12年越しに動き出す、大人のこじらせ片想い。

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表題作報われない恋の占い方

北原昴輝,29歳,バツ3の結婚アドバイザー
美波奏太,29歳,占い師

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • あとがき

あらすじ

幼馴染の北原に、高校生の頃から片想いをしている、ゲイの占い師・美波。
バツ3になった北原から、しばらく居候させてほしいと頼まれ、同居生活を送ることに。
北原が自分を好きになることなどないと決め付けていた美波だが、彼が見つけた新しい「好きな相手」はなんと男。
想いが募った美波は、北原にキスをしてしまい―――?

友情と恋愛のはざまで揺れ動く、不器用でいとおしい片想い。
後日談の描き下ろし9pも収録。

作品情報

作品名
報われない恋の占い方
著者
小木カンヌ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
双葉社
レーベル
comic marginal &h
発売日
電子発売日
ISBN
9784575380712
3.8

(87)

(23)

萌々

(33)

(24)

中立

(7)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
21
得点
326
評価数
87
平均
3.8 / 5
神率
26.4%

レビュー投稿数21

なんて苦しい片想いなんだ

ノンケの攻めに振り回される恋心に胸が苦しくなりました。
最後はハッピーエンドなんだけど、どこかモヤるところもあったりで、スッキリとはいかなかったです。

ずっと親友に片想いをしている美波の報われない恋がこれでもかと描かれていまして、無自覚無神経な北原に、申し訳ないけどムカムカしちゃいました。美波の心を知らないから仕方ないんですけど、こうも美波の気持ちをえぐるようなことばかりするなんて、感情移入もあったもんじゃない。
理想の男に出会っただとか、美波が別の男と付き合ったことがあったと聞いて怒るとことか、絶妙に嫌なことしかしてないし…。美波が自分のことを好きだと知って嬉しいなんて、気付くの遅すぎっ!


北原の遅い自覚には喝ですが、離れていく美波を追いかけて捕まえたのはグッジョブ!
一緒にいるのが当たり前すぎて、恋愛の土俵に上がるまでもなく…って意識だったんだろうけど、そこにこそ運命が落ちていたとはね。遅きに失してしまった恋心だけど、これから迎える春を楽しんで欲しいなと思いました。

あるあるだけど、美波への想いを自覚したあとの北原の行動や、恋人になった美波への扱いは、すごく良かったです。北原って、運命を信じて結婚したりアプローチしたりと、すごく素直な性格だと思うんですよね。
恋人になった美波への態度も、感情がモロに態度に出ていて微笑ましかったです。大人になってから見える景色もありますからね、それはそれで今の時点で結ばれて良かったかも知れません。

美波にはこれまで諦めてきた北原との思い出をたくさん作って幸せになって欲しいなと願います(*´︶`*)


0

胸を焦がしたい人必読...

寝る前に1冊読むか〜と軽い気持ちで
未読フォルダに入っていたこちらを読んで
中盤から大号泣でした...

攻めはバツ3、多分これまで何も考えずに
直感で生きてきたような子どもみたいな男w

受けは、学生時代からずっと片想い。
結婚報告を受けるたびに悲しみ、
離婚報告を受けたらちょっと嬉しくもなりつつ
「でも自分には順番はまわってこない」
と悟っているのに、ずっと傍にい続けて
3回目の離婚後は家にも住まわせてるんです...
こんな健気な受けをなぜ好きにならない!?!?
(すみません、ハピエンです、大丈夫です)

あれ?俺あいつのこと好きなんじゃね?
って気づくまでの攻めの能天気さに
苛立ちもしました(笑)
受けもっと突き放して!LINEブロックして
行方くらませて!当て馬の家に行って!!
って思いましたが、
ちゃんと攻めが恋を自覚して追っかけたので許します!(?)


胸が焼けるようにヂリヂリ焦がれる展開がすきなんですけど
まさに!これは!ヂリヂリ作品でした。
ほんとうに面白かった!!!

号泣とこの感想を伝えたい気持ちで目がギンギンです!!!

0

求めてたッッ!!

絵が綺麗なことはもちろん、受けも攻めもとても好みの顔でした。受けが可愛らしい顔でありつつも所々見せる30歳の男性の絵が他にない感じで好きでした。

お話も片思いの切なさがいっぱい詰まっており、全人類に見て欲しいくらい........。受けくんの性格もほんとに良くて好きな人応援できていたかつての自分を思い出して、、というところは苦しかったです。
ほんとに語彙力なくて上手く言葉に表せられないんですけど、めちゃくちゃ良かったです。良き作品に出会えて嬉しい〜〜〜涙

1

バツ3結婚アドバイザー✕ゲイ占い師

バツ3で結婚アドバイザーをしている北原にずっと片想いしている美波のお話です。

美波が北原から別れ話を聞く度に内心喜んで、でも自分の番は来ないのだと言い聞かせている様子に胸が締め付けられます。
一途に北原を想っている美波が可愛いです。

しかし、美波が北原を好きな理由が分かりませんでした。
バツ3だし、男の方が良いと言われたら美波ではなく日比くんが良いと言い出すしで良いところがないです。
もっと北原の良いところが見れたら素直に応援出来たのになと思います。

DMMは白抜き修正でした。
29歳とは思えない初々しいえっちには萌えました。

1

一重のつり目かわいい

【占い師である三波は高校時代から親友の北原に片想いしている。一方、北原は29歳にしてバツ3というノンケ。北原に恋愛を占ってほしいと言われた三波は男性との恋愛を提案するが、北原が恋に落ちたのは三波ではなくーー。】

報われない恋、ということで切ないストーリーを期待していたのですが、意外とすんなりな感じでした。占いがあんまり関わっていなかったのが残念です。

三波のビジュアルが刺さりまくりでした。一重のつり目が表情豊かでかわいい。エッチのときにはさらにめちゃくちゃ可愛くなるのです…!三波以外も絵が綺麗で丁寧で、画面見るのが楽しかったです。

1

なんつうとぼけた攻めなんだ…

親友から恋人へ+ゲイがノンケに長年の片思い。大好き設定なはずなのに、どうにも攻めに引っ掛かるところがありまして、あまり上手く萌えきれませんでした。
全体の流れは好みです。女に振られたノンケに男を薦めると、ノンケが自分じゃない男に惚れてしまうっていう王道のやつ。そこから北原の気持ちが三波に移っていくわけですが、誰とも付き合ったことがないと思ってた幻想が壊れたからってあんなに怒られても…。友人が30年も独り身だと逆に心配になる気がするんですが。30歳まで自分が三波の一番だと信じてた北原に本気でびっくりしました。
独占欲を煽られて気持ちに気付くのはベタというか自然なんだけど、さすがにこれはとぼけすぎでは?配偶者を所有物扱いした結果のバツ3かな?と勘繰っちゃいますね。
そんな感じでくっついても不安だったので、初Hまで描かれていて良かったです。

2

一途ゲイ

カバーの黒髪が受けさん。学生時代から、ノンケの親友に恋していますが、告白したことはなくずっとそばで見守ってきた。そんな二人が。。
という物語でした。

絵の雰囲気、キャラの表情が良くて、結構のめりこみました。
じっと秘めた恋をしている受けが健気。健気キャラ苦手なのですが、この作品ではじたばたしつつもぐっと我慢し、抑えたキャラクターがとても好印象でした。

一方、鈍感すぎる攻めはバツ3。いつしか、ずっとそばにいた親友を誰にも渡したくないと思い。。

橋渡しをしてくれる当て馬的キューピット(うまいこと言った)の編集さんがいい味。

1

パートナーに疑問を持つ人へ

 萌2に近い萌評価です。バツ3の結婚相談所アドバイザーと、彼に長年片想いしている占い師という、なかなか新鮮味のある組み合わせでした。私自身占いは信用しないタイプなんですが、美波のように落ち着いた雰囲気の人になら占ってもらってもいいな、なんて思いました。

 北原は一目惚れした女性と結婚しても振られることが続いており、そこで落ち込むでもなく、彼女達と別れることに何の寂しさ、憤りも感じない自分に悩んでいる。こういう人、案外多いんじゃないでしょうか。恋愛や家庭を持つことに本当に向いてない、ということもあるかもしれないけれど、北原の場合は伴侶との出会い方を間違えていたんですね。一目惚れで上手くいく人もいるでしょう、でも、北原にはじっくり親交を深めた人が合っていた。2人の関係が親友から徐々に恋人らしい雰囲気にシフトしていく流れが自然で、爽やかな読後感を得られる物語でした。

1

キュッとなる片思い

10年越しの片思い!!

せめて友人として一番でいたいって気持ちを押し込めて横にいる方法を守るお話って胸が締め付けられる~好きになる人は出会った瞬間に分かると言われてしまっているから、もう自分は対象外すぎる…って諦めているのがなんとも切ない。

愛の伝道師と(勝手に)言われるほどの人気占い師で、占うけど背中を押すようなアドバイスをしてるところも興味深くて面白みがありました。男にしたら?と占ったら、運命の男性に出会った!と北原が言うもんだから、何それ!!?美波の男だからダメなんじゃなくて自分がダメなんだ…って心情が痛くて切なくて苦しすぎる。北原~なんてやつだ!!ってとこからの、告白シーンは嬉しいはずなのに信じきれない美波は切なすぎて…片思いの切なさいっぱいだけど思い悩む姿にコミカルさもあり、2人のやり取りは微笑ましく楽しい面もたくさん!初えっちのがっちがちの緊張っぷりは可愛い~しかありません!!
北原のどこが良いのかな?とも思わないでもないけど、報われて良かった良かったね!!となりました。

1

運命の相手の解釈が最高でした。

美波先生の心情描写や北原さんの言葉などが丁寧に描かれていて、とても綺麗なお話だと思いました。

お互いが相手に対して思っている事など、美波先生と北原さんの関係性もとても良かったですが、日比くんと美波先生の関係が予想外で驚きました。それを踏まえて1話から見直すと、日比くんの気安い感じが与える印象や美波先生の心情描写の深みが増した気がします。


また、本筋からは外れてしまうかもしれませんが、作中(美波先生や片桐さん)のアドバイスが勉強になると思う点がありました。全体的に含蓄のある作品だと思います。

2

受けがひたすら健気

受けは占い師をしています。
攻めのことを学生時代からずっと受けが好きなのですが
攻めはいつも一目惚れした人ばかりと付き合い、
好きな相手は出会った瞬間にわかるものじゃない?と言う攻めは
自分のことを好きになることはないと思って過ごしています。

学生時代から恋多き男だった攻めなのですが
なんと…バツ3…。
さすがにこの設定は……。
一途な受けを見てしまうとなんだか複雑な気持ちになります。

3回目の離婚後に攻めが好きになった相手は男で
しかも自分(受け)の元カレです。
このあたりの受けの心境が本当に可哀想で
攻めに憎しみの感情さえ抱きました。

最後はちゃんとハッピーエンドなのですが
ほんとにこれでいいのか…?と思ってしまいました。
攻めがなんか軽く見えちゃうんですよね。
でも受けが幸せならそれで良いんだろうなぁ…。

これからは攻めは受けのことを泣かせることなく
一生幸せにしてあげて欲しいと思いました。

3

攻めに問題アリとは思うけれど…幸せになれ!

バツ2まではいいとして、バツ3以上は本人に問題があるんだろうなぁと思ってます。偏見ですが。
しかも29歳でバツ3は余程考えなしか、惚れっぽいか異常性癖としか思えないんだが。

だからそんな攻めにずーっと恋している美波は心配だし、かなり同情してしまいました。
美波がゲイだと分かっていて、簡単に好きだよって言ったり泊まりに行ったりと、考え無しな性分なのでしょう。
美波に男の方がうまくいくかもと提案された時に、もしかしてくらいは思わないかな〜。

男でも大丈夫なのに、それが自分じゃないなんて悲し過ぎる。
男の中からなら自分を選ぶだろうという、期待も相まって余計に惨めになる気持ちにかなり共感できました。
日比との間を取り持ってと言われた美波の気持ちを考えるとかなり切なかった…泣

日比と付き合ってた事を黙ってたことに、勝手に腹を立てて出て行くなんて本当に身勝手だなぁと思うのだけど、そんな北原でも友達でいいからそばに居たいって美波が言うなら仕方ないじゃない?(腕組みしながら)と勝手にゲイバーのママ風にため息をついちゃいました。

次にあったらする!って決めて、ギクシャクしちゃうのが可愛かったです。
長年友人で、片方は完全にノンケだったのにそんな関係になるってどんな感じなんだろう…。

描き下ろしはなんだかんだでとても幸せそうで、ホッとしました。
長年の片思いを成就させて、お互いに運命の相手を見つけられた2人を応援したいなって思いました。

1

購入に悩む方が手に取りますように

読後しみじみ涙が出ました。
「どうして今まで購入しなかったんだ…!」+「うまくレビュー書けないもどかしさ」を感じる作品でした。
片思いを拗らせたことがある人には特に刺さります。

「触れたとこからキモチいい」では、ふっくらした質感を表現する小木さんの線にうっとりしましたが、綺麗に描きすぎる潔癖さも少し感じていました。
今作は線画までをアナログに切替えたそうで、潔癖さの薄れた雰囲気が前作との舞台の違い(前作は会社のデスク、今作は日本家屋)にも合っています。そして相変わらず、見ているこちらがむず痒い程、描かれる表情が上手い。照れ顔が可愛い。

モデルがいそうな実写寄りで、吊り目で地味な美波は、漫画的な可愛さや上手くいきそうなフラグが全く無い。物静かで諦めを抱きつつ、北原への未練を断ち切れない美波は、期待しては落ち込んでを心の中で繰り返す。
彼の職業 占いが、お話や会話にうまく絡んでくるところも良かったです。
同僚の「告ってから振れ」「それもう友達ではない」は頷かざるを得ない正論。

中盤から三角関係になるのですが、3人の造形のバランスが素晴らしいです。
美波はこの3人の中で一番映えないように作られていると思います。彼自身応援したくなるような頑張りはしないし、他の人に取られたら…という嫉妬もせず、可愛げは余りない。
様子を伺って、北原の出した選択に自分の傲慢さを知って傷ついたりする。
そういったところが丁寧に描かれていて現実味があり、共感して切なくなりました…

リアルに描かれる分、美波から告白された北原の戸惑いと葛藤にはこちらまで悩みました(笑)
好きだけど友達のままでいいと言われた。でもそれで良いのか?と思う。じゃあ恋人になれるのか?とも思う。

北原の心境の落とし所は、“自分のものだと思っていたのに他人のものだった。嫌だ”というジャイアンな気がします。
これは美波がどれだけ北原が好きか具体的に伝えないし、詳細に描かれていないのも要因だと思う。光属性で裏表ない北原に惹かれるのは十分に分かりますが。
それでも元奥さんの不倫で何も感じなかった北原が心を大きく動かせたのだから、きっと彼にとって美波は特別でしょう(そう思いたい)。

そして表紙のバス停…!室内描写が多かった分瑞々しさも相まって、ブワッと鳥肌が立ちました(未読の方には申し訳ありません)。
何はともあれ長年の恋が実ったのはジーンときます。可愛げを表に出さない美波だからこそ余計に。
あと、縁側は最高です!!

第5話の、抱き合うと決めた彼らの今までと全く違う表情が最〜高〜〜でした。
意識し過ぎてガタガタな北原も、甘くて肩とか可愛い美波も。特徴の違う二人の身体の重なりが感動的ですらありました。
相手の下の名前を呼ぶの、ベタ過ぎて基本心を動かされないのですが、この作品はすっごく良かった…でもなぜ「かなた」でなく「かな」
ノンケが言うとちょっと心配…

7

長く切ない片思い

バツ3結婚アドバイザー×ゲイ占い師のお話。
占い師の美波は、昔からずっと北原のことが好きで、でも北原はノンケでバツ3でなかなかハードルは高い。
29歳の現在まで好きでいるということは、余程想いが強かったんでしょう。
自分との未来を少しでも考えてくれるかも、と淡い期待から美波がついた「男とのほうがうまくいくかも」という嘘にあっさり流される北原をみて、ほんのりイラッとしました(笑)
居てくれるのが当たり前だと思っていたんでしょうね~。
美波が過去付き合った人がいたと知るや怒ったり出ていこうとしたり。北原はお子ちゃまなのかな?
美波の気持ちを考えるととっても応援したいけど、北原には気持ちを入れ替えてもらわねば!と思いました。

1

ずっと好きで

29歳の若さにして、バツが1、2、3…と、3度の結婚と離婚を経験している攻め・北原。
一目惚れと直感を信じては、付き合って別れるを繰り返していた高校生時代と何も変わっていないどころか結婚までいっているあたり、パワーアップしている気がしないでもない。
なんだかもう序盤から何かがだめそうな雰囲気がプンプンと漂っている…これは本人に問題ありのパターンだと思う。

そして、そんな北原にずっと健気に片想いをしている受け・美波がすごくいじらしくて切ないんです。
どうしようもない気持ちをぐるぐると持て余したり、悩んだり、期待をしたり。
何度も女性と付き合っては別れて、結婚と離婚を3度も繰り返す好きな相手を、付かず離れずの友人の距離感でひたすら傍観し続けるだなんてあまりにもしんどい。
その一途さと、なかなか報われない美波の様子に、読みながら「北原、早く気付いて!」なんて思ってしまうわけなのですが…

ですが、ですよ。
なぜ美波がそこまで北原のことが好きなのかが、読めば読むほど分からないんですよね。
片想いの切なさで胸がいっぱいになるにつれ「北原のどこが良いの?」でいっぱいになっていく。
ううん…"惚れっぽい人"な印象しかない。
健気な報われない恋が報われた時、いつもなら、めでてえ〜!早く赤飯炊かなきゃ!となるのですけれど、北原とでは幸せなその後が想像しにくかった。
美波が非常に良いキャラクターだった分、なおさら北原のふわふわ感が気になってしまいました。

でも、美波は北原が好きなんだよね。
じゃあもう北原に目一杯幸せにしてもらうしかないよね。
なにしろ、12年も好きで好きで仕方がなかった相手なのだから。

4

報われてよかった

YouTubeでたまたまこの作品の音声付き漫画というのを見て、途中までだったから気になってコミックスをポチりました。
ゲイの占い師というなかなか斬新な設定と、12年間ずっと片思いという切なさ全開のストーリーに興味をそそられて。しかも相手はバツ3で主人公の一途な恋心には微塵も気づかないうえに何度となく「お前のそういうとこすげえ好き」などとしれっとほざく天然人でなし男!こういうシチュ、Mならドツボですわ。
当て馬(この子がまたかわいいので、ぜひスピンオフで見てみたい)の登場とかで紆余曲折ありつつも結ばれるふたりですが、そんな局面も攻めが赤面するような質問や絡みでグイグイ迫ったり、12年越しの恋が実った感慨深さから受けがホロッと涙したり(なぜかこのシーンで脳内に『はじめてのチュウ』がエンドレス再生)と、長く切ない片思いの日々をぶっ飛ばさんばかりのあまあまイチャコラシーン満載の仕上がりとなっております。

今回初めて音声付き漫画見ましたが、声優さんもイメージどおりでなかなかよかったですよ!
ご興味のあるかたはせひ併せてご覧くださいませ

7

難がありすぎる!

バツ3は難がありすぎる...と衝撃的な気分で読みました。
×がつくにつれて、お披露目がどんどん小規模になっていくところとか、リアルだなあと思いました。
こういう難ありの攻めだと、結構読んでいく最中はイライラさせられます。
でも受けが彼のこと好きだから、憎めない。

受けを振り回していく行動に、少しのざまぁが訪れないかなあと期待していたら!
受けの元カレが出てきたところは、すかっとしました。
なかなか報われない様子を見ていた読者目線だと、なんでこんなやつを...と受けの幸せを願わずにはいられません。

ずっと切なかったので、最後がハッピーエンドで良かったです。

2

大好物な設定なんですが

あらすじが物凄く好みの内容だったので、楽しみにしていました。

確かに美波のいじらしさとか切なさとかは良かったんですけど…美波の一言から北原が好きになった男(ひと)が何というか…

あれが全く美波が関係しないで、全く美波の知らない人物だったなら凄く切なくて萌え滾ったかもと思ってしまいました。

あそこで美波の知り合いで関係のあった人物が出て来ると、先行きが見えていて切なさ半減でした。


北原が美波に元彼がいた事を知った時も、俺は全部話してたのに美波に聞いて無いって所に引っかかってたのも何か違うというか…。

どうせなら美波が誰かと付き合いだして、北原が慌てて奪い返す所が読みたかったです。
長く待たせたんだからそれくらい必死になる姿が見たかったかもと思ってしまいました。
ドロドロで苦しい、痛い所からのガッチリ両思いが好みなんです。まぁ私の勝手な思いなんですけど…


それでも両思いになってからの再同居に、ガチガチに緊張する2人が初々しかったのが可愛かったので萌2にしました。2人の初めてのセックスに興奮しまくる北原も、感じまくる美波の表情も色っぽくて最高でした。

5

攻めの惚れっぽさが気になる…

うーん。ストーリーには満点をつけたいのですが、ちょっと惜しい。

というのも、攻めの北原の惚れっぽい所が目に余ってしまいまして。
それでやっと受けの美波を好きだと気づくのも、遅いよ!って思っちゃうし、まぁその遅いのは物語的においしいから良いにしても、それまでの目移りしてきたのを考えると、本当に美波をを好きなのかな?と、少し信じがたいものがありました。
切り替えが早いといえばいい面なのですが。
攻めにはあまり共感出来なかったかな。

でもまあその分、いやそれ以上に美波が実に用心深い子だったので、感情移入がしやすくよかったと思います。長年北原を想っている一途さも好感度高くていい受けでした。
そう思ったら、二人的にはバランスのとれたいいキャラクター達だったかも。

付き合うまでは、思い込みとすれ違いばかりが続きますが、それが徐々に紐解かれて解消された時、報われた美波の気持ちを思うと胸がギューっと締め付けられること間違いなしだと思います。
ストーリー的には楽しめたので、満足です。

4

大きなお世話かもしれないけど。心配しかないよ‼︎

占いをする男 VS 直感を信じる男。というか、直感頼みの男。

学生時代から北原に叶わぬ片想いをしている美波は、その恋を胸の奥に秘めて、北原の友達である事を選んだ。側にいられたら、それでいい。ずっとそう思っていたのに。
3度の結婚に失敗したというだけでも相当のダメンズだと思うのだが、北原の事を好き過ぎて、目が曇っているとしか言い様が無い美波は、止せば良いのに戯れに「男にすれば?」と言ってしまう。後に後悔するのに。男で良いなら自分が一番良い筈と、少しの希望と、自惚れてもいたのだ。ところが、ダメンズ北原は別の男に「直感」を感じてしまう。
もちろん。なんだかんだで結ばれる2人なんだけど。
これはもぅ心配しか無い。二度あることは三度ある。では三度あった事は?
結ばれたその後は?ずっと幸せになりました、と言わんばかりにイチャコラしてるけれども。
描き下ろしも含めてめでたし!は満載なんだけど、そんなものでは到底リカバリ出来ない程に、不穏なのだ。3度目の離婚は妻の浮気に気付きもしなかったし、何も感じなかったと冷めていた北原は、結婚に踏み切った時は恋をして浮かれていたんだろう。そう、今みたいに。今度は大丈夫、なんてどこにも保証は無いし。確信も持てない。

この物語の中で、一番共感出来たのは唯一。美波の同僚の占い師・片桐さんの台詞。彼女は迷っている相談者にズバズバ言う。告白はした方がいい、例えフラレても。相手に婚約者がいても。「万一彼が貴女に告白されて、婚約者を捨てる様なクズなら、今度は貴女の方から振ってやるのがよいでしょー‼︎‼︎」これは占いでも何でも無い。ただの真理だ。
片桐さんはいみじくも言う。告白をしないで、「ありもしない現実」に想いを馳せるより、互いの為に良いのだと。呆れて聞いていた美波もその真実にはさすがに少し共感するのだ。
友達なら、友達の幸せを喜べる仲であるべきで。今の自分はどうなのだろうかと。
さて。ここでまた疑問が湧き上がる。かつて北原は美波の幸せを望んだ事があったのだろうか。
やはり。こんな男と一緒になって大丈夫なのか、美波。心配しかないよ‼︎

修正は白抜き。背後から見た北原のお尻が年相応に垂れ気味なのがリアル。

14

せつない片想いの行方は

片想いの切なさが詰まった一冊で、胸がギューっとしました。
12年もずっと好きで、だけど相手はノンケの既婚者で、自分は親友で……って、もう辛過ぎる。


ノンケの親友・北原に12年も片想いしているゲイの美波。
北原がバツ3になったのを機に男をすすめてみるも、北原が選んだのは美波ではなくて……と、いうお話。

期待しては裏切られ、それでも〝友情〟という細い糸に縋りつく。自分の番は一生回ってこないと思いつつも、北原の離婚に内心喜び、どこかで期待している美波。
自分は「男」だから選ばれないと思っていたのに、北原の〝運命の男〟は別の誰かだったなんて、もう胸が苦しいよ。

どうして自分じゃないの?と、思わず北原にキスしてしまった美波の気持ちが痛い。男なら自分が選ばれると思っていた傲慢さに涙する美波が切な過ぎます。
美波は、全然傲慢なんかじゃないよ!

それに比べて北原の思慮のなさ。
無自覚に期待させ、相手の気持ちに気付きもしない。
バツ3…一目惚れに拘るから失敗するんだよ!と言ってやりたい。

北原が見初めた男は美波の仕事相手・日比でした。
その仲を取り持つように頼むって、どんだけ美波を傷つけるのさ(怒)
そして、北原の自分勝手な言動に怒った美波は、ついに勢いで北原に告白してしまい……と、続きます。

この告白で北原は美波を意識していくのですが、色んな女と付き合っては別れてきた北原が、ここでやっと美波の所にまでやってきたのです。

占い師の美波が作中で自分を占う事はありませんでした。
美波は、占いは人生を豊かにするための判断材料の一つだと考えています。このことからも、美波が地に足つけて生きてきた事が分かるし、誰よりも「運命」を信じていなかったのかもしれないと思いました。

北原の「運命の相手」の解釈は、都合良すぎるなと思わなくもない。それでも、ハッピーエンドで良かったと思えるのは、美波の健気さ故でしょうね。
北原にとっても初めての替えのきかない相手なのですから、今度は絶対に大切にしてほしいです!
やっとここまできたか──というHは、やっぱり美波が健気でグッときました。身体の肉感も良き♡

美波の内に秘めた想いやもどかしさがリアルで、そこに心揺さぶられました。
当て馬役になってしまった日比も魅力的だったので、彼のお話もいつか読んでみたいです。

6

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