電子限定カラーイラスト付き
古矢渚先生の『君は夏のなか』の続編、『君と夏のなか』です。
夏が来るたびに読み返したくなる、夏の空気を存分に味わわせてくれる作品です。
佐伯くんと渉くん、この二人の関係性のあり方は見ていてとても心地良いです。
とはいえ佐伯くんからは、自分からの矢印の一方通行なのではないか?と感じているような節が度々うかがえます。
元々のこの恋の始まりが始まりでしたから、そう考えるのも無理はありません。
でもその、自分自身に言い聞かせて納得させているようなところ、渉くんに期待し過ぎないようまずは待とう、としているさまが健気かつ理性的で……
こんなハイパー大学生に出会えるフィクションの世界って、やはり素晴らしいですね。
今後もフィクションには大いに期待し続けたい所存です。
ラストのほう、手を繋ぐシーンにはグッと来てしまいました。
古矢先生の描く、人々の感情が昂る瞬間が大好きです。
作品を読みつつも、こうしてシリーズ物として二人の成長を一緒に追うことができる楽しさと喜びを味わっています。
前作から続けて読むと、すでに大学生になっちゃってて、はっきり付き合っちゃってて、あれ?となりました。付き合うことに対する渉のもだもだがあるかと思ったのですが、あっさり恋愛として両思いになってたみたいで…。
内容はカップルのゆるっとした日常です。二人ともがあまりにピュアで初々しくて、感想が言葉になりません。爽やかさに圧倒されるって変な表現ですが、これはそういう感じでした。なんかもうすごい。
そしてのんびり具合もとてもすごい(BL比で)。渉の中では友情と恋愛が両立してる状態なんでしょうか。今作でも渉からは「好き」って言葉がモノローグですら出てきてなくて、佐伯は不安にならないのかな…と思いました。
終わり方は爽やかで良かったんだけど、気持ちの深まりもゆっくりペースなのでほんの少しだし、話の起伏が全然ないし、これで終わり?と思ってしまいました。最後くらいちょっとで良いから盛り上がるエピソードが欲しかったです。
すでにキャラ萌えしてるので楽しめましたが、続編というよりファンブックみたい。最初からファンブックとして出てるものならそのつもりで読むので萌え×2くらいですが、本編続きの1巻としては物足りなさを感じたので萌評価。
続編…もう読んでいて、幸せすぎて 満腹です☺️ 2人の関係が、少しずつ進展しているのを見れてドキドキとピュアすぎて、悶えたりと最高です
千晴の渉に対する態度が『好き』っていうのが伝わってくるし、渉も最初に考えるのは『千晴のこと』って言うのが通じ合っていて好き 『名前呼び』が1番よかったです‼️
高校の友人ぐっち君とバイト先の先輩新見さんが、めっちゃいい人❗️
他の人たちもいい人ばかりで、 優しい世界✨ 「小冊子」も、幸せの塊 も〜う可愛い2人だなぁと感じました
まだまだ初い2人を見守っている感じで、ドキドキ感を味わえる☺️
前作に引き続き夏。高校生だった2人が大学生になり、お付き合いしているというものの初々しくて眩しいです。
夏の背景が変わらず美しいですし、ストーリーに挟まれる夏の景色、そこへ乗っかってくる2人の表情や心情が爽やかで心地いいですね。
千晴にドキドキさせられて、俺ばっかりと思う渉。
でも千晴にしてみれば、口には出さないけれども、きっと自分の方が、自分ばっかり好きだと思っているはずなんですよね。
だから、渉がうぶで今は軽いキスだけだけど、本当はもっと進展したいと思っているであろう千晴の気持ちが手にとるようにわかる。
渉を見るちょっとした表情に表れていて、そこがいつもお上手だなぁ、いいなぁと思います。
なので、渉がヤキモチやいて初めて千晴呼びしてくれた時に、千晴の秘めた思いが溢れて。そこで渉も逃げず、千晴も一気にはいかず、渉の様子を見ながら進展するのがよかったです。
メガネキャラの使い方?がツボですw
メガネの圧とか、渉のメガネの連れ枠の争い?とかw
あとがきの先生自画像の猫ちゃんもかわいらしい。
全体的に爽やかで淡い恋愛を楽しめるストーリーなのに、お泊まりの約束から当日とか、舞台挨拶へ行くまでの過程とか、普通に日常の段取りが描かれている場面で、どうも私は何かトラブルが発生するじゃないかと無駄にハラハラしてしまってw 花火大会の時の迷子救出からの離れ離れ…みたいに。その場面も伏線として登場していた秋吉のおかげで大事に至らなかったし、秋吉の千晴呼びのおかげで進展あったし、何も心配することはないのに。どうも夜明けの腐女子向けの作品を読みすぎかしら、と自分のBLの読み方を反省しました(汗)