ぱるりろん
慈英×臣シリーズスピンオフの4編を収録した同人誌。
「こじらせ作家とホスト」(灰汁島セイ×瓜生衣沙)
2024年コラボ感想企画御礼SSとして書かれた作品なので、「バタフライキス」のキャラが一部登場するクロスオーバーとなっています。
デビューから間もない灰汁島先生が意地悪な編集から酷い目に遭う中で、接待要員としてホストクラブに行き、助けてもらうエピソードがメインとなっています。
王将の違う一面を見た思いです。私はもしや王将を誤解している?
セイイサの二人はいつも仲良しでほっこりします。
「花茶ひらく春の宵」(慈英×臣)
同人誌感想企画御礼SSとして書かれた作品。お茶をテーマにした同人誌だったので、こちらも慈英と臣がお茶を飲んでいます。
慈英の帰国に備えて二人で家の片付けをしている際、しばし休憩してどこかからか出てきた工芸茶を嗜む二人です。
家中が段ボールに埋もれているのに、硝子の器で花びらが広がるのを眺めつつ、「カオスですね」と呟く慈英に臣が「お花いいじゃん。癒やされるじゃん」と答えるのがすごく可愛いです。芸術家の慈英となにも気にしない臣。団らんの空気が実にあたたかい。はやく二人で暮らせる日が来るといいです。
「夜の新海さん」(久遠×円)
表題作、書き下ろしです。本編のあの低空飛行な雰囲気そのままで、新海さんが珍しくその気になった夜のお話。
とはいえ、ですよ。とはいえ、新海さんのテンションがそう変わるわけではないのですよ。
掴めない! 欲情しているようでもこのローな感じ。窺いながら探るような二人の心の距離感がしっくり来ないけど、そういえばもとはセフレでしたね、と思い出しました。今後左右が変わったりするかも、との匂わせもありましたが、いやでも新海さんこんな感じでは攻められないかも知れない、など思いました。
「霧島久遠についての証言」
こちらも書き下ろし。未紘、照映、慈英、臣、新海の5人がそれぞれ久遠がどんな人かについてコメントします。インタビューに答えているような感じです。
慈英のコメントが能面みたいで怖いなと思っていたら、臣さんが「(嫌われてることを)慈英がなんとも思ってねえのもちょっと怖い」と言っていて吹き出してしまいました。ですよね!
そしてここでも新海さんのテンションがロー。不思議。
巻末には慈英×臣シリーズの読書順アテンドがあります。すごくわかりやすいです。
この作品は、18歳未満の方には不適切な表現内容が含まれています。
18歳未満の方のアクセスは固くお断りします。
あなたは18歳以上ですか?