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幽霊が出てきますが基本的に明るく元気な幽霊なのでホラー的な怖さは特にありません。
ミステリでもないです。
エロコメです。わりとガッツリエロでした。
堅物な主人公が色情霊が取り憑かれ、脅される形で犬猿の仲の攻めとセックスすることに……。
過去の因縁やら幽霊の未練やらで終盤シリアスな展開になるのですが、ある程度先が読めるというか、酷いことにはならないと分かる内容なので安心して読めました。
幽霊がわりと序盤からウザイです(笑)
主人公も攻めも幽霊もわりと癖が強め。
色々とツッコミ所はありますが楽しく読めました。
このお話のキモは、この幽霊くんなんですが…
この子のおかげで、彼らの両思いだったのを確かめるのが遅くなっちゃったじゃない!!と少々イラつく子でもあります
最後は、想い人の先生と再会して、先生から諭されて成仏するんですが。
必要なキーマンではあるものの、いやぁ、ホント嫌な子でした(爆)
桐ヶ谷はが実はゲイ(元はバイだと本人談)で、しかもその最初が秋森だったという。まぁ、学生時代の誤解は、秋森が誤解した上に、それをきっかけに避けて縁を切ろうとしていたから拗れちゃったんでしょうけど、作中でも秋森が回想してましたが、学生の頃に桐ヶ谷が本気で告白していたとしても、その時だと上手くいかなかったかも知れませんね。
遠回りして結果正解だったのかなと思います。
そして、仲違いしていた二人を強引に結びつけるには、やっぱり湊の存在も必要だったわけで。そういう意味では恩人?なんだろうけど、どこで成仏するんだ?とヤキモキしてしまいました。
最後は桐ヶ谷が、拝み屋まで連れ出してなんとか秋森を守ろうとしていたのが、やはり愛なんだなぁって。長い間、忘れられなかった一番の想い人にやっと好きになってもらえたんだからね、そりゃ誰にも触らせたくないでしょう。
最後は終わりよし、で、良かったけど、先生にも幸せになれる道があればいいなぁ。
堅物な受けが色情霊に取り憑かれて、「脱バージンしたい!」というお願いを叶えてやる羽目になってしまった……というお話で、笑えて面白かったです。
この霊は、大好きな人との初エッチ直前で死んでしまった20歳の青年なんです。
だからこの世に未練残しまくってて成仏できない。
「大きいペニスでお尻の孔を、思いっきりがんがんにずっぽんずっぽん突かれる気持ち良さを知りたい」という霊。
叶えてくれなきゃ身体を乗っ取って「僕は童貞です!!」と職場で叫んでやる!!と脅されて、仕方なく応える羽目に‥‥。
おまけに「大きいペニスじゃなくちゃダメ!」ということで霊が探してきた相手は、受けが大嫌いな同僚で……という悲喜劇。
お固くてツンなエリート美人受けなのに、味気ないセックスではなく「ずっぽんずっぽん」なめくるめくエッチをしたい!!そして、ソフトSMに泡プレイ、ローションプレイ……と思いつく限りのプレイを!!と意気込む破廉恥霊との二人羽織(?)状態。
そのせいで超インランな振る舞いをさせられてしまう受け……というのが何ともコミカルでエロくて楽しめました。
元親友同士という攻めと受けのこじれた仲を結果的に修復させたのが、霊というところも良かったです。
そして攻めはイイ男なんだけど「男という生き物は、心底惚れ抜いた運命の相手を目の前にすると、おかしくなって、変態になるんだ。だけどそれは当然のことであって、変態でも変じゃない」とかキリッとしちゃうところが、この作家さんの攻めらしくて笑いました。
内容としてはめっちゃくだらないんだけど(でも切ないところもあり)こういうの笑えるのが好きなので、おまけして神で。
BW
ワクワクしながら届いてすぐ一気読みしました。
犯人逮捕に協力してくれたラブホテルの地縛霊にとりつかれ、初エッチ寸前で死んでしまった無念を晴らすため男とセックスさせられるお話です。
幽霊の湊は可愛くて秋森の話し相手になったり秋森の複雑な気持ちをあっさり恋心だよって指摘してくれたり、エアコンがわりに冷やしてくれたり好感が持てました。
また今回も美しい受けと美貌の攻めカップル。しかも二人とも元親友でエリート。
学生時代両思いでしょってくらい仲良しだったのに。
設定も登場人物も魅力的で面白いのですがなぜかそこまで萌えられませんでした。
湊の命令で秋森が桐ヶ谷に抱かれるのはまだいい。けれどそのうち秋森の体を操って暴走しだすのがちょっと…。盛り上がる箇所なのかもしれませんが。
セックスの時に桐ヶ谷を勝手に煽ったり、水族館デートでせっかく二人がようやく気持ちが通じ合う所で桐ヶ谷をトイレに連れ込み強引にやらせたり。
秋森の好意と正反対の嘘をついて桐ヶ谷の気持ちを利用して脅して元恋人を探させたり。
確かに元恋人と再会してセックスできたら成仏できるだろうし、でも秋森の体でセックスさせるのは駄目だし、桐ヶ谷の機転と元恋人の誠実さでもって平和に成仏出来ましたがもっと違う方法なかったのかなあと。
幸せな秋森に嫉妬したのかなあ。
そもそも一回抱かれたら成仏する約束だったのに。
そしてようやく自分が苦手な要素がわかりました。
好きなのに勘違いして長くすれ違い辛い思いをするのが好みではないようです。いいスパイスと楽しめられればもっと面白く読めたのに自分の懐の狭さ?が悔しいです。鳥谷しず先生の作品にこのパターンがたまにあるので。早く誤解が解けていれば何年もすれ違わなくてすんだのにぃって。
でも甘々もちゃんと入って8年越しにプロポーズされて気持ちが通じ合えたのでとても良かったです!
桐ヶ谷の家族を持ちたい気持ちに共感と、結婚相手としてしか付き合わないところもさすがです。
湊は二人のキューピッドでもありますね。
電子書籍で読了。挿絵有り。
主たるカプじゃない方にやたら感情移入してしまいました。
『幽霊に取り憑かれた美貌の警察署長が、成仏させるためにだいっきらいな元親友とセックスしなければならないはめになる』という、トンデモ設定のコメディなのですが、裏ロマンスはちょっと切なく、ゲラゲラ笑えるのにしんみり来ちゃうという、なかなかお得な一冊です。
キャリア警察官僚の秋森は現在赤坂中央署の署長。超絶美人なのだけれど、愛想を振りまくことが苦手。かたや、管内で起きた殺人事件に派遣された捜査一課の桐ヶ谷は爽やかイケメンで、署でも受けが良い。でも、秋森は桐ヶ谷が大嫌い。大学時代同期で親友だった桐ヶ谷にこっぴどい裏切りを受けたから。
被疑者を追いかけて入ったラブホテルで、秋森は『20歳の誕生日に初エッチに来た時、お風呂で転んで死んでしまった』湊という幽霊に取り憑かれてしまいます。湊は、一度だけで良いから秋森とシンクロしてセックスがしたい、してくれなければ秋森の体を操って署員の前で童貞だということをばらす、と脅してきます。仕方なく同意した秋森に、湊が相手として指名してきたのは桐ヶ谷で……
湊がめっちゃくちゃ可愛い!
ものすごく期待していた初エッチが出来ないまま亡くなってしまって、そのままラブホに地縛霊として住んでいた(?)わけなので、やたら耳年増なんですね。でも、中身は『ちょっと子どもっぽい20歳』なので、無邪気なくせに自分の欲望に忠実なんです。一つだけ湊の科白をそのまま引用しますね。
「セックス以外に。したいことなんてないもん!セックスじゃなきゃ、駄目、駄目、駄目!セックス、セックス、セックス!」
……もう、お話の初めの辺りに出て来たこのうざ可愛い科白で、私は湊くんの虜になっちゃいました。
湊との『エロ漫才』の様なやりとり、桐ヶ谷との濃ゆいくせに変態チックなエロシーンで何度も笑い転げながら、秋森と桐ヶ谷のわだかまりや署内での秋森のなじめなさが解決していく。そして湊のセックスに対する執着が、多分、一番納得のいくような形で解消されるラストは「流石!」と唸らざるを得ませんでした。
BL読みが満足する要素を詰め込んだ一大エンタテインメントです。