イラスト & 電子限定SS付
月村先生と秋平しろ先生のコラボなんて我得すぎる…!と思い読み始める前からウキウキしていましたが、あまりに最高でした!!
期待の新人作家×敏腕編集者という設定の今作。
作家である藤原くんは引きこもりかつコミュ障を拗らせ自信がない上に自意識過剰気味なところがあり、一方普段は人の機微を読むのに長けて編集者として頭角を現す旭さんもなぜか藤原くんには個人的な思いから最初から突っ掛かり気味でどちらも最初の印象は拗らせてんなぁという感じでした。
ただ一度思わぬ形で本音をぶつけ合ってから壁が消え、軽口の応酬ができるような関係性になってからはケンカップルの様相が見えて最高でした。
個人的には旭さんに萌えて萌えて仕方なかった〜!外面と比べて意外と口が悪いのも、私的な思考回路は意外と幼くてとんがってるのも、恋愛にあまりに初心なのも!物語が進んで藤原くんに口説かれ始めたあたりからついに受け入れたシーンまでどんどんどんどん際限なく可愛くなっていくのにニヤケが止まらなかったです…
視点が交互な書き方なのもまたよかったです。どちらの視点で見ても自分ばっかり想ってて相手の本音が見えない感じがたまりませんでした。
めっちゃ面白かった!!卑屈すぎる小説家壮介と慣れた感じの編集者旭の物語。まさか旭がそうだったなんて…とか壮介とお互い認識違いが凄くて噛み合うのかこの2人は…?と思ったり…。でもガッチリいい感じにおさまりました…。2人の視点交互なのも楽しくていい!
引きこもりニートが処女作で大ヒットを飛ばしている壮介と、小説家になれなかった編集者旭とのドタバタラブコメディ、でしょうか。
上から目線というか、編集者として部数を伸ばせている自信から、いいところの坊ちゃんが…と思っていたのに、予期せず良い小説で没頭するくらい入り込んでしまった悔しさから憎まれ口を叩く(心の中で)旭。
二人は本音で罵倒しあったところから、良い意味での二人三脚が始まります。
なのに、、、編集者と作家だけではない感情に二人ともが嵌まっていって。
一見高飛車な旭が、実はそうでもないってことに可愛さを感じました。そして百戦錬磨なはずなのにDTって言う(微笑)
壮介の方は、引きこもりニートのはずなのに、実はちゃんとしていて、真面目で、さらには過去には女性経験もちゃんとあって(爆)この凸凹が噛み合う道筋が読んでて面白かったです。
最後のエチシーンも旭のオロオロがかわいくて面白くて良かったです。次作(鈴木バージョン)もあるようなので、是非読みたいと思います。
攻めが精神的に病んで(鬱とかではなく)て、受けはバリバリイケてるって珍しく感じた。
壮介が旭を意識し出してからが本番。
他の作家伝に、旭がゲイだと聞いてから、抱く側抱かれる側どっちなのか、俺なら抱く側だなとか、ずっと一緒にいたいなら付き合えばいいんじゃないかとか、めっちゃ意識しはじめる。
旭に片思いしてる鈴木が、旭の性事情についてある事ない事(ほぼない事)言うもんだから、旭を気になりかけてる壮介に遅れて思春期がやってくるのが良い。
しかしあまりパッとしない内容だなと思った。攻めも受けもキャラが立っていないように感じた。
あと挿絵に向いてない絵柄だと思いました。描き込みが少なすぎて気になる。
3冊目の月村先生の作品でした。
あとがきによると月村作品は「包容力攻め×健気受け」が多めとの事で、私が読んだ2作品も確かにそうだったかもですが、本作の攻め受けはちょっと違う感じでした。
でもですね本作の2人、とってもとっても良かったです。
出会った時は最悪の印象だった2人だけど、実はその時からお互いに特別な何かをか感じでいて後々に気づく…っていう設定も好きでしたし、秋平しろ先生の描かれた2人のビジュも素敵で萌えました。
百戦錬磨の手練れを偽る受けと、童貞にしか思われない割と経験のある攻めのCPのドタバタした初体験も面白く、笑ってしまいました。
サクッと読める作品ですが、しっかりと人物背景も萌えも摂取できて大満足でした。
小説初心者さんにもオススメしたい一冊です。