ボタンを押すと即立ち読みできます!
久しぶりに読み返してます。
初めて読んだ時は、正直私の好みとはちょっと違うかなぁ、だったのですが(︎^_^;
攻め様である高良は、高校2年の真面目な優等生。
はとこの諏訪に恋人だと紹介されたのは、1学年先輩の真山。
3人で一緒にたくさんの時間を過ごす内に、真山の優しさや可愛さに惹かれていく高良。
諏訪がねぇ、かまちょなお子様なんだよねぇ。
でも、そんな諏訪でも好きで別れなれない真山と、俺ならもっと、と思わずにはいられない高良。
前半は思うようにはならない高校時代を過ごす3人で、高校生の若さとかが、きゅんじゃなくて苦しい。
前半は高良視点、14年後の再会からは真山視点。
優等生だった高良は、大人のいい男になっているけど、恋愛面ではワンコ。
ずっと真山が好きだった、という高良のワンコぶりや純愛とかはすごく可愛くてきゅん♡
自分が擦り切れるような恋愛しかしてこなかった真山にとって、大事過ぎて手を伸ばせない。
くそー諏訪め(╯‵□′)╯︵┻━┻
これから、真山の不安は高良が1つ1つ誠実に一緒にクリアしていくのでしょうね。
書き下ろしまで読んで、やっとほっとします。
凪良ゆうさんのBL小説を初めて読んだ作品✨
文章を読み始めた瞬間から頭の中に情景が浮かび上がってきて世界に入り込んでしまいました。心理描写の比喩表現が、とても分かりやすくてより感情を揺さぶられました!
高校時代は、甘酸っぱい青春ではない…切なくて苦しくて、甘いと思ったら後味が苦い。そんな気持ちがグルグルとした恋模様でした。
それぞれ異なる家庭環境で、まだ大人ではない彼らの抗えないもどかしさと寂しさが伝わってきました。
大人になった彼らの物語も、甘さと苦さと痛みがあって…高校時代とはまた違った恋模様でした。
高良の真山に対しての一途な想いと気持ちを言葉にする大切さ、そして相手を思いやって会話し、一緒に考えてあげる姿勢は真山にとって安心感を与えあた存在だと感じました!
諏訪も変わらない2人に少しは救われたはず…いつか、その「寂しさ」から抜け出せられたらいいな…。
最後は、幸せな2人を見れて良かった甘くて苦しくて切ない恋愛物語でした。
発行当初は珍しく単行本(四六判ソフトカバー)で刊行された本。のちに文庫化。
高校時代の三角関係、それから13年後に再会してからのお話を、それぞれ視点変えで綴られています。
凪良先生らしく描写はとても丁寧で、三人の生い立ちや家庭の事情という裏打ちも含めて、十代ならではの熱暴走気味だったり純粋なだけに残酷だったりする恋愛模様を描き出しています。
大人になって再会してからも、あのときの面影を見出しては安心し、一方で異なる部分を発見するなど、器用な部分と臆病な部分を併せ持った三人を、やはり丁寧に描いていると思います。
でも、本当に理由が分からないのですが、なぜかキャラクターの誰にも寄り添えずに、俯瞰したまま全部を流し見た感覚で読書を終えました。
言ってしまえば、悪くはないけど特に刺さらない、という感じです。理由は不明です。
前半が高校生パートで攻め目線、後半がアラサーでの再会パートで受け目線という構成です。前半部分、とにかく切なくて痛かった。高良(攻め)は親戚兼友人の諏訪の彼氏の真山(受け)に恋をする。浮気症の諏訪が真山を愛しつつも傷つけまくるのを目の当たりにしながらも、3人はいびつな友人関係・三角関係を続けていきます。
諏訪は高校の先輩の真山と付き合い、後輩の女子と浮気をし、3人のバイト先に浮気相手が押しかけてくるという修羅場も起こすかなりのカス野郎です。誠意のある高良を選べばいいのにと思いがちですが、高良は町医者の息子で善良な世間知らずの優等生。対して真山と諏訪は家庭環境に恵まれない者同士で惹かれ合ったような面もあり、単純に上手くはいかない。ご近所からの期待も厚い開業医の息子という地位が、いくら善人でも将来受けを傷つけてしまうのでは?と読者としては勘ぐってしまいました。
後編で再会した高良と真山は無事にカップルとなることはできましたが、案の定前半で感じた勘が当たり、真山は傷つきまくり、いつかは医者の高良のために身を引かなければという思いは消えません。そこで過去のクズ男、諏訪も再登場します。後半での諏訪は意外といいヤツで憎みきれません。彼も真山と別れた後いい恋愛できてなかったようで、あとがきで先生が言ってたようにストーカー気質の男に束縛された方が彼のようなタイプの男は幸せになれる気がします。その時はぜひ諏訪受けで。
書き下ろしの短編もいくつか載っており、主役カップルが最後に幸せになるまでを楽しめる分厚い一冊でした。
さすが凪良先生、登場人物のほんとこういう人いるよね、というリアルさ
10代の痛さみたいなのが、身につまされる。
高校時代モブだろうがカースト上位だろうがヤンキーだろうが、
振り返るとほんと10代って痛い、と思う。
こんな友達とか巻き込みまくって恋愛するやついるよね。
その迷惑さとか嫌悪感を思い出させてくれるパワーのある作品。
そして、主人公たちが年をとってもやはり好きになれないキャラクターで
現実社会でもいい年こいてもこういう人たちやっぱりいるよね、とさらに残念な気持ちが沸き起こるという…なんかすごいな、この作品。
登場人物誰一人共感できなかった(主人公の親達ですら)、というかしたくなかった。
こんなことお前が言うなだけど、作品としての価値は決して低くない。