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あなたは怠惰で優雅 (表題作 イジメテミタイ)

anata wa taida de yuuga

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表題作あなたは怠惰で優雅 (表題作 イジメテミタイ)

弓削碧
頭脳明晰ながら東京芸大でビジュアルデザインを専攻する大学一年
志水朱斗
攻様に片思いする来春就職予定の専門学校生

同時収録作品イツカノミライ

秀島慈英
天才画家
小山臣
刑事

その他の収録作品

  • (表題作なし)
  • イジメテミタイ
  • ナカセテミタイ
  • アイネクライネ
  • あとがき

あらすじ

中学のときからずっと碧のことが好きな朱斗。彼を諦めようと新年カウントダウンで朱斗は碧にキスを…! ?碧と朱斗、二人の恋は?

(出版社より)

作品情報

作品名
あなたは怠惰で優雅 (表題作 イジメテミタイ)
著者
崎谷はるひ 
イラスト
蓮川愛 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
しなやかな熱情
発売日
ISBN
9784344825895
3.4

(37)

(8)

萌々

(10)

(12)

中立

(3)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
10
得点
119
評価数
37
平均
3.4 / 5
神率
21.6%

レビュー投稿数10

スピンオフですが元を未読でもOK

慈英×臣シリーズ(「しなやかな熱情」など)のスピンオフ作品のようですが、未読でも問題なかったです。「ああ、このカップルが主役の作品が他にあるんだな」とは思いますが、最初から登場している秀島も妙に匂わせることはされてないので、その二人に興味を持って読むのかは自由かなと思います。

表題作はなく、短編4本が収録されています。

「イジメテミタイ」
出会って6年、大晦日に二人は両思いになります。

「ナカセテミタイ」
恋人になったものの、オモチャ扱いに不満な朱斗。秀島の個展に行ったのを責められ、ついに怒ります。ところが碧の本心は、といった話。佐藤が色々と気の毒でした。

「アイネクライネ」
二人が出会った頃の中学時代の回想話。

「イツカノミライ」
臣が登場。個展に強盗が乱入し、碧が負傷するも、臣が取り押さえてしまうという話。

話が進むに連れ、徐々に二人の親密さが増していくのが良かったです。1作目で恋人同士にはなりますが、まだ碧は本心を出しはしませんし、朱斗も佐藤のように分かる事ができず、擦れ違いがあります。朱斗がオモチャ扱いだと誤解するくらいの意地悪なエッチはあんまり好きじゃなかったです。

作者様があとがきでも書かれていましたが、題名の「あなたは怠惰で優雅」は、碧のこととは思えないです。朱斗の恋フィルターで碧を見ても、ちょっとそれは違うかもと感じました。でも題名のインパクトとしては良いと思いました。

表紙を筆頭にイラストは本当に素敵です。「イツカノミライ」の5人勢ぞろいのイラストとか大好きです。主役二人だけのイラストばかりだと閉鎖的に感じるので、他のキャラが登場しているのが良いなと感じました。

シリーズは苦手な方、イラスト重視、ツンデレ攻め、健気苛められっこ受け、ノンケだけとカッコイイ友人が登場する作品がお好きな方にお勧めです。

1

不器用な若者の両片想い拗らせストーリー

梶さん目当てで原作未読のままドラマCDを視聴し、細かいところを補完すべく小説を購入しました。
本作は、眉目秀麗で才能に溢れた攻・弓削碧と、長年攻に片想いしてる関西弁男子の受・志水朱斗のお話です。スピンオフと知らず、シリーズ本編を知らないまま読みましたが、それでも普通に楽しめました。

なんと言っても受の朱斗が可愛い。もう「かわいい」の一文字一文字に濁点つけて叫びたいくらい可愛いです。碧に酷い事されても、酷い言葉を言われても、嫌われたくないからと強く出られないところは、ある意味健気だな~と思いました。「何でこんな奴、好きになっちゃったんだろ…」っと思っても嫌いになれず、自分でも執着してるのを自覚して、少しだけ片想いを拗らせてる朱斗ですが、碧が他の誰かを抱くのを想像して自分で後ろをいじっちゃう位、碧が好きで好きで仕方ないんですよね。我が儘な碧を優しく受け入れる包容力は、まるで母性のよう。それでも自分の意思を曲げないと言うか、碧の言うこと全てに従うような恋愛しか頭にないキャラではないのが私的に高ポイントでした。まぁ結局碧に隠し事がバレて、お仕置きされちゃいますけど。

そして各所のレビューで悪評高い攻キャラの碧ですが、賛否両論あれど私は嫌いになれません。むしろ共感と言うか、彼の朱斗に対する酷い仕打ちには納得出来ちゃう部分がありました。だって朱斗が可愛すぎるんですもん。もう碧の肩抱いて「朱斗が可愛いから、つい意地悪な事しちゃうんでしょ?分かるわ~」って言いたいくらい。碧も朱斗に負けず劣らず片想いを拗らせてて、誰にでも好かれる朱斗の気を引きたいが為に酷い仕打ちをしちゃう不器用な若者なんですよね。普通だったら「お前自分勝手すぎ」と愛想尽かされちゃうところですが、朱斗だけはそんな碧を受け入れてくれるので本当運が良い奴です。

こちらの小説を読んで、まだドラマCDをまだ聴いていないという方は、是非ドラマCDを視聴することを強くオススメします。エロシーンが豊富にありますので朱斗役の梶さんの淫らな喘ぎ声が堪能できますし、唯我独尊・情緒未発達男な碧も鈴木達央さんのおかげで朱斗への切羽詰まった想いがより感じられる内容になってます。

商業のBL作品を買ったのは何十年ぶりというくらい久しぶりですが、続編がないのが残念でならないくらいドハマりしました。

4

エ・・・エロエロ(汗)

慈英臣シリーズが大好きな私
スピンオフであるこの作品も手に取ってみました
冒頭から慈英登場!(^^)! テンションあがります
が・・・慈英退場後パーティ会場から退散して公園でエロですか・・
この攻めは受けがすきなんだけど完全にひねくれいじめっ子タイプですね~
自分の好みからは外れています
慈英臣を最初と最後にいれつつの短編集ではありますが
どのpみても「あんっ・・」と喘ぎ声が・・
エロ多すぎですな いつものことですけど(苦笑)
カプが好みじゃなかった
辛目の評価ですが挿絵が大好きな蓮川さんなのと慈英臣がでているので
萌えで!

0

このイジメっこめ。

慈英×臣シリーズのスピンオフ。

いやぁ、幼稚というか、ゆがんでるというか、素直じゃないというか、必死というか、ほんと傲慢ヤローです、弓削碧くん。
こいつに呆れもせず健気に食らいついていくの、朱斗しかいないよ。

小学校の男の子でも今時しない、好きな子ほどいじめるっていう、ね。
碧の場合行き過ぎ(笑)いつか痛い目見ればいいのに。←本音。笑

わたし、ちゃんと気持ちを伝える人が好きなのでこの碧くんはぶっちゃけ好きじゃありません。
でも健気な朱斗がかわいくて!
頑張れ!わたしは君の見方だ!と応援したくなっちゃいました。

四本目のお話は豪華キャストでした。
いやん臣さんかっこいいーーー。

……あれ。この巻、萌えたのは臣さん活躍のとこだけだったww

0

スピンオフ恒例の方言受け

あほでかわいい朱斗と好きな子いじめちゃう碧。可愛いカップルでした。碧が俺様というよりいじめっ子で、すごくかわいかったです。やり過ぎちゃってうろたえるところなんて、ほんと小学生で二人の友人の佐藤君曰く「わかりやすい」のに、それがわからない朱斗のぼけっぷり(笑)
そんなところがかわいくて、いじめたくなるのもわかるような。

そんな二人に絡んで、慈英・臣や久遠もちょこっと登場してました。久遠は好きなキャラなのでうれしかったです。久遠と佐藤はノーマルだけど、どちらも好きなキャラなのでくっつけてくれないかなぁ、なんて思いました。

「イツカノミライ」で自分からおねだりする朱斗が最高に萌えでした。

0

豪華なスピンオフ短編集かな⁉

慈英×臣シリーズのスピンオフ作品。短編集四本作品集。
「やすらかな夜のための寓話 」のなかに登場した2人が、今回の主役になっています。
その他にも、慈英×臣はもちろん‼
チョロっとですが、「インクルージョン」の照英や久遠なども登場してきて、あ〜他の人達はこうなってるのか〜と未来を予想した絡め方をしているので、個人的に楽しく読ませて頂きました。
ただ、慈英×臣も短編集最後に登場した事で、今回の主役は2人に喰われてしまったか感はありますね(笑)
本編では、只今壮絶な状態の2人なだけに、今回の四本目の短編集に登場させてきた事で、幸せな未来を予想させた作りになっているので…
結局は、慈英×臣シリーズのための作品だったのかなあと‼
それはそれで、このシリーズのファンとすれば美味しい展開なので良かったんですけど‼
いろんな視点から、色んな読み方•解釈ができる分、評価は別れる作品かもしれません、私は結構楽しませてもらいました。

内容は弓削翠×志水朱斗の中学からの友人2人のお話‼

翠は、容姿は極上、芸術的才能にも恵まれた外見ではいい男…内では、ひねくれたsっ気たっぷりな、わかりやすいようでわかりにくい意地悪な男。アクが強いです‼

朱斗は、何年も翠に片思い中…どんなに意地悪にされようが、酷い仕打ちを受けようが、どうしようもなく翠が好き‼
読んでいて、なんでこんな奴が好きなの‼ とグルグル思わされても(笑)
天然で、健気な朱斗…だけど、嫌な事は嫌だと泣きながら訴えることができる性格は好感的に見えてくるので、そんな朱斗の性格に助けられた翠を、最低人間までには思えませんでした。
朱斗も、イヤイヤ言いながらも、結局は翠に許しちゃうから、思いっきりM気質なわけで(笑)
え〜SMカップルですね‼
まだまだ子供な、割れ鍋に綴じ蓋カップルといいましょうか(笑)
翠もそれなりに朱斗を大事に思っているのも伝わってきたし、振り回されてるのは朱斗のようで、本当は翠の方が苦労もしているみたいなニュアンスもあって面白かったです。

個人的には、2人の友人佐藤くんが気になる男♡
彼女がいるノーマルさんみたいなんですけれども、ちょっとだけ期待している自分(笑)
多分ないとは思うんですねどね。
あとがきに、今後も佐藤くんを2人に絡ませた作品を…と書いてあるのを読んで、出来れば先生…佐藤くんもこの道に引き入れて頂きたいなあ…と考える根っからの腐女子ぶりに、自分で苦笑でした(笑)

「やすらかな夜のための寓話 」では慈英視点で、今回は朱斗視点で出会いの場面が読めるのも美味しいポイント‼
慈英って、第三者からは凄く気が利く、優しい人にうつるのが意外というか新鮮だったし、臣も綺麗だけど、かっこいい男に見えてるっていうのも、読んでいて視点が違うだけで、新しい発見もできたので良かったです。

慈英×臣シリーズ、「インクルージョン」の照英のお話も大好きなので、冊数は増えますけど、全部一緒に読んで頂くと一層面白いと思います。

1

コレ、結構好きかもしれません。

書店で最初見た時は「わぁ、蓮川さんの絵だー。崎谷さんの新作なのね」くらいの感想で手にも取らなかったんです(爆)
しかし、その後、家に帰ってレビューやら見ててこれが慈英×臣のスピンオフだと知りました。
しかも、碧×朱斗。
気になって早速探しにいったのですが、どうやらタイミングの加減が売り切れ状態の時期で、今ようやく手にできました。

……碧みたいな人、結構好きですv
完全に好みの分かれるタイプだとは思うのですが。
ある意味わかりやすいガキっぽい好きな子いじめな子。
偉そうでしかないようなんだけども、なんか私は嫌いになれないんですよねー。
俺様スキーだからかな?(笑)

完全に主導権を握っているようでいて、「ナカセテミタイ」で見せたちょっとブレた感じの不安定さがあって。
ただの傲慢な男ではなく、どこか不安があるからの強がりみたいというか。
少しも朱斗のことを甘やかしていないようでいて、非常に甘やかしているような。
彼なりのやり方でかわいがっているのが好きです。
もちろん、それも朱斗に通じなければ意味がないのかもしれないけれど。
簡単には通じにくくても、それでも朱斗は碧のことが好きで好きで好きで。
碧がはっきり言ってくれなくても好きでそばにいることを選んで。
一般的な甘さからは少し遠いところにいるのかもしれないけれど、なんだかんだで2人が幸せそうでいいなぁ。
朱斗が幸せになれる道はもしかしたらほかにもあるのかもしれないけれど、碧には朱斗しかいないので幸せにしてあげて欲しい。
あとは「イツカノミライ」の「碧以外のもん、なんも使こうたら、いや」に激萌えましたw

2

大好きだから苛めて泣かせて束縛しちゃう

慈英×臣のスピンオフで、碧と朱斗が恋人同士に?なるまでとその後の甘くならない
事態にいささか焦燥しているようなお話なんです。
攻め様である碧の相手に分かりにくくて、一歩間違えば嫌っているのではと
思わせるくらいのツンデレのデレがない傍若無人ブリで、受け様をこれでもかと言うくらい
苛めてるんですよ、そして受け様と言えば、6年も攻め様が好きで片思い。
セフレでも遊ばれてもいいなんて思い詰める程好きなのですが、いざ身体の関係になり
抱き合うだけで嬉しいなんて思えない事態に発展する事になるのです。
この攻め様の一筋縄でいかない捻くれた感じは、受け様に対しては自爆寸前まで行きます。
思いが伝わりあったと思ったのに、受け様にそう感じられない出来事が多発しちゃう。
甘い言葉もなく、好きだと言ってもらえない、挙句言う事を聞かないからと過剰な
Hでのお仕置きに、受け様の心は折れる寸前。

オレ様で自信満々かと思えば、ホントは受け様に対してはかなり不安なんですよね。
でもそんな気持ちを素直に出せるような性格では無くて、きっとこれからも受け様は
苦労するんだろうと思えるカップルのお話です。

1

予想どおりですが、メインCPは無理でした。

こちらのメインである碧(攻)が、『俺様』『傲慢』『鬼畜』『意地悪』『言葉が足りない(イヤ、足りないのは言葉だけじゃないけど)』と、私の『キライな攻タイプ』にことごとく当てはまるキャラクターなんです。こういう幼稚な攻、心底キライなんですが、なぜかよく当たる。読みながら辟易しました。

『無理だ』と予想していたのに、なぜ新刊が出てすぐに買って読んだかというと、リンク作のキャラクターが出てくると知っていたから。ただそれだけのためです。

これは、崎谷さんの人気シリーズ『慈英×臣』のスピンオフになります。この本編もまあ結構好きなんですが、それ以上にリンク作の『インクルージョン』が私は大好きなんですよ。
今作には、↑の2つからそれぞれ既存のキャラクターが登場していて、それがすごく嬉しかったです(あくまでも、ゲストとしては慈英が中心でしたが)。

その慈英が・・・本編とは別人、というより、視点が変わるとこんな風に見えるんだ、と新鮮でしたね。なんだよ、まるで『分別のある大人』みたいじゃん、って感じで。

メインCPにはもう何の期待もしていませんでしたが、まさに正解でしたね。まったく期待せず、相当ハードルを下げて挑みましたが、それでもやっぱり気分悪かったです。いやもう、本編でちらっと顔を出していた程度のときから、『あ、私はコイツ(碧)は無理だな』と思ってましたから、当然と言えば当然の結果ですね。

朱斗(受)は、正直『碧のどこが!?』というのが疑問ではあるんですが、そこはもう突っ込む気ないです。BLだから(とうとう諦めの境地に達した模様)。キャラクターとしては、私は結構好きですよ。趣味の悪さ以外は、ですが。

そして、元が同人誌だからか、H濃いな~と思いました。いっそ『H特化作品』と割り切った方がいいのかもしれないとさえ感じましたよ。
私はキャラクターがダメだと、Hシーンにも気持ちが入らない(ことが多い)ので、これも斜め読みになってしまいましたが、好みのHではなかったです。

私、なんかもうあんまり『H』に食指が動かなくなってしまったんですが、それでも崎谷さんのHは(好みというのではないけど)、食傷気味でも『読める』んですよね。そこはさすがに上手いんです。
それでも、この作品のHは無理でした。内容が。

メインCPのラブだけなら、私はまったく入り込めませんでしたし、つまらなかったとしか言えません。
ただ、トータルで『作品』としては、リンク作のキャラクターのおかげで、それなり以上に楽しめました。
再読は・・・まずないな、という気がしますが。ああでも、ラストのSS(イツカノミライ)だけは読むかも。結果的に、これを読むために買ったと割り切ってもいいかな。あくまでも『慈英×臣』CPの未来ってことで。

というわけで、迷いましたが評価は『萌』です。

5

スピンオフ短編集

10数年前にお描きになった同人誌などの短編集。
慈英×臣のスピンオフということです。
実は、慈英×臣を読んだことないままに、この作品を読んでしまいましたが・・・
ちゃんとストーリーについていけました(笑)
でも、ちょこちょこ本編の登場人物が現れるようで、
本編を知っていれな、もっともっと楽しめるだろうなと思います。

朱斗は、中学時代から同級生である
芸術的才能を持ち、評価もある碧に片思いをしている。
ひょんなことから、キス、そして、エチにいたるものの、
碧からの愛情を感じることができない。
おもちゃとして扱われているのではないか?と感じてしまいます。
でも、碧は碧で、素直に好きと言えず、
小学生が好きな子をいじめてしまうみたいな対応しかできません。
情緒面が未発達という表現がされていましたが、まさにそんな感じ。

朱斗がちょこっとアホっ子な感があるのが気になりましたが、
合っている2人なんだろうな~と思わされました。

2

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