で出した「羞恥プレイ」というお題には、毛穴パックをしたままバイトをする羽目になったSSを書き上げてくるわ……
対する攻めの蓉平は、路郎からこっそり「ツンツン坊主」と命名されるほど毒舌。
だけど、小憎たらしい言動からごくごく僅かだけど路郎に対する思慕がうっすら透けて見えるので、そこが萌える。
そして路郎のあまりのボケ鈍チンっぷりに業を煮やした蓉平が、途中からどんどん押せ押せになって、挙げ句の果てに「ミチルン」「蓉たん」などあだ名で呼び合いたいと言い出す蓉平。
おまえ、そんなキャラだったのか……!みたいな。
この路郎は、作品にリアルな社会悪や悪役を作中に登場させないというポリシーの持ち主なんですね。
痛くて重い高尚作品のほうが評価されやすいのもわかってる。
でも「人生はそんな甘いものじゃない」とすべての小説で言わなくたっていい、
現実世界で充分つらいことがあるから、深みとか重みとかなくてもほっとできるような、心地よく読める話が書きたいと。
これはまさに小林典雅さんの作品そのものだなと。
そしてこれに諸手をあげて賛成!です。
こういうフフっと笑えて楽しく読める作品が無いと困ります。
この作品に深みとか重みとかは皆無だけど、こういう斜め上の突拍子もないものは小林典雅さんしか書けないと思うので、神です。
おおやかずみ先生の挿絵に小林先生の年下攻めという私にとって素晴らしい一冊です。
某ドラマを見て年下攻めに再熱し再読しましたが萌えが詰まってました。
泉野くんのハイスペックさと優しさとツンデレ加減にキュンキュンしまくりました。
攻めも受けも良い子で優しい世界です。
エロシーンは少ないですがキュンが止まりませんでした。
おすすめです。
ツンデレ高校生×天然系のフリーターの、年下攻めのお話です。
全然思っていた雰囲気と違って、ちょっと変わったコメディー風の作品でした。
小説家を目指すフリーターの路郎が、誤ってケガをさせてしまった高校生・泉野を毎日見舞うがてら、彼に自分の書いたSSを見せるのですが、そのSSの内容がどれもズレてて面白い。
こっちがとてもインパクトがあって、あんまり恋愛小説を読んでいる気分にはなれなかったかもしれません。
口が悪くツンデレな年下攻めは、私にはとても可愛く思えました。
天然系やんちゃ系な年上受けもツボでした。
ツンデレと言っても、後半はいっきにデレてはくれますが、恋愛モードに入るのはそれまでがおかしな妄想力(?)過大なコメディーだったので、ちょっと唐突だったかも。
謙遜系の年下よりも、不遜系な年下のほうが好きなのでカップリングには楽しませて頂きました。
ストーリーはただひたすら受けが書いた小説を持っていって攻めに読ませている…というものなので、結ばれるまでにもっと紆余曲折があっても良かったかも知れません。
でもこれはこれで、ちょっと変わったお話になってるのが売りなのかなあと思います。表紙のタイトルと雰囲気からしっとりしたストーリーを想像していたので色んな意味で意を突かれたなあと思いました。