電子限定おまけ付き
そらがひたすら健気でかわいい。
高虎も暴君ではなく、始終優しく紳士な大人の対応をしていたので安心して読めた。
そらを女の子みたいと言う感想もちらほら見かけるが、それほど女の子っぽいとは思わなかった。
見た目以上に芯がしっかりしていて、少年らしさが垣間見える場面が多々あったからかもしれない。
凛々しく、健気でかわいくて、高虎が惹かれるのも納得できる。
どちらも精神的にしっかりしているためか、すごく安心して読める作品だった。
何度読んでも泣ける。そして空良がどんどん変わっていくのが幸せで。
野原さんの包容力攻めって素晴らしいですよね。高虎の人の気持ちの機微にさとくて優しくて、空良の境遇に怒ってくれて、何もかもを教えてくれて。
本当に可哀想だった空良。可哀想だということすら知らないで。恵まれた自然の恵みに感謝して何にも知らずに生きてきて。
空良の父親も酷いです。時代物のお話を読むと双子の悲劇はよくありますが、本当だったとしたらなんという愚かなことを。
でも高虎と出会えて良かったね!
空良には愛される素質があると。儚くて可愛らしくて愛らしくて初々しくて謙虚で。
俺が幸せにしてやりたいって。
高虎にすっかり愛され元気になっていき、嫉妬を覚え…。
何度も高虎が笑って空良を見つめる描写が出てきて、もう愛されてるね!
空良の養生も誰にも譲らず付きっきりで、口移しで薬やご飯を与えるのも萌えました。
初めてのエッチをこんなに楽しみにしてくれる攻めもいいですよね!俺が全部教えてやるとか、蕾に大輪の花を開かせようとか、ちょっとオヤジか?な所もありましたが。
次郎丸や魁傑と四人でのほのぼのもとってもなごみました。
旦那さま呼びも萌えました。
この小説に出会ったことを嬉しく思いました。
何ですか、この胸が熱くなる気持ちは。震えました…。
ピッコマの無料と「読めば¥0」で何となく読み始めたらどハマりしました。大河ドラマかよってくらいのスケールの大きいストーリー。1巻より2巻、2巻より3巻と…話がどんどん面白く引き込まれていきます。
歴史物など好きな方はハマるんじゃないかな。超絶おススメです!
主人公・空良の境遇がとにかく不憫で可哀想。最初から気分が落ち込みました…。双子の出産で難産だったため母親が死亡。空良がなかなか産まれてこなかったのが原因だと、実父から酷い扱いを受け馬小屋で16年生活をしています。
それなのに姉の代わりに隼瀬浦国に嫁げと突然言う父親。居なくてていい存在の空良ですから、姉の方を手元に残したいがために、男である空良に嫁げとはまぁ酷いです。男だと分かって隼瀬浦が激怒しても、空良がそれでどのような仕打ちを受けようと知ったことないって感じの父親に怒りを覚えます。
こんな胸糞わるい感じで始まるので、嫁ぎ先の隼瀬浦では幸せになるんじゃないかと期待ワクワクしながら読み進めていきました。
期待を裏切らない展開にニンマリ。隼瀬浦の領主の長男・高虎に出会い、この高虎が何とまぁ良い男で!嫁いできたのが男の空良だと知っても受け入れます。高虎の家来の魁傑や、高虎の弟の次郎丸も本当に良い人で、高虎に空良という素敵な名前も貰って大事に扱われています。
空良には特異能力があって、天気を読めたり動物の心が読めます。空良の能力は巻を進めるごとにパワーアップしていきます。空良の能力発揮エピソードが大好きです!
その能力で奇襲をかける敵から隼瀬浦を守ります。そのとき次郎丸を庇い大怪我を負い、瀕死になるのですが…このシーンが涙・涙です。高虎との枕元での会話に涙腺崩壊。本当に読んでみて欲しいです……胸が熱くなります。
回復後は2人のあまあまターン。
エッチのときは、空良の儚げで健気な感じが色っぽいです。時代的なものもあって2人の交わす言葉も素敵でした。「旦那さま」「俺の嫁様」って言葉が良いですね。
野原先生のストーリー運びに脱帽です。無駄なところがなく、終始惹きつけられました。
次巻の「いとしい〜」のお話もまた涙なしでは読めない素晴らしいストーリーです。続けて読むと更にそらシリーズの世界観にどっぷり浸かれることが出来ると思います。
ドつぼにはまった作品でした。
難産の末に生まれた捨(空良の元の呼び名)。
そのせいで母が亡くなり父に疎まれ、双子の姉の身代わりに隼瀬浦に嫁ぐことになった。
早々に身代わりと言うことがバレ殺されそうになるのだけど
そこを助けてくれた高虎(空良の嫁ぐ相手)に「空良(そら)」という名前を与えられ初めて生きる意味を見つけます。
そしてー…。
本当に空良が健気で儚くて目を離せませんでした。
ずっと馬小屋で馬と共に生きてきた空良。
それが普通の事で自分の事を可哀想と思ったこともなくそこに私は悲しさを感じました。
高虎もだからこそ幸せにしてやりたいと思ったとのちに言うのですが、
ほんとに読んでいると幸せになって欲しくてたまらなくなります。
途中で困難なこともあるのですがそれも乗り越え
空良が幸せそうな場面では涙なしでは読めませんでした。
一つになれた時もよかったねぇ…!の一言だったし、
ほんとに高虎に出会えてよかったなぁと思いました。
全てが初めての空良を大事に大事に育てていく高虎。
これからもずっと何回も読みたい作品です。
リーマンものが得意な作家だそうですが、時代ものも上手だと思う。
ありそうで無さそうな御伽話。
多分戦国時代の日本、三雲高虎の元に、双子の姉の身替りに嫁ぐことになった忌み子のシンデレラ物語。
三雲家から、末子を嫁に出すようにと政略結婚の話が起きたが、娘は嫁ぎ先が決まっていた。
末子の息子に名も付けず、馬小屋に捨てたように放り出していた領主である父親は、捨てた息子を呼び出して、愛する妻が難産で死んだのは忌み子のお前のせいだと責めて、藩のピンチをお前の命で救って贖えと言う。
・・・なんて勝手で鬼畜な父親なんだ!
頭が悪いのか、聖者なのか、捨(すて)と呼ばれて育った忌み子は、父を恨まない。誰も責めないで、自分が悪いのだと、男子だとばれた時には死ぬ覚悟で嫁ぐ。
ばれて、騙した罪の処罰を恐れて、嫁入り行列に随行する者が徐々に逃げて減っていく。
・・・トップが薄情なら、家臣も薄情。義も道理もない現金さに呆れた。
縁組相手の若武者、三雲高虎は、とても情け深い義の人だった。憐れな美しい忌み子は、気に入られて嫁として扱われ、「空良(そら)」という名をもらう。そらには、特殊な能力があり、気象の予測や、動物の耀宇から侵入者の有無などが察知出来た。
この後、敵の襲撃を受けて、庇って受けた傷でそらは死にかけて、
あとがきを読むと、どうやら、不憫、健気、無垢の結晶が「そら」というキャラ。
・・とあって、不憫受けって、こんなに不幸に見舞われるものなのか、そしてどんだけ不幸に襲われても死にそうで死なない、不憫で健気な受けキャラは不死身設定なんだな、と感心感動してしまった。
面白かったので 神。