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13

わんと鳴いたらキスして撫でて

wan to naitara kiss shite nadete

  • 紙書籍【PR】

表題作わんと鳴いたらキスして撫でて

高遠 颯、23歳、顔面最強クールなアイドル
谷敷 碧、22歳、大学4年、犬化症候群

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

顔面最強クールなアイドル×ポメ化する男子
バース界で一番ハッピー! ポメガバース

気持ちの高ぶりやストレスで犬に変身して、
撫でられたりしてホワッとすると人間に戻る犬化症候群のひとがいる世界。
犬化症候群でポメラニアンに変身する碧は、
もふもふとの癒しの時間を提供するポメ派遣サービス(デリポメ)でバイト中。
そんな碧に絶対極秘の指名が来る。
お客様はなんと今をときめくアイドルグループの顔面最強・クールなメンバー高遠(たかとお)ハヤテ! 
きゃひーんってビビる。
なぜなら彼の大大大ファンだから。
生身の推しを前に手足も毛も震える。
それでもどうにか可愛い犬らしく仕事をしようとてふてふ歩いて足元で鳴いてみたら、
「似てる…」と意味深に呟いた高遠に
やさしく抱きあげられて碧は思わずぽひゅっと人間(裸)に戻ってしまい!?
  アイドルとポメ化男子のハッピーラブ!

●人物紹介●
谷敷碧/大学生。
ポメ化する自分を前向きに受け止めたくて、デリポメでバイトしている。

高遠ハヤテ/人気アイドルグループ「スーパーメテオ」のメンバー。
圧倒的ビジュアル担当でクール。

作品情報

作品名
わんと鳴いたらキスして撫でて
著者
伊達きよ 
イラスト
末広マチ 
媒体
小説
出版社
リブレ
発売日
ISBN
9784799767061

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13

3.6

(22)

(8)

萌々

(6)

(4)

中立

(1)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
9
得点
77
評価数
22
平均
3.6 / 5
神率
36.4%

レビュー投稿数9

犬好きなので

作者買いです。今までポメガバースの商業作品は漫画でしか読んだ事がなかったので、初めての小説でしかも大好きな伊達きよ先生の新作だったので迷わず購入しました。しかも四六判で凄いボリュームです。

構成は碧視点の第一話とハヤテ(颯)視点の第二話から成っていました。個人的には第二話の方が好きでした。第一話はアオとハヤテの交流が丁寧に書いてあるのですが、それ故に読んでてちょっとテンポが悪いと感じました。個人的にはあれほどの長さは要らなかったと思いました。

すれ違った原因も何となく想像出来るものであったのも要因でないかと思います。私的にはこの原因を作った人物に罰を与えて欲しかったです。

この作品には当て馬と思われる人物が何人か登場するのですが、実に中途半端な扱いでした。なので読み終わった後にあの人物はどうなった?と思うのですが、特に言及もなく進みます。まぁ、その理由らしきものはあとがきにあるので、先生のスタンスがそうなのだと思います。

しかし、処罰感情の強い私にはモヤモヤが残りました。特に悪意の無い好意から来た行動なんでしょうけど、私的にはアウトなんです。

それはハヤテの言葉足らずと碧の思い込みが原因なんですけど、凄く萌えるのかと聞かれれば今までの伊達きよ先生の作品に比べると足りませんでした。

超美形アイドル兼俳優のハヤテと犬化症候群でポメラニアンに変身する碧のCPで、萌えどころが多いのですが印象はあまり強くありませんでした。
これが別々の設定でアイドルのお話とポメガバースが別の作品だったら好みだったかもと思いました。少し欲張り過ぎかなと感じました。

ただ先生が犬好きなので犬の行動描写は実際に犬を飼ったことのある方なら納得だったと思います。私も亡き愛犬を思い出しました。

もう少しで新作が出るのでそちらを楽しみに待ちたいと思います。

3

ポメラニアンだけど犬じゃないんです

今回はアイドルグループの最強ビジュアルメンバーと
犬化症候群の大学生のお話です。

バイトで出会った推しの攻様と受様の恋が実るまでと
恋人になった2人の続編を収録。

受様は海洋学部水産科に進学し
春には食品メーカーの就職が決まった大学4年生で
趣味は海水浴に水泳と好きなアイドルの推し活という
ごく普通の男子学生ですが

大学受験期に感情が高ぶると犬に変身する
犬化症候群にてポメラニアンとなる身体です。

犬化症候群は完治が望めない難しい病ですが
犬と戯れたい犬好きには罹患者は憧れの対象でもあり
犬化症候群で犬化したスタッフをデリバリーする
通称デリポメはアングラ的な人気サービスで
受様もデリポメのバイトを3年務めています。

給料もよく、犬化症候群を肯定できる良い機会かも
と始めたバイトでしたが

客の喜びや感謝の言葉は受様を励ます事にもなり
ナンバーが付くほどの超人気ではないものの
中堅として頼りにされるキャストになります。

そんなある日、
受様は初客からの指名仕事をうける事になります。

富裕層には知り合いもいないのに
高級マンションの高層階の部屋にて受様を向かい入れた
背の高い男性客の声に何となく聞き覚えがある気がして
首をかしげるのですが

ゲージから出て対した相手は
受様の押しアイドルであるスーパーメテオの
最強ビジュアル担当メンバーである攻様だったのです!!

攻様は早々笑顔を見せないキャラなのに
されるがままの受様を抱き上げて微笑んでみせた上に
優しくわしわしと撫でられた受様は
気持ちよくなりすぎて人間に戻ってしまい!?

犬化症候群でポメラニアンになる受様と
デリバリバイトで出会った推しの攻様との
ポメラニアンバースになります♪

ポメラニアンバースは初読みだったのですが
伊達先生のお話に末広先生のイラストというだけで
もう楽しみでしかなかったのですが
期待通りとっても面白かったです ヾ(≧▽≦)ノ

受様は犬化するにはホラーで恐怖をためて
人に戻るには推しキャラを愛でていたのですが

ご指名されて向かった先にいた客がまさかの攻様で
目の前にいて、話かけてきて、なでなでされるという
まさに天国への階段を昇る心地でしかないのは仕方ない!!

そんな失態を犯した受様でしたが
攻様はそんな受様をまたもや指名してきて
受様は謝罪してリベンジすると意気込みますが
攻様の微笑みパワーは半端なく、またもや撃沈なのです♪

頑なに受様が良いという攻様の謎こそが鍵なのですが
それこそが誤解の一因ともなっていて
攻様への気持ちを自覚した事でグルグルしだした受様が
別れを選択してハラハラMAXでしたが

ハピエンを信じて受様が攻様の恋人になるまで
たいへん楽しく読ませて頂きました (^-^)v

3

恋人兼愛犬

先生買い。可愛いんすよ。この一言に尽きます。
犬好きな方でしたら絶対おススメ。間違いない。
めっちゃ面白かったし、好きだし、何回読んでも大爆笑するんですけど、もう一度読みたくて我慢ならない!とはならなさそうだったので萌2にしました。
アイドルとポメ化する大学生のお話で、思いが通うまで210P+その続き140P。

大学受験時期に「犬化症候群」を発症した碧(あおい)。気分アップダウンするとポメラニアンになってしまうのを逆手にとって、わんこ化した人間わんこをデリバリーする店でバイトしています。ある日デリバリーされた先で会ったのは、なんと碧の超々々々々推しのアイドル、ハヤテ♡で!

攻め受け以外の登場人物は
攻めのアイドル仲間、受けの勤務先の後輩、後半に受けの祖父母等ぐらいかな。

++ 攻め受けについて

攻めはアイドルグループに属する、顔面国宝、生ける彫刻と言われる、やや表情少な目お言葉少な目超イケメン。ポメ姿の碧が超お気に入りらしく、デリバリーわんこなのに、犬用のクッションだの、ジュエリー付ハイブランド首輪買ったり、ちょっと一般人からはずれているところありです(変人とまではいかない感じ)。超イケメンなのに、わんこの碧を溺愛している様子なのはすっごく良く分かって、ああ犬好きってそうよね!とすごくシンクロ。

受けはポメになっちゃうことを除けばごく一般人。ああ、オタク属性なのは一般人じゃないかも。アイドルである攻めのことを超推していて、SNSチェックや配信、グッズの収集などを心の支えにしている方。ぐるぐる悩むタイプなので、きりっとした男前とかではないですね。

何が超好きだったかっていうと、受けのポメになった時の二人の様子が最高、ああ可愛い、お願いそのクッションにならせて、観葉植物でもいい、なんなら壁紙でも、という気持ち。ぷりぷりお尻ふさふさお腹、ぐるんぐるん回るしっぽ、ぺしょりとなるお耳等の様子に加えて、強烈!なんと肉球でスマホを操作する!!!!!

悶えましたねえ、伊達先生の犬記載の数々は。あとがきに「犬好き」との記載があり、「だよねえ」といたく納得です。ああ犬最高。犬好きな方、必読です。

2

No Title

レ伊達きよ先生の新刊!犬化症候群の碧とアイドルで俳優の颯の物語。伊達きよ先生のポメラニアンの描写が素晴らしすぎてかわいいもふもふわんこがずっと頭の中に浮かんでおりました...犬化したらてしてしあのかわいい足でスマホを操るのかと想像したら.. お話は色々なすれ違いもあったりして切なくなったりほっこりしたりときめいたりもりもりでとっても楽しかったです!マチ先生の挿絵がまた!!最高なんですよ!! 颯がまたかっこよくて!碧は可愛いし、ポメになってしまった碧もとても可愛かった...(*´ω`*)

3

キャラがいい

犬化症候群。感情が振りきれる(正、負問わず)と犬になってしまう病気。感情が落ち着けば元に戻れるが治療法は無く抑制剤(副作用あり)での対処療法のみ。
罹患者はこれを公表する者も隠す者も居る。
…というポメガバース。

ポメラニアンに変身する大学生でデリポメキャストの碧と、人気アイドルグループのメンバーで美形の高遠。

とにかく、ポメラニアン化した碧(アオ)が可愛いのと、アオに触れる高遠の優しく丁寧な仕草がよかった。
人間姿の碧と高遠の距離が縮まっていく過程が丁寧で、高遠が碧のどこに惹かれたのか読者にもわかるのもよかった。
すれ違いの、胸がきゅっと痛くなる感じもよい。

二人のキャラは申し分なく、高遠の意外とオタク気質なところなどギャップが面白かったし、結果的に似た者同士で微笑ましい。

脇役の柳(碧の後輩。当て馬)も結構好き。
碧に向いた恋心を碧は気付いてない(多分恋愛対象として眼中にない)ので、碧が罪深い(思わせ振りな)発言とかしてて心配。
柳が勘違いクソ野郎になって碧を泣かし高遠に粛清される未来が来ないことを祈る。


読んでいて感じたマイナス要素としては、碧のポメ化・人間化のスイッチングの要因が対高遠でどちらもアリなのが感覚的に分かりにくく、ずっと釈然としなかった。
あと、一般的な問題としてポメ化がこんなに不安定で意識的にコントロールできないものなら、仕事で使うのは無理があるのではと思ってしまった。碧と高遠が特別相性がいい(悪い)ということなのだろうけど。デリポメキャストはせめて緊急時のための服の一枚くらいは備えていて欲しい。

中盤以降やや中弛みというか面白さが失速する感がある。もう少しページ数を減らしてギュッとした方が、逆に一冊読んだときの満足感は高まるかもしれないなと思った。

2

この作品が収納されている本棚

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