天才肌の彫刻学科の大学生×繊細なグラフィック学科の大学生が鮮やかに彩る、青春ラブストーリー。

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表題作カラー・コレクション

天野蒼大,彫刻学科4年,天才型
紀井彩輝,グラフィック学科2年,劣等感に悩む

同時収録作品目醒めのワルツ

高木利人,彫刻学科3年
ミハイル,ロシア出身のヌードモデル

同時収録作品メメント・モリ

兼弘大地,28歳,情報デザイン学科3年,脱サラ美大生
大竹実,彫刻学科主任教授

その他の収録作品

  • 楽園
  • 描き下ろし「卒業旅行」

あらすじ

森丘美術大学のグラフィック学科に在籍する彩輝(さいき)は、課題に対して思うような結果が出ない日々に焦りを感じていた。
そんな時、彫刻学科の先輩・天野(あまの)から突然「君、可愛いね」と声をかけられる。
その日から度々彩輝の前に現れる天野に戸惑いながらも、あるきっかけから彼に課題を手伝ってもらうことに。
共に過ごす時間が増えるにつれ、真っ直ぐに彩輝と向き合ってくれる天野を意識するようになり──?

天才肌の彫刻学科の大学生×繊細なグラフィック学科の大学生が鮮やかに彩る、青春ラブストーリー。
美術大学を舞台に繰り広げられる、様々な恋愛模様も収録。

作品情報

作品名
カラー・コレクション
著者
芹澤知 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ホーム社
レーベル
アイズコミックス.Bloom
発売日
電子発売日
ISBN
9784834265347
4.6

(273)

(208)

萌々

(37)

(22)

中立

(4)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
28
得点
1258
評価数
273
平均
4.6 / 5
神率
76.2%

レビュー投稿数28

一瞬一瞬の密度の濃さ

表紙のふたり、蒼大と彩輝のお話は『プシュケの恋』ですが、私はこのオムニバスのお話の中で『目覚めのワルツ』が気になりました。
 彫刻科の高木は、実技モデルのダビデさんこと、ミハイルに目を奪われ、急に創作意欲がかき立てられます。高木は夏休みに先生のバイトで、ミハイルに個人的なデッサンの相手をしてもらいます。ミハイルとの交流の中で、ミハイルがかつてはバレエダンサーで、栄光の中にいたのに挫折を経験していたことを知ります。
 ミハイルの表現者としての生き方、美しさに妥協をしないストイックなところ、一瞬の美しさを彫刻にぶつけ、後世に残そうとする高木のその一瞬一瞬の濃さ、美しさに胸がいっぱいになります。

0

美術をテーマにしたオムニバス!全部いい!

芸大を舞台に、美術に関わる学生や教師達の恋愛模様が描かれる。
3CPとも芸術に対する悩みを持っていて、それを相手との関わりの中で消化し、解決していく。

どのCPの作品も良かったが、特に好きだったものを紹介したい。
3CP目にでてくる、かつてゲームを作る事を夢見ていたが諦めて普通のサラリーマンになった兼広と芸大教授の大竹。

かつての夢を実現するため、仕事をやめバイトして芸大に入り直す、というバイタリティに驚かされるが、好きな事をやろうとする姿が眩しい。
そして好きなものに対しては年齢や年の差など関係ないのだと思わせてくれる友人関係にも共感をおぼえる。
バイト時代に惹かれていた大竹との再会によって、恋心が再発するが、大竹には忘れられない人がいるようで……!?
という、切ない要素も盛り込まれている。
兼広の持ってうまれた何事にも前向きな姿勢が読んでいて心地よかった。

3CPともガッツリ絡むわけではないが、同じ芸大内で接点もあり、その関係を見るのも面白かった。
Hシーンは多くはないがそれぞれ描かれています。
ストーリーがどのCPも良く、CPごとに単独の話で読めるのが気楽に読めてよかったです。
続編もあるようなので楽しみにしています。

1

「美」と「愛」の世界にうっとり

美大を舞台につづられる群像劇です。芹澤先生の絵の美しさが存分に味わえる、美大という設定が目にうれしい!彫刻、絵画、モデルの肉体美、ゲームアプリ、屋外展示などなど、クラシック芸術からポップアートまで幅広い「美」が登場人物たちの恋と成長を彩ります。特に、一組目の主人公・彩輝がまぶしくてまっすぐで好きです。この先の進路に向けて、彩輝がどんな選択をするのか、天野先輩との関係がどうなるのか、お話の続きがとても楽しみです。2巻が待ち遠しい!

1

美大を舞台の優しい恋のおはなし

芹澤先生の作品を初めて読ませていただきすっかりハマりました。
ストーリー展開が凄く良いです。

美大を舞台にした3カップルの恋愛オムニバスのものがたりです。
気持ちの変化が丁寧に描写されていて、メインキャラはもちろんですがサブキャラたちもそれぞれの背景が見えてくるところがみんなを一層魅力的にさせます。
読了後の余韻がよくいい終わり方だと思いますが贅沢を言えばこの先の彼らの姿も見てみたいと思いました。
続編希望です。

3

素直な子が多め

 同じ美大を舞台に3カップルが登場する群像劇。表紙の2人の長編だろうと思い込んでいたので、彼らの話が序盤で終わった時は驚きましたが、高木や兼弘などビジュアルが私好みのキャラの話が続いたのは嬉しかったです。ただ、スランプなどの描写はあってもそこまで鬱屈してはおらず、やはり短編なので解決の糸口が見えるのが早い。魅力的な題材でしたが、恋愛面にしても芸術との向き合い方にしても、どこもあっさり綺麗にまとまり過ぎているかな?という物足りなさも感じました。絵が綺麗なので尚更そう感じたのかも。懐の広い芸術家達の感性は読んでいて楽しかったです。

1

納得と歓喜の続編決定!

なんで積んでしまって読まなかったのか不思議…
自分でもよく自分が分からんw

でも、分かっているのはこの1冊の素晴らしさ!
内容はたくさんレビューが上がっているので割愛しますが…
読了中も読後もたくさんの感情が自分の中に生まれるのを感じながら読める、とてもパワーのある1冊です

3組6人がメインとはなっていますが、それ以外にも彼らと関わる学友や忘れられない存在など登場人物みんながこの作品を彩っています
なので、美大という、フィールドとしてはやや限られた世界の話なのに全く小さな世界の話に見えなくて、むしろ未来や可能性を感じる大きな世界観を感じます

続刊が決まったとの事、納得ですし是非見たい…!
世界で活躍している(であろう)天野先輩と彩輝の第二章は遠恋?それとも彩輝もNY?など今から想像するのも楽しい♪

丁寧で緻密な構成と設定、そしてそれらに説得力をもたらす圧倒的な画力!
コミックス好きなら満足する事必至な高水準オムニバスに出会えました!

ぃゃ…マジで何で私読んでなかったのか、、、
不思議だぁーーー…

幅広く沢山の方におススメ出来る素敵なオムニバス!
続編決まってますがこの1冊でも十分過ぎる完成度ですので未読の方がいらっしゃれば是非是非~(*˘︶˘*).。.:*♡

6

色とりどりの恋模様

美術学校でおきる色とりどりの恋模様が美しい!
作品自体はオムニバス形式で、数組の恋模様が描かれます。
本当に綺麗なお話が詰められていて、美術学校ならではないかと思いました。
1話1話に込められたお話の美しさは言葉にならず、「これが芸術か…」と息を飲む程です。
短編オムニバスだけれども、きちんとお話いとして起承転結がしっかりしていて、理由付けもしっかりしています。
どのストーリーもキャラが芸術に向かう姿がかっこいいです。ふとした時に見える素の顔との違いで、ギャップ萌の要素もあります。
読んでる時に、青春を感じさせてくれる作品でもあります。
おすすめの1冊です!

2

オムニバス形式の最高美大BL

全てのカプに萌え要素満載で見応え半端ないです!芹澤知先生の美しい絵柄で描かれる美大ならではの像や芸術作品がとても美しく、惹き込まれます。今のところ単行本化されている芹澤知先生のマンガは全て読ませていただいているのですが、期待どうりの神作です。買うことを迷ってる方がいましたら購入することを強くおすすめします!オムニバス形式なのでカプ数が多いですし、必ず人組は性癖にぶっ刺さるカプがあると思います!私の場合は全てのカプがどストライクでした!笑 とにかく最高な美大BLです!!!

2

色んな感情が溢れ出す1冊!

作家様買いです。
今回の作品はエロは少なめですが、読み終わった時の満足感がすごいです。
練られたストーリーに美しい絵だからそう感じるのかな。
試し読みで「プシュケの恋」は読んでいて、なんて爽やかやっぱりいい!と他のお話を読めるのを楽しみにしていました。

カラーコレクションはオムニバス形式です。
同じ大学内でつながりのある6人のお話。
どれも違った雰囲気で楽しめます。オムニバス万歳!!
美大特有の雰囲気をバンバン感じながら、3cpの恋模様を覗いている気分が
味わえます。

何度も読み返したくなる素敵なお話。
続編も楽しみです!!

4

まるでプリズムのような

モノクロのはずなのに、ページから数々の色が目に飛び込んでくる…!
相変わらず芹澤先生の美しい表現力に圧倒されまくり ₊*̥(∗︎*⁰͈꒨⁰͈)‧˚₊*̥

短編集だからどうしても各カップルの恋仲になる切っ掛けが全体的に早く感じるんですけど、深いポイントも出来るだけ入っているのでバランス良く楽しめる作品でした。

「神」評価じゃない理由は単なる自分の趣味の問題です。
受けより体格が小さくて歳も若い攻めはあんまり好きじゃない。ただそれだけ。

3

オムニバス 

美大の三組のカップルの物語を描いたオムニバス。

オムニバスなら分冊版のほうが読みやすいと考えて、分冊で購入。
価格は、単行本のほうがお得。

★各巻共通のテーマは「想い人の最高の瞬間を形に残す」こと。
官能シーン少な目。
想い人の瞬間を留めたい哀切を描いている。

1話 6話
グラフィック学科の彩輝x彫刻学科の天才・天野
彩輝x天野の話は、最初と最後。天野の祖母とピエタ。

2-3話
彫刻学科の高木x元バレエダンサー、
脚の故障でモデルに転向したミハイルの「ダビデ」

4-5話
ゲーム作成の為に美大に入学した30代の兼弘x彫刻学科の教授大竹
大竹は、早逝した恋人の真緒を忘れられない。

6話
夫々のこれから。



2

イロトリドリの

森丘美術大学で過ごす生徒や教授たちの3つのお話からなるオムニバスです。

それぞれの主人公たちが生活の中で関わりあってる描写が好きでした。また、読み返していくと、何気ない会話の内容が実は意味のあることだったり関連が見えたりして、面白かったです。

●「プシュケの恋」
周囲と比べて自信がなく、モヤモヤを抱えている紀井彩輝(グラフィック学科2年・受け)と、破天荒な天才型の陽キャ天野蒼大(彫刻学科4年・攻め)の、成長と救いのラブストーリーでした。ほぼ彩輝の目線で進んでいき、彼の迷う気持ちが伝わってきました。天野が抱えているものに関しては深くは触れられてはいないですが、彩輝によって天野が救われたのは確かなので、よかったなと思います。

●「目覚めのワルツ」
スランプ気味で進路に悩む高木利人(彫刻学科3年・攻め)と、憂いを秘めたロシア出身のヌードモデル、ミハイル・マルコヴィチ・ニジンスキー(もうすぐ30歳・受け)の、産声を上げるような衝動のラブストーリーでした。スイッチの入った高木のデッサンのシーンが迫力があって何度でも見てしまいます。そして、ミハエルの高木を誘う時の色っぽさや、高木の貪欲に求める表情がたまらなかったです。恋愛ではない所から始まった二人の関係がどう成熟していくのか、先が読みたいですね。

●「メメント・モリ」
一度は諦めたゲームクリエイターの夢を叶えるべく一念発起した元営業マンの兼弘大地(情報デザイン学科3年・29歳・攻め)と、日本を代表する彫刻家でもある彫刻学科教授の大竹実(41歳・受け)の、切なさとほろ苦さを感じる再会と再生のラブストーリーでした。タイトルにもあるように「死」が重要なファクターとして絡んできます。前章で出てきた「(作者が)死んでも作品はこの世に存在し続ける」というワードがこの章でズシリときました。そして、もう諦めたくない兼弘の恋の続きを、見届けたくなりました。

●「楽園」
オールキャスト。森美祭のにぎやかな様子や、楽しんでる表情、三者三様の二人きりの瞬間がいいなと思いました。

●「卒業旅行編」
天野×彩輝 in京都
彩輝が天野に一生懸命にグイグイいく感じがたまらない…!これにつきます!

それぞれ、喪失や苦悩や煩悶を抱えながらも、前を見て、芸術と向き合い、未来に向かって前進していこうとする生き様がキラキラして、とても素敵な作品でした!

5

11個全部見せて〜!

可愛い話ばかりでどれも最高でした!

メインカプだけで1冊分読みたい人間としては少し物たりませんでしたが…
まさかそっちが受けなの〜!?って意外性もあって楽しめました。

これは性癖なんですが、体にあるホクロ大好物なので、顔と首筋にあった時点でめちゃめちゃ期待しており、でもそういうシーンが最後の方までなかったので見れないのかと残念に思ってましたが最後の最後に見れてガッツポーズしました(笑)
攻め様もあれはだいぶムラッとしてるんだろうなぁ…エッチですもんね。
一応作中で全部のホクロは描かれているっぽいですが、えちえちなシーンでも見たかった〜

物足りなさという理由で萌×2評価ですが、それぞれのお話はどれも必見です!

6

高揚感、爽快感、満足感

初めてレビューを書きます!この満たされた気持ちを伝えたくて!

レビューランキング上位だったので、気になり読んでみました。他の方も仰っていますが、元々私もオムニバスあまり好みません。

でも、どのキャラクターも、彼らを取り巻くバックグラウンドも、ファンタジーでありながら本当に色彩豊かに、「生きて」います。
自分も美大の中の人であるような錯覚、彼らを校内で見かけてテンションが上がるモブのような気分になりました。

作画の美しさも素晴らしく、文化祭のシーンはそれぞれのカプを読み進めた最後の気持ちの高揚も相まって、自分の心が彩られたような清々しい高揚感で満たされました。

素敵な作品に出会うことができ、先にレビューしてくれた皆様に感謝です!

7

本当にカラフルな人間模様が楽しい!

芸術大学を舞台に、3組のカップルが描かれていて、それぞれにキャラクターが素敵で楽しく読めます。読み終えると、どのカップルが好き?誰が1番お気に入り?誰かと話したくてたまらなくなってると思います。ちなみに、私はセクシーなミハイルが好きです!!メガネ&ホクロキャラの彩輝君も良かったし、後半のあの姿はなんなの?!サービスし過ぎ!可愛くて、死にそうと思ったのは久しぶりでした笑笑
それくらい、どのキャラクターもカップルも素敵に描かれていて、キャラクターの色が様々に出ていると思います。恋に落ちる=芸術に目覚める。そんな、ハッとする瞬間がとてもキュンとするお話です!
続編も決定しているとの事!これは絶対見逃せません!

4

1冊でこの読み応え

オムニバスって実はあまり得意じゃありません。
なんでかっていうといつも少し物足りないから。

1冊で色々なカプのお話を読めるのはありがたいのだけれど、
情報量が足りなくて謎が謎のままだったり、ストーリーが半端だったり、
どうしても「もっともっと」と求めてしまうのです。

だけど、今作においては読後の読み切った感があって。
決して分厚くない1冊に3カプの物語が収録されているというのに
1つ1つのお話が絶妙に収まりがいい!
起承転結がきれいにまとまってストーリーも完結していて、
その上どれもハッピーエンド!(←ここ大事)

それぞれ個性はあれど、どのお話に登場する学生たちも
美術に対してどこまでもストイックなのもとても魅力的でした。

そして、最終話では全カプ大集合の総集編になっていて、
3カプそれぞれのその後を垣間見えるのもめちゃくちゃ嬉しいのです。

きちんと完結しているとはいえ、もちろんその後の展開が
まだまだ気になるカプもいるので続編なんかも期待はしてしまいますが、
オムニバス作品で読後にこんな爽快な気持ちになるのは初めてかも?

7

美大が舞台

美大が舞台のオムニバスです。
3作品の3CPのお話。

全作品とてもストーリーが良くて、絵柄もめちゃくちゃ綺麗でした。
美大が舞台なのでデッサン力の強さが際立っています。

今回は、少なめながらえっちなシーンが本編にもあり体格差萌が…萌えました!大きい子攻めるの良いですよね…。

全作品良かったのですが、大竹先生の過去が切ないです…数ページで泣いてしまいます…。
他の作品にも先生登場していたので、あの時のあの言葉…!と思いもう涙腺ダメでした…。

最終話は総CPでの学祭のお話で、楽しかったです。
それぞれの続編も読んでみたいです。







紙本購入
修正は見えない描写です。

4

芹澤作品、いつもとちょっと違う感じ

芹澤先生の作品はいつも感動です。
今回もすごく良かった。

私の中の芹澤作品はBLだけど、エッチはほとんどなし、だと思っていたんですけど、今回多くないですか?高木とミハイルなんてがっつりエッチしてましたよ。それも本編で。天野・彩輝カップルみたいに番外編で描かれることはあったとしても本編でって珍しい感じがします。
それだけ、高木が一歩踏み出すにはえっちは必要な出来事だったんだろうと思います。
ただの愛情でもなく、性欲でもなく。芸術家としての才能を開花させるための一つの通り道だったのかなあ。

最初は弱々しい感じだった彩輝が、天野と肩を並べたいからと、一緒に海外に行くのを断ったのは、意外でしたし、それでこそ天野の選んだ男だなと思いました。
芹澤作品の男たちは本当にカッコイイです。

美大に行ってみたくなりました。最近美術館に行くんですが、芸術に関してさっぱりわからないのですが・・・
心動かされる作品に出会うってどんな感じなんだろうと思います。

この芸術家たちが、後世に残る作品を作ることができますように。

5

情熱と美しさ

3組のカップルのお話が収録されているオムニバス作品。
美大を舞台にしているので専門的な用語を知ることができたり、様々な芸術を創り手目線で見ることができたり。恋愛の部分だけなくそういうところも楽しめるお話だったなと思います。

3作とも良かったのですが、表紙にもなっている天野と彩輝のお話が個人的には好きでした。
芸術家らしい奔放さや彫刻に対する揺るぎない情熱、そして彩輝への気持ちまでも全てが自分に正直な天野がすごく素敵で。
そんなところが後ろ向き気味だった彩輝の心も動かしていったのだろうな、としみじみ思いました。

熱い思いがあって創りたいモノと向き合ってきたけれど、なかなか上手く表現できず壁にぶつかってしまったり諦めたくなってしまったり。
そんな時に自分とは違う感性を持つ天野との出会いで彩輝の道が拓けていって。
惹かれ合ったこともそうですが、アーティストとしても運命的な出会いだったのではないかなと感じました。

そして絵の綺麗さに今作も大感動!人物はもちろん細かいところまで美しくて、本当に目が幸せでした。
どれももっと先が読みたい…!と思うものばかりで、いつかまた彼らのお話が読めたらいいなと思いました。

5

色彩豊かに輝く1冊

何っっって素敵なのでしょう…
初めての作家様ですが良い出会いをさせて頂きました!

目を惹く優しく、そして温かな印象の表紙
あらすじで美大のお話しとのことでこのつなぎ長髪君になるほど!
試し読みの冒頭数ページで確信…確かな筆をお持ちの先生に違いない!!
そして居並ぶ神評価!!!
絶対に休みになったら読むぞ!と決めてカートに追加♪

実際に読むまでに事前情報もある程度入っていて日が経つと、勝手ではありますが期待値ってグングン上がってしまう事もしばしば(;'∀')
上がり切った期待値ってチョット厄介だったりしますよね、、、(ホントに身勝手なのですが…)

なのに、何という事でしょう!!
こんな状況で読んだのにこの読後の満足感はナニ…⁉
事前に芽生えたこの1冊への期待値は何ひとつ裏切られる事はなく、それどころか期待を超える輝かしい世界を魅せ切ってくれました!!

3組のお話しがどれもそれぞれの色を以て色づく恋を綴ります
タイトルの「カラー・コレクション」、作中にちゃんと回収されていますが、私はこの3組で彩られた色彩豊かな作品そのものにピッタリ過ぎる素敵なネーミングに心酔してしまいました

どのCPも魅力溢れております
強いて挙げるならではありますが私は「目醒めのワルツ」に目の覚める思いで魅入ってしまいました!
ダビデさんことミハイル、そして黒髪センター分け高木くん
特に高木くんがスランプを抜けミハイルによって世界が色づき彼の表情も色彩豊かに変化して見える感じがとても好きです!!
そしてすっごく単純に「眼福」です♡

作品の放つ「画」の力と「お話し」の奥深さ、、、
素晴らしい1冊でした!
幅広くお薦めしたい作品です
目も心もキラキラ輝きます

5

オムニバス

こちらの作品は同じ美術学校を舞台にしたオムニバス形式の1冊になっています。
個人的には最初のCP天野と彩輝のお話が特に好きだったので、正直オムニバスでそれぞれ別のCPのお話も入ってくるので、もう少したっぷり読みたいと思ってました。
そういう人には少し物足りない部分はあるかもしれませんが、一応それぞれ完結しているので、読後は満足です。
美術大学独特な才能の塊のような天野に、その作品に惚れた彩輝。接点のなかった二人だけど、何故か天野に頻繁に声をかけられるようになって。そこから雑誌作成の協力をしてもらうことに。それで2人の距離がぐっと縮まって。
何だか出会うべくして出会った二人だなと思うとそれだけでもかなりぐっときました。
他のCPのお話もそれぞれ素晴らしいのですが、芹澤先生の描く絵の説得力というか画面がどこをとっても美しくて最高です。
未読でしたらきっとお気に入りのCPがいるはずなので是非読んでみて欲しい1冊です。

2

読んでよかったです

森丘美術大学を舞台にしたオムニバス。
「プシュケの恋」彫刻学科4年生×グラフィックデザイン科2年生
「目醒めのワルツ」彫刻学科3年生×ヌードモデル
「メメント・モリ」情報デザイン学科3年生×彫刻科教授
「楽園」オールキャラで森美祭(学祭)のお話
以上が収録されています。


とても読み応えがありました。
1話目の「プシュケの恋」を読み終わって、2話目に進んだ時に主人公がかわっていたので少し残念に思ったのですが、読み進めるうちにそんなものはどこかへ行ってしまいました。
どのお話も、キャラクターが過去や現在に悩みや葛藤を抱え、考えて行動して次の段階に進んでいく姿が描かれており、とても微笑ましく瑞々しいです。
その答えを出すまでの思いも展開も納得のいくものですし、恋愛がよい感じに絡んでいて、非常にバランスがよいです。

どのお話も好きですが、「メメント・モリ」が特に好みです。
子供の頃の夢を捨てきれず、退職して美大に入った元・営業マンが、学内コンペ1位を目指してゲームを制作するお話。
専門学校から3年生に編入した若者と、30歳の主人公が組んで活動するのもよかったし、ちょっと怖がられている大竹教授の過去話もよかったし、この作中のゲームも可愛い。
主人公と教授、大人の二人の恋の行方も気になります。
本書のタイトル「カラー・コレクション」は、この作中ゲームのタイトルなのです。
そういうのも面白いですね。
初めて読んだ作家さんでしたが、他の作品も読んでいきたいです。

2

続きが喉から手が出るほど読みたくなる稀な作品

各CPの話は短いけれどうまくまとまっていて読みやすく、何より絵が上手でキレイ!
それぞれのCPの話を単行本レベルで読みたいぐらい引き込まれました。
そして、タイトル回収も良かった。
この1冊はぜひおすすめしたいです。

2

BLカプだらけのファンタジーだけど神

神ってます。
ほんとうに‥
彫刻家×デザイナー
モデル×彫刻家
教授×元リーマン学生
のCPたちの恋がみすみずしく、どのカプもそれぞれすぎて素敵です。

エチもありますが無理なくストーリーに組み込まれています。
特に最初のカプはエチなしなのかと思ってましたが最後にあります。

美大が舞台ですが芹澤先生の素晴らしい画力で作品もめちゃくちゃ素敵です。ガッツリ美大っぽいかんじの作品もあれば、オリジナリティあふれるキャラクターや作品もあります。
描写がほんとに神ってます。画力爆発してます。
見てるだけでも満足できます。

買ってよかったです。続かないですかねー。
それぞれが違うステージになって環境がかわってもラブラブで尊重しあうCPなんでしょうけど、それもまた読みたいなーって思いました。
教授の過去の濃ゆい話もじっくり読みたいです。

9

とにかく美しい大満足の一冊

美、美、美、とにかく美しい。美大で繰り広げられる青春と恋の煌めきに目が潰れそう…大満足です。

絵が上手い先生はたくさんいるけど何かその上を行く美しさを描ける先生が芹澤知先生だと思います。世界が煌めいている。目にそのキャラの心の美しさまっすぐさが現れていて吸い込まれそう。魂が浄化されそうです。

3CPがそれぞれ違っていて絶妙に絡み合う様子も先生の作品では新鮮でよかった。特に2CP目のミハイル!ハラショー!完璧な作り物のような完璧な肉体に生々しい欲が浮かぶ様子にドキドキ、これ見ていいの?って気になりました。ミハイル、ハラショー(再)

芹澤先生は裸を描かなくても満足させてくれる先生だけど、いい具合に裸も描いてくれてありがとう、ありがとう、という感じ。でも決してエロで読ませるのはなく、気持ちの交わりに必要最低限の裸を描かれるからグッときてグッときた。

もう脱サラして美大に行ってロダンになりたい…胸がいっぱいキラキラでした。大満足。絵がうますぎんねん!

17

人間模様

表紙の桜が満開で美しく、ふたりの開けた未来を暗示するような笑顔が読み終えた後により、グッと来ます!!

美大を舞台に様々な人間模様がオムニバス形式で読めるとっても素敵な一冊。
サブタイトルがまた素敵なタイトルです。

アオハルで芸術なCP
未来を見るための今を見るCP
人生をそれなりに生きたいい大人なCP
そんな人間模様の物語を固める周りのキャラクターも個性豊かで
単話配信で読んでた時からワクワクしっぱなしでした。
一気に読める幸せと、アオハルCPの描き下ろしがまたいい!!!!!!
続編決定も発表されて嬉しい限りです!!

11

尊すぎる、青春オムニバス

美大を舞台に巻き起こる恋の物語。全3CP収録されたオムニバス作品です。

短編集なので、其々のCPの続きが読みたい〜〜!!!!!となりますが、短編ながらも凝縮されたストーリーで不思議と物足りなさは感じず、(でも続きがあれば是非とも読みたい) 6人にとって、かけがえの無い青春の1ページを垣間見たような幸せな気持ちになる一冊でした。

★プシュケの恋
【破天荒で天才肌な彫刻学科4年×劣等感に悩むクローズドゲイのグラフィック学科2年】瑞々しい青春ラブストーリー

★目醒めのワルツ
【スランプに悩む彫刻学科3年×トラウマ持ちロシア出身ヌードモデル】の本当の自分を見つける耽美な出会い

★メメント・モリ
【夢を諦めきれず脱サラした情報デザイン科3年×訳アリ気怠げな彫刻学科教授】の再生のラブストーリー

三者三様、其々の恋模様を堪能できて心が洗われるよう……本当に尊い…
本当は各話じっくり感想を書きたい所ですが、めちゃくちゃ長くなるのでメイン2人について。

もう、天才肌でワンコの様に彩輝(受)に懐く先輩がめちゃくちゃ可愛い!
破天荒でマイペースな先輩に振り回されつつ、先輩の朗らかさや芸術に向ける情熱に惹かれていく彩輝。
ゆっくり心を通わせて近づいていく2人の距離感が尊く、性格も性質も正反対な2人の交流は胸キュン必至です

どのお話も丁寧に育まれる恋心と、恋愛の過程で成長していくキャラクター達が〝芸術〟を通して心を通わせていく展開に胸が熱くなりました。

キャラクター1人1人が、作品の中でガムシャラに懸命に生きていて、思わず応援したくなる魅力がありますね!
いやぁ〜〜〜…めちゃくちゃ良いもの読んだ!!!大満足。

▶︎シーモア/局部描写なし

10

萌えやエモだけじゃない何かを超えたオムニバス形式BL

この作品本当に素晴らしかったです!

オムニバス形式BLなので3カプのお話なのですが同じ舞台でそれぞれ人間達も繋がっているので物凄く読み易いです。

何より単なるBLの「萌える」「エモい」とかだけじゃなくて上手く言えないんですが直感的に何かが伝わる様な残る様な…そんな読み味の作品でした。

芸術的な部分、天才とか当たり前に居てたりするんですがそれだけに性差なんて全く気にならず直感的と言うかもっと感覚的な部分でストーリーか紡がれているような、、

3カプともそれぞれのキャラやストーリーに唯一無二な魅力があって比べられないです。

メインの彩輝と天野のお話は本当に感情的な部分に心惹かれますし…

でも感情的と言えばもっと深く直情的な部分で惹かれあって結ばれた高木とミハイルのお話も堪らない。

夢を追う三十路大学生の兼弘とパートナーを亡くしたアンニュイな大竹のお話もやばいくらい良くて。

身も蓋もないですが本当に全部良かったです(笑)

知先生の圧倒的画力に惹かれる方は多いと思いますが画力に負けないストーリー構成やキャラ魅力…

本当にこの作品は天才が沢山居ますが彼らを生み出した知先生も天才だと思いますw

続編も決定しているようでまだまだ彼らのお話を楽しめるのが本当に嬉しいです。

カラコレの世界に是非触れて欲しいと思います。

14

この作品が収納されている本棚

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