竜人の戦士×異世界に迷い込んでしまった青年。即日重版の大人気シリーズ、待望の続編!!

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表題作竜人と運命の対 2 赤き月の縁

ジーン,280歳以上,次期竜王
陽翔,17歳,ジーンの運命の対

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

赤い満月の夜、竜人族は恋した相手に発情し、その者を一生、愛し抜く。
それが<運命の対>。
異世界に迷い込んだ陽翔(はると)は、竜人族最強の戦士、竜人ジーンの<運命の対>、伴侶になった。
過保護でやきもち焼きだが、誰よりも頼りになるジーン。
元の世界に戻れない悲しみを共に背負って生きると誓ってくれた彼への愛しさは募るばかり。
だが敵との戦闘中、幾つもの偶然が重なり、
陽翔は元の世界に飛ばされ、更に声を失ってしまう…!
竜人は<運命の対>と引き離されると苦しみ、命を落とす。
家族と再会できたのは嬉しいけれど、ジーンを失うのは嫌だと苦しむ陽翔。
一方陽翔が元の世界に戻れた事を知ったジーンは、命を捨てて、陽翔を諦める決心をするが…!

作品情報

作品名
竜人と運命の対 2 赤き月の縁
著者
櫛野ゆい 
イラスト
高世ナオキ 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイノベルズ
シリーズ
竜人と運命の対
発売日
ISBN
9784799738726
4.2

(50)

(24)

萌々

(15)

(9)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
11
得点
208
評価数
50
平均
4.2 / 5
神率
48%

レビュー投稿数11

共に運命を歩む、ということ。

大好きな2人の姿を読めて嬉しいです(≧▽≦)
異世界へ迷い込んだ受け様の陽翔は、攻め様の竜人のジーンと運命の対となる。

時期竜王であるジーンと、対である陽翔は竜王妃と竜人族に認められ、竜人の里で仲良く過ごす日々。
前作でくっついている2人のお話なので、いちやいちゃしてる2人でスタートで、にまにましちゃう(#^^#)

そんな中、前作で助けられ今や家族同様のアースラ率いるキャラバン隊が、どうやら危険な目にあっていることを知る。
すぐに助けに行きたい陽翔に対し、ジーンはもちろん竜王妃となる陽翔も危険な目にあわせる訳にはいかない、と周囲から反対され、2人して抜け出して助けに向かう。
立場を弁えてないなぁ、とも思うのだけど、陽翔はこうでなきゃね、とも思っちゃう。
むしろ、そんな陽翔が好きなんだよね~。

アースラ達を助ける為の戦いの最中、陽翔は元の世界へと飛ばされてしまう。
懐かしい家族との再会。
とても嬉しいのに、あちらの世界のことが気に掛かり、ジーンに会えないことが辛くて苦しくて。

またジーンも、せっかく元の世界へ帰ったのなら、こちらへ戻らない方が陽翔は幸せなのでは、と苦悩する。
2人で選んだ道なら、たとえ離れ離れになろうとも同じ道だ、というジーンの覚悟がめっちゃ胸にささった(TдT)
そして、アースラはやつぱりいい女ですわ~。

自分の意思で、故郷ではなくジーンのいる異世界を選んだ陽翔。
切なきゅんでした( ≧Д≦)
喜びも苦しみも共に2人で、これからも精一杯生きるって笑う陽翔の強さがとても好きです。
そして、最後までべしべし振るっているジーンの尻尾が微笑ましくて大好きです( ´∀`)

0

竜人と運命の対2作目

竜人と運命の対シリーズ2作目。
今作ではジーンと陽翔、2人の決断が印象に残りました。陽翔を思い遣り動かないジーンの背中を押したアースラに拍手。アースラ頼りがいがある。後悔をしても自分の決断した事なら納得できるって同意です。陽翔の家族との別れは涙でしたが、これからの為に意味のある決断だったと思います。
今作でも暴君が原因での戦いがありますか、前作より迫力が増し、更におどろおどろしくなっていて痛ましかった。私は陽翔は甘いと思うけど、彼が居るからこそ平和になっていくといいなぁ。ジーンは陽翔といる事で負担は増えるだろうけど、喜びも増えるだろうから良いのかな。
とても面白かったです。3作目読むのが楽しみ

1

期待しすぎた

前作が物凄く面白かったので、期待が強すぎたかもしれません。

他の方のレビューも拝見してから読んだのですが、それほどには感動しないまま読み終わってしまったのは、私が歳を取ってしまったからか?それとも心が薄汚れてしまったからなのか?

危機に陥ったアースラ達を助け出した時にアクシデントのような事が起こってしまい、陽翔が元の世界に戻ってしまい2人は離れ離れになってしまいました。
陽翔を思って苦しむジーンも、ジーンと家族の狭間で苦しむ陽翔のどちらも切なかったです。

アースラの陽翔の幸せを勝手に決めるなの一言と陽翔の過去の言葉を思い出して、ジーンは陽翔にどちらの世界で生きるか決めさせる為に会いに行く事を選びます。

ジーンと陽翔の妹とのやり取りと、ジーンと一緒に異世界に戻ると決めた陽翔と妹の別れの辺りまでが一番の盛り上がりだったような気がします。

異世界に戻ってから女方術使いの命を奪いたくない辺りから一気に冷めてしまって…。
陽翔の少年らしい溌剌さがとても好みだったのですが、薄汚れた魂を持つ私には甘い、甘過ぎる、甘ちゃんめが!って段々と腹が立ってしまいした。
理想の世界を作るなら安定した世界にしてから、ずっと後悔しながらすれば良いんです。次期竜王の運命の対として覚悟がどうも危なっかしい…。

結局あれだけの犠牲者を出して捕まえた女方術使いは反省どころか、いつか危害を加えてやるとまで言ってましたね。

己の正義を貫く為に仲間どころか、何の罪もない市民まで危険に晒す行為に一気に冷めてしまいました。ジーンにも次期竜王としてそこは譲って欲しく無かったです…。

でもこれだけ物語に腹を立てる事自体が作者様の術中に嵌ってしまったのでしょうね。

5

切ないさも楽しさも感動も


「竜人と運命の対」の続編です。
前作だけで一応きれいに終わっていましたが、とても好きな話だったので続編が読めてうれしいです。

竜王国に侵攻しようとしてきたナジュドの計略を打ち破り、ザラーム王を打ち倒した陽翔(受け)とジーン(攻め)。
ジーンは次期竜王としての仕事と近衛隊長としての仕事に、竜王となったあかつきに正式に伴侶となることが決まっている陽翔は剣の稽古と竜王国の歴史や文字の勉強にとそれぞれ精を出しています。
そんな時、二人が一緒に旅をしていたキャラバン隊の女頭領アースラの鷹・クアールが怪我を負い竜王国へとやってきます。
キャラバン隊が危機にあることを知った陽翔とジーンは居ても立っても居られず彼らを助けに仲間たちが捕まっていると思しきバーリド王国へと向かいます。
キャラバン隊を見つけることには成功するのですが、正反対の性質をもつ方術のぶつかり合いに巻き込まれた陽翔は元の世界へと飛ばされてしまうのです。

基本は陽翔視点ですが、今回は二人が離れ離れになってしまうので、離れている間はそれぞれの視点で話が進みます。

元の世界に戻った陽翔は、会いたくてたまらなかった家族と再会することができます。それでも、戦いの最中に飛ばされたことでジーンたちが無事に逃げおおせたかが心配でなりません。帰ってきた陽翔に大喜びな家族とは反対にジーンたちのことばかり考えてしまう陽翔。異世界にいたという陽翔の話を信じ、異世界のことばかり考える陽翔をなんとかこちらへ向けさせようとするの妹の気持ちを考えるとつらかったです。そして、かけがえのない存在である家族とジーンを天秤にかけてどちらかを選ばなければならない陽翔も本当につらかったと思いました。この決断は涙なしでは読めません。行き来できれば誰も悩まなくて済むのにと思わずにはいられませんでした。

一方ジーンは竜王の宝玉の修復が完了し、迎えに行くことができるようになっても陽翔を迎えに行かないと言い出します。前作で、ジーンの命と帰郷を天秤にかけ悩む陽翔に対してアースラが「後悔しても仕方ないと思える道を選べ」とアドバイスしますが、今回はジーンに全く同じ言葉と共に「陽翔の幸せを勝手に決まるな」と前作で陽翔がジーンに言った言葉を代弁してくれます。

前作でも旅を共にした二人の頼もしい仲間たち、アースラに副長・ワドゥドゥやラビ、ニャムといった面々に加え、ジーンの幼馴染兼近衛副隊長のゼノスも加わって、苦しい戦いでありながらも、気を抜けるところは楽しく読めました。
特に、男前なアースラにはほれぼれします。皆をまとめるリーダーであり、キャラバン隊の母親である頼もしい存在でした。

今回は陽翔が能動的に自分がいるべき世界を選択できたことはよかったと思います。そして突然黙ってではなく、家族とちゃんと話ができてよかったです。きっと悲しいと思うことがあっても、ジーンと二人で乗り越えるのでしょう。


今作では、二人は伴侶として周りからも認められており、ジーンは初めから陽翔に対しては甘々です。甘々すぎて陽翔を守りたいと思いが強すぎて変な方向へと暴走しそうになるのですが、そこはそれとして。
陽翔に対しては甘やかしたくてたまらなくて、友達同士で会ったときは食べさせあいをさせてくれていたのに、恋人になった途端恥ずかしがってしてくれなくなった陽翔に尻尾をビタンビタンと打ち付けて拗ねるのは健在で、ぎゅうぎゅう抱きしめては匂いを嗅ぎまくったり、そんな場合ではないのに温まるまで湯たんぽになると言ってくれた陽翔といつまでもくっついていたいため焚火を消そうとしてみたりと行動が可愛いです。280歳超えているとはとても思えない。

陽翔は表情がくるくる変わるのは変わらずで、甘い雰囲気に弱いのも相変わらずです。それでも、ジーンが自分のために我慢するのを嫌がって、恥ずかしいのも手伝って、喧嘩を挑んでいるような色気のない誘いかたをするのが陽翔らしくて楽しかったです。

すべての人が自分の正義があり、それに従って生きている、ということが今作では強調されていたと思います。
だからか、憎らしい存在であるナジュドの方術使いを完全に憎むことができませんでした。
ただ、バーリド王国のレオニード帝だけは許せません。結局、方術使いを幾人か連れて逃げ帰っているので、彼はきっとまた何かよからぬことを計画するような気がします。
今作では名前だけで人物などは出てきませんでしたが「サーベルタイガーの獣愛」
の舞台であるカーディアも参戦していました。
次作があるなら彼らも巻き込んだ壮大な話になるのでしょうか。

4

ストーリーは感動的でした。

ストーリーとキャラクターの動きが反則的に好きすぎだった前巻ですが、2巻のストーリーはすごく良かったです。ただ物語の出だしに「う〜ん・・・」と、なってしまいました。

「う〜ん」と思った点は、陽翔(後にニャムも)周りから止められても超危険な場所に向かっていくこと。それになぜかジーンまでも賛同してしまう事。そして案の定捕まったりトラブルに巻き込まれてしてしまった事です。

「助けたいから行く」という動機ですが、自分の力量を考えないところに軽さを感じてしまいました。


・・・と、読み始めはズッコケたのですが、その後のストーリーや心理描写はすごく良かったです。こちらは前巻より好きでした。特に陽翔が元の世界に戻れて離れ離れになった時、異世界が良いのか、元の世界が良いのか?で、お互いが悩むところ。そして、陽翔が戻らないとしてもジーンは陽翔の幸せのために、番に会えないとてつもない恐怖でさえ幸せだと考えるところはすごく切ないです。

萌に関しては前作の、ジーンは陽翔を番と決めても、陽翔のために諦めようとする・・・でもラブラブだなというところで萌え転んでしまったので、その系統のイチャイチャがもっと読めたら良かったな〜と、思いました。

2

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