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やーー…良かった。。ワクワクとドキドキ、そして萌えを堪能する一冊でした…
自分の中で、紛うことなき神評価です。
個人的には前作より、より萌えた。。前作を超えて好きだなと思いました(皆さんのレビューを見てるとちょっと感想が違うみたいですが…;)
(以下内容に触れます)
こちら、前作『恋のはなし』の続編です。
ガキっぽい攻め × 恋愛初心者の真面目受けの、付き合い始めてからのストーリー。
なんとこの攻め、作者の砂原先生ご自身があとがきで「(自分が多和田(受)だったら)飛び蹴りを喰らわせる、それ以前に付き合わない、好きにならない、「好きかも?」と勘違いされるのすら嫌」とおっしゃっているような攻めです笑
もうね、前作で散々多和田の気持ちを弄んでましたからね。前作では正直あまり好きになれませんでした。
でもこの続編を読んで、なんだろ…新山(攻)を初めて「愛しい」「憎めない奴」と思いました。
見た目も職業も性格も完璧な当て馬、野津に嫉妬し最後にぶつける言葉。
「知生はあんたのもんにはならない。俺のものだ。終わりなんて来ないんだよ。さっさと諦めろ、くそったれが!」
…最高。
もうね〜受けと一歳しか違わない(29歳)くせにこんな言い方しかできない時点でガキっぽさ全開なんですが、取り繕うことなく見せた本音にめちゃくちゃ萌えました。
この二人、本当は相性決して良くない…どころか最悪に近いと思うんです。
全然ピタッとはまるところがないというか。どう考えても多和田は野津さんと付き合った方が穏やかで安心して過ごせるだろ、って思うんですが。
でも恋って、理屈じゃないもんね。。だめだって思っていても沸き上がってくる感情を抑えられないのが恋だから…
きっとこの二人はこれからもぶつかり合って喧嘩しながら、色んな波風を二人で乗り越え互いを理解しようとしていくのだと思います。
えっちは相変わらず攻めの言葉責めが光ってました。さすが売れっ子脚本家…!
最後のシーンの愛に溢れる優しいえっちシーンが特に好きです。言葉でいじめながらも、決して多和田を傷つけないように丁寧に丁寧に進める新山の描写に、なんだかじーんとしちゃいました。
結構前の作品なので難しいだろうとは思いますが、この二人の「その後」が見たいなあ。恋の情熱が落ち着いて「愛情」になった後の二人の日常を覗き見したいです✨
続編が出ていると知り、今更ながら2人のその後を覗き見てみたわけなのですが…前作の方がパンチがあって好みだったかなーと思いました。
期間限定の同棲・当て馬のように颯爽と現れた性格の良いゲイの隣人と、良くも悪くも王道な続編かもしれません。
その後の2人の様子と、前作で性格が決して良いものではなかった攻め・新山がどう変わっているのかを楽しみにしながら読み進めてみると、なんとまあ不思議なことに続編の今作では私は新山の方に肩入れをして読んでしまっていたようです。
彼の性格が良くないのも前作から変わっていません。
受けの多和田に対して「こんな男やめておきなよー!」と思う気持ちも変わっていません。
でもなぜか嫌いにはなれない摩訶不思議な男・新山。
前作のレビューで多和田がピュアでかわいいと書きましたが、もちろん前作同様のかわいらしい部分もありつつ、今作では鼻についてしまう部分もあったり。
2人の間に何かあれば大体新山が悪いんです。9.5割くらい新山が悪い。
でもですね。今作も新山と多和田の両視点で語られるので、多和田のことが好きすぎるのに素直になれない、心に永遠の小学生男子を宿した新山がぐるぐるとするのがちょっとだけかわいく思えたり、一方で多和田の変わらない健気さと同時に迂闊だなと思えるところも見えてくるわけで…
そう、新山というのは両視点システムに助けられている男だと思います。
誰がどう見ても性格も価値観も合わない2人がくっついてしまったわけですから、なかなかそんなにすぐ上手くはいきませんよね。
それもまた恋愛の醍醐味なのかもと思える、焦ったさでいっぱいの続編でした。
2人に対しての萌えはあまり…でしたが、両視点がゆえの面白さはたっぷりと楽しめました。
前作の方が面白かったので評価は中立寄りです。
”恋のはなし”がめちゃ好きだったので、つづきも読みました。
恋人になりたての2人が、はい、そうなりますよね~な痴話喧嘩で1冊という印象でした。当て馬が登場します。
多和田が近所の工事音で夜眠れないということを、初めての恋愛に浮かれる新山に伝えてしまって”じゃ、俺んち住めばいいじゃん!”になって同居を始めたものの、距離は近いのに気持ちがすれ違っちゃうという展開。そこに、多和田のクライアント野津が、実は新山のご近所でしかもゲイという設定で登場し…主に超絶えーかっこしぃマン・新山がざわざわしちゃう件でした。
もうね、どー考えても野津とのほうがしっくりくるんですよ、多和田は!そもそも、新山と多和田って水と油で相性はよくないと思うんですよね~。でもでも、恋って相性から始まるものじゃないからさ~、好きなんだもんこっちの価値観あわない人のほうがwwっていう奴です。だから一緒にいられるように努力する、なんとなく噛み合わないけど、この”努力する”という行為も恋愛における尊さで、この2人を見てるとつくづくそこを認識してしまうのでした。だから、恋愛の本質をえぐってくるいい作品だな~と思うのでした。
こういう喧嘩をこれから何度も繰り返すと思うんですよね、この2人。他人だからわかりあえなかったり不満に思ったりするのは当たり前で、そこを理解しながら、努力が努力でなくなる日まで一緒にいられたらいいんだよね~とBLだから前向きに捉えてます。
相変わらず言葉攻めとエロはキレッキレでした。そして、新山のコンプレックスをちくちく刺激するよくできた男・当て馬の野津さんにも幸せになってほしいと願わずにはいられませんでした…。新山に借りがある(なんの借りじゃ?)今回ブーケを作ったアーティストってどんな人か気になるんですよね、野津の受としてw。。妄想は膨らむんですが、もはや過去作すぎて広がらないのかな…。
「恋のはなし」の続編で、同居を始めたメインカプの間にゲイのお隣さん(かつ多和田のクライアント)が介入することで2人の間に新たな危機が生じます。
多和田と新山は性格が正反対であり、絆を深めていくには努力が必要なカップルだと思います。
今回の続編でそれを期待しましたが、思った以上に時間もかかるし歩みも少しずつに感じました。
なかなか歩み寄りを見せない2人でしたが、そこが2人独特のペースで”らしさ”でこの作品の個性のように感じます。
そんなすぐとんとんと旨いこといかないですよね。
多和田は遠慮しがちだし、新山は何かあるとすぐ自分の殻に閉じこもります。(笑)
それでも時間をかけて自分の気持ちとじっくりと向き合い、気持ちを確かめて歩み寄っていく2人だと思いました。
こじれる時は手のつけようがなさそうな感じだけど、少しずつ絆を深め合っていける安心感はありました。
今回は当て馬ポジションの野津が登場します。
彼は新山のコンプレックスをガンガン刺激しますが、彼自身は引っ掻き回すほどの強いキャラクターではなかったように思います。
というより、無自覚に引っ掻き回します。
私はその無自覚さが少し無神経に見えました。
知り合って間もない多和田に新山との関係性や新山個人について切り込んでいきます。
多和田への好意の裏返しだとしても、その前に失礼に思ってしまいました。
悪意がないだけになおさら厄介な気がして、個人的に苦手なタイプでした。
どの登場人物にも感情移入できませんでしたが、それぞれの個性を楽しむことはできました。
楽しめたけど、入り込むこともできなかったので「萌」評価になりました。
恋のはなしのつづきです。
新山が多和田にぞっこんで一筋らしいことは良くわかりましたが、まだまだ二人の間に緊張感や遠慮があって初々しいです。
でも、 新山がゲイじゃないのに自分に付き合ってくれているという負い目がある多和田と、遠慮し過ぎる多和田がベッド以外ではあまり本心や恋情を見せてくれないことをじれったく思う様子がいじらしいです。
嘘はいけませんよ。
ちっちゃな嘘や隠し事でもバレれば大きない意味があると思われかねないです。
多和田の不安はとってもよくわかります。
ゲイじゃない新山は最後は女性を選ぶだろうという予感。
そうでなくても自己評価の低い多和田は、自分のような面白みのない男が新山を引き止められない、とか思うんだろうこともわかるけれど、そういう思いは新山にも感じさせるからもやもやしちゃうんでしょうね。
お互いが好き合っているからこそ、 相手に負担をかけたくないと思い遠慮しあう状況にじれじれした。
苦しいとき辛い時、一緒にいて何もしてあげられないどころかかえってイラつかせてしまうなんて…。
好きな子いじめて泣き顔見て喜ぶ新山は幼稚すぎ。
もし多和田のような友人がいてアドバイスするとしたら・・・
ズバリこの二人は合わない。
多和田は振り回され傷つけられボロボロになっていくような気がします。
だ・か・ら、お隣の外科医さんのほうがいい。
100倍くらいいい人です。
誠実な外科医で優しくて思いやりのある人ですよ。
気まぐれでヤクザな仕事している新山とは別れなさい。
けど、それでも好きになってしまうのが恋ってもんなんですかね。