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ケモ耳設定が私には違和感しかなくてこの評価になりました。
ただ、BLやオメガバースという以上に、自己決定権とかアイデンティティとか、盛り込まれたテーマが深いなと思いました。
ありのままの自分があたかも劣った存在であるように思わされてしまう周囲の目(両親を含めて)。
自分の体のことを自分で決められなかった悔しさ。
劣等感。
先天的な障害を持つ人や、後天的に体の一部を失った人の心情にそのまま置き換えられるような気がして考えさせられました。
このお話の場合、主人公が失ったのが象徴的な部位だったので、作者様の身近で婦人科の手術を受けた方がいたのかな、などと思ってしまいました。
それくらい、主人公が抱えているものをBLのスパイス的な要素としてではなく、真剣に取り扱っているという印象がありました。
あと、親が良かれと思って子どもに手術を受けさせるなんて、めちゃくちゃありそうなことじゃないですか。
我が子であっても体と人生は本人のもの。
説明と同意は大事だなーとか思ったり。
色々考えさせられるいいお話なのですが、ファンタジー世界ならともかく、現代日本にケモ耳は合ってないなーと思いました…
いや、皆様のレビューにある通り、これ、本当に本当に深いし考えさせられるお話…!
紛うことなき神作です。神ボタンがあるなら連打したいぐらい。
面白すぎて貪るように読みましたよ。途中ちょっと泣いたりもしながら…
強がり意地っ張り受けと、それを思う存分甘やかしてくれる頼もしい攻め。もう大好物であります、はい。
オメガバースでリーマンもの、×ケモミミ。
作者様自身もあとがきで語られているように「てんこ盛り」にも思えるかもしれないこの設定が、なんて言うんだろう、料理で言うところの素晴らしいマリアージュを見せてくれているんです。
Ωは生まれた時から動物の耳を持って生まれてくる世界。ちょっと特殊で驚いたのは、女性アルファにも精巣があり、妊娠”させる”ことができるという独自設定。オメガバースはそんなに詳しくないですが、これ、珍しいな?と思いました。
Ωの耳は成人前に切り落とすことが普通(安心して社会生活が送れるように)で、主人公の理人は成人前、幼い頃に事故による火傷で両親の判断により耳の切除手術をしています。
自分の意思に反して強制的に耳を切り落とされてしまい、それを「良いことだった」と言う両親の姿を見て、Ωである自分は周囲に受け入れられない存在なのだ、と自信を失ってしまうのですね。
人から認められる自分であろうと、人一倍気を張って頑張り続ける理人が健気でいじらしくて胸が痛くて…
で。そんな理人を文字通り「ありのままでいい」と、明るく優しくおおらかに、どーんと受け止めてくれる汐見のかっこ良さたるや!
こんなん好きになるしかないやろー
そしてそして、これ本当にびっくりしたんですが、えええええ!?ってビックリする事実が後半明らかになるのです。
で、これが理人の大きな恋の悩みの謎を解く大きな大きな鍵になっているのです。
他の方もおっしゃっていますが、オメガバース設定を巧みに生かした素晴らしいオチ。
読みながらリアルにええええ!?って声が出ました。
書き下ろしの攻め視点「駆け付けたいから呼ばれたい」も最高。タイトルそのまんま、なんです。それがめちゃめちゃめちゃ萌えるお話なんです…
小説って、読むのに漫画より時間もかかるし体力も消耗するのでなかなか読み返せないのですが、これはオチを知った上で何度も何度も読み返したくなる、自分にとってちょっと特別な作品になりました✨
オメガには元々動物の耳が生えて生まれてくるという特殊設定ありのオメガバで、一般的なオメガバ要素は控えめな作品でした。
不憫受けからの溺愛エンドが大好物なのですが、不憫受けには外的要因によるかわいそうな受けと自己否定的で自分で追い込んでかわいそうになる受けの2パターンあると思ってるのですが、今作は圧倒的後者!!
むしろ周りからはかなり評価されてるし、攻めとは仲良くもしているのに、耳を切除してしまったオメガとしての負目というか悔しさから悪い方へと物事を考え必要以上にグズグズに凹んでダメになっていく受けがあまりにも可愛い…
可愛いけど切なくて心臓は基本ずっと鷲掴まれてました!
最後には誤解も解けて攻めに超溺愛されているのも覗けるので本当に大満足です!!
相思相愛になった2人がなんやかんなすれ違いながらイチャコラする続編を是非とも読みたいです!
進行度6%まで読んでいたら、四つ耳設定なことを知り読むのを挫折する所だった。人間耳あるんかい。
あらすじをちゃんと読み返したら、受けは偽耳を切除してたみたいだから、不安を抱きつつ読書再開。
両片想いだなって察してグッときたり、オメガ耳関連でうるっと来たり、めちゃくちゃ感情揺さぶられます。
クライマックスシーンで涙目になりながらボルテージ上がったところで、アルファじゃなかったんかーい……って一気に冷めた。
あらすじにベータ×オメガって書いてて欲しかった。
オメガバースはアルファ×オメガしか受け入れられないから、地雷ほどではないが、萎え具合が半端ない。
でも終盤は、これはオメガバースじゃないって思いながら読めば可愛いからいいか! って言い聞かせながら読んでました。
タイトル通りです。
本当に素直じゃないんです、このウサギちゃん。もう、汐見への口の悪さったらさ〜…もうハラハラしました。あんなにつっけんどんにしなくても良いのにってくらい口悪い。愛情の裏返しで可愛いっちゃあ可愛いんですけど、態度はまぁ可愛くないです(^^;
でもでも!読んでいけば分かるんですがそれも仕方のないことで、幼い頃からウサ耳の存在で自分を卑下するクセがついてるというか、自己肯定感が低いまま大人になってきた理人。耳があると親を悲しませるかも知れないとか、仕事も認められないだとか……それはもう世間が、この世界が理人をそうさせたようなところもあるんですよね。
でも、それでも耳ありで健気に頑張っているオメガもいるわけで、そうやって耳があっても自分らしく生きているオメガを見ると嫉妬したりとね…あー分かるよ、分かる…って、私は耳もないくせに理人の苦しい気持ちに共感しながら読んでいきました。
そんな理人が一目惚れした"アルファ"の汐見。彼の存在がまた、耳の存在の在り方だったり自分らしさを考えるきっかけを作った人物でした。デザイナーとして、ひとりの人間としての考え方もそうですけど、好きな相手としてもバース性や耳を隠すことの意味を色々と考えるのです。
理人の嫉妬、胸が痛くなりました。
素直じゃないって辛いですね。ヒートのときはあんなに甘えるのに、不器用な理人を心から応援せずにはいられませんでした。
まさかの汐見の性が……でしたが、そこがまたまさかの展開でとっても面白かったです。そうですよね、アルファとオメガが必ずしもくっつくのが当然じゃないから、惹かれ合うこともありますよね〜
終盤まで胸ギュッな展開でしたが、そのあとはもう楽しくてしゃーない大好物エンド!!こんなにスカッとした読後感の良いストーリーはなかなかないです。理人の性格悪いな…って前半思ったのが全部チャラになりました。そんなの吹き飛ばすくらいのハッピーエンド。すっごく面白かったです^ ^
設定がすごい!今までのオメガバと一味違ってのめり込んで読み終えました♪