ボタンを押すと即立ち読みできます!
『背中を預けるには』 待望の番外編集が登場!
背中シリーズ本編3冊が半端では無いほどシリアス炸裂。
こちらは、イオニアやレオリーノに関わる男たち目線や、抱腹絶倒ものも。
にしても、レオリーノの父親、兄3人はとてもレオリーノを過保護すぎます。
父親アウグストはレオリーノの良き父親。しかしながら、レオリーノの母親マイアには尻に敷かれています。
レオリーノとグラヴィスの婚礼については、未だに大反対したり、兄たちまで職務放棄してでも、ブルングウルトに戻る、と言い出す始末。
レオリーノが可愛い余りに・・・
あと、レオリーノの側近フンデルトたちに夜伽の方法を聞いたり・・・本当に笑います(笑)
『ブルングウルト協奏曲』はブルングウルト家の男達のレオリーノに対するそれぞれの溺愛っぷりが面白くて終始笑ってしまいました。
次兄ヨーハンがレオリーノ過激派と書かれていましたが、レオリーノの家族はもれなくみんな過激派に見えました(笑)
『運命の男達』ではエッボの異能持ち故の悲しい過去の出来事がとても切なくて、11歳のエッボが誰も責めず素直に現実を受け入れる姿が健気すぎて思わず抱きしめてあげたくなってしまいました。
王太子カイルの過去のお話もとても胸が苦しくて、いつかなんの憂いもなく自由に生きられるようになって欲しいと心から祈ってしまいました。
サーシャの妻サラとレオリーノの伴侶愚痴大会にドギマギする周囲の男達の描写や、閨事に熱心なレオリーノに猥談を持ち掛けられ狼狽えるフンデルトとエミリヒのお話は本当に可笑しくてクスクス笑いながら楽しみました(笑)
『宰相と侍従』では、テオドールとマルツェルの濃厚なお話がとても読みごたえがあって、甘いシーンもレオリーノとグラヴィスとは違った大人な絡みが面白く、まさか結婚まで話がいくと思っていなかったので予想外の展開に驚きました。
イオニアとグラヴィスへの罪の意識を抱えた者同士の想いが19年越しに溶け合い解放されこれからも一緒に背負っていく誓いにはとても心を揺さぶられました。
本編でも魅力的だった他キャラクター達のそれぞれの人生や想いを新たに深く知ることができて、ますますみんなのことが愛おしく大好きになりました。
せなあずの世界観を更に深く楽しみたい人には大満足な番外編だと思います。
もう一つ番外編もでているようなので、急いでそちらも読みたいと思います!
レオリーノとグラヴィス、レオリーノの家族、グラヴィスとレオリーノに仕える人達、王と王太子…色んな登場人物を掘り下げた本編前後のお話達。笑えるお話や、辛く苦しいお話まで、バラエティ豊かに楽しめます。
1.ブルングウルト協奏曲 レオリーノとグラヴィスの結婚に関するレオリーノの家族達のてんやわんやなお話。ひとりひとりに焦点が当たってるので、父上母上兄上全員好きな私には嬉しい楽しいお話でした!
2.運命の男達 エッボ、マルツェル、カイル王太子、父上、サーシャ先生、テオドール、フンデルト、キリオス、ユリアン様、ヨセフ、ディルク、ルーカス、それぞれひとりひとりに焦点を当てたお話。
ユリアン様、カイルさまは可哀想で辛い…。幸せになって欲しい。お気に入りはフンデルト。老侍従とレオリーノが可愛いです…!サーシャ先生も可愛い。グラヴィス殿下の珍しい照れが見れます!
3.ベルグンド夜想曲 イオニア達の可愛いけれど、ちょっと寂しい雰囲気のお話達です。イオニアの学生時代のお話がもっと読みたくなりました。
4.宰相と侍従 テオドールとマルツェルの話。
アダルトなカップルにめっちゃ萌えました…!穏やかで聡明なのに意地悪Sなマルツェルと、普段はピシッとしているのに対マルツェルには上手く転がされちゃうMなテオドール。罪悪感と赦しのお話なのですが、2人の関係の変化とマルツェルの手口とえっちにひゃー!と悶えました…!1番好きなお話です。この2人で一冊欲しい…!
あと、各キャラの年齢身長などのプロフィールが載っているのですが、男性のみです。母上も欲しかったなー。全体的に全員身長高い!そしてレオリーノの秘密(ではないのか?)がさらっと書かれていました。なるほど!そういう事だったのか!とびっくり。本編ファンの方には是非読んでいただきたいです!
BLにはまったのは最近のわたしですが、長年ファンタジー小説読みをしてきた中でも「背中を預けるには」は本当に面白い作品でした。本編ももう何度も読み返していますし、この番外編集も本編の余韻に浸れるすてきなお話ばかりです。電子で買って怒涛の勢いで明け方までかかって読んだしまったので、年末年始にまたゆっくり読み返そうと思っています。
ウェブでも公開されていた短編集もよいですが、なんたって書き下ろしがすごい。宰相が悪すぎて好きすぎて、侍従が不憫すぎて好きすぎて、王宮の壁になりたい気持ちでいっぱいです…!
本作は小綱先生の
「背中を預けるには」シリーズ番外編集で
WEB、SNS、無料小冊子等の再録と書き下ろしを
纏められた1冊になります。
本編3冊も"鈍器"扱いされるほどに厚かったですが
こちらもものすごく厚くてまずびっくり (ӦvӦ。)
日頃の読書タイムが通勤中なのですが
一緒に連れて歩ける本ではなく(笑)
夜な夜なかかって読みました。
巻頭の「ブルングウルト協奏曲」は
末っ子の結婚に衝撃を受ける受様の家族達のお話です。
受様の結婚式の日になっても
往生際の悪い辺境伯の嘆きから始まるのですが
当日になってもまだ"諦めない"というか
"諦めたくない"男達4人にイライラする夫人が
かなり面白かったです。
「運命の男達」は脇役12人に視点を当てたお話、
「ベルグント夜想曲」は受様が里帰りするお話、
「宰相と侍従」はそのまま2人のお話です。
本編は沢山の人々が主役2人に絡まり
設定や世界がかなり練られたお話でしたが
本編ではなかなか焦点が当てられない
個々の彼らを主役として思いが語られる事で
また新たな深みを感じさせてくれた
とても楽しい1冊でした♪
それぞれのあの時、この時を知り
本編をもう1度おさらいしたくなりました。