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BL沼にハマりこむきっかけとなった作品はいくつかあるのですが、本作もその一つです。
5巻まで一気読み出来て幸せでした。
登場人物の背景がしっかりと描かれている作品です。
桜井と蓉一の出会いから、桜井の気持ちの変化をゆっくりと読ませてくれる。
全く恋愛に発展しそうにない出会いで印象も悪かったのに、何度か会ううちに蓉一に惹かれていく桜井の心のうちは丁寧に描かれています。
何事にも情熱を持てず、恋愛する気持ちからも遠ざかっている桜井が蓉一に抱く気持ちや、仕事への関わり方も変わっていくのがこの巻の見所かなと思います。
蓉一の気持ちは、キャラクターからしてわかりにくいのですが、菖太や竹生から見る蓉一は桜井の事を気に入っているっぽいんですよね。
ようちゃん分かりにく過ぎだよ。生意気な大学生と思われても仕方ないかな。
番外編の竹生目線の話を読んで、竹生は菖太の事を…なんて思ってたんだよな、初読み当時は。
下宿内総BLになるのかなって…予想というより、願望でしたね笑
めちゃくちゃに胸キュンする…!最初は桜井さん目線で感情が乗ってしまうので、蓉一くんなんやねん…かわいくないやっちゃのう…めちゃくちゃイケメンやないかい…って思うんですが、話が進むにつれ、無愛想で憎たらしかった蓉一くんのいろんな表情を見れたりいろんな言葉が聞けて、あー意外と蓉一くんていい子なんやなあって、そこからかわいくて仕方なくなってきてしまってˉˡˍˉ シモ系はあんまりないのですが、普通にキュンキュンするし続きが気になって最後までイッキに読みました。鼻血でました。かわいいです蓉一くん。あ、桜井さんもね。
桜井(37歳 広告代理店勤務ワーカーホリック気味)×蓉一(美大生)
桜井さんよ37歳はさすがにおっさん呼びでも受け入れねば。
1話から2話の間で突然3ヶ月開いてびっくりしたけど、桜井みたいなタイプの仕事マンは3ヶ月ってあっという間よね。
またこう、桜井の仕事描写の中で出てくる後輩たる井上の発言とか、完全なきらびやかさだったり爆発的なマイナスじゃなくて、地味ぃな苦味を混ぜてくるところが日高先生の好きなところです。普段BL漫画には期待していない要素ですが、この個性があるから日高先生の作品は特別だ。
桜井の蓉一に対する動機って、ちょっと柏木への対抗心から来てるなって思ってたのですが、少し気になってたところが柏木登場で増幅されたって言うのが正しいのかなぁ。うーん、何度か読見返してるけど正直桜井が蓉一を好きになった動機がイマイチ分からないんだよな。
1巻あとがきにもある通り、登場人物みんな植物の名前が付いてますね。露骨じゃなくよくある苗字や名前にさりげなく混ざってるのが素敵。
森に囲まれた立派な屋敷の家主を務める蓉一がかなり取っ付きにくい性格で、まだあまり魅力を理解しきれていないので、2巻以降彼の印象が変わっていくことを期待したいなと思います。既にそんな彼がたまに見せてくれる笑顔に惚れてしまった、年上の桜井。桜井はゲイというわけではないので、初対面の印象もあまり良くはなく未だにその言い方が癪に触ると思ってしまう蓉一を好きになるのが、ちょっと早いかな?とは感じました。ただ、普段あまり良い印象がなくて無愛想だと感じている人が時々笑ってくれると、確かにどきっとはするかもと思い、恋愛過程もここからもっと濃くなっていくんじゃないかな、と楽しみにしています。
個人的には、最後の番外編で描かれていた、蓉一の従兄弟の竹生と菖太の話の方が気になっています。別にBLに発展しなくてもいいから、この2人の穏やかなやり取りをメインカプの話の合間合間で見たいなぁと。時折菖太が空元気になってしまっていることに気付いている竹生が、菖太が安心してありのままの自分を出せるような存在になっていって欲しいですね。既に、そんな雰囲気はありますが。この2人の関係についても楽しみです。