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精神的に追い詰められておかしくなっていく凛の、鬼気迫る心理描写がとても良かった。ヒステリックに愛を乞うシーンは読んでいてしんどいが、そこに愛憎だけでない、歌手としての焦燥が加わり激しくなっていくさまに読み応えがあった。
凛とエリアスの関係は、アーティストとパトロンもしくは不倫夫と囲われる愛人のよう。途中からは凛もエリアスのパートナーの存在を知ったうえで関係を続けており、エリアスに愛を求める姿はただただ痛々しい。
割り切りや弁えもなく正妻の座を欲しがる不倫描写は、切なさが足りず、気持ちが盛り上がらない。次第にヒステリーを起こし始める凛を見ているのもキツい。もう少し歌手としての危機感が深刻になってからヒスってくれると読みやすいと思った。
とはいえ共感できなくても、切羽詰まった様子や心が壊れていくどうしようもなさは伝わってきて、ぐいぐい引き込まれてしまう。主人公が好きになれなくても、BL以外に惹かれる要素があれば楽しく読める。なので前半は面白かった。
二人が別れてからは、エリアスの後悔が見どころなのかな。最初からエリアスは“そういう人”として見てたので、意外というか違和感というか。まさかの攻めザマァな定番オチ。ここまでの描写がすごすぎて、賛否ある尖った終わり方を期待してしまった。
個人的に、エリアスの独特の倫理観を理解して受け入れていた当初の凛が好きだった。貴族として仕事に生きるエリアスのありのままを尊重する愛し方。でも多くの読者はそれに耐えられない凛に共感するわけで、エリアスを変えるしかないんだろう。残念。
凛の人生として見るととても面白かったが、BLとしては刺さらなかったのでこんな感想。ハピエンというより、これから二人で過ごす穏やかな余生の始まりを見た気がした。(電子は挿絵なしで200円値引きしてくれるのも好印象)
ずっと読んでみたいと思っていました。仄暗い、美しいイラストにぴったりのストーリーでした。
歌手として成功する凛。そこから、歯車に巻き込まれるように、運命が進んでいく。
歌えなくなったらエリアスに捨てられる。
四六時中、エリアスのことが頭から離れない。
決定権が凛にないのが悲しい。
個人的には凛の苦しみがとてもよくわかってしまい、感情移入して、切なすぎて、悲しかった。
一方のエリアスの恋愛観にはついていけず、攻めザマァと思っていたが、決して理解はできないけど、自分の気持ちに正直で、彼の理屈で苦しみ、凛をほんとうに愛していたことを知る。
ハッピーエンドで本当によかったです。
そして、イーサンがとても良い人で、ぜひ幸せになってもらいたい。
小中大豆先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
シリアス 4
健気 3
エロ 1
な感じだと思います。
エリアスさん×凛くんのカプです。
オペラ歌手になる為、海外留学をした凛くん。そこで出会ったエリアスさんに支援されプロの歌手として売り出してもらい、更には彼の恋人になる。しかし、エリアスさんが言う「不誠実なる男」という意味を知る。
今作は、小中先生の作品だからと手に取り、勿論表紙裏のあらすじもあらかじめ読んで、物語りの内容は何となく理解はしていましたが、個人的にメインの受け以外に複数人の恋人やパートナーがいるという攻めには苦手意識を抱いてしまい、萌えを見出せなかったですね。
他の先生達の作品でも、複数人のセフレや恋人がいるクズ攻めなどは見たことがあり、そこまで気にはならなかったので、明らかなクズや嫌な奴、とかだったらそういうキャラクター、そういうカテゴリーの攻めだと割り切れたかもしれませんが、それとはまた別の感じで、恋愛方面に関して、エリアスさん曰く「不誠実なる男」と自身を認識していたので、自覚有りだが悪気無しで、クズ攻めとはちょっと違うはずだけど、結局クズだなと思ってしまいました。
物語りでは10年という長い年月の中で、もどかしかったり辛かったり、シリアス度高めですが、それを経て、ハッピーエンドになり、2人は結ばれるので、読んでみては如何ですか。
小中先生の暗め重めなシリアストーンの作品です。
若干予想はしていたのですが、個人的にキャラクターに共感ができず入り込めませんでした。ですが、2人がどういう過程を経てハッピーエンドになるのか気になって一気読みしました。
主人公の受け凛が一途で熱烈でとにかく激重で、破滅的な恋愛だと理解しつつ、それが世界の中心のようにのめり込むのを、私自身が共感していないので、凛の苦しみも葛藤もアッサリ読んでしまいました。
この2人の関係、絶対うまくいくわけ無いし息詰まるのが最初から見えてるんですもんなぁ〜と冷静に見ちゃいます。
居なくなって反省して…は攻めザマァテンプレですが、なんかもっとやって欲しかったと言うか…。
エリアスの心中が最後を除いて明らかになっていないからかもしれません。
逆に凛が居なくなってからのエリアス視点があったら読みたかったかな。攻めが受けを想って苦しくなってるの読みたいです。(作品的に辛い展開ばかりになってしまいますが…)
ストーリーや展開、作品の持つ力は安心の小中先生なので、共感していたらもっと没頭して楽しめていたと思います。
読み終えてからタイトルを読み返して、鳥肌が立ちました。
この物語は、ナイチンゲール(受け)が、愛を知らない攻めに愛を教えるために歌うお話です。
舞台は、A国と書かれていますが、イタリアやフランスでしょうか。英語が公用語ではないようです。
はじめに攻めのことを受けがマフィアと勘違いしたと書かれているので、そのあたりの国かなあとほんのり思いながら読みました。
オペラ歌手を目指す受けが、その才能が無いと周りに言われ大学を飛び出した夜、攻めに出会います。
男娼と間違われてホテルまで連れられて行きますが、そこで披露した歌声に興味を持たれ、歌手としてデビューさせられるお話です。
攻めの財力やコネクションであっという間にトップ歌手まで上り詰め、名声や財産を手にしますが、攻めの愛だけが手に入らずに受けを苦しめます。
攻めの恋人の地位は得たものの、攻めには他にパートナーや恋人がいて、攻めの唯一にはなれません。
読んでいる最中、本当に攻めが憎らしく思えて、受けちゃんを苦しめるな!と殴りたくなりました。
受けのマネージャーである友人が理解者だったのがたったひとつの救いです。
こんな攻め、見限ってしまえと思いましたが、そこは小中先生。ちゃんと攻めに罰を、受けに救いを与えてくれます。
終盤の、攻めザマァ!な展開にこれほど喜んだのは久しいことです。
攻めの愛が大きければ大きいほど良いと思っている私ですが、この攻めは終盤までほとんど一途な愛を感じることがありませんでした。
ふつふつと湧く怒りを昇華させてくれた小中先生、ありがとうございます。とってもスッキリです(笑)
尚且つ、攻めが愛を自覚してからの受けへのセリフが甘くて苦しくて重くて……!
こんなに人を愛せるんだったら、なぜ初めからそうしなかったのかと、お尻を引っ叩いてやりたいくらいです。
充分に反省した攻めが、これからどれだけ受けに尽くしてくれるのか。それが楽しみでなりません。あわよくば、その後の2人を読みたいです。
頑張り屋で溜め込みがちな受けを、一途な愛で甘やかしてあげてほしいです。
