電子限定描き下ろしペーパー(1P)つき!!
大好きなおげれつたなか先生を網羅する過程で購入しました。期待を裏切らないハズレなしの作品ではあるのですが、本編のボリュームが控えめでやや残念でしたので星4としました。
本編はボリュームがボリュームなので、他作品に比べストーリー厨にはやや薄味気味かもしれません。一方、流石と言いますかキャラクターの生きた描写と読者の萌のツボを確実に押さえて来ていますね。
個人的に一点、これはすごいな、と感じたのは、主人公の朝のシーンでは必ずじょりじょりの髭が生えているという部分。主人公は垢抜けたイケメンとして登場するにも関わらずここでも等身大の人間らしさがあるのか、とたなか先生に殴られた心地です。あえてこういったキャラクターの抜けたところを描くと言いますか、そういった手法は今までBL作品で出会わなかったように感じます。
そして大好評の怪物編は言わずもがなです。もう、すごかったんだから。
後半収録のほどける怪物が私は本当に好きです。
これの前作が暴力有りで辛い感じでしたが、まさかこの話しに続くとはとなんとも切なく胸が苦しい感じを味わいつつ、新しい相手との間で少しずつ怪物がほどけていく感じがとてもたまらないです。
電子書籍、紙の書籍と楽しみ、より楽しみたいとドラマCDも購入して何度も読んで、聴いてを繰り返し楽しんでいます。
この作品を皮切りに作者買いで集めて本棚をまで買うほどハマってしまっています。
「恋愛ルビの正しいふりかた」弘×夏生
「はだける怪物」秀那×林田
どちらも面白かったです。「恋愛ルビの正しいふりかた」はストーリーが私の好みでした。昔からかってきた奴を復讐するために付き合って、ひどい振り方をしてザマァするってヤツです。
あー…これは、振るけどその頃にはハマってるパターンかも?と思ったらその通りでした。期待通りの展開ですごく嬉しかったのと、作者さんの画力と、あと。登場人物たちの心理描写が私の期待以上でした。キレイな絵もキャラクターの魅力もすごかったー……。
2人のイチャイチャエッチシーン、リピートして何度も読んでしまいました…(笑)
「はだける怪物」は、関連作品を全部読んでるので、それを踏まえると1番胸を痛めずに読めた回でした。DVシーンがあると聞いていたから、気を張っていました。秀那と林田の出会いの部分は、DVをした過去があると林田が秀那に伝えるくらいで、痛々しいシーンはほとんどなく…どちらかと言えば秀那と林田の2人の関係に焦点を当てているのがメイン。
DVをした過去を引きずっている林田と、それを理解して愛を伝える秀那との恋愛ストーリーです。
林田が元カレにあんな酷いDVをしたと思えないくらいに、秀那の前では可愛らしいのが驚きでした。過去の自分の行動に悔いているのは結構伝わってきましたが、関連作品を読んでみると彼の心の重石に納得しました。すごく深い…深くて辛くて悲しい気持ちになりました。
正直BLでここまで描くかー?と思うほどです。
秀那と林田の2人の未来と、林田の過去に迫りたい方は、ぜひ「錆びた夜でも恋は囁く」「はだける怪物上下巻」を読んで下さい。
ズガーンと脳天に衝撃を受けますよ。
おげれつたなか先生の作品は毎回泣いてるんじゃないかっていうくらい泣いてしまいます。笑
恋愛ルビの正しいふりかたは2作品収録されています。恋愛ルビの正しいふりかたを読んだ時は、この作品を読んだら次の作品で泣けなくなりそうだな〜と思っていたのですが、ほどける怪物の林田さんのどことなく暗い過去とそれを支える秀那の優しさに号泣してしまいました。林田さんが秀那にDVを告白した時はどうしようもなく焦りましたが、全て受け入れ、それでもまだ好きでいる秀那が健気で可愛いかったです。林田もセックス中には素直になるのがめちゃくちゃ可愛いかったです。
「恋愛ルビの正しいふりかた」 5割
「ほどける怪物」 5割
今回は表題作と短編の2本が収録。
また「ほどける怪物」は続きが上下巻で発刊されています。
併せて読むと本当に最高なのでぜひおススメです。
しかしこちらの作品、2022年の今から7年前の漫画とは思えないくらいのクオリティにまず驚きます。
さすがは、おげれつたなか先生。
どうして、こんなに切なくけれど美しい漫画が描けるのか…。
構成、キャラ、絵どれを置いても本当にすごい。
レビューなんていいから読んでほしい!と推したいくらい好きです。
【恋愛ルビの正しいふりかた】
再会ものです。
明るくバカな健気な受けがとにかく可愛く愛らしい。
攻め視点で楽しめます。
【ほどける怪物】
リーマン同士です。
トラウマ受けを攻めが救います。
「恋愛ルビ~」に比べるとエロ多め。