深窓の坊ちゃんアウトドア親子に出会う!

小説

  • 先生と僕とちっちゃなマシマロ

先生と僕とちっちゃなマシマロ

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表題作先生と僕とちっちゃなマシマロ

森住穂高,アウトドア好きの准教授
御園塚雅人,20歳,浮き世離れした大学生

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

旧華族・御園塚家の次期当主候補から外れた雅人は、大学進学を機に逃げるように家を出て慣れない一人暮らしを始めた。そこで出会ったのは大らかで懐の広いアウトドア好きの准教授・森住と天真爛漫な息子・満天。本当の親子ではないが仲むつまじい彼らと触れ合ううち、雅人はどんどん森住に惹かれてゆき……?

作品情報

作品名
先生と僕とちっちゃなマシマロ
著者
安曇ひかる 
イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
ISBN
9784344842533
3.6

(48)

(11)

萌々

(18)

(13)

中立

(2)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
12
得点
168
評価数
48
平均
3.6 / 5
神率
22.9%

レビュー投稿数12

スパダリと坊っちゃんと初恋

雅人の深層の令息ぶりや浮世離れっぷりがすごいですね!

次期当主にと養子に引き取られた先で実子が生まれ、身を引くように地方の大学へ進み一人暮らしをする二十歳の雅人。
自炊も洗濯もできず無制限のカードを持ち、どこからどう見てもお坊ちゃんで。

森住と満天と過ごす中で親心や子供心を知ったり、初めての感情、初めてのバイト、初めてのあれこれと…。

スパダリイケメンでモテモテの森住とかんわいいちびっ子の満天。
親子と過ごす幸せな日々。やっと雅人にも普通の幸せと遅い初恋が訪れたと思ったら…。

良いお話でした。
森住の雅人を構い倒すところとか、満天のおませさんなところや、雅人がカルチャーショックを受けながら色んな体験をしたり。

ここぞというときの雅人の男気。
こんなん言われたらお嫁に行っちゃうよ!
3人のこれからが楽しみですね。

0

なんかピンとこないまま終わってしまった…

旧華族な受け・雅人を、身近に引き寄せて読むことができなかったのが敗因かも……。
浮世離れして世間とズレてるおぼっちゃまも嫌いじゃないのになー……。
鼻血出しちゃうところや、7万円のボールをプレゼントしそうになるところなども、クスッと思うことができなくて白けた気持ちで読んでしまった私……。

旧華族の跡取りとして幼い頃から自分を律して生きてきた人の芯の強さ・凛としているところが魅力的ではあるんだけど、そこがどこか頑なさみたいなに通じている気がして、なんか苦手だなぁ…って思ってしまいました。
なので、婚約者の件で攻めからの説明をシャットアウトしてしまうシーン。
んもーー!!なんで従業員の噂で真実確定と思い込んで、本人の口から聞こうとしないかなー!?と思ってしまって苦手意識が決定的なものに……。

二人の恋愛模様よりも、マシマロこと満天のめんこさと、受け家族とのやりとりが印象に残る。

それにしても、森住家は長男夫婦の忘れ形見の面倒ひとつ見れないのかしら?
独身准教授が男手一つで面倒見るのと、いくら仕事で多忙とはいえ祖父母&独身叔母が揃ってしかも超金持ちなんだからお手伝いさんいくらでもいるでしょうに、専属シッターだって雇えるでしょうに……。

0

森住がイケメンなんです

とても良かった!

雅人の浮世離れした感じがなんとも可愛いので悶絶しました。ラーメンの食べ方が最高でした。

森住と甥の満天と一緒に過ごすうちに、弟へのわだかまりが無くなって行く過程が読んでいて自然で、安曇先生ならではだと思いました。

徐々に明かされる森住の家の事で雅人が悩んだり、森住の強烈なお姉さんが登場します。
でも、読者には森住の心が誰に向いてるなんかは一目瞭然なんですけどね。

雅人の両親との和解からの展開がちょっと駆け足だったような気がしました。
2人がくっついてからのお話がもっと読みたかったです。
奈良先生の描く森住がイケメン過ぎて大好きです。

1

ちょっと尺がたりない?



大まかには、旧華族という上流階級の跡取りとして育てられた受けとリゾート会社の御曹司である攻めが、大学生と大学准教授という立場で出会い惹かれあうという話です。
その中で、受けの不安定な立場と義弟への複雑な思いや幼馴染の話、攻めの立場や育てている甥っ子の話などが絡んでいき、受けが恋愛初心者過ぎて恋していることに気が付くのに優に‪2/3‬も費やすなどなかなか二人の仲は進まず、やっと結ばれたら終わりだった
という感じで、盛沢山だったけどちょっと盛りすぎだった気がしました。

<あらすじ>
法学部2年の雅人(受け)はすべてを使用人にやってもらっていた実家を離れ、やっと一人にも慣れてきた今日この頃。
構内を考え事をしながら歩いていた雅人は脚立で作業していた大学准教授・森住
(攻め)とぶつかってしまいます。
同日、今度は食堂でアイスクリームを持ってぼんやりしていた満天(そら・森住の甥)にぶつかられ服を汚されてしまいます。
‪後日、二人が雅人が落としたレポートを届けに来た時、二人が親子(のちに甥っ子だと判明)であると‬知り驚くのですが、その時から満天に懐かれ誕生日会に呼ばれたり、
キャンプに誘われたりして仲良くなるのです。

雅人は子供のいない旧華族である本家の次期当主となるべく分家筋から養子に入り厳しい教育を受けてきました。が、3年前、両親に諦めていた嫡子が生まれたことにより、突如自分の居場所がなくなってしまいます。
実家を出るための準備として、地方の大学に進学することにするのですが、その際何も言わずマンションを買ってくれた父に帰ってくるなと言われているように感じるのです。
実家の名に恥じないようにと勉学に励んでいるため学年主席の成績を誇っていますが、育ちの良さゆえ浮いている雅人は友人を作ることができず、何一つ自分ではできない雅人を心配して同じ大学に進学してくれた幼馴染の友弥が唯一の友人です。
後継者になるために頑張ってきた雅人は生活面はすべて使用人まかせだったため、浮世離れしていていちいち面白いです。失敗を繰り返しながらもポジティブな生き方は好感が持てます。


森住は早逝した兄夫婦の忘れ形見の満天を引き取り、急遽ドイツから帰国し雅人の大学の法学部准教授をしています。
実はリゾート会社の御曹司ですが、次男なため好きな学問の道へと進んでおり、後を継ぐ気はありません。
兄夫婦が好きだったというキャンプへ何度も満天を連れて行ったり、愛情をこめて精一杯満天を育てていますし、満天は「おとさん」と呼んで森住を慕っています。


二人ともがほぼ一目惚れ状態で、急速に仲親しくなっていき、満天とのふれあいで義弟へのわだかまりも解けていくのですが、その間にも幼馴染からの執着だったり、満天の両親のことでもめ事があったり、兄夫婦がいなくなった森住家が森住に後継者にしようと政略結婚を画策したりと立て続けに事件が起こります。
特に政略結婚と後継者となることに関しては、森住の姉が出てきて森住を説得しろと圧力をかけられるし、時期を同じくして雅人も両親から呼び出され保留になっていた次期当主についての話が・・・


出てくる登場人物は基本みないい人ばかりでした。
雅人の両親にしても本当に雅人を大事に思っていたし、幼馴染の友弥は同じく家庭に問題のある仲間として唯一気持ちを共有できる親友だったし、雅人の気持ちをかき回した張本人の森住の姉にしても悪態つきながらですが基本いい人でした。


それにしても、行動的には雅人への好意が透けて見えていましたが、直接的に頑張ったのは雅人だったので、森住は子育てを頑張っていたという印象ばかりが残ってしまい
ました。
雅人も本人には直接言わず、温泉の水面に向かってだったり、お姉さんへの森住大好き宣言だったり、斜め上な告白だったとは思いますが、それでも森住が毎回一歩行動が遅いのがちょっと残念。せっかく実家へ攫いにいくところまでいってたんだから、後継者の話をしているところに乗り込んでほしかったです。私は頑張る受けも好きですがそれ以上に頑張る攻めが好きなのです。
結局、最後にいいところが見たかったのでちょっと残念。
そして、両想いになったらすぐ終わりで、それも残念。
もう少しイベントを少なくして、両想い後の話を読みたかったです。

0

好きなんです。大好きなんです。どうにもならないくらい好きなんです。

作家さん買い。

タイトルから甘々なのを期待して読み始め。
結構複雑な家庭環境で育ったお坊ちゃまが受けさんね…ふむふむと
読んでいたのは本当に最初の方。
しっかり者ではあるけれど世間ズレした天然くんな受けと
いかにも包容力大な印象にも関わらず少年っぽい雰囲気を併せ持った攻め
という、内容的にはシリアスに進んでもおかしくない展開だったけれども
何しろこの2人中心で進んでいくので、結構ライトな感じで読め、
攻めの気持ちを改めて知った上でまた読み直すと、
ただの甘々な無自覚いちゃいちゃばかっぷるによる
子育てものだったな…と笑。
この2人を時には掻き回したりくっつけたりと絶妙なアシストをしてくれた
満天くんが、もうただただ可愛い。
少しませたところも、今作の受けさんとの相性もよかったように思います。

出来れば、コミコミ特典の小冊子もオススメです★
満天くんの独創的なアイデアには笑っちゃいました(o^∀^o)

4

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