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今回は糖度が低い印象。
話としては相変わらずどう転がって行くのか読めなくて面白かったです。
学園物なのに教団本部の話が長くて、前半尺を取り過ぎな感じはあった。
その分、陰神子になる選択をする危険性を徹底的に書き込んでいて、ゾっとする怖さがある。
紫苑を通して薔と椿の未来を考えて怖くなって、必要以上に紫苑に優しくしてしまった常盤の気持ちも分かるし、不味い選択だったけど責められない気持ちになった。
犬飼さんは同人ではバッドエンドもあったけど、商業では大団円ばっかり書いてる印象なんで、薔と常盤と椿も紫苑も全員幸せにしてくれる事を願ってます。
紫苑がああいう事をした後の常盤の心理とか行動とか、弱みを握られた教祖とかブチ切れ杏樹とか、その辺のやり取りは凄くハラハラさせられて面白かった。
何より良かったのは楓雅!!
もうこの人は完璧過ぎて非の打ち所が無くて、どうしても常盤が霞む。
薔が初めて学園を飛び出せたのも楓雅あっての結果だし。
薔が、見慣れない物にビクビクしながらも頑張って常盤に会う為に頭を使って行動する流れは良かった。
ああいう薔の頑張りが実って、二人がもう離れないで、常盤の夢が叶って、一緒に暮らせる日が来るといい。
早くエッチしないと薔が死んじゃうんで、常盤、寝ぼけてる場合じゃないよと思った。
優しいのもいいけど、もう少し頑張って欲しいかな。
とりあえず五巻が楽しみです。早く出ますように!!
4巻まとめ買いしてどっぷりとブライト・プリズンの世界に浸り込んでいましたがとうとう既刊最終巻まで読んでしまいました。
陰神子として苦境にある紫苑に薔の姿を重ね同情し優しく対応する常盤。
罪な人です。美しすぎて誰も彼もを虜にし狂わせる常盤さまです。
現状をあきらめ、やがてくる引退の日だけを待っていた紫苑が誠実で紳士的な常盤に惚れてしまいました。
陰神子として苦労している椿を身近に見てきたこともあるでしょう。
でも何より生後間も無くから育てた薔との出会いがなければ、こうして弱者に心を寄せることはなかったと思います。
冷酷で自分の利益しか考えない非情な人になっていたのではないでしょうか。
薔との出会いが、彼を人として生きる道につなぎとめたのだと思います。
火災時のショックで心的外傷を負ったとして入院中の薔に届いた常盤重症の報。
神子として龍神を降ろして祈りたい一心で常盤の入院先へと学園を脱走する薔にどきどきしました。
やっと病床に到着。
さてどうなる!?
続きは5巻へ!!
あまり間があかずに出版されることを祈ります。
ずっと気にはなってて読まなかった作品。ようやく読む気になって読みましたが、一気にはまり、五巻まで夢中になって読みました。ストーリーが良いのは勿論ですが、主人公である薔が等身大の少年であるところが良かったです。男ばかりに囲まれて育った少年だけども、女々しくなく男前な性格で他の男に流されるなんてことは絶対なく、むしろ潔癖とでもいうのか、普通の少年ならこういう態度や気持ちなんだろうなとリアル感がありました。そして、常盤にしても浮気こそはしてないんですが、やはりそういうところは男なんだなぁと、私は理解出来ましたが、攻めの気持ちが少しでもブレるのが嫌な方にはもしかしたら許せないのかもしれませんね……リアルなキャラ設定で良かったと私は思いました。とても面白いので早く続きが読みたいです。そして彩さんのイラストがとても美しいです!綺麗です!挿絵があって良かったです。
このシリーズも4冊目ですが、相変わらず安定の面白さです。
美しいけれど、棘のある薔薇系男子の華やかな宴が繰り広げられます。
愛する人、大切な人の為には手段を選ばない所は、このシリーズの登場人物に一貫しています。華はあるけれど、エゴイスティックな人達の集まりで、読んでいて疲れる面もありますが、やはり病みつきになりますww
今巻は本筋の薔と常盤のラブは薄めでしたが、サイドストーリーとして常盤と紫苑の束の間の交流と結末が中心に描かれていて、こちらも興味深く楽しめました。常盤が如何に罪深い存在かを再認識した巻でした。薔が最愛だけれど、椿も手放したくないズルさとか…。紫苑の現在の処遇がいつ常盤の大切な二人に降りかからないとも限らない所にも焦燥感があり、先が見えないです。常盤とキングとの一筋縄にいかない複雑な関係にも萌えました。宗教的な事が多いに絡みますが、設定が作り込まれているし、人物関係も複雑で、更に伏線も巧妙にはられているので、読者を全く飽きさせませんね。続きが非常に気になります。
公約通りきっかり1か月後に続きを読むことができました。このボリュームで2冊立て続け、犬飼先生本当にお疲れ様です、そしてありがとうございます(感涙)
学園ファンタジー第4弾、いろいろと型破りな巻でした。まず学園物でありながら、今回のお話は9割方学園以外の場所で進行してゆきます。メインは常盤が正侍従代理として勤務する教団本部、残りが病院です。当然、学校行事の描写や、茜、剣蘭、白菊たちおなじみ贔屓生仲間の出番もごく限られますし、何より今回、降龍の儀が陰降ろしを含めて一度もない、さらに言えば薔と常盤のエッチもなしです!!これは特筆すべきでしょう。当人たちにその気がなくなったわけではなく、いやその気は双方とも十分すぎるほどあったのですが、どうやっても物理的に無理だったのです。
前巻のラストで、火事に巻き込まれて、降龍殿の5階から転落した薔は病院送りとなりましたが、事件の衝撃で声が出なくなり、精神的にも不安定な状態なので引き続き入院中(というのは表向きで、声はすぐ戻ったし、正気を保ってるんだけど、常盤不在の間の儀式をやり過ごすための詐病)。一方の常盤は教団本部で正侍従代理として、元陰神子の紫苑に仕える日々。不当なほどに貶められ、辛い務めを黙々とこなす紫苑。どこか薔に似た面ざしの彼を放っておけず、親身に世話を焼くうち、紫苑は常盤に恋してしまう。表向き常盤の恋人とされている椿に対して嫉妬を募らせ、さらに神子でありながら人の不幸を願ってしまう自分自身が許せず自殺を図る。これまで紫苑が一手に引き受けていた醜悪な客との儀式を代わってこなさざるを得なくなった杏樹ら他の神子から、常盤は激しくなじられる。
神子の恨みか、それとも龍神の下された罰なのか、薔に会いにバイクを走らせる途中、事故に巻き込まれ重傷を負う常盤。薔は自らの神子の力で常盤を救うべく、決死の覚悟で学園を抜け出す・・・
ついにこの日が来ました。常盤の負傷という不測の事態によるとはいえ、薔がシャバに第一歩を踏み出したのです。3歳であの学園に放り込まれてから、実に15年ぶり。自動ドアにびびったり、女児を見て希少生物のように感じたり。常盤の親友で主治医である青一とも顔を合わせますが、イマドキのくだけた言葉を使うため、意味がよくわかんなかったりもします(彼は教団関係者でもない、全くの民間人らしい)
ようやくふたりきりになれた病室で、眠る常盤にくちづける薔。幸せな夢を見ている気分の常盤。こんなの前にもあったような・・・と思ったら、そう、2巻のラストだ。薔に一服盛って寝かせておいてから、薔薇の花束を抱えた常盤がゴメンネを言いにくる素敵なシーンがありました。あれの逆バージョンですね。初めて見る常盤の寝顔にときめく薔。いつも2人で過ごす夜は、「もったいない」と言って寝ずに薔の寝顔を見ていた常盤だったから。夢うつつの状態での2人のやりとりはほほえましい。夢の中でも常盤は薔の頭をなでて「俺の努力のかいあって左右対称のいい形だ」とか、お尻を触れば汗疹対策にベビーパウダーをはたいた昔を思い出し、と、相変わらず兄バカ全開です。そして薔はいきなり最終兵器を繰り出します。「常盤・・・起きないと…く、口で・・・あれ、しちゃうぞ」
直接のエッチはなくとも、学園と教団本部に離れてるふたりが夢と妄想で感応するようなシーンもあり、あたかもリアル常盤に抱かれてるような薔の一人エッチは十分エロティックで堪能しました。でも現実には、前回の陰降ろしから間もなく1カ月、薔の命のタイムリミットが迫っています。寝てる場合じゃないよ常盤!
シリーズはまだまだ続きそう、次回はいよいよ次期教祖候補ナンバー1の榊がおでましになるようです。いつまで待てばいいのかな? 間があくと、もう一度1巻から読みなおして、現時点でだれが、何を、どこまで知ってるのか、誰が味方で誰が信用ならないか、あれこれおさらいしなくちゃ先に進めないのがつらいところです。相変わらず彩さんのイラストも眼福。とりわけ、楓雅(わけあって、ヒゲなしです。ない方がわたしは好きかも…惚れ惚れするような色男ぶり)が薔を抱き締めるシーン。光の加減が絶妙でした。