電子限定おまけ付き
四人組バンドが2組のカップルになり、どうしていくのかと思ったら…さらに別の二人をくっつけ始めたみたいです。メインバンドを成長させながら、いろんなところでBLさせていくんでしょうか。正直柊とシズには思い入れゼロだったので、切ない恋心を綴られても盛り上がりませんでした。
立夏が別バンドに参加してさらに高まっていく様子とか、真冬の過去を知るとかはとても良いです。やっとここが描かれたのかって安堵もあって。
でもサブタイが「柊Mix」ってことは、こっちのカプ誕生までがメインなんでしょうか。長編になりカプ乱立させてどうにか凌いでるみたいな…もっと一組に絞った掘り下げが欲しいところ。
作品そのものは嫌いじゃないですが、視点の逸れっぷりがしゅみじゃないので、ここまでで脱落です。
普段1シーン以上は濡れ場があるのは当然という作品ばかり読んでいると、このシリーズの爽やかさがとても眩しく感じられます。皆高校生らしい純愛で、ちょっとした相手の言動に一喜一憂したり、自分の気持ちが分からず悶々としたりするところはとてもリアル。このまま彼らの鮮やかな青春を描ききって欲しいですね。立夏と真冬、秋彦と春樹の関係性にはあまり進展がないので、この2組が好きな方には少し物足りないかもしれませんが、私はこの巻で柊と玄純の関係性がとても気になりました。この2人の進展も今後是非描いて欲しい。そして、真冬が自ら積極的に動けるようになればと思います。
ひりひりするような展開だった梶のターンが終わり、この巻では、明るくて屈託のない柊と、無口で何を考えているか分からないドラムの上ノ山の二人に焦点があたります。
この二人は、ギヴンの原点回帰のような雰囲気を持っていて、高校生同士の甘くて苦い恋が、ややコミカルなテイストで描かれます。
メインカップルの立夏と真冬の方も少し進展があります。
あらすじにあるように、プロデビューの声がかかりますが、真冬の煮え切らない態度にイライラする立夏。
どちらも決着がつかないまま次巻に持ち越しです。
以下ネタバレありますのでご注意ください。
今回は柊たちと上様を中心に話が進んでいきました。
真冬の気持ち以外にはハイスペックさを存分に出してくる上様が見られます。
柊たちのバンドに上様がサポートに入るのまでは、うん想定内。
そこからまさか「上様vs由紀」戦が始まるなんて思っても見なかった。
まぁ厳密にはvsってのはちょっと違うけど、「上様が、由紀と向き合う」っていう意味で、すごくツラそうだけど大事なお話になりそうな展開だなーと思いました!
さらに、柊とシズちゃんのお話も同時にメインで進んでいくのですが、
柊に関しては恋の自覚にニマニマ。
シズちゃんはこんなに執着強すぎキャラだと思ってなくて衝撃でした。(笑)
この2人は、まだ付き合ってないのになんかもう付き合ってるように見えちゃうんだよなぁ。じれったさ満点です。
そんな中。
上様と真冬ですが、上様が真冬より柊たちと一緒にいる時間長くなってて…これは真冬、寂しいよね。
でもごめんね。
あからさまな真冬の拗ね方、見てて可愛い。「行かない」って(笑)
ただ、その後の真冬のひとり苦しそうな顔は見るに耐えられませんでした。
上様、真冬に由紀の時と同じ寂しさや苦しみを、自身がまた与えてしまってることに早く気づいてあげて…
そして最後の最後。
相談と言えば春樹さんだろうに、何故に梶さん?ってとこがちょっと気になったりしてます。
真冬…負けないで!!