イラスト入り
愛している。君は私のすべてだ――。
3作目ですが、1作目から2日と経たず一気読み。
名倉先生のラブコメ(ちょいシリアス)はほんとに素晴らしい。なんていったって読みやすい。
地の文と会話文のバランスが私にはあっているようで、読み進めるのが辛い、と言ったことがありません。これってある意味すごいことじゃないでしょうか。
わりあい小説はシリアスめの、痛かったり切なかったりするものばっかり読んでいるのですが、名倉先生のラブコメはするする〜っと自然に入ってくる。それがすごい。
文章で読むとラブコメのテンポがいまいちで乗り切れないことか多々あるのでシリアスめに傾いてしまいがちなんですけれども、疲れた時にはやっぱり甘くてラブラブの、クスッと笑える話が読みたい。
「ラブラブやないかーい」と読みながら何度叫んでニヤニヤしたことでしょう。
家族に不審がられながら、1人で萌えを噛み締めるこの幸せの時間ったらありません。
内容ははっきり言って先が読めるんですよ。
でもね、でもそこがいいの!
安心して読めて笑えてキュンとして、たまに胸がぎゅっとする。
そんな小説を読ませてくれて名倉先生には頭が上がりません。
トキの女子っぽいところも全然許容範囲だし、普通に可愛いと思う。
アーサーが日に日にトキに狂っていく様を読んでいてほんとに楽しかったです。
あと1作で終わっちゃうなんてすっごく悲しいなぁ〜〜
シリーズ3作目のこちら。
アーサーとトキが初めてのケンカをし、お互いに自分を顧みて、仲直りをするお話。
現在付き合い始めて10ヶ月ほど。
アーサーのトキへの盲愛ぶりは、まだまだ絶賛継続中。
バカンス前にアーサーのご両親への挨拶も予定に入り、ドキドキ中のトキです。
そんな中、アーサーの従兄弟のリチャードがトキを訪ねてくる。
リチャードは、アーサーがゲイであることも認めたくないので、トキの存在は我慢ならないよう。
リチャードが「トキが財産目当てなのでは」と言ったのに対し「その方が好都合」と笑うアーサーにあきれましたが、かわいいじゃないか(*´∀`)
そのシーンに挿し絵がついてて、その時のアーサーの表情がまたいいんですよね〜。
身内の問題で、トキを悲しませたり怖いも思いをさせたくないアーサーは、トキにリチャードと会わないでいいと断言。
でも、アーサーの身内だからこそ親しくなりたいトキは、内緒でリチャードと会い、結果的には餌付けで懐柔していく。
やはり、ここは元教師という職業柄、聞き分けのない子供の様子を見極めて誠実に対応できたトキならではなのでは。
それでもストレスから、トキのアンダーヘアに10円ハゲができてしまう。
たまたま見られてしまったリチャードと、アーサーには知られないよう対処法を相談してる時に、アーサーから誤解されて、嫉妬から頭ごなしな怒りをぶつけられてしまう。
これなー、言っちゃいけない言葉だなー(-""-;)
冷却期間を置きたくて、1人で日本に帰国したトキ。
アーサーが己の独占欲からくる過保護と過干渉を猛省するところは大好きです。
やっとバカンスに入り、日本のトキの元へかけつけたアーサーと仲直りをする2人。
暴言を謝罪するアーサーに、言わせたのは自分だって言えるトキ、スゲェ、と心から思います。
その後の仲直りえっち。
10円ハゲを見れなかった事に無念さを隠さないアーサー(^_^;)
その後の10円ハゲをごまかす為に剃ったトキに萌えるアーサー( ☆∀☆)
名倉先生の描く残念な攻め様、大好きです(≧▽≦)
甘々な二人の、初めての「ケンカらしいケンカ」にハラハラした〜!!
互いを想い合うがゆえのすれ違いが、切ない…
今回、アーサー×時広の仲を引っ掻き回すのはアーサーの従弟であるリチャード。
幼い頃からアーサーを崇拝していた彼は、アーサーがゲイだと告白した時からその事実を受け入れられず、12年間音沙汰なし。
が、アーサーが初めて本気の恋をしたと知り(両親に紹介しようとするほどの!)、時広に「別れろ」と言うために西海岸から東海岸まではるばるやって来るのです。
”憧れ”や”理想”って、会わないうちにどんどん膨らんでいくものですもんね…
勝手に理想化して崇拝したあげく、あれ?思ってたんと違う…?と気づき、餌付けされて時広の味方になっちゃうリチャードがなんだか可愛かったです笑
トキ(時広)を守りたい・余計なストレスを与えたくない!と思うからこそ、トキとリチャードを離れさせようとするアーサー。
それに対して、大好きな恋人の大切な親戚だからこそ少しでも心を通わせたい、話し合いたいと望む時広。
前の巻まであんなにラブラブだった二人が同じベッドで眠らなくなり、ぎこちない雰囲気になり…悩みを深めていく姿に胸が痛みました。
まあでもそこは、愛がありますからね。揺るぎない愛がね!
最後にはきちんと収まるところに収まるわけですが。
いや〜〜、作者様もあとがきでおっしゃってましたが、まさかアーサーが”無毛”好き、というかフェチ?だったとは笑
トキの無毛状態が見たい見たいと興奮する姿にちょっと笑いがこぼれてしまいましたよ。
そこからのセッ…がまた情熱的で堪らなかったです。
二人にはいつまでもいつまでもラブラブでイチャコラしていてもらいたい!❤︎
アーサーのご両親と日本で思わぬ対面を果たし、一緒に北海道に行くことになったようですが、珍道中(笑)の様子は続刊で描かれているのでしょうか。
読む手が止まらないので、早速続刊も読んでこようと思います◎
アーサーシリーズ、第三作目です。
恋人達が結ばれるまでと言うのにも滾りますが、くっついた後のイチャラブにも死ぬほど萌える私にとって、こうして続編を読めるのは大変嬉しい事だったりします。
特にこのカップル、びっくりするほど互いにメロメロなバカップルで、とにかくひたすら甘さを堪能出来ますしね。
また、ただただ甘いだけでは無く、二人の愛が更に深まったからこそ起きるすれ違いがミソです。恋人たちの等身大の悩みに深く共感。
続編の醍醐味・新たなステージに進む二人が大変読み応えがありました。
内容です。
エリートアメリカ人・アーサーと、元日本語教師の時広。
恋人同士の二人は、NYで甘い同棲生活を送る日々。
そんな中、二人の中を良く思わないアーサーの従弟・リチャードが現れ-・・・と言うものです。
今回、ストーリーのキーマンになるのがリチャードです。
アーサーを完璧な従兄として憧れが強く、そのためにゲイの恋人である時広に敵意剥き出し。
ただですね、最初こそそんなですが、わりと早い段階で彼は時広に懐柔されちゃいます。あっさり餌付けされて。
で、何が問題になるかと言うと、彼の存在によってもっと潜在的な二人の問題点が暴かれちゃう事なんですね。
時広とリチャード、二人の仲に嫉妬したアーサーが暴走し、信用されて無いと傷付く時広と言った感じで。
このへんの二人のすれ違いが、恋人としてはホント等身大。だからこそ、深く共感出来る。
また、この事で日本に帰ってしまう時広。
二人が距離を置いたからこそ、更に深くなる二人の愛情に萌えます。
冷静になった二人が、それぞれ深く反省するのに好感が持てると言うか。
好きすぎると冷静に自身を省みる事が出来なくなっちゃうものですが、だからこそ互いに思いやる事が大事だよな~と。
当たり前の事ですが、ついつい忘れがちにもなっちゃう大事なメッセージが隠されてるんですね。
と、すれ違い部分はそれなりにシリアスですが、名倉作品なので基本的にはほのぼの甘々です。
両視点で進む為、アーサーはいかに時広が可愛くて色っぽいかとほぼほぼ脂下がっており、時広はアーサーが格好良くて素敵と何かとウットリしてる。
また、すれ違い時のストレスにより、時広が円形脱毛症になります。アンダーヘアの。この事で余計な誤解を生むのですが。
が、しかし、この円形脱毛症の落とし所が最高なんですね。仲直りエッチでの。
名倉作品では受けの尻をガン見する攻めが多いのですが、今回は股間をガン見。お約束の、受けが好きすぎて変態っぽくなってる攻めを堪能出来ました。
シリーズファンの方には言うに及ばずですが、今作だけでも読めますので、すでに出来上がってるカップルのイチャラブがお好きならぜひ読んで見て下さい。そして気に入ったなら、前二作の馴れ初め編と、NYでの新婚編もどうぞ!
「遅すぎる初恋」「甘やかな新婚生活」に続くアーサー・ラザフォード氏シリーズ3冊目。当作だけでも読めますと先生はあとがきに書いておられますが、いやそれは勿体ない!是非是非1冊目からと思います。受け限定で変人になる金髪イケメンのコメディで、本編230Pほど+名倉先生のあとがき+なんと逆月先生のあとがき!です。
1.コミコミさんと、2.限定書店配布の書き下ろしペーパーの2種類あるようで、1はエミー視点のSSの模様、2は本編最後らへんの爆笑エロ話の続きのようなSS。どっちも欲しかった!このSSは入手した方が面白いと思いますので、ご確認の上、ご購入ください!
3作目なので、まったりするかな と思っていたのですが、面白いという点では私には3冊目が一番かもしれないです。まじでアーサー、変w 女子(攻め秘書)が出てくるので一応お知らせしますが、受けを全面的に応援しているめっちゃいい女子なので、全く気になさらず読んでいただきたいです。
お話は、NYで同居生活を始めて二か月たったある日、アーサーに「両親に会ってほしい」といわれるところから始まります。両親はともかく従兄弟がゲイであることを受け入れてくれてないので、気を付けてという話の後、毎度のごとく、いちゃいちゃ・・・w
その翌日にシーンが変わり、大好きなエミー(攻めさん秘書)登場♡「恐ろしいほど顔が弛んでる!」と相変わらずつけつけ言いたい放題です♡そこそこご活躍で、エミーファンの私は嬉しかったです。
その他、1作目から登場のダイチ(受け親友)、シロクマ(2作目登場)、NYの友人(祐司)も登場。新しいキャラは、従兄弟のリチャード(25)です。
**********以下は個人的感想・よりネタバレ
最初から二人の事を安心して読んでいるからか、せつなく苦しいはずのシーンもあっさり読み流してしまい、最後の最後までクスクス笑いっぱなしでした。そして最後の方のあるセリフがツボってしまい、大爆笑。さすがアーサーの両親。本質を見抜く力があるわー。
3作目を一番評価高くした理由は、二人で進化したなーと思ったからです。ちゃんと話をするようになったし、なによりトキが強くなった!それが一番読後感良くした理由だと思いました。本当に安心できる二人の関係が出来上がったなあと、なんだかとても満足です。
またアーサーの変態加減も絶好調で、私もアーサーと同じ嗜好だったのかな。。。とちょっと悩んじゃうぐらい、面白かったです。アーサー変過ぎる(爆)
変態アーサーが好きな方、期待を外さないと思います。楽しいです!それと逆月先生のあとがきをお楽しみに。本当にイケナイ人になった気分です(笑)