日本最大級のハイブリッド書店
こちらは二巻目。
辻斬りが多発し、将軍・光彬は、調べるために貧乏旗本の三男坊を装って自ら城下へ……という時代劇のお約束ネタや、妖刀にまつわる噂やら……というエンタメが詰まってて、ものすごく読み応えがあって面白かったー!
600円程度でこんなに楽しめていいんでしょうかね?って感じ。
一番いいのは、攻めと受けの愛がどんなことあっても揺るがないところだと思う。
攻めと受けの愛の行方が不穏なのに、周囲も陰謀まみれだと読んでて疲れちゃうじゃないですか。
二人の仲がどんな時でも盤石だから、周囲が不穏でも安心して楽しく読めちゃう。そこ大事。
調査の一環で、光彬が葦原遊郭に行くとなっても、どんなことがあっても光彬自身は遊女達に惹かれる事はないと確信できるし、純皓もそこはわかってる。
だけど、なんせ光彬は桁外れに度量が広くて無自覚人誑しなだけに、他の男女を無自覚に惹きつけてしまわないか、そこだけが心配で心配で焦れ焦れ狂おしく思ってる純皓。
ちょいと気の毒にもなります(笑)
もうとにかく光彬がいい男。
育ちが良くて心根がまっすぐで、懐が深い。
男前受けが好きな人にとっては、たまらんです。
とくに最後の濡れ場が最っっ高!!!
まさに尻で抱いてたわ……至高。
自分が穢れた存在だと思い込んでいる純皓を、よしよししてやる光彬。
あの純皓が可愛く見えて仕方ない…!!あの純皓が!!
そして咲と門脇。
逆転しちゃったんですかね!
断然、咲には攻めて欲しいので嬉しいです。
豪華絢爛な挿絵を描いてくださった小山田あみさんも、本当に素晴らしい。
男前・・・。男前すぎて、惚れてしまいそうでした。
男前な受け、いいですね。2巻買って正解でした。
もともと1巻は読んでて、あまり私の萌に嵌らなかったのですが、2巻で嵌りました!!実は、先に3巻読んでまして、3巻でも特に嵌りませんでしたが、最後に読んだ2巻で嵌りました(笑)
完全に読む順番を間違えただけですが、2巻から読んでいれば、3巻は萌えていたのか・・・。もう一度3巻トライしてみます。
しかし、2、3巻読んで思ったのが、なぜこんなに光彬は純皓のことを愛しているのだろう・・・?純皓の良さが伝わってこないのか、読むたびになんで?なんでそうなるの?と置いてけぼりになりました。
私としては、光彬は女性とくっついてほしいと思いました。BL作品ですので、そうなることは絶対ありえませんが、2、3巻通して読むと、そっちの方が幸せのような?ただ、光彬は女性が苦手なようなので、女性とくっつくことはありえませんね。
純皓より隼人の方がいいような・・・。いや鬼瓦もいいか・・?むしろ、手当たり次第に関係をもつ(男のみ)ビッチだった方が・・・と、勝手に妄想が広がります。
まあ、真面目で純皓一筋で、男前な光彬だったからこそ、私は惚れたのですが。
私が妄想通りの男なら、惚れてなかったと思います(ビッチが苦手なので)。
評価は萌え2以上ですが、神評価にならないのは純皓がいるからです。すみません。どうしても純皓が・・・好きになれませんでした。そのため、この評価で。光彬のみなら迷わず神評価でした。
今作では世界観も広がり登場人物も増え城下での活躍が中心でしたね。
二人の愛も深まり上様や祖父のお人柄も詳しく触れられ前作より御台さんの出番と活躍は控え目に。でもちゃんと上様を助けてます。
辻斬り、妖刀とその行方、遊郭花魁、恵渡の町の仲間などなど盛りだくさんでした。
今作で上様の男っぷりが上がりましたね。上様は将軍になるまえから心が清く正しく美しく真っ直ぐで男女問わず魅了していたんですね。そのせいで嫉妬をかいましたが。
お城にも寵愛を願う臣下がたくさんいたなんて!
そして妖刀の持ち主でもあったのですね。
色々ありましたが勧善懲悪すっきりでも最後に側室を願う声も。次作では今回の登場人物もまた活躍するのかな?
御台も前作では上様をコントロールしてるようで今作では最後は嫉妬に苦しむただの22歳の妻(男)でしたね。最後の褥では上様が凛々しく!
浮気や単独行動の言い訳にアワアワ?な夫婦らしいところもあり。
御台も正体を少し明かしてますが組織の長だったり具体的な仕事を知られたらどうなるのかな?
そして咲もとうとう門脇を?門脇は逃げてるようですが夫婦仲はどうなってるんでしょう。
イラストも色んな姿が見られて嬉しかったです。
厄介なライバル登場か?な人物の恋の矛先も逸れめでたしめでたし。
御台所攻め、打掛け攻めの続編。
前作は「神」評価でしたが、こちらはちょっと下がる。
話は文句なく面白いですし、イラストも最高。
でも、世代的なものでしょうか、完全に、かのマツケ○サンバの○平健さまの「暴○ん坊将軍」そのものの展開がBL脳の妨げになってしまった…
貧乏旗本の三男坊と火消しの頭、有能な町奉行。まんまですやん。
今の若い人って「時代劇」はあまりTVで見ないんでしょうが、逆にそういうの全然知らない世代がこの世界観を楽しんでくれたらいいなぁ。とは思います。
本作は、将軍・光彬と御台・純皓が城から出て、市井の事件に関わっていく展開。
その事件が武家による辻斬りであり、その背景に刀を愛でる花魁、人を狂わせる妖刀、といったエンタメ色モリモリの展開となっております。
その上に、当然御台x将軍の濃ゆいエロが乗っかって、内容も非常に濃ゆいです。
そしてエンタメだけでなく、将軍光彬の清冽な人間性も強調されて、この1編、大変な盛り沢山となっています。
弱冠18才の若き将軍様。ですが、弱きを助け強きをくじく、その清廉潔白なお人柄と、分け隔てなくかけて下さる情け、そこも勧善懲悪の時代劇の様式美を完全に踏襲していてgood。
小山田あみさんのイラストも大変麗しい。純皓と陽炎の花魁姿対決も豪華絢爛ですが、男すがたの純皓がやっぱりイイ。
御台所が男でそれも攻めというぶっ飛んだ内容の前作にウヒョウヒョ言ったのは私だけではない様で、待望の続編が出ました。嬉しい!楽しい!
このシリーズは「スパダリ受け」の傑作だと思うのです。特に光彬さまなんてKing of スパダリですよね。将軍様という身分だけではなく、心持ちの高潔さや弱いものに対する慈悲、頭脳明晰で眉目秀麗、おまけに人心に厚く人脈も広い。無鉄砲なほどの行動力もある。(この辺、前作よりも丁寧に書き込んであるので、スパダリ感が半端ねぇ)
こんな完璧な光彬さまが純皓への愛ゆえに「受ける」というのは……何度読んでもたまりません(ジタバタジタバタ)。
受けになることに微塵の葛藤がないのも、育ちの良さが滲み出ている。全恵渡が光彬さまにメロメロ。純皓がなんとしても手に入れたい、と謀略の限りを尽くしたのも頷けるってもんです。
今作では光彬の愛を確信しているのか、純皓がやたら可愛らしかったです。特にやきもちのシーンとか。
腹黒は相変わらずですが、これだけ可愛かったら許しちゃうよなぁ。
私には江戸の時代考証はあまり良く解りませんが、今作が時代劇のお約束を見事に踏襲しているのはよく解りました。それも最近の「社会派時代劇」ではなくて大映とか東映とかの大昔の時代劇。
ワクワクドキドキしてスッキリ終わるというすぐれもの。読んで損はないと太鼓判を押します。(あ、前作から読んだほうが断トツに楽しめます)
小山田画伯のイラストも豪華絢爛なだけではなく肉感的でお話の世界観を作り上げるのに大貢献していると思います。