電子限定描き下ろし漫画付き
いつか雨が上がるように、僕らはゆっくり恋していく――。
好き作家さんのため作家買いしていました。この作品が代表作なのかな?
「レンタルタマちゃん」がすごく良くて、それ以来交わせていただいているのですが、こちらの作品はその中でも珍しくツボらず、辛口評価になってしまいました。
同級生の再会もの。奏の方は当時から真城のことを好きだったが、告白できず今は出版社の営業職。そんなときふと真城に再会する。
なんと真城は奏のことを好きだと言いだし。。
高校生当時言えなかったこと、会わなかった時間に興ったこと、それぞれの背景があるのですが、奏が乙女でぐるぐると思考が定まらず、ばちっと意見を言うキャラが好きな私にはちょっと合いませんでした。ごめんなさい。
好き作家さんだけに続編も番外も購入済みで準備万端でしたが、これからちょっと新たな気持ちでまた読みたいと思います。
新刊が出たのに合わせ、おさらい読みです。
高校時代のクラスメイトとの再会物語。エチなし。
じっくり読めて、じんわり沁み入るこの感じ…好きです。
再会早々ものすごいスピードで距離を詰めてきて、陽気でワンコ系の攻めだな、と思っていたら、母親との関係で彼が抱えたものがだんだん見えてきて…
自分も家族関係の悩みを持っているので、胸に刺さって読みながら苦しくなったりしました。
「家族」という言葉に縛られて、自分の欲望や怒りを我慢してきた真城(攻)だけど、これからはきっと奏に相談して一緒に悩んだり悲しんだり、迷ったり…そういうことが少しずつ出来るようになっていくのかな、出来るようになっていってほしいな。
それにしても、水族館デートで「いもむし」Tシャツを着てる真城、可愛い!
そして魚を見つめる奏をじっと見つめるその目線がね…恋してるんだね…って分かっちゃうよね。
全体的にすごく好きなお話なんですが、一点、奏のプライベートかつ繊細な部分にドカドカ踏み込んでくる金森さんの言動!
いくら奏にフラれた職場の仲間:藍沢さんのためとはいえ、正直嫌な気持ちに。。藍沢さんがいい人で良かった…;
素敵なタイトルに可愛らしい表紙。キャラも可愛くてまだまだ若い二人の恋物語かな?と思ってたら…。
なんだか二人とも苦労性というか不運というか。
藍沢さん、勇気出して告白して振られても諦められないってまだ迫って…。可愛い子に許される暴力なのか?
金森さん、後輩から失恋話聞いて腐女子の勘がビビビと来たかもしれないけど、奏を問い詰めるのお門違いでは?一歩間違えればセクハラかモラハラでは?
真城のお母さん、子供は所有物じゃありません。愛情と善意と勘違いの束縛と依存の押し付けは暴力です。真城が何から自由になるのを許さないの?あなたは何に縛られてるの?実母の世話?これまで頼ったのは誰なの?
奏が告白した人。気の毒だけど、自分の告白で誰かをそこまで追い詰めたら奏はもう恋するの怖くなるよね。
うーん、こう書いてくとこれBL漫画か?な感想ですね。普通に生きて普通に恋をすることがこんなに難しいなんて。
自分が諦めれば周りは丸く収まるんだって、悲しいですね。まだまだ若いのに。
はぁ、夢を見させて欲しかった。
2人の恋愛が、他のBL作品と違いリアルな葛藤のなかで展開されていて素敵でした。
過去、男性が好きだということでたくさん傷ついてきたからこそ臆病になっている主人公。
BL界あるあるの、周りが同性愛に寛大な世界ではない環境。
そこの葛藤の書き方が本当にリアルです。
ただ普通に好きな人と恋愛をしたいだけだというその思いがいたいほどつたわってきました。
ただ、登場人物の1人、主人公の同僚の金森さんはどうかと思います。
金森さんは、主人公が同性愛者なのを無理矢理聞き出し、それを周りに公表しないのはよくないことであると説教してきます。
不幸な自分によっているだけだと
いや、お前だれやねん!だれ目線やねん!
主人公の聞かれたくないことを無理矢理聞き出しておいて、反論されると逆ギレ。
主人公に、告白してきた女の子に、ふった理由は自分が男色だからというべきだと、彼女(金森)は言うんですが普通に無理ですよね?
主人公はその事で過去傷ついていますし、それを伝えて職場で言いふらされるリスクもあるのになぜそんなことを言わなくてはならないのか。
それ普通にセクハラですよ。
そもそも悩んでいる当事者に対して、「私腐女子はいってるから男同士に偏見ないよ!」みたいなことを言っても面白がられてるとしか思えませんよね。
普通に常識がないなぁと。
彼女はこうやって他の部分でも人を無意識に傷つけて、救ってやった面してきたんでしょうね。
本当にデリカシーが無さすぎて、後半は相談相手になるのですが、やはり面白がってるようにしか見えず受け入れがたい。
それ以外が本当に素敵なお話なだけあって、本当に残念でした。
もうこの話はこの巻まででいいかと思ってしまうくらいです。
でも、実際そんなおせっかいおばさんがlgbt当事者を傷つけている現実もあるんでしょうね。
ある意味リアルっちゃリアル。
やはり、BLに女(腐女子)は必要ないのだ…
らくた先生初読みです。
人気シリーズのようで楽しみに1巻読みました。
が、苦手な要素のオンパレードで途中で挫折しそうになりました。
でも、最初がしんどい分、尻上がりに良くなっていくのはよくあることで。
1巻ラストにてようやくいい感じになりましたし、続編も購入済みなので、楽しみに読みますよ。
具体的にどこが苦手だったかと言うと
全体的に幼いというか、大人の恋愛というより高校生みたいだなと。顔も内面も。ピュアということかもだけど。でもそういう設定なんですよね。
1話、唐突に次ぐ唐突で、間もへったくへもなくただどういうことなんだろう?と思いながら読みました。
奏がうじうじしてるし、真城が強引すぎる。
喫茶店の店員の女性は空気を読まず出しゃばってくる。
奏と真城が偶然の再会だったのに、水族館で金森とも偶然会う。
その金森が奏に対して不躾すぎる。
奏がずっとうじうじ。
うじうじするのはいいんだけど、ずっと同じことで長くやられるとめんどくさくなる。
すみれもうざい。
奏の真城宛のMINEを無理矢理送信するの無理。
こういうの個人的にすごく嫌いです。
ストーリー上、好都合だからでしょうけど。
メインキャラを動かすために女性キャラや脇キャラをただコマのような使い方するのも苦手。
真城の母親が最悪。
真城が奏の言うことを聞かず強引なのもすごく苦手なんですが、高校の時の事情がわかったし、母親のことがあり自分も同じことをしているのでは?と自省しているので、まだましかなと。
真城の顔はタイプです。
と勝手なことを書きましたが、2巻以降、これらの点が読みやすく、楽しくなっていることを願って読ませて頂きます。