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パブリックスクール-檻の中の王-

public school ori no naka no ou

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表題作パブリックスクール-檻の中の王-

エドワード・グラームズ,18歳,イギリス貴族,学生
中原礼,16歳,日英混血,学生

あらすじ

唯一の肉親だった母を亡くし、天涯孤独になった礼を引き取ったのは、
父の実家のグラームズ家。なんとイギリスの名門貴族で、礼は全寮制
パブリックスクールに通うことに。けれど、そこには寮代表で監督生の
義兄・エドワードが学園に君臨していた! 引き取られたばかりの
幼い頃は可愛がってくれていたエドは、礼が入学した途端、なぜか冷たい。
「俺が卒業したら、おまえは日本に帰れ」と言い放ち!?

作品情報

作品名
パブリックスクール-檻の中の王-
著者
樋口美沙緒 
イラスト
yoco 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
パブリックスクール
発売日
ISBN
9784199008160
4.4

(620)

(435)

萌々

(103)

(32)

中立

(17)

趣味じゃない

(33)

レビュー数
68
得点
2700
評価数
620
平均
4.4 / 5
神率
70.2%

レビュー投稿数68

No Title

舞台はロンドン、パブリックスクールなんて好きしかないそこに放り込まれた日本人の礼、優しい母に育てられて純粋で疑うことを知らない礼が様々な思惑が飛び交う場所で生きなければならないのがとにかくかわいそうで エドの激しい執着は感じるけどとにかく酷い。怖い。それぞれの思惑がまだまだ見えてこないから礼が心配です 【きみの想像力は、一生涯君の杖になってくれる⠀】というある人の言葉が今作ではとても印象に残った。この言葉がきっかけで礼が閉じこもっていた狭い世界から一歩出ようとすることになるから。

0

つらくも素晴らしい!!

パブリックスクールシリーズの一冊目を読み終えたところでレビューしています。
エドとレイ、2人の未来はまだここまで読んだだけではわからないところですが。。。
その時点で思うことは、エド!!!なにか重く深い理由があるんだろうけど、レイを大大大好きなんだよね!レイに優しくしてあげて!お願いだから、君の心の中の本当の気持ち、深い愛情を示してあげて!!って、切に思っているところです。
あー、レイはせっかくできた素晴らしい仲間と演劇に参加できるんだろうか?(きっと2巻でできるはず?!)
それにしてもレイが、ひどく辛く寂しい状況化でもひねくれたりせず、まっすぐな、美しい心のままで、人やエドへの愛を持ち続けるところも素晴らしいし、よき仲間に出会い、認められて、変わろうとし、成長していく様も、読んでいて心うたれました。
あー、続き、すぐに買って読もうと思います!

0

神でした

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愛について

今まで商業BLは漫画しか嗜んでおらず小説は読んだ事がありませんでした。苦手意識が特になかったというわけではないのですが偶々この小説の表紙に出会い心惹かれ、読ませて頂きました。
英国BL、洋画の世界でしか触れたことがありませんがどの時代もやはり同性愛に偏見を持っている人が多いというのは世界共通で、それが痛いほど伝わりました。
主人公の礼は半分イギリスの貴族の血を持つ父と日本人の血を持つ母との間に生まれた子でいわば混血児。カップリングは礼の義兄の息子エドワード(エド)でいわゆる近親系なのですが血のつながりを超えてエドをずっと愛している礼の純真さ、儚さがとても切なくその設定をつい忘れて読み耽っていました。英国貴族の世界では混血児は邪な存在として扱われ、前半部分は只々礼が切ない待遇を受けるシーンが殆どで胸が苦しくなります。たとえ苦しくてもエドという存在があるだけで礼はエドを愛し、その愛の強さで頑張って生き続け、とある人物との出会いで彼は世界へと羽ばたこうと一人で自立する様が後半部分では描かれます。と思いきや、まだまだ雲行きが晴れることは無く全てのページにおいてとても切なさ半端なくページを捲る手が止まらず、気付けば『八年後の王と小鳥』まで読破しました。またこのシリーズは全巻買ってから読むことをお勧めします……。本当に、この『檻の中の王』だけで読むと中途半端すぎて毎日ずっとこのエドと礼について悶々と頭を悩ませる日々が続きます。私がそうでした泣…。本当にもっと早くこのエドと礼の物語に出会っていれば良かったなと思ってます。
視点はほぼ礼ですが読んでいてエドの心情も描かれていませんが態度や情景描写でそれらが表現されていて樋口さんの文才さに感動しました。

個人的にギルというキャラが最後の最後で大好きになりました。結局どんなキャラも愛せますが笑。何せ『愛』が主軸なお話しなので。
因みにキャラの名前が洋画好きな人にとっては何か聞き覚えのある名前がちょくちょく出てくるので色々と妄想しがいがあって楽しめます(個人的に

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素晴らしい愛と成長の物語

こちら大好きなシリーズです。再読したのでレビューします。ネタバレは少なめです。

受けの礼は12歳で唯一の家族である母を亡くし天涯孤独となりますが、母親譲りの愛情深い人です。
攻めのエドは、地位も能力も美貌も何もかもを持っている貴族ですが、家族の愛情だけは得られません。
そんな孤独な2人の愛を、十数年に渡って描くシリーズです。(4巻、6巻は別の主人公。)

1巻は主人公たちの子ども時代から10代後半までを描いています。

初めて読んだ時は、1巻は物語がゆっくり進んでいくので、正直展開がじれったく感じたものでした。
ですが何度か読み返しますと、2人の愛と成長(特に礼の)の物語として本当に素晴らしい作品だなと感じました。
胸を打つセリフや場面が多々あり、何度もうるうるしてしまいます。

BLとしての展開は、1巻ではなかなか進まないと感じるかもしれません。(先生もあとがきで「私は一体、なにを書いてるんだ?」と書かれていてちょっと笑いました。)
でも最後にドカン!とくるのでぜひ読み進めて欲しいですw

またずっと受け目線で、エドの気持ちは見えにくいですが、時々言動に見え隠れする礼への強い執着や独占欲に萌えを感じます。

巻数の多いシリーズですが、1巻(檻の中の王)と2巻(群れを出た小鳥)が上下巻のような内容です。長いシリーズとして躊躇されている方は、まずはこの1〜2巻を読んでみて欲しいなと思います。(1巻だけだとお話の途中ですのでご注意ください。)

本当に素敵な作品なので、あらすじや試し読みで気になった方には、ぜひとも読んでいただきたい、素晴らしい名作だと思います。

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