• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作その兄弟、恋愛不全

智佳,29歳,変態外科医の義弟
真紘,31歳,美人心療内科医で義兄

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

心療内科医の真紘には、想い続けている男がいる。義弟である外科医の智佳だ。親同士の再婚で家族となった幼い日、「けっこんして」といったのは智佳だった。なのに、美しい男に成長した智佳は、そんな過去など忘れた顔で、進学を機に家を出て以来、音信不通だ。義弟への叶わぬ禁忌の恋に悩み、EDになってしまった真紘だけれど、ある日突然、智佳が家に戻ってきて……? 義兄弟たちの特濃ヘルスケア・ラブ♡

作品情報

作品名
その兄弟、恋愛不全
著者
鳥谷しず 
イラスト
Ciel 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
ISBN
9784403523526
3.6

(140)

(27)

萌々

(61)

(37)

中立

(9)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
24
得点
499
評価数
140
平均
3.6 / 5
神率
19.3%

レビュー投稿数24

変態仮面の一途な恋心

噂には聞いていましたが、なるほど…
変態とはこのことだったんですね!( ´∀`)

変態といっても愛する真紘限定なので、周りにはちっとも迷惑なぞかけてませんから合法です(笑)
それでもパンツを頭から被ることへの気まずさはあるのか、真紘に隠れてこっそり匂いに溺れるイケメン外科医の絵面のシュールさよ……
それもこれも真紘を深く広く愛するが故の暴走です^ ^

真紘限定の変態仮面になっちゃう恋人で義弟の行動に怒るどころか、一歩距離を空けて見守ることができる真紘の懐の深さ、器の大きさはなかなかのもの。真紘の仕事柄のこともあるだろうけど、大好きな人の痴態に受け入れ姿勢をとるのは、真紘も智佳のことが好きだからでしょう。
……にしても、智佳の拗らせ具合がパンツをかぶる癖へと投影していたのは衝撃案件です。パンツは智佳にとっての精神安定剤、満たされた生活を送る今ではもしかすると必要なくなっていく行為かも知れませんが、今のうちになるたっぷり真紘の匂い…フェロモンを味わって欲しいと思います( ´ ▽ ` )

一途な変態仮面さまの活躍をとくとご覧あれ!
イケメンなのに変態、変態なのに男前な智佳から目を離さずに最後まで楽しんで下さいね(*´∀`)♪

0

変態とパンツとラブラブ義兄弟

鳥谷しず先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
変態 4
パンツ 3
エロ 3
な感じだと思います。

外科医の義弟×心療内科医の義兄のカプです。攻めも受けもある意味変態です。そしてEDになってしまった真紘さんの治療を行うのですが、やはりそれも変態ちっく。更には裏テーマなのか、いや隠れてはないですが、パンツ要素も加わり変態度がかなり高いです。でもそれに思わず笑ってしまうので楽しく読むことが出来ました。

幼い頃は、真紘さんに対して「けっこんして」と言っていた智佳さん。だけどどんどん距離が開いていき、進学を機に家を出てしまってからは全く連絡を取らなくなる。再会してからも真紘さんに対して辛辣な言動をする智佳さんに、傷付いてしまう真紘さんがちょっと可哀想でした。ED治療をするようになってからは2人の関係が良好に戻るので、安心しました。その良好な関係がじわじわと変態さを帯びてきていて面白かったです。

再会した直ぐは少し心苦しいシーンもありますが、2人の両親や兄弟、そのお嫁さん達、家族みんな仲が良く、2人が結ばれた時も殆ど波乱が無いので、辛いシーンは物語序盤くらいだと思います。

義兄弟物、変態物、パンツ物、そういった要素が好きな方には刺さりまくる作品だと思いますので、是非とも読んでほしいです。

0

素直になれない2人

血の繋がらない兄弟の恋愛、背徳感にドキドキするかと思いきや再会した2人に甘い空気は皆無。
智佳の言動に一喜一憂する真紘の心情が切なかった。後に理由があったと分かるけど、智佳もしんどかったよね。真紘に隙があるのは感じたので心配で仕方なかったろうな。
ストーカー騒ぎもEDも解決して何よりやっと素直になれた2人に安堵。
想いの通じた2人特に智佳は大暴走で真紘限定の変態仮面になってて笑った。それだけ我慢してたし愛が深かったんだろうな。真紘も戸惑いはしても嬉しそうだから微笑ましかった

0

タイトルより軽い

出会った日にプロポーズしてきた義弟への恋心を拗らせEDに!義弟が治療してくれることになって大変大変!素っ気なさすぎる義弟の思惑が図れず右往左往する女王様義兄が切ない…お互い募らせた思いが通じあったら甘くて大変!

じりじりした分、後半のインパクト凄い。
何が凄いって、クールな義弟が執着攻めだったってのは想定内でしたが、パンツ愛が人一倍な変態!!!パンツ変質者も登場するわ、主人公家族もパンツの拘りあるわでパンツパンツパンツ!ヒリヒリもだもだ切ない拗らせ物語と思ったのにパンツに全部持ってかれました。特注のおパンツプレイも義弟のこだわりが伺えて…すごい。義兄を好きすぎるからか、変態すぎるからか禁煙の口寂しさを紛らわす飴の代わりにタマを舐めるってのもしつこくて、しつこくて。タマ舐め描写が変態的に丁寧で、個人的にめちゃくちゃ悶えたのでストーリーは萌ですが、萌萌評価になりました。

義兄弟といっても血は繋がっていないし、兄弟として生活している期間や描写もほとんどないので背徳感少なめ、執着変態攻めの奇行、なんだかんだと流される強気受けを軽く楽しめました。

2

パンツパンツパンツ!

パンツ祭りですね(笑)
義弟の智佳が残念イケメン過ぎた。
クールで気のないフリを装っておいて、実は変態溺愛攻めだったという;
兄の真紘のパンツを盗んだり被ったり……
電子限定書き下ろしでは、禁煙で口寂しいからって真紘の玉を舐める始末^^;
なかなか面白かったです。
ただ、兄達を「あんた」と呼ぶところは、ちょっと不快だったかな。

真紘は〝女王様〟と呼ばれる病院一の美人医師。
ツンツンもクールビューティーもEDも別にいいんだけど、心療内科医のくせに患者に八つ当たりする所は最低だと思いました。
真紘に辛くあたられた「パンツ先生」は、どうなったのかな?
その後、全く出てこなかったので気になりました。

拗らせた義兄弟間の恋愛なのですが、二人の両親、兄たち、兄嫁たちのキャラがとても良かった!
特に、兄嫁二人が楽しそうで羨ましかったです^^

1

パンツ仮面(かっこいいのにかなりの変態攻め)

あらすじから、ED治療と称したエロが中心のお話なのかなぁと思ってたら、ED<<<<<<<パンツだった。
こんなに「パンツ」という単語が登場する小説もないんじゃないかな。

前半は義弟(攻め)に叶わぬ思いを抱くあまりEDになってしまった受けの切なさもなかなか良かったんだけど、なんといっても途中から明かされる攻めの変態性がインパクト強すぎ。

同居してた頃は週一で受けのパンツを盗み、今や受けの使用済みパンツをかぶるほどの立派な変態へと成長した攻め。
受けの脱いだ使用済みパンツを、こっそりスンスン・スーハーしてマスクする姿を見ても幻滅するどころか、許してしまう受けの懐の広さ(?)は、割れ鍋綴じ蓋としか……。

変態なくせに、「プロポーズするときは花も捧げたい」とか「あんたの人生の騎士になりたい」とか、「あんたと手を繋いで海辺を歩くのが、夢だったんだ」など、純情ロマンチストな言動を時々するところが妙にかわいくてキュンとさせられる。
中身はド変態なのに。

cielさんのイラストが美しくてウットリしました。
パンツ被ってる挿絵はさすがになかったけど。

0

ちょいちょい引っ掛かって萌え切れず

タイトルの兄弟に惹かれて読んでみた作品。ストーリーは面白かったし攻めがイケメンなのに変態というのも微笑ましい。ただいくつか読んでいて、ちょっとなあ、と思う部分があり、萌えと萎えが交互に来るような感じ。

まず、序盤の再会直後のふたりはなぜあんなにギスギスしているのか…。仕事に私情を挟んでキレる受けも嫌だが、その後、受けが攻めにフォローされてるのが更に嫌。フォローされるべきは患者の方じゃないのか。
身内のものだろうがなんだろうが、下着泥棒も微妙に笑えないし、三度目のプロポーズで、お母さんが大事に育てていたマリーゴールドを引っこ抜いて…というのもイラッとした。なんか受けはずっといっぱいいっぱいで自分のことしか見えてないし、攻めも受けのことしか見えてないのがなあ…。

そしてこれが一番の萎えなんだが、子どもの時からずっとお互いのことが好きだという設定なのに、普通に女性と付き合ってたり、攻めも他の人と経験済み、っていうのがね。
これ、BLではちょいちょい見かけるけど、理由があったとしても、そんなに何年も好きで好きで忘れられない人がいるのに、他の人相手に済まそうとか付き合おうっていう発想になるかな…。
お互いに相手を大事に思ってるから手が出せなかったり、はっきり言えない、っていうのはわかるんだけど、それ以外の人間への感情や扱いが雑だと萎える。
受けのことは大事にするのに、他の人は性欲処理だけのために抱くのか、って思うし、この話の受けの元カノなんてさらっと書かれてるけど普通に可哀想だよ。
こういう設定で他の人と関係を持つ気になれなくて、童貞を貫いてたキャラって、めっちゃ萌えるんだがなあ。
初エッチの時の攻めがあんなに自信満々なのも、好みとはちょっと違った。

ところでこのふたり、血が繋がってないとは言え、兄弟感は皆無。弟、一度も兄ちゃんって呼んでない。
タイトルに兄弟って入れるんなら、エッチの時だけとか二人きりの時だけとか限定的でもいい。ちゃんと兄ちゃんって呼ぼうよ。それがなかったら義兄弟ものって、小さい頃から知ってる幼馴染みと変わらないからね?
この兄弟は会わなかった期間が長いから、家族っぽくもないし。兄さん呼びが一度でもあったら、萌えも爆上げだったのに…。なんかいろいろ残念だったが、エッチの時に玉を責めていたのが萌えだったので、この評価で。

1

すれ違いからのあまあま

大好きな作家さんの作品でわくわくしながら手に取りました。
ストーリーは、苦手な誤解からのスタートでやや萌えきれず。しかし、相変わらずの鳥谷さんの変態、エロっぷりがあふれた作品で、肩肘張らずに楽しめました。

義兄弟のお医者さんカップル。お仕事はそれほど全面にでてきませんが、プレイに色々活かされています。:-)
子供の頃から結婚の約束を交わした二人。男っぽい義弟と、超絶美人義兄のカップル。しかし思春期に誤解が重なり、いったん離ればなれになります。
再び同じ病院の勤務医として再会した二人ですが、お互い大人になってからの関係ということで、恋心はそれぞれの胸の内にしまったまま、衝突ばかりしています。

しかし、いずれ種明かしされて、ハッピーに。
と、割と他愛もない展開。

しかし!ここにパンツをかぶってしまう変態仮面(本物の変態に加え、なんと攻めがパンツ仮面!)や、ED治療と称して受けにありとあらゆるいたずらを尽くしてみたり、SSでは飴という名のアレをしゃぶってしまう攻め。。。

その残念すぎる感じが振り切れてて面白かったです。

0

トンチキ好きには必読の書

電子書籍で読了。挿絵あり。あとがきあり。電子版書き下ろしあり(ただし、内容は特典ペーパーのあらすじのものでした。「同じだったら『書き下ろし』ではないのでは?」と思ってしまったんですけれども)。

私の鳥谷しずさん体験は「契約に咲く花は」から始まりましたので、忍ぶ恋の切なさが切々と描かれる始まり部分を読み進めながら「あれ?私の期待していたのとちと違う。いや、良いのだけれども。切ないのだけれども……」と思っていたら、お話の2割程度の部分で「あれ?これは?」という匂いが漂って参ります。
いや、確かに泌尿器科は外科系なんだろうけれどもっ!男性器の病気(真紘が患っているEDもしかり)は泌尿器科の担当なのだろうけれどもっ!
そして、洗濯物ドロですよ。
猿か、いやいや鳥か、って……(そういえばこの頃、野生の獣が住宅地に現れて騒動になるという話題が沢山あったような気が)
もう完璧に『なにやら可笑しい鳥谷ワールド』に引きずり込まれておりました。

イケメンと美人の義兄弟の切ない恋愛と、変態さんという、振り幅の大きさを「前半のトーンが変わって残念」とするか「わーい!トンチキだぁ~っ」とするかによって、評価は変わるお話です。
王道好きの姐さま方にはお薦めできませんが、「トンチキ大好き」姐さまは必読の書です。

0

いろいろ楽観的

まさに官能小説ですねー。官能BLというジャンル分けがあるならど真ん中でしょう。
エ/ッ/チ/シーンでも、セ/ッ/ク/ス/シーンでもなく、「濡れ場」という表現がぴったりw
とはいえ、実は官能小説ってちゃんと読んだことは無いんですが…そうだと分かる知識を自分が何処で得ているのかが謎。

これを言っちゃうと身もふたもないのですが、自分がBLに求めているのは「官能」ではないんだという事を逆に認識してしまった本です。お好きな人は申し訳ない。
でも変態性の凝り方は感心しちゃいますw

1

パンツに持ってかれるw

意地っ張り×意地っ張りの義兄弟ラブ。

誤解し合って拗らせたまま"こちらから連絡するもんか"で十数年ε-(´∀`; )
ある意味忍耐強く、一途な兄弟愛でもあります。

拗らせた過ぎた結果、 勃起不全となった受け。
その治療を攻めがするーーというシチュは萌えました(∩´///`∩)
メジャー巻いてtnkの状態を測ったり
いろんな角度で写真を撮ったり…(^w^)
あれ?これ絶対オカズにするヤツじゃない?と思ってたら、その通りだったので爆笑ww

こちらの作品は途中から雰囲気がガラリと変わります。
真面目に淡々と治療をし、受けの切々と心境を語る描写は切ない寄り。でも端々に香る変態臭…。
ギャグBLって認識いいのなぁ?と戸惑いを覚える。。。

アホアホなノリは好きなので楽しく読めたといえばそうなのですが、
前半の切ない片思いのトーンが一気に吹き飛んだのは残念です。
余韻に浸る間がなく 急に舵を切られてしまったので、振り落とされそうに…(´-ω-`;;


攻めはすごくカッコよくて、前半はクール。
が!とにかく中身が残念すぎるのが面白かったですw
読後の余韻が「パンツ…」しか残らないw
受けのパンツを愛する攻めの変態っぷりと開き直り方に笑わせてもらいました。

受けは・・・うーん。
自分の正当性ばかり主張して悲劇のヒロインに浸る姿が好みでなく。
女王様扱いをされるのを嫌がってたけど言われても仕方がないような。
30歳になるキャラクターに言う言葉ではないですが、しおらしさと可愛げが欲しかったです。
また、医師としても中途半端なのがゲンナリしました。

cielさんのイラストは眼福でした(∩´///`∩)
どれもカッコよくて美しくて惚れ惚れします!
特に窓際でデコチューしてる幸せそうなイラストはキュンキュンしました。

話の舵きりや受けの性格はちょっと残念でしたが、
イケメンなのに変態全開の攻めを楽しませてもらったので評価は萌えです。
cielさんのイラストがカッコいいから余計に「この顔がパンツ…」というギャップがハマりましたw

1

急展開すぎ?

攻めがいきなり告白してしまうので、切ないモードに浸りきれなかった。
また、俺様すぎることと、受けの恥じらいが少ないので、全体的に上品さに物足りなさを感じた。

2

パンツください

絵がとても綺麗で、二人とも男前なのは眼福でした。
子供の頃、智佳がお花を差し出しながらプロポーズしたシーンは可愛くて萌えましたが、私の中ではそこがピークでした。
全体的にエロや変態要素が多めで、初恋の思い出は霞んでしまってましたね。お互いに好きなのは分かるけど、快楽の方が勝ってる気がしてならないです。患者よりも自分の方が辛いと、相手の立場で考えられない真紘にも、エッチのときにやたら自信満々でパンツに異様な執着する智佳にも感情移入することができませんでした。

0

自分には、全く合わない

兎に角

受けの人格が受け付けませんでした。ドン引きです。
心内ドクターに向いてなすぎる。

穏やかな医者がいれば傲慢な医者もいる。
医者も人間だから悩みでイライラすることだってあるのは分かる。外科系でうまく処置が進まずにメス投げたり声荒げたりすることだってあるでしょう。
精神科医だって実は優しい性格じゃなかったり、診る患者によっては敢えて突き放す言葉を選んだりということはあるでしょう。
でも心内を専門として選んでいる以上、最低限、患者の前でだけは理性を保つべきだと思う。もちろん、セクハラ発言や暴言、暴力を受けても平然としろなんて言ってるんじゃない。悩みの内容が自分からみて下らないからキレるなんて、それこそ下らない。本当に未熟すぎる。悩みの大小と、それをどのくらいの大きさに感じるか、そして病んでしまうかは、人それぞれなのに…。
しかも、「患者より自分の方が辛い」なんて、悲劇のヒロインきどりの思春期かよ!と、心から呆れてしまいました。そんな思考をもって患者の心身と向き合うなんて、問題外…。

短気で院内にも関わらずすぐに声を荒げる心内ドクターなんてあり得ないと最初から思いつつも変態エロを読んでみたかったので我慢して読み進めましたが、
診療中に患者に暴言吐いた時点で苦痛を通り越して読むのが限界になり、エロに行き着く前に閉じました。

今後、「やっぱり変態エロが見てみたい」と思い直してまた開くことがあるかも、知れませんが、今のところは購入したことを激しく後悔しています。
心内ドクターじゃなければ、良かったのに…。なぜ心内にしたんですか…。私が知らないだけで、実際はそういう人格の心内ドクターが多いんですか…。
色々調べられているようだったのに、そもそもの所が大きくはみ出していて、残念です。わざとなんでしょうが…。
個人的に、フィクションだからと流せるレベルを超えてました。

イライラしすぎて、疲れました。

5

パンツ!

色んな意味で下半身の描写が多い作品でした笑

本編+ラブラブな後日談が収録されています。この後日談のほうは分かりやすくコメディーになっていて非常に面白かったのですが、本編の方がちょっと惜しい感じがしました。実は両想いの義兄弟がすれ違いや確執を経て理解し合うという王道展開ではあるのですが、そもそも前半でお互いにツンツンしている理由がイマイチ頭に入ってこないのです。

愛し合う二人の雰囲気と攻の明るい変態っぷりは非常に良かったのですが、他にも腑に落ちない点がいくつかあって最後までどっぷり入り込めませんでした。楽しく読めた後日談に★1プラスです。

0

パンツをこれでもかってほどに

ともすれば長年の片思いという重くなりそうなエピソードですが、とにかく面白いです。コメディです。
鳥谷しずさん初よみでした。
イラストのきれいさに引かれジャケ買いしました。
なんの情報も得ず読んでいたため、とにかくそのパンツ一辺倒ともいえるツボに笑わされました。
なんか大変失礼な言い方なのですが、攻めが変態っていうのに定評のある作家さんだったのですね。

未知との遭遇という衝撃から神評価で。

EDと片思いに主人公が悩んでいる姿が麗しいのです。
パンツが全編にわたりスパイスを利かせてくれています。

再度大変失礼な言い方なのですが、どんなに世間的にみてくだらない内容であっても、読後あー読んでよかった。と思わせられる話に巡り合うと気分がいいですよね。(けして上から見ているわけではありません。パンツに対する情熱という世間様にはけして読後感を公表できない内容なためという意味で)

7

局部の描写が細かい!

兄弟ものとしてもよかったし、鳥谷さんお得意の変態攻めとしてもとてもとてもよかったです。
変態ぷりが面白くて楽しくて、大丈夫か?と思うくらいなのがいい。

小さいころに結婚の約束した義兄弟の真紘と佳智ですが、成長するにつれ次第にすれ違い、そのまま長い間離れ離れになり、大人になって医者として戻ってきた佳智は何故か真紘に冷たい…というお話です。

弟攻めで、その弟が最初クールで冷たいというのが好みでした。
兄に敬称をつけず、あんたと呼ぶのも個人的には好きです。
でも鳥谷さんのお話なので、このクールに見えた佳智がどんどん変態になっていくのですよね。もうほんとにお見事です。

真紘は佳智がずっと好きで、でも弟を好きになってしまった心因ストレスからEDになり、それを佳智に知られて佳智が治療にあたります。
治療という名目で性器にいろいろしてくるのですが、それが非常にえろいです。
これは小説のよいところだと思いますが、機能や形や状態の描写が非常に細かい。読んでいてうわあ~てなります。それがすごく楽しめました。

しかしお話自体は短いので、最初クールで冷たいと思っていた佳智がやはり真紘にメロメロ…だとわかるのがわりと早く、もう少しすれ違いがあってもよかったかも。

後半部分はその後のお話です。
家族公認になった二人の幸せ溢れる生活はほほえましいし順風満帆でうらやましい。
くっついてからの二人はとてもラブラブで、佳智の変態度も上がっています。

こんなにカッコイイのに、男らしいのに、頼りがいがあってたくましいのに、真紘のパンツに顔を埋める姿がほほえましいような残念なような面白いような。この方の小説は攻めのこういう所が、ほんとに楽しませてくれます。

真紘が女王様という設定でしたが、個人的にはそこまででもないかも?と思い、わりと健気で真面目なキャラに見えたので、もう少し徹底的に女王様でもよいかなあと思いました。
鳥谷さん、またいつか兄弟ものを書いてくれたらなぁと思います。

6

重ね着しちゃうんだー。笑

義兄弟、そして年下攻め。加えてCielさんの美麗イラストがツボ!
これはもう読むしかない!と意気込み期待を込めて読んだのですが、いい意味で裏切られた気がします。

美人のツン、好き。
なので真紘さんはけっこうツボを突いてきたんですが、それ以上にハマってしまったのがチカちゃんです。
雄くさく成長した弟、というだけでもうテンションは上がる。
そしてそこに意地っ張りがプラスされるとノックアウト。
受けに一途でベタ甘で…チカちゃんわたしをコロス気かっ!と激しく悶えていたのですが…まさかの変態仮面登場で笑いました。
変態はキミだったのか!と。

だけどそれすらも魅力に見えてしまったのは、もう鳥谷ワールドにハマっているからでしょう。

パンツがこんなにも印象深く残った作品は他にありません(笑)
チカちゃん、パンツの重ね着はほどほどにね。

0

著者が読者を焦らしプレイで攻める、一味 違った作品

新刊チェックで、元々作家買いしていたのと、大好きな設定の兄弟、
そして、雑誌「小説ディアプラス 2013年アキVol.51」で
ずっと気になって気になってしょうがなかった、
あの義兄弟かつED治療のお話が待望の文庫化ということで、
小説雑誌は読めないため、雑誌の購入をグッと耐え忍んでいただけに、
発売が公表された時から楽しみにしていました。
また、いつもの お店で特典ペーパーが付くということで
予約して購入しました。

私にとって「鳥谷先生と言えば(主に)変態攻め」
というイメージが定着していますが、
物語の終わりまで、いつもの変態さんが登場しないので、
今作では もう登場しないのかなと思ったところで登場し、
最後の最後で攻めが変態の本性を現した時は、
物語の内容と先生の攻めの、まるで先生が読者を攻めているような
感覚になり、「今回は読者に対する焦らしプレイだったんですね」と、
これはこれで萌えました。
「ああ、やっぱり鳥谷先生だな」と思える作品で、
特に今作は二重の楽しみがあり、とても面白かったです。

受けの真紘さんの公私ともに女王様なところが良かったです。
爽快感のある切れ味で、如何にも女王様、という印象を受け、
潔さと清々しさを感じました。
ぜひ真紘さんとは友達になりたいと思いました。

攻めの智佳さんは文武両道で百戦錬磨な男前
という印象を持っていましたが、
真紘さんに過去の言動や行動のネタ晴らしや
十年もの音信不通の間のことを話す姿が
何だか子供っぽくて可愛らしく思いました。
ただ男前というだけでなく、可愛らしさも知って、
さらに好感を持ちました。

表紙絵や、どの挿絵も良かったですが、
カラー口絵やモノクロの扉絵の、子供の頃の二人も可愛らしく、
お目にかかれて良かったと思いました。

今回の評価は、迷うことなく「萌×2」評価です。
今まで読んだ鳥谷先生の作品は全て「萌×2」評価だっただけに、
今作は、後半になるまで攻めが変態の頭角を現すまでは、
今までの作品と違って勢いが無く、珍しく「萌」評価かな
と思っていましたが、最後に急展開を見せて、
いつもの鳥谷先生の変態キャラクターに遭遇できて
安心して読むことができ、とても楽しく読んだので、
「萌×2」評価にしました。
物語の内容や展開、人物設定、舞台設定、挿絵など、
全ての点において良かったです。

1

いつも思うけど…受けをどうにかしてー!

鳥谷さんの作品はけっこう読んでいるのですが、とにかく受けに可愛げがないパターン(嫉妬に狂った女性のようなヒステリー)が最近はあまりに多く、ゲンナリしていました。
攻めが好きなのでつい買ってしまいますが、それもいつまで続くかなあと思っていたところの新刊発売でした。
帯があまり仕事をしてくれておらず、ちと恥ずかしいです。


受けは、親同士の再婚で義弟になった智佳に恋する真紘。
心療内科医で、人目を惹く容姿の31歳。

攻めは、真紘の義弟で外科医の智佳、29歳。
幼少時に真紘へプロポーズし、その気持ちを抱いたまま成長しました。


舞台は横浜、でもなぜか架空の区と実在の区が両方出てくるのが奇妙(苦笑
横浜市までは使ってしかも実在の区の名前も出すのですから、架空の区を出す必要性があるのかな?と少々気になりました。
お話はあらすじ通りで、久々に再会した智佳が、真紘のED治療に協力してくれるというもの。
じつは両想いだったのよ!な展開です。

帯に『もちろん変態』と但し書きがありますように、相変わらずの変態入ったお話で鳥谷作品らしい設定です。
表紙も素敵です。(特に智佳が!)
30代の受けは個人的にあまり魅力を感じないのですが、イラストの効果で年齢を忘れさせてくれました。

ただ毎回読むたびに、『この作者さんは女性が嫌いなのだろうか…』と思わされる描写だったり、受けの女性への憎悪があったりと微妙に嫌な気分にさせられる箇所があります。
『女性』と書かず『女』と書く辺りが今回もちょっとそのような匂いを感じましたし(一人称ならともかく)、数ページ読むだけで嫉妬に狂う受けの登場に『またかー』という思いでした。
救いは義姉たち相手にはそれがなかったことですね。
今までは妊婦にも嫉妬してましたから。
受けの職業やら歳やらが違っても根本の性格設定がまるで同じで、編集は何も言わないのかな?と不思議になります。
攻めは変態でも性根はまっすぐなキャラが多いのですから、受けでもそういう人を書いて欲しいなあと思います。
もしくは攻め視点ならここまで嫌な気持ちにならないのになあと。

10

変態キタ――(゚∀゚)――!!

みなさんパンツ仮面がなんちゃらと感想を書かれていて
なんだろう??と思っていたのですが、解りました!
変態です!!wwwww

そのパンツ仮面は、義弟で攻め様でもある方だったんですねw
好き過ぎてパンツの匂いを嗅いで最終的にはパンツを被るというwww
Ciel先生の表紙絵から察するに想像以上にイケメンな変態でしたw

受け様は攻め様でもある義兄で、ツンツンしていて美人なために
まわりの看護師からは女王様と命名されています

お互い好き同士なのですが、またもやのすれ違い過ぎて
10年ぶりの再開もぎくしゃくしていたりと・・・結局は両想いで
仲直りなんですがw

表紙の釣られてシリアス系?と思っていたら結構コミカルな感じで
笑えました

4

パンツ仮面(笑)

全体的にキャラが好きですねー。
家族とか、脇の面白エピソードってクスリと来てしまいます。

義兄弟 再会 すれ違い 片思い 身体障害ってくるとシリアス系なのかと思ったら、
ちるちるで紹介されている通り本当にシュールでした(笑)
どれだけパンツって単語が出てくるのか。
前半のシリアスさはなんだったんだってくらいに後半は弟のアホっぷりが…w
弟何気に健気攻ですよね!
兄がEDで自分が誤解してたのが分かってからの変わりっぷりと、自分でも「尽くしてただろ」と言いたげな台詞に攻にキュン(笑)
受にはもうちょっとエロ面頑張って欲しかったですねー。
女王様なら(本人は無自覚)パンツなんかより中身の俺を!くらいキレて言ってほしかったですw

感動した!とか神!とかじゃないんですけど、時々読み返して笑いたい作品です。

5

騎士と女王……え、え?あれ?

鳥谷先生初読み。
予備知識もなしに、表紙とタイトルで買って読んでみたのですが、
段々、あれれ?思ってたのと違う……かも?(笑)


美人の診療内科医と、子どもの時に彼に一目惚れした外科医の義兄弟。
大学進学時に弟・智佳が家を離れて10年、
幼い日の結婚の約束はどうなったのか……、
密に弟を思いながら、その不毛な思いへの故の罪悪感や
諸般ストレスでEDになっている兄・真紘。

兄弟の父が院長を務める大病院に、家を離れて10年の智佳が戻ってくる。
ギクシャクした再会の後で、真紘のEDがバレて……


そこからは、もうお医者さんごっこでございます(笑)
「あくまでED治療」と我慢して繕い続ける智佳と、
これは単なる治療なんだ……と、がっかりモードの真紘。

美形でツンな女王さま真紘の、結構ストレートな欲望や本心、
弟・智佳が2つ年下ながらそんな兄を包みながら
執着系の変態ぶりもちゃんと(!)発揮しているところも
お約束だけれど、楽しい。

ちょっとしたストーカー騒ぎあり、
大病院経営のご一家の(4人兄弟、上の二人は既に妻帯者)
ほのぼのドタバタホームドラマもあり
週間パンツ泥棒やパンツ仮面といった、パンツ祭りもあり、
なんとも盛りだくさんに、どんどんあれあれ?と思いながら
なかなか楽しく面白く読み終えました。


口絵の可愛らしい子供時代のプロポーズを思い切れない
切ない義兄弟もののはずが、いつの間にやら変態物語に……

騎士と女王……改めEDツンとパンツ仮面でした。


7

弟は週間パンツ泥棒!

読み始めはかなりシリアスな展開に思える流れで読む前に作品情報を見ていて
コミカルだとなっていたのでアレレ?なんて思いながら読んでいて、
次に感じるのが受け視点で描かれている切なさと報われる恋心に苦悩する気持ち。
前半近くまでこんな調子の切ない系のノリだったのですが、受けになる真紘の
受け持ち患者が妻のパンツを被る性癖に悩んでるあたりから次第にあやしくなります。

義兄弟モノで攻め受け共に医者ものと萌え心をくすぐる設定でさらに真紘は義弟への
報われない思いからED障害になりなんの因果かその治療に当たるのが義弟の智佳。
そこに真紘に忍び寄るストーカーの影があったりと面白さを膨らませてくれます。

細かい感じで小技の利いている作品で中盤以降は二人のすれ違いが次第に解消され
相愛になりますが、この義弟の可愛らしい変態臭さには思わず笑いがこみ上げます。
あばたもえくぼ、そんな言葉が脳裏を掠めてしまうのです。

内容的には親の再婚で兄弟になった二人が初めての出会いで義弟になる智佳に
真紘がプロポーズされたことから始まっています。
7歳と5歳で7歳の真紘がとりあえず小さな子供の願いをさらりとながしながらOK。
でも思春期の激情を回避する為に離れた智佳の行動が真紘に子供の頃気の迷いだと
思われてしまったことがこれから長きに渡る誤解とすれ違いになります。

そんな誤解が原因で10年もの間互いのプライドや意地で音信不通になったりして
10年目にしての再会モノでもあるのです。
全体的には笑わせてくれるコミカルテイストですが、それは相愛になればこそで
そこに至るまでは結構切なさを感じる作品でもあります。
相愛になった翌日に歓喜と共に眠る義兄の前で義兄のパンツの匂いを嗅ぎながら
パンツ仮面よろしく状態な智佳の様子が微笑ましいやらひいちゃうやら面白いです。

15

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP