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ついに本格的な極道対決が繰り広げられた今巻。
そんな緊迫感溢れる展開の中、改めて矢代が若頭として持っているカリスマ性を感じました!何度「キング・オブ・受け」の総選挙があっても、やっぱ彼に投票したいです!綺麗で美しい容姿だけでなく、頭脳と身体能力もずば抜け、計算高く決断力があり、一人で局面を切り拓き、愛する者を守れる…こんなに輝くキャラクターは、BL作品はもちろん一般作品の中でも群を抜いていると思います!
以前から何度も感嘆しているが、ヨネダ先生は言葉の説明に頼りすぎず、絵で語るのが本当に上手いマスターです。今巻もまた先生の画力に深く感服しました。
前巻では、ムショから出たばかりで、うっかり極道の世界に足を踏み入れた百目鬼を雛鳥に例え、初めて見た矢代を親だと勘違いして、ただついてくるだけの存在として描いていました。矢代はそんな百目鬼がいつか成長した雛鳥のように巣立っていくと思っていたようです。そして今巻、ついに矢代は百目鬼を手放しましたぁ…
廊下でこっそり百目鬼を見送る矢代の姿は、あたかも親鳥が雛の行く末を見送るようで、全身の力で一方的な別れを告げているように感じられました。悲しいです。悲しいけれども、ストーリーの素晴らしさを感じました。
このタイミングで今巻が幕を閉じたのは、何度読み返しても胸が締め付けられる未練の残る終わり方だが、その痛みと共に今後の展開への期待もさらに膨らみます。平田との抗争は終わったものの、矢代と百目鬼の物語はまだ続いていきます。ヨネダ先生は常にストーリーテリングの名手だから、ここまでの流れは「長編大作の前半が一段落した」ような感覚で、後半はさらに壮大な展開が待っている予感がします。
「囀る鳥は羽ばたかない」で描かれる、極道ものならではの男同士の濃厚な感情のぶつかり合いから目が離せません。
抗争の結末。そして、百目鬼と矢代の関係性。
見どころがありすぎて、もうどこから手をつけたら状態なのですが…
平田の長い年月の中で大きく拗らせてしまった、いくら望んでも届かない行き場のない想いのやるせなさったら。
そこまで気になる存在ではなかったはずなのに、今巻で彼が見せた不器用で哀れな生き様に惹かれた自分がいます。
三角さんの慈悲のない立ちまわり方も含めて、ものすごく読み応えのある人間ドラマを見た気持ちに。
一方で百目鬼と矢代の関係性はというと、やはりそうは簡単に上手くいくはずもなく。
きっとこうなるんだろうなとうっすらと感じ取ってはいたものの、ラストの短編がかなりの切なさでした。
ほしいのに受け取れない。大切なものが増えてしまったら。
真っ直ぐな目を向けてくる百目鬼を心から受け入れてしまったら、矢代という1人の男の何かが確実に変わってしまうことでしょう。
それはきっと良い方向になのだろうと読み手には思えても、矢代にはそうは思えないのです。
深く刺さった棘のように、じくじくと痛みを与えながらふとした時にフラッシュバックする過去の記憶。
一見飄々としているようで、根深い傷を癒せずにいる矢代の不安定で危なっかしい生き方にもどかしくなります。
情に厚く、優しくて臆病な彼が纏う身を守るための分厚い盾を、すべてを知った百目鬼がいつか叩き割って包み込んでくれると信じて、引き続き次巻も見守りたいです。
5巻のあとがきで一つの区切りとありましたが、これもまた一つの大きな区切りでは…と息を吐く6巻でした。矢代と百目鬼だけでなく、矢代と影山に関しても、清算という言葉がチラ付きます。
組の大規模な騒動が男の嫉妬に集約されてしまうという、厄介な展開。そして矢代と百目鬼も、面倒な袋小路に入ってしまいました。
矢代の中ですでに百目鬼はシャットアウトされているのが分かりすぎる態度で、取り付く島もないです、表面上は。それでも百目鬼くらいは十分騙せるわけで、相手を傷付けながら自分をも傷付けている矢代が痛々しいです。
巻末の短編は矢代の核心で歪の本質だと思うんだけど、なぜ本編扱いじゃなかったのかな。すべてが終わった後に理解する百目鬼がまた…苦しい…。
読後に表紙を見るとなぜか泣けてきました。5巻のラストシーンから6巻の二人が流れるように思い浮かびます。この表紙、今のところ出てる8巻までの中で一番好き。
6巻も一気読み。
途中で止めるなんて無理な作品です。
もう簡単に「映画みたいな作品」だなんて軽々しくレビューできなくなるくらいの作品に出会ってしまったな、という感想。
悲しい男たちでした。
平田も三角も、矢代も百目鬼も…。
殺られるならあなたがイイと思ってるほどの人に無視される悲しみってどんなものなんだろうって考えたら凄く胸が痛いですね。
百目鬼はまだ望みがあるはず、と思いたいです。
矢代だってそう簡単に百目鬼との事は忘れられないはず。
治ろうとしている傷がまた裂けるような痛みを抱えたまま過ごしてるはずです。
悲しいね。
読者の予想を超える展開は、この巻でも健在です!
抗争の行方にハラハラし、切ない展開に泣いたかと思えば、甘い言葉に胸がときめく。そして衝撃のエピソードの連続に、悲鳴を上げてしまいます。
なんでこんなことするの⁉と、特に、矢代の行動に一喜一憂してしまいました。
激しくなる抗争の中で、矢代のかっこよさが全開で、しびれます。半面、矢代の強さが人としての脆さの裏返しでもあるように感じて、切なくもあります。
実は百目鬼も変化しているところも丁寧に織り込まれていて、驚かされました。
脇役たちもそれぞれの人生で大きな節目を迎える、怒涛の展開です!