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舞台は明治時代、遊郭で生まれ育った清を正嗣が引き取るのですが……。清が健気な子でほんっっとに可愛い。そしてがんばりやさんだ正嗣がまたかっこいいんですよ……口数が多いわけじゃないけど垣間見える独占欲……痺れる……!八千代ハル先生の挿絵がまた美しい。 コミカライズも読みたいな。正嗣がくれる1粒1粒の金平糖を大事にする清の描写が切なくもあり、ときめきもあり…すてきなお話でした。
以前からなんとなく気になっていたタイトルと表紙絵。
コミックスじゃないと知り殆どBL小説は読まないわたしはなかなか手が出せませんでした。
読み出したら一気に読んでしまいましたけど!
金平糖って子供の頃を思い出します。
で、たいして美味しくもないのだけれど明治時代底辺の生活者にとってはきらきら夢のような高級菓子だったのだろうな。
BL小説ってエロい、コミックスより濡れ場が多いと決めつけていました、ごめんなさい。
この小説は拍子抜けするくらい?濡れ場が少なかったです。
でも!BLらしい萌えどころは数多くあって楽しく読みました。
背景設定が明治初期の妓楼、凛々しい禁欲的な軍服姿、そして自分の人生を切り拓く意地を見せる美少年なんですから、それだけで魅了されます。
ストーリーも丁寧に作られているので必然的に扇情的なだけの濡れ場はないのだと言えます。
軍人正嗣が一貫して下働きの少年清に思いやりの気持ちで接して決して揺るがない恋心が伝わってくるのがたまりません。
終始周りの者にも清を自分の妻だと言い切る頑固さというか一途なところがキューンです!
最後に妓楼の楼主だけが最後までやなヤツでした。
とはいえ爽やかな読後感で海野先生の他の作品も是非読んでみたいです。
アワード投票締め切りギリギリに読み終えることが出来て良かった…!
海野先生のお仕事もの、現代ものが大好きなんですが、時代もの自体がそこまで好きではなく、手に取っていなかったこちらの作品。
今回ノミネートされていたことで「やっぱり読まなきゃ!」と決心することができ、読んで大正解でした◎
身悶えするほど萌えた…!
まず、八千代ハル先生のイラストの美しさたるや。
二人の唇が触れ合いそうで触れ合っていない、キスする直前の一瞬を切り取ったかのようなイラスト。
そこにこぼれる色とりどりの金平糖がまた綺麗で可愛くて…
いつまでもうっとり見ていられる表紙に、感謝しかありません✨
そしてそして、内容の方もですね、萌えが詰まっておりました…
明治もの、いいわ。。とうっとり。
軍人、というより「軍人さん」と”さん”を付けて呼びたくなってしまう、言葉少なだけれど優しさに溢れた軍人さん攻め、正嗣 × 遊郭で無給で下働きする不憫受け、清(きよ)。
もう、特にきゅーん!としたシーンがありまして。
身請けされ、街に一緒に服を買いに出かけて雨に降られる場面。
外套にそっと清を包み込んでくれた正嗣の表情は飄々としているのに、心臓が早鐘を打っているのですよ…!実は耳も真っ赤で熱くなっている、というね。
清のことを想う気持ちが隠せずドキドキしている正嗣の様子に、こっちも一緒にドキドキきゅーん…でしたよ。。(⸝⸝⸝°◽︎°⸝⸝⸝)
お互い一目惚れで、正嗣もしっかり言葉にして伝えてくれてはいるものの、色々な誤解から「自分は後継問題の駒として手許に置かれているだけなのでは」と気落ちしてしまう清。
それでも、伴侶ではなく奉公人としてでもいいからどうしても正嗣のそばにいたい!と当主に訴える健気な姿に涙、涙…
これからも毎日金平糖一粒、いや何千粒にも値する愛の言葉をもらい、心穏やかに甘い甘い生活を続けていってほしい、きっとそうなるよね…と、読後しばらく甘い甘い気分に浸ってうっとりしました・:*+.
金平糖のシーンは大好きでした。
ただ、不憫受けなんだけど、少し中途半端な感じがしてしまいました。
個人的に最初の方で、もう少しいじめられた方が後の痛快度アップがあったかなと。
攻め様も同じくスパダリ一歩手前な感じで。
受け様、攻め様どちらかが振り切ってる方が、もっと物語にメリハリが出たような?
せっかくなので軍人の描写も、もっと欲しかった。
攻め様パートのお話をおまけ程度で良いのであればもっと楽しめたかなと。
せめてイケメンな当て馬が出るとか、もう少し波乱が〜とも思ったのですが、このお話はゆったりした明治浪漫な雰囲気を甘く楽しむ物だったんですかね?
と言うことで少し厳しめな採点です。
お話自体は好きなので、萌2でも良かったかも。
海野先生の現代物が大好きなもので、時代ものはどうかなぁ?と思っていたのですが、こちらも変わらず最高でした!
たまーに明治大正もの、読みたくなるんですよねぇ。
海野先生の文体が本当に好きで、何はともあれ金平糖を食べたくなりました笑
ストーリーの半分以上、受の清が延々と攻の正嗣との関係について悩んでいます。
本当に自分は愛されているのか、後継問題を解決するために連れてこられただけなのでは…?と聞けば解決するような話ではあるのですが、清は1人延々と悩み、その言動から正嗣に誤解されてしまうことも。
私はこう、受と攻のコミュニケーション不足からくるすれ違いが大好物なので、内心もっとすれ違え!!と思いながら読んでました。
やっぱり薄幸の受が攻といっしょに幸せな道を歩み始める話は何度と読んでもいいもんですねぇ。
挿絵も可愛くって、コミカライズも読んでみたいなぁと思いました。