毒のように甘い、おまえの身体――刑事が愛した無垢なバレリーノの真の姿は……。 知られざる絶版名作を発掘! カリスマが描く、衝撃の官能BL!

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表題作蘭陵王

佐野清孝,警視庁捜査四課の刑事
土御門玲司,天才バレエダンサー,19歳

同時収録作品蘭陵王

桐生勲,警視庁捜査一課の刑事
土御門玲司,天才バレエダンサー,19歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

気まぐれに彼を拾ったダンサーの性の玩具にされ、歪んだ快楽を植えつけられた。やがて仕込まれたバレエで頭角を現すも、その美貌ゆえに、場末の劇場で男たちに一夜の肉悦を与える獣に堕とされた――
 捻じれた運命に弄ばれて、心を閉ざす天才的バレエダンサーの玲司が、初めて男に甘やかされて愛にすがるとき。もう心は凶暴な毒に蝕まれているとも知らずに――
 ボーイズラブ界のカリスマ、山藍紫姫子の最大の問題作にして最高傑作が、ハーレクイン・ラブシック創刊号に登場!

作品情報

作品名
蘭陵王
著者
山藍紫姫子 
イラスト
座裏屋蘭丸 
媒体
小説
出版社
ハーレクイン
レーベル
ハーレクイン・ラブシック
発売日
ISBN
9784596744326
4

(54)

(28)

萌々

(10)

(9)

中立

(4)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
16
得点
211
評価数
54
平均
4 / 5
神率
51.9%

レビュー投稿数16

複雑~~~~~~

ダークロマンスサスペンス~萌はあるようでないようである。

殺人事件の絡む愛憎まみれるストーリー展開は圧巻でした!!
が、主カプを勘違い、主役を勘違いしたためにモヤモヤ読了感。
前情報がなかったおかげで、どうなるどうなると味わえた面白さもありあますが、
え?え?そうなるの?え?これまでの展開はなんやったん?
心が追いつかず、最後の最後、関係が変わってからの2人をどんな目でみて良いか分かりませんでした…

どんどんと惹かれ合う桐生と玲司にキュンキュンしてたところに
玲司の真実が暴かれ…一緒に死のう!展開の耽美さに胸熱!だったんですよ…

フィス卜や腸内卵を腹パン!は どひゃひゃーとなり、
玲司に怒りをぶつける佐野のリョ-ジョクぶりに桐生への愛を感じて 胸いっぱい!だったんですよ……

桐生を通して、お互いの必要性を感じる佐野と玲司に
この2人が持つ狂気、共鳴しあう姿は、あぁ…となるけれど、
甘い?楽し気な関係性に変わったことを良かったね良かったねとはなれなくて。
佐野には桐生への想いを貫いてほしかった…
思いがあるから玲司と一緒にいるのかもですが、なんだか複雑。

玲司は可哀想そうだけど、結局は自分本位なところが、ちょっと…
桐生では、玲司の心を埋められなったからだとは思うけど、
なんで桐生だけ、こんな目に!!!!!
桐生に肩入れしずぎたため、なんだかなぁという気持ちがぬぐえませんでした。


0

極彩色の刃のように

イヤ〜…凄かった…
粗筋や内容は省略して感想だけ書きます。

正直、中盤までは。
山藍先生にしては随分普通だと思ったし、振り切ってない感を感じてた。
美少年、芸術、肉体の美、欲望の醜悪さ。
一般人にも連想できる範囲の舞台装置に感じてしまった。
十分面白くはあるけど、アノ耽美の女王・山藍紫姫子作品、と思うと物足りなさを感じていた。
しかし!
(ネタバレ注意↓↓↓↓)






中盤に主人公格の一人が死ぬんですよね…これにまず驚いたし、ここからの展開が怒涛だった…!
耽美よりももっと暴力的な世界観が立ち現れて、美よりも人間の「獣性」を感じさせる展開に目が離せなくなった。
凌辱も過酷。
フィストファックまで出てくるとは…でもここまでやるのが女王・山藍。
やっぱりさすがだわ…と脱帽気分です。
ダークでおどろおどろしくて。
痛み、残酷、憎しみ、裏切り、執着、血の宿命、猟奇。
物凄い残酷絵がステンドグラスになって、極彩色の光の矢となって突き刺さってくるよう。

2

スリリング過ぎました。。。

耽美小説ですね。座裏屋先生のイラストがずーっと気になっていたのですが、山藍先生の世界観に自分が入っていけるか…自信がなくて、”いつか”と長らく思い続けて、やっと最近、山藍ワンダーランドに踏み込んでみました(とはいえ、やはり自信はない)。
凌辱好きなので、受の尻壊れるな…の連続はわりとファンタジーとして受け入れられるのですが、それ以上にサスペンスとオカルトの要素が強めで、なかなか手強かったです。”しゅみじゃない”というのは、”ええええ!?そうなっちゃうの?!”と夜中に叫びそうになった衝撃の展開が受け入れ難かったからです。。。前半と後半で大きく流れが変わるんですけど、前半の流れのまま着地したら、たぶん”神”だったと思います。途中からの佐野の役割が少し唐突に見えちゃったんですよね。そこから後半はしんどくて。過去のレビュアー様も指摘されていましたが、期待してた3Pがなかったのも、ちょっと残念でした。(表紙はイメージなんですね。いやまぁ、最終的に正解ではありますが…)

愛というより情念の世界ですね。ここまで暗くて深っーい業の話を描き切っているのは凄いの一言です。そういう意味で作家様へのリスペクトはあるのですが、、本作のオカルト味がちょっと私が求める耽美にはいらない要素だったということと、ここまで振り切っていると”神”or”しゅみじゃない”の2択だと思うので、後者になってしまいました。。。ただ、耐性強い方、JUNE育ちの方には、お勧めできます。

1

メインcpより

メインのCPより、桐生と佐野の関係に1番萌えた。

2

どろっどろサスペンス

前情報なしの衝動買い。表紙絵とあらすじの印象から、てっきり刑事×魅惑のバレエダンサーの3Pモノかと思いきや…。
詳しい内容は他の方々が書かれてるので割愛しますが…凄かったです!登場人物のほぼ全員が狂気を抱えたダークなストーリー。中盤以降からの血みどろサスペンス展開には衝撃を受けました…!

過去に山藍作品は何冊か読んだ事があり、陵辱シーン等は覚悟の上でしたが、佐野が玲司にガチで暴行するシーンはキツかった…。玲司を憎む気持ちは分からなくもないけど、さすがに鬼畜すぎて…。
特に卵を挿入して腹パンで割るシーンは読んでいて気持ち悪くなりました。(ただし、その後ちゃんと後始末して雑炊作ってあげるというアメと鞭ww)

座裏屋先生のイラストは安定の美麗クオリティ。耽美な作品の雰囲気とベストマッチでした!


独特な世界観と巧みな文章、作品としての完成度は高いけど、BL的な「萌え」を求める方にはオススメできないです。うーん、評価が難しい…。

1

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