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表題作脱がない男 上 Don't Worry Mamaシリーズ(新装版)

甲斐谷 化粧品会社勤務
藤原 上司

あらすじ

お洒落とはほど遠い学生生活を送ってきた甲斐谷は、大手化粧品会社に入って三年目。ふわりと甘い香りをさせる美貌の男・藤原が上司だ。仕事はできるし、付い合いたがる女の子は数知れぬ藤原だけど、甲斐谷には気障でイヤミな男としか思えない。おまけに新発売の男性化粧品をめぐって藤原と対立。そんな折、藤原がエッチの時にも決して服を脱がないという話を聞いて…!?「Don’t Worry Mama」のショート番外編も収録した新装版登場。 
(出版社より)

作品情報

作品名
脱がない男 上 Don't Worry Mamaシリーズ(新装版)
著者
木原音瀬 
イラスト
志水ゆき 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイノベルズ
シリーズ
Don't Worry Mama
発売日
ISBN
9784862631343
3.4

(36)

(7)

萌々

(9)

(17)

中立

(0)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
9
得点
122
評価数
36
平均
3.4 / 5
神率
19.4%

レビュー投稿数9

久々の読み直し

初めて読んだときまだ学生だったが、今やもうベテラン社畜。

以前は前半の職場の話がすごく長く感じたが、今回読み直したら意外と短かったw
また、以前は「なんてリアルな職場描写なんだろう」と思ったが、今読むと「仕事に対してこんなに熱心になるのか?」とか思ってしまう。まあ、自分がやる気ないからかな笑。あと、資料を印刷して配るとか、書いた資料保存せずにPC壊れてしまったとか、微妙に時代も感じますね。

木原先生の中では珍しいコメディです。読んでて吹き出してしまいそうなところが何個かありました。話が全然深刻じゃないから、甲斐谷の犯罪行為()も軽く扱われて、身体関係から始まった二人の恋も読者に容易に受け止めてもらえると思う。

一時期木原先生の作品もドラマCD化が多かったが、この作品がCD化されてないのが不思議でした。なんで?売れると思うけど。
藤原課長=遊佐さんですね。読んでいる時ずっと遊佐さんの声で想像していた。美人で、クールで、ツンデレで、エロい。もう、遊佐さんしかないね。遊佐さんじゃないと嫌だ。まあ、CD化されていないから何とでも妄想できるけど。

0

同時収録が、性癖ブッ刺さりまくり

Don't Worry Mamaの攻めの東山が転職した化粧品会社の男性2人のお話。
甲斐谷と藤原。
前作ではこんな人達だとは思わなかったなー。

お話の2/3まで全然恋愛に発展しそうにない。男性用化粧品の商品開発についてのお仕事がよくわかる。
市場のトレンドを重視した絶対外さない無難な商品を目指す藤原と新しさや感覚を信じた画期的な商品を作りたい甲斐谷。全然相容れない2人。
甲斐谷が推してる商品デザインは、ボトルの蓋が龍の尻尾が絡まってる感じなんだって。
甲斐谷は、藤原を脅迫してどうにか龍のデザインを通すんだよね。
脅迫の内容は、見た目完璧美形モテ男の藤原の身体的欠陥[片金玉]を写真に収めてみんなにばら撒くぞってもの。
木原先生〜!このシリーズマジでラブコメに振り切ってますね。今まで読んだ作品どれも読んでて心がヒリヒリするモノばっかでしたが、これはなんでやねーん!って思わず突っ込みたくなる。

全くBLの気配がなくてこの2人がどうくっつくのか想像もつきませんでしたが、唐突にきましたw
酒と媚薬で前後不覚になった上司藤原が誘惑してきてうっかりハマっちゃった部下甲斐谷。さぁこの先どうなる?!で下巻に続くです。
仲悪い2人だったのに、やっちゃいましたよ。どう好きになるんだか。あと、新商品の男性向け化粧品はヒットするのか?気になってます。

同時収録のengage
めちゃくちゃ変態味溢れてて好きでした。お尻を怪我したと1ヶ月以上SEX拒否する今蔵。
もしかして、嫌われたのか?とクヨクヨし出す東山。そこで、強行手段に出た東山は、友晴のゲイバーに連れて行き、奥のヤリ部屋にて友晴の目の前で今蔵をひんむいて1ヶ月間SEX拒否の理由を迫ります。その理由がちんこ長くする矯正器具をつけてるからって?!なんだよそれ、いつ終わるんだよ、今蔵ピュア過ぎて友晴に借りたゲイ雑誌のアンケート結果間に受けて「裕ちゃんも大きいちんこの方がきっと好きなんだ」とショックを受けて矯正器具付け出したって。健気だけどおばかだわ。そんなの効果あんの?って思ってたらやっぱ効果ないんじゃん。
ずーっと友晴の前で行為を続ける2人めちゃエロいやん。なんでなのかな?って思ったらエンゲージリング代わりの性器ピアスを友晴に開けてもらう為だったんだね。今蔵が受け入れるなんて思わんかったわー。痛いの苦手そうなのに。

バカップルに目の前で見せつけられた友晴、気の毒です。今まで好みがマッチョだったのに、今蔵の可愛さにノックアウトされて、ショタ好きになってしまったって。どの部分に性器ピアスを開けられたのか気になります。ダイドーかフレナムかな?
理想はプリンスアルバートですが、ハード過ぎるからこれはやってなさそう。

1

上下巻の感想

Don't Worry Mamaシリーズですが、私は先に「男の花道」の方を読んでしまってたので、藤原と甲斐谷がうまく行っていることはわかっていても、さらに藤原はツンデレ的な立ち位置なんだなーって思っていたのですが…


なんとまぁ、そういうことだったんですね。
犬に噛まれるとは不幸な…それだけじゃなくめっちゃ痛かったのではないのか?と当時の心配に頭が向かってしまい…(爆)

ストーリーとしてはスムーズな展開と適度な横槍(田上ね)が入りつつ、意外と平穏なカップルができあがっちゃってました。
藤原の態度が軟化した理由ってのはちょっと掴みにくかったかな。甲斐谷の方は、もうそりゃ藤原の美貌と上司としての過去から築き上げたキャリア、いざヤっちゃったらメロメロってところで納得できたんですが。

でもまぁ、片タマっていうシチュエーションがレアなんで、そのあたりは題材として面白かったかな。でも消化不良というか、物足りなさは否めません。
上下巻の長編なのですが、あまりにもスムーズかつシンプル(片タマ以外は)なので、あっさりしてるなというのが感想です。あ、甲斐谷の本名にもひねりはありますけど。活きてない…。
木原音瀬さんの作品っていう先入観があったから余計かも知れません!
決して面白くないわけではないので、シリーズとしてこういうのもアリかなって思いました。

コミックスで大好きな志水ゆきさんのイラストていうのも良き。

0

受けの下半身事情に注目


スタートは攻め受け共にノンケということでいいんですよね。
相変わらず恋愛に発展するどころか双方いい印象をもっていないというところからなので、転がり具合が本当に面白いです。

受けの課長にはタイトル通り脱がない理由があるのですが、アレが貧相なのかな…な私の予想をはるかに飛び越えていきました(笑)
その状態は思ってもなかったわ。


そんな課長の秘密、デリケートな部分を攻めが脅迫し人としてどうなの状態な展開も本当に面白いんですよね。
普通なら関係が崩壊し一生顔も見たくないなんてことになりそうなのに、これが一転するどころか甘くなっていくうのを容易に受け入れられるのも先生マジックだなー。
正直両想いを応援したいわけでもないのですが、攻めの気持ちに感化されるのかそう進めばいいなと願ってしまうようになるんですよね。


ただ社会人としての攻めの真っ当なお叱りが何かと耳に痛くてそれとなく共にダメージをおっている自分がいて…そういう意味では少し疲れました(笑)

0

仕事の描写が読んでいて楽しい

叔父のコネで化粧品会社に就職した甲斐谷は、イケメンで嫌味な上司・藤原からは、プロ意識に欠ける、と厳しく注意されていました。あるとき、男性化粧品の開発をめぐり、藤原と対立。甲斐谷は一念発起し、自分が押すボトルデザイン案を通すべく奔走します。しかし、プロジェクトメンバーからは好評だったデザインも、藤原の一声で却下。甲斐谷は、藤原の元カノから藤原がエッチのときでも服を脱がないと聞き、その弱みを握って自分の案を通そうと、藤原を泥酔させるのですが…。

「Don’t Worry Mama」の東山裕一が開発部のエースとして登場します。Don’tでは変態の印象が強かった東山ですが、仕事も気配りもできて、すごくいい男に描かれています。営業促進部の課長である藤原と対立しても、甲斐谷のように感情的にならず、開発中のスキンローションの使い心地、機能性について、きちんと裏付けのある説明をするのです。このやり取りが、読んでいてとても楽しい。毛穴の雑菌だけでなく、乾燥もニキビの原因になり、予防には保湿が大切なのだそうです!知りませんでした。
市場調査や商品原価のことなども興味深く、一つの商品が世に出るまでにはいろいろなプロセスを経ているのだなと、あらためて思いました。

甲斐谷も自分の案を藤原に認めさせるために努力するので、やっと社会人らしくなってきたなと思ったのですが、却下され卑劣な手段に出てしまうので、途中からモヤモヤしてしまいました。ワンマンな藤原も良くないですが、泥酔した藤原の片タマ写真を撮り、それをネタに自分の案を通せと脅す甲斐谷が、もう鬼畜で。それでも、甲斐谷と藤原のやり取りがおかしくて、最後まで読んでしまいましたが…。

藤原は実はいい人な気がします。甲斐谷に、化粧品会社に勤める者として身だしなみに気を付けるよう注意したり、流通と販売を学ばせようと子会社への転属を提案したり。藤原の嫌味や気障にばかり気がいって、甲斐谷は藤原の本質が見えないのかもしれません。

強力な媚薬を飲まされ欲情した藤原を抱いてしまった甲斐谷が、藤原に片恋をすることになってしまったのは、卑怯なことをした罰なのかも、と意地悪く考えてしまいました。藤原も、いくら媚薬を飲まされたとしても、心底嫌っていれば甲斐谷に欲情したりしないのでは…。この二人、どうやってくっつくのでしょうか。
恋愛の部分はまだまだ感情移入できないのですが、お仕事の描写は読んでいて、とても楽しかったです。

同時収録の「engage」は、東山の変態性癖が炸裂します。痛い思いをさせられた今蔵がちょっと可哀そうでした。表題作での東山がかっこよかっただけに、ギャップが大きくて可笑しかったです。

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