あんたが悪い感情をずっと抱えてるなんて、 そういうことが悲しいんだ

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表題作さんかく窓の外側は夜 8

あらすじ

冷川と三角の事務所に暗号メモが届く。
それは英莉可からのボイスチャット招待アドレスだった。
英莉可は無事、教団から身を隠すことができたのだ。
「先生」の正体を明らかにしようと、チームが結託して動く中、
一人冷川は別のことを考えていた。
「金も力も何もかも、直接奪いに行けばいいんですよ」
冷川の考え方の稚拙さを指摘した三角だが、
そんな三角を冷川は冷たく突き放し、
呪いの池へとぶっ飛ばして…!?

作品情報

作品名
さんかく窓の外側は夜 8
著者
ヤマシタトモコ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
クロフネコミックス【非BL】
シリーズ
さんかく窓の外側は夜
発売日
ISBN
9784799746707
4.5

(40)

(25)

萌々

(11)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
179
評価数
40
平均
4.5 / 5
神率
62.5%

レビュー投稿数6

つらい…つらすぎる…あぁぁ…

物語が佳境に入ってきたかな~て感じの8巻です。英莉可周りがひとまず落ち着いて、目的がはっきりしました。
ですがこんなときに(こんなときだからこそ?)、三角と冷川の関係はぐちゃぐちゃです。ケンカしたら三角をぽいっと隔離空間に飛ばしちゃう子供な冷川。その先で妖怪?と仲良くなっちゃう三角も相変わらず。
あの妖怪女性の言ってることは分かるけど、それが冷川の話ならすごく嫌な感じでした。だってそんなの辛すぎる…。
そしてこんな状態で先生と対決とは。でも三角は何も感じないものなんだな。なんだか先生絡みは感想が言葉になって出てきません。最終的には同情してしまう形で描かれるんじゃないかなあとは思いながら見ているんですが。
最後は仕方ないとはいえ、三角は冷川のトラウマを触発してしまいます。絶望する表情は見ていられない…。ああぁぁぁ…となりながら次巻にいきます。

0

怖い!けど先が気になる!

憎しみに生かされてる人を救おうとする善意は暴力なのかな?望んでないのに…。

ハラハラです。
エリカもなんとかなって。
なのに冷川が三角を…。

三角の善意は暴力だなんて。
倫理や常識がない、憎しみの塊の冷川をどうすればいいの?

冷川と先生がとうとう対面を果たして。そこへ三角も追いついて。
ヤバイよ、名前言ったら思い出しちゃうよ!怖いよ〜!!

冷川の情緒が育つのが間に合わないよ!
仲間割れしちゃうの?先生は自分でかけた呪いで自爆しちゃうの?

0

相容れない人生、どこに交点を見つけるか

 三角を生かしているものは何か。それが決定的に印象付けられた巻でしたね。彼は先生のようにいかにも悪人というようには見えないし、以前マッチポンプ式の仕事をしようなどど思いついたことはあったけれど、三角に制止されればやめられた。一般人に溶け込んで淡々と過ごしているから今まであまり深刻には考えていませんでしたが、それでも彼にとってはやはり幼少期の生活というのは深い闇を心に落としているんだなと、改めてはっとさせられました。

 憎しみを糧に生きている人からそれを奪うことは、果たして正しいのでしょうか。かつて除霊する時に出会った、同じく憎しみを糧に生者に取り憑いている女性と話すことで、三角はそういった人間が一定数存在するのを客観的に知ることになる。冷川が憎しみを自分の中心にして生きてきたのなら、それを無理矢理引き抜いてしまえば彼は自分を見失ってしまうのかもしれない。お互い境遇がまったく違うのだから、冷川と三角が相手を理解できないのは当然です。でも、自分が正しいという前提を抱えたまま相手にぶつかっても、自分の気持ちはけっして相手には伝わらない。冷川が他人を理解するにはあまりにもいろいろ乗り越えなければなりませんから、まずは三角が冷川の目線を少しでも理解してあげることが必要なのかな、と感じました。

0

年齢差と敬語に萌える

6巻からは冷川さんと三角くんの2ショット表紙が続き、BL感醸し出してますが、一応非BL作品です。クロフネコミックスとはいえリブレさんだからね。肉体関係や恋愛感情はなくても、三角くんの博愛精神ではもう冷川の人生を背負い、家族として受け入れてしまいそうな勢いです。精神的BLとでも言おうか。

三角くんは私の中ではBLのヒロイン、総受けなんですよ。皆三角くんを手に入れたがってる。でも優しい彼はその中でも1番面倒くさくて扱い辛そうな冷川さんを選んでしまいそうなんです。ドM?実際今回再登場した美女の姿をした蓮の妖怪にも「お嫁さんにしてあげる」と言われてます。お婿さんじゃなく(笑)

冷川さんと三角くんの何が萌えるって、見た目と中身のアンバランスさです。表面上は冷川は三角くんの除霊屋の仕事の上司で年齢も5歳以上は上。でも人としての一般常識は三角くんの方が持ち合わせていて精神的には大人。でも三角くんは真面目だから基本は敬語で接する…でも緊急事態にはそれが崩れてタメ語になる…そこら辺に激しく萌えを感じます。

実写化映画の冷川と三角役の俳優さんの実年齢の差も同じくらいだと思うのでその辺を上手く表現していてくれたら嬉しいな。あと先生と三角くんとの因縁の関係も読者にはチラチラ情報を出されてるけど、登場人物達はいつ気づいてしまうのかハラハラドキドキします。三角くんショックで一時期人格崩壊してしまったりして。どうなるんだろうなあ。

0

遠ざかったな…

6巻でもたったなと思い、7巻で不気味さが舞い戻ってきたと思い、そしてこの8巻。
遠ざかったな。
また遠ざかっちまったな…
英莉可はイイコになり。まあそれはいいけど。
先生はまだ正体の白黒つかず。
冷川の心は引きこもってしまい。
それに伴って、冷川と三角の関係性は進まずどころか衝突してる。
(ただしここはBLファンじゃない層にとっては関係ない話だろう。)
呪い、というもの。そのキーは「名前」、なんだろうな。
先生の前で一回「三角」って出ちゃったよね。
これ、新たな惨劇起こるんじゃないの?と感じる。
私としては「名前」の持つ呪力、というか、名前というものの恐ろしさ、そこを深掘りして欲しいんだけど、今回はさんかく窓から変な空間に三角が飛ばされる〜なんていう枝葉エピソードが長かった。異論あるだろうけど、ともかく私には枝葉に感じたということ。だって「憎しみが人を支える」事を三角に伝えるためだけにならこのエピソード長すぎ。
さて、8巻は冷川・三角・先生の3人が直接対峙してるシーンで終わるわけですが、なーんかまだ先生と対決しなさそう。冷川と三角がこじれて〜の方が先にきそう。
またまた不気味イメージの増幅だけで行くんだろうか?
雰囲気イケメンならぬ雰囲気ホラーになってしまうのならがっかりだな。
絵に言及すると、背景白いです。

4

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