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表題作蜜惑オメガは恋を知らない

弓削恒星
高校からの親友で探偵・アルファ,26歳
宇田川智宏
弁護士・オメガ,26歳

その他の収録作品

  • 恒星アラウンド
  • あとがき

あらすじ

9歳の時、突如オメガ変転してしまった智宏は性的な好奇の視線に悩むが、高校時代にアルファの恒星と出会って世界が変わり……。

作品情報

作品名
蜜惑オメガは恋を知らない
著者
ナツ之えだまめ 
イラスト
のあ子 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
蜜惑オメガは恋を知らない
発売日
電子発売日
ISBN
9784344838031
4.1

(110)

(58)

萌々

(27)

(16)

中立

(3)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
17
得点
449
評価数
110
平均
4.1 / 5
神率
52.7%

レビュー投稿数17

No Title

個人的によく見かけるオメガバースとは少し異なる設定のオメガバースでした。
オメガはベータから変転してなるものであり、一般的に成人前後に自然に変転するか、伴侶(運命の番)となるアルファとの邂逅によって変転するという世界観。
そんな世界で、アルファと出会っていないにも関わらず、九歳でオメガになってしまった主人公のお話です。

主人公を取り巻く人たちの言動が、善悪どちらも自然で世界観に浸りやすかったです。
主人公の境遇に一喜一憂しながら読み進めることが出来ました。
しかし、終盤には少し醒めてしまいました。
終盤での主人公や相手の言動が、これまで語られていたヒートや伴侶に関する内容とはそぐわないような気がしました。
キャラクターへの印象が悪くなるようなことはありませんでしたが、盛り上がっていた気持ちが一気に冷め、そのまま本編を読み終えてしまいました。

同時収録の『再会コングラッツ【電子限定おまけ】』が作中で印象的だったキャラクターのその後を描いており、こちらは楽しく読み終えることが出来ました。
最終的な読後感は良かったです。

1

抑制剤副反応で鈍いはぐれオメガ

主人公の事務所は東銀座
東銀座は古いビルが多かった。でも地上げと再開発が進んで いまは面影ないです。懐かしい昔の東銀座が舞台なので、この物語は楽しい。
扉が柵のEVは、三越本店に残っていたけど、今もあるのかな。

9歳の時、突如オメガ変転した智宏 はぐれオメガ。
アジールに収容されて、SNSで見かけたアルファの恒星が在校する高校に編入
生徒会で一緒に活動したのに、恒星は退学して海外へ行ってしまう。
6年後に再会した恒星の紹介で、東銀座で事務所を開設することになる

・・端折ると、こんな展開。
恒星と智宏の相性はいい
でも、智宏が9才で変転した切っ掛け;未知の「運命の相手」の存在が、二人に距離を置かせてしまう。

シリーズは3巻。この[蜜惑オメガ]が、単純で読みやすかった。
蜜惑オメガは恋を知らない  : 2016/10/03
愛罪アルファは恋にさまよう : 2018/06/01
巡恋アルファは愛に焦がれる : 2019/06/19

2

辛い分甘さの倍返しが欲しかった

面白くて目に浮かぶような印象的なシーンが多く流石ナツ之さんだと思いました。
でも起承転結の転までがめちゃめちゃ長い。萌える高校生活もショックな9歳も回想の内容自体は物凄く良いんだけど、でも長くて…。いや、キュンな高校生活もっともっと読みたいんですけども!
転は唐突に銃とか出てくるし、高校生活とかビルヂング勤務直ぐのアクシデントで良かったんじゃないかと思いました。26歳まで焦らさなくても…
TAXI運転手が自分語りしだして「喋んなー!」と思いました(苦労したのは分かるけど)。
あと運命の相手に会いに行くとはいえ(そしてファンタジーとはいえ)ヒート中のΩが移動するのは気が気じゃない。あなたTAXI乗って犯罪に巻き込まれた直後でしょう…

また攻めの苗字が一回のルビでは覚えられず、姉が名前流星で口調固くて「この人女だよね…?」と(余りはっきり性区別させたくないのかもだけど、画が想像し辛い)混乱し、伴侶や番設定も作品独自で何度も読み返したりして、頭の悪い自分には度々無駄な焦ったさを感じながらの読書でした。

α恒星は高校時代から相手に気を使わせないめちゃくちゃな好青年。入学式やテニス、生徒会に誘ったりとどのエピソードにも心を掴まれました。彼がどれだけ智宏を甘々に包み込むのかと楽しみに読み進めたら結ばれるのは本当に最後の最後。智宏の辛い生活が描かれた分、甘さを倍返しして欲しかった。

3

質の高いオメガバース

まずオメガバースの独自の設定が良かった、伴侶(所謂運命の番)になると互いにしか欲情しないって対等なのが良い。ただはぐれ(伴侶が居ない)だと結局オメガが苦労するのは同じで、智宏も嫌な目にいっぱいあってきて、ずっと1人で居るって決意したのも仕方ないと思う。そんな智宏を一目見た時から伴侶だと認識してて、求めずにずっと側に居た恒星の忍耐がすごい。いや、一度は離れたけど離れる前も後も智宏ファーストで素敵で愛情が深い。2人が伴侶になれて本当に良かった。サブキャラも良い味出してて面白い。シリーズの他の作品も楽しみ。

4

独特な設定が効いてる

かなり読みやすいオメガバースです。
特に構成が気に入りました。
単元ごとにまとめられているので、いつの誰の話なのか分かりやすかった。

α×Ωの再会オメガバースです。
『運命』に拘ってるなあ。
一目で惹かれあう2人。なんなら、受けの智宏に関しては、恒星のキーホルダーを拾って持ち帰っただけで発情してる。
だけど、智宏は『運命』に気付いていなくて……と、いう焦れ恋でした。

好きなら運命の相手じゃなくてもいいんじゃないの?と思うのですが、そこは拘る智宏でした。
そこには、本作特有のオメガバ設定が影響してるんですけどね。
それでも、自分の気持ちに素直じゃないなあ……と、いう印象を受けました。

攻めの恒星は、なかなか素敵でしたね。
いっとき側を離れたのも、智宏への愛を確信するためだったと思えば納得です。
そして、最後の書き下ろしに爆笑。
オメガの男性が妊娠すると、母乳が出ると姉から聞いた恒星。
「姉貴、俺、頑張る」
とんだむっつりでした。恒星好きだわ。

ハッピーエンドのため、読後感もいいです。
書き下ろしもたっぷりで、電子限定の書き下ろしもすごく面白かったです!
これは、電子限定にするには勿体ないんじゃないかな。

2

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