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平岡組組長:吉利谷瞬×平岡組顧問弁護士:財前真澄です。
まだ、受け攻めは決まってないのですが、個人的に財前は受けだろうという事で、この表記にしました。
曜明×火弦の話がひと段落したので、次は誰かなー?と思ってたら、5巻で出てきた弁護士のお兄さんだったので嬉しかったです。(個人的に好きな受け顔だったので。)
今巻は幼なじみでもあった吉利谷と財前(とちょっとだけ一見)の過去の話だったのですが、2人とも家庭環境が複雑で…可哀想になってきました。吉利谷の父親は、よくあるお金は出してくれるけど、それ以外は見向きもしない父親で、財前は中学生の時に両親を亡くし、叔父夫婦に引き取られますが、そこの叔父夫婦がヤバすぎて正直引きました…。
自分の旦那が幼女趣味で手を出そうとするとか気持ち悪過ぎて無理ですね。
とにかく妹の千尋が無事で良かったです。
あと星川先生が良い人で、吉利谷が助けてくれたのは本当に良かったですね。もし吉利谷が助けてなかったらどうなっていたやら…。
本当に続きが気になります!
【幸福のわんこ】
曜明×火弦のお話です。
吉利谷と財前の話ではまだHがないので、こちらのCPがサービスしてくれました!
一番大人な2人に見える、吉利谷と財前の現在と過去。激怒した一見や陽明に対しても飄々と接することができるほど、ヤクザの頭としての器を十分に備えている彼ですが、プライベートでは添い寝してもらわないと熟睡できないタチだったり、少し不安定な部分も。
吉利谷と財前、そして一見も交えた幼馴染3人が今までどんな関係を築いてきたか。3人とも昔から大人びていたのかと想像していましたが、過去編の彼らはとても子供らしくて。子供である無力さを痛感する時は3人で結託して理不尽さに対抗しようとする強さもあり、こんな経験をしたら深い絆で結ばれるだろうなぁと。吉利谷の実は思いやりが強い性格も知れて嬉しかったです。大親友から恋人へ移行するにはまだ時間がかかるかもしれないけれど、大人になった今、彼らには新たな関係性へ踏み出して欲しいですね。
五巻で登場した財前。
人肌がないと眠れない、女相手だとセックス要求されるのが面倒という吉利谷のために、添い寝する姿が描かれてた。
この七巻では、吉利谷が「俺の総てを貰って欲しい」と財前にプロポーズするんですね。
で、「お前は俺に欲情できるのか?」という財前に聞かれて「今も十分できると思う」と答えた吉利谷は、財前からボコられてしまう。
なになに〜「今も」って、過去に何かあったのー?と思いますよね。
で、一見と財前と吉利谷の幼馴染だった過去に遡るんだけど、またしても忘れてたわ……。
巨大地雷が潜んでたのを……。
(幼い財前妹が、引き取られた先の叔父夫婦の家で性的虐待にあう。寝てる妹の下着を引き下げようとしてる叔父の姿が描かれてる)
そういえばこの花鳥風月シリーズって、曜明母の近親相姦といい、勝又娘の悲惨エピといい、ところどころぶっこんでくるんですよね……。
で、すっかり忘れた頃になって読み直して、ぎゃあー!となるパターン……。
五巻で、「お前がどんなにダメなやつでも、俺だけはお前の味方でいてやる」と言っていた財前。
七巻の二人の過去でも「つらい時はつらいって言え」と言ってる財前。
吉利谷という男の心の支柱なんですよね、財前って。
だからこそ……あえて……「ダチ相手にもよおすとか〜」と笑い飛ばす吉利谷と、あの財前のっっ……!!
ふぅぅぅ……
不器用すぎるだろ……二人とも。
いろんな感情を抑えての添い寝ってわけか……と。
吉利谷目線で財前(一見もいる)との出会いと過去のエピソードが語られ、そんなことがあったのね!?とモブおばさんのように感心してしまいました。
ラッキースケベがたくさんあって笑ったしw
3人の美少年がかわいかった。
財前は苦労人だったし、吉利谷は複雑な家庭環境だった。
にしても、このシリーズは、きれいなキャラがいい感じに動き、安心して読めるストーリーかと思いきや、不意にぶち込まれる悲惨な事柄にゾッとしますね。
以前の、曜明の母親とか、勝又の娘、孫娘の話とか、今回も財前の妹を叔父が襲おうとするとか…未遂でよかった。千尋が気づいていなくてよかった。
財前の気持ちを思うと…ほんとがんばった。努力の人ですね。
そんな財前の支えになっていた吉利谷。
吉利谷にとっても財前がそうで。
当時からお互い大事な存在だったんですね。
だから、何があっても自分だけは吉利谷の味方だと財前は言っていたのか。
吉利谷が財前にプロポーズしてボコボコにされたけど、次巻で進展があるようで楽しみです。
で、しばらくは見られないと思っていた、大型犬×小型犬…曜明×火弦が見られてうれしい。
「幸福のわんこ」のタイトルだけでニヤけてしまいました。
「世界一可愛い犬」
「俺の犬なので誰にも譲る気はありません」
キスマークをつけられた火弦にヤキモチをやいたであろう曜明。
口紅が落ちたか確認するため火弦のほっぺを触ったり、おでこをくっつけたり、すっかりいちゃいちゃモードで萌え萌えです。
「お前は結局何が言いたいんだ?」
に素直に答える火弦ww
大事にしてもらえてよかったよかった。
最後は火弦がまた洗ってもらうオチもよかったですw
吉利谷×財前回。
1巻登場時、てっきり火弦を特別に可愛く思っているのかと思い込んで、次は丹羽が登場したときに、「こっちか!?」と思った吉利谷ですが、財前だった!
5巻で慣れた様子でシャツの前を開けて添い寝をしていた時点で、「あ、丹羽も違った」とは思っていたけれど、こんなに早くに2人が読めるとは。
ついでにそのときに「ん?」と思った吉利谷の背中の大きな傷の件も明らかに。
勝又の件で糸くんを巻き込んでしまった吉利谷に対して怒り心頭の一見。
お詫びの席を設けた吉利谷に、仲介役の財前。
何だかんだと言いたい放題言える間柄に、長年の付き合いを感じます。
一見が去ってから、いよいよ吉利谷のターン。
財前の親代わりで雇用主でもある星川先生の入院、その星川先生たっての願いに吉利谷が出した答えが…、奇想天外です。
5巻でも添い寝のときに言って、軽くあしらわれていたので、軽口で言っているのかと思いきや、まさかの大真面目なプロポーズですよ。
その後は回想がメイン。
3人揃って道場に通っていたエピソードが可愛い。
でも子供らしくて可愛いよりも、圧倒的につらいことだらけでした…。
財前の家の事情、引き取られた叔父一家での出来事、つらすぎる。
財前がつらくて仕方ないときに、いつもそこに吉利谷がいてくれるのが心強くて。
その逆に、吉利谷が父親とのことでどうしようもない思いに沈んでいたときに、財前が現れるのも、運命にように感じられました。
種類は違ってもどちらも痛みを抱えていて、その痛みにただ寄り添ってくれる。
そんな相手を特別に思うのは当然の流れだけど、財前が感じる特別と、吉利谷のスタンスが切ない7巻でした。
この積もり積もった切なさを、8巻で甘さに変えてほしいものです。