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ラプンツェル+眠れる森の美女+美女と野獣+白雪姫という童話がミックスされつつ、かつBL!
いや~~設定がてんこ盛りなのにこんなに上手くまとまっていて本当に感動します。
犬飼のの先生は一度読んだら止められないくらい、展開が目まぐるしく面白いものが多いイメージです。
ただ今回は本当に好き嫌いが分かれそうな設定があったので、もし地雷がある方はレビューなど参考にされる方がオススメです。
攻めがヘタレで固定概念ガチガチ。
野獣の姿の自分が嫌でたまらなくて、受けにどれだけ容姿を褒められても否定しちゃうし受けへの理想が高すぎて男同士の恋愛なんて間違っている!の一点張り。
健気な受けはそれでも必死に想いを伝えますが、このお兄ちゃんもなかなか頑固。
けれど受けも受けで、思いつきでこれと思ったらこう!と突っ走ってトラブルを起こしてしまうトラブルメーカー。
しかしこの強行突破のおかげで展開が動くのも事実。
ラストは本当にハッピーエンドで今までのモヤモヤが晴れていくようでした。
エロはいつもに比べたら控えめ気味。
個人的にはストーリー重視でとても良かったです。
同シリーズ「シンデレラ王」も読みましたが、まだ若干こちらの方が好きです。
シリーズの中では一番人気?の「人魚姫の弟」も控えているので、そちらまで読んでから他の童謡を集めるか検討したいと思っています…。
初獣人もの。ケモ耳作品の人気上位にあったので軽率に読んだが、なかなかハードな内容だった。言うまでもないが、ケモ耳のモフモフを楽しむ作品ではない。
まず導入が読者をふるいにかけているかのよう。死体愛好癖やエルフとの乱交紛いの描写があり、ここでついていけないと思ったら読まないで、と教えてくれている。散々ヤった後に正論を言いながら消えるエルフに、倫理観や道徳観念も現実世界とは異なる世界だと分からされる。
物語が動き始める前に先の展開への覚悟を促す、親切設計だった。
塔に幽閉されて育った主人公のクロウは、毎日来てくれるビーストに恋をする。その恋心はビーストの言い分ももっともな気がしてもどかしく思いつつも、二人の逢瀬ともだもだは楽しく読めた。
なんだかんだあって兄弟と判明した後のクロウの反応は謎。男同士を禁忌とする価値観が兄にはあるのに、クロウにはなかった。だが兄弟はダメだという認識はある。その意識はどこから生まれたものなのか。塔で読んだ書物からなら兄と同様に同性への恋愛感情にも疑問を持っていないとおかしく、兄弟にだけこだわる背景が見えなかった。
最初に死姦を良しとする世界観だと思ったせいで、何でもOKじゃないことに逆に違和感を覚える感覚になっていた。
クライマックス後もいろいろすごい。腐乱死体と血塗れ死体の横で初めて……?
まあ獣人化への自責の念から正しくあろうとしたビーストが、呪縛から解き放たれたのは分かりやすくて良かった、かな。クロウの恋愛脳な悩み内容とは重さがつり合っていないが。
クロウは恋心が性欲に直結していて、告白も直接的。終始ただ発情していた。相手の裸を見まくって、ずっとヤりたいと思ってばかりだった印象。もう少しものを考えられるタイプのキャラなら好きになれたかもしれない。
いろんな童話が混じり合い、エロもグロも詰め込まれた一冊。主人公が好みじゃないが、ストーリーは面白かった。本文★3.5、挿絵プラスで★4。
ちゃんと兄弟愛を表してる兄弟作品が好きで、その意味で弟を自分の手で育って溺愛するエピソードがとても萌えると思うし、魔女の呪いとか童話の色が濃く作品でもあり、そういう部分が普通に好きです。先にブライトプリズンを読んだので、ちょっと常盤と薔のことも重なって愛らしい部分も感じます。
だが、気持ち悪いいらない要素にはどうだろうと思う。
作品の冒頭でのエルフの育ち方に吐き気しかなかった、そんな設定一切必要がない。作品にプラスでもなんでもない。
そして父親のはずの国王が狂って自分の息子を襲うエピソード、あそこまで詳しい描写しなくても物語が成り立てると思うが、口づけ時点で十分気持ち悪いのに、わざと延々に気持ち悪い行為の描写を続く意味が理解できない。その後の展開も、、、グロイ。
犬飼先生の作品を沢山読んだことがありませんが、読んだ作品に限り全部異色の作品で世界観はやや人間離れのところがあります。異色の設定自体は全然面白く感じますが、人間離れすぎるとやはりいつも「引く」と思う。そしてちょっと面白いと思うのは、そういう人間離れのところはいつも登場人物の誰かがハッキリ「こういうの絶対におかしいです」と言ってくれます。やっぱりおかしいですね!?本当にこういうおかしすぎる要素を除けばいいのにな。
電子書籍で読了。挿絵もあとがきもあります。
『シンデレラ王』を先に読んでいましたので、このページを読むことなく手に取ったのですが、レビュー、多いのですねぇ……でも、解る。このお話、レビューを書きたくなるよね。色々なものがてんこ盛りですもの。
禁忌が多いお話です。まず最初に地雷よけを。
兄弟、未成年に対する性的接触(本人達はことさら性的な意図はない模様ですが)、獣姦もどき、ネクロフィリアと来て、親殺し……上記『プレイ』に書いてある『陵辱強姦』が子供だましの様に見えますね(笑)。ほとんど地雷がなく「なんでもばっちこーい!」の私ですが、唯一、子どもへの性的接触が「そりゃ、あかんやろー(怒)!」と思ってしまう人なので、一部「ゲッ」となってしまった部分がありました(悪意がなくともやっぱりダメなものはダメ)。
あと、元ネタは白雪姫だけではなく、シンデレラ、ラプンツェル、美女と野獣など、デ○ズニーでアニメ化されたお伽噺がいくつか(途中でスノーホワイトが編み物をするシーンが出て来たので「白鳥の王子もか?」と思ったんですけど。それはちょっと違ったみたい)
たくさんの方が書いていらっしゃるので、感想だけを。
前述の「ゲッ」がありつつも、スノーホワイト(クロウ)がビーストを一途に想う健気な恋心に打たれちゃったんです。元ネタの『美女と野獣』のごとく「本当の美しさは見た目ではない」という所に打たれたのかも(面倒くさいことを言う割には単純なので)。そこが好みの所。
ちょっと「もったいないなー」と思ったのは、あまりにも場面展開が多すぎた所でしょうか。
単なる個人的趣味なのですけれど『ねっちり描写』が好きなので、もう少しカイルや王の心情をネチネチやっていただけた方が好きだっただろうと思うのです。ちょっと狂言回し的に感じてしまったりしたので(大変申し訳ないのですが、この王様の話を私は読みたいのですよ。この人、まさに恋に狂ってる訳で)。
グロい要素がばら蒔かれているのにもかかわらず最後まで読んで残るのは、白雪姫の純真な想い、一途さ。
それを見ると「やっぱりこのお話は紛れもなく白雪姫だったのだなぁ」と思わせるものでした。
一気読みしました。
まさかの白雪姫の息子の話とは。しかも兄弟。
しかも弟は殺されそうになるわ塔に幽閉されるわ。
食事にもびっくり!その時だけ大人の姿になってしかもただ飲むだけじゃなくて小人たちから明らかに性的な接触がありますよね。それ必要?
ビーストはカイルなのかな?と途中で気がつきますが己の獣の姿を厭っているのが憐れでした。
クロウに色々な知恵や知識を授けてくれますがクロウの恋心を頑なに否定して受け入れません。なのに小人との食事の事に激昂してクロウの髪を強引に切ってしまったり。きっとカイルもクロウを好きなのかな?とは思いましたが獣であり兄弟でもあるし助けられない不甲斐ない自分が許せないわで拒絶してたのかな。
何度も繰り返し塔に登ろうとしたりいきなり襲いかかったりはカイルの本能だったのでしょうか。いきなり寸前までいきましたよね。呪いが解ける訳ではないけどその後のクロウを思うとあのままやってればと何度も思いました。
口絵にシーンがあったので結ばれるのはわかっていたのですが、いつまでたっても交わらない!どうなるの?呪いが解けるかもしれないのにしないの?ともどかしく読んでおりました。
そしたらなんと父を殺した隣でとは!父に犯される前に早く助けに来て!とは思ってたけども。
そしてやっぱり呪いが解けてカイルの姿に戻りましたね。
潔癖で誠実で公正な故か王位を叔父に譲ってクロウと森に隠居します。森では平和に慎ましく暮らしお盛んにやってるようでクロウ良かったね。
カイルの、産まれる前から愛してるというセリフにときめきました。
萌えるかというと難しいですね。王や王妃の異常で理不尽さや、カイルの頑なさやクロウの不憫で健気さや性欲がやけにあるのが、なんとも。読みごたえはあるのですが。
最後も先にクロウが死んだら食べちゃうとか。徹底してその路線なんでしょうが。
感想がまとまらないですが面白かったです。