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表題作 夏の夜の夢

その他キャラ
東郷海斗[福山潤]/ ナイジェル・グラハム[小西克幸]/ ビセンテ・デ・サンティリャーナ[大川透]/ 森崎和哉[岸尾だいすけ]/ アロンソ・デ・レイバ[遊佐浩二]/ ルーファス・ベレット[岩崎征実]/ ユアン[栗山浩一]/ キット[三木眞一郎]

あらすじ

FLESH&BLOOD番外編「夏の夜の夢」
AGFのための書き下ろしシナリオ&録り下ろしドラマCD作品。

1.プロローグ
2.夕暮れの丘
3.真実の顔
4.友情未満
5.華麗なる舞踏会
6.VOICE
7.エピローグ

作品情報

作品名
FLESH&BLOOD番外編 夏の夜の夢
媒体
CD
作品演出・監督
亀山俊樹
音楽
川中ゆかり
脚本
山田健一
原画・イラスト
オリジナル媒体
小説
メーカー
徳間書店
シリーズ
FLESH&BLOOD
収録時間
72 分
枚数
1 枚
発売日
4.6

(6)

(5)

萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
28
評価数
6
平均
4.6 / 5
神率
83.3%

レビュー投稿数2

聴き応えたっぷりの1枚

AGFのための録り下ろし番外編CDです。
届いたCDを開けてみて、目に飛び込んできたジャケットイラストにまず見とれます。
海斗を中心にイケメン(笑)が取り囲み、リボンで纏めてる感がまるでクリスマスプレゼントのようで嬉しかったです。

ストーリーは、海斗(福山さん)と和哉(岸尾さん)のいた世界でのもしも話になっていました。
現代の海斗と和哉の登場するプロローグとエピローグが平行宇宙になっていて、海斗がタイムスリップしていた16世紀は夢の中での話という設定。
あくまで【もしも】話なのですが、屈託無く無邪気に楽しそうに笑う海斗と和哉の様子は、微笑ましいはずなのに凄く切なかったです。
病んでない岸尾さんが聴けただけでも収穫ではあるんですが、本編での和哉があまりにも気の毒なだけに、こちらの和哉は幸せそうで良かったとも思いました。
海斗を演じる福山さんも、本編では散々な目に遭ってばかりで息つく暇もない状態ですが、現代では親友の和哉との充実した日々を、高校生らしいはつらつとした感じの演技で魅了してくれました。
大人にならざるを得ない16世紀と違い、屈託のない様子でじゃれあう二人が非常に愛しいです。
最後の方なんて、まるで砂浜で追いかけっこして、きゃっきゃうふふしてるカップルのようで微笑ましい……。

そして海斗の夢の中という設定になっている16世紀では、ビセンテ(大川さん)に散々甘やかされるカイトと、それを生暖かい目で見守るキット(三木さん)という構図。
三木さんの絶妙なツッコミに随所で吹き出しました。

その次はビセンテとアロンソ(遊佐さん)の話。
真面目なビセンテを相変わらずいじり倒したりして楽しんでるアロンソ。
まぁ、平常運転ですね……。
私から見たら、もうこの二人がデキてるようにしか見えないくらいラブラブなんですが。

あとはエリザベス女王の元で舞踏会が開かれることになり、ダンスの練習をすることになったナイジェル(小西さん)と、その練習に女役として付き合わされることになったルーファス(岩崎さん)の話。
これももの凄くおかしくって、大笑いしてしまいました。小西さんと岩崎さんの掛け合いが絶妙です。

そしてそして場面が切り替わると、今度はカイトとユアン(栗山さん)の話。ふたりが仲良しでほのぼのとした雰囲気が良かったです。
海の仲間たちがジェフリーの家でわいわいやってる姿に、何だかたまらなく温かい、それでいて切ない気持ちになったのは、これから展開していくアルマダの戦いに対する思いがあるからかもしれません。

眠っていた間に海斗が見た夢はこんな感じですが、平行宇宙に存在する本編の海斗の話でもあるんですよね。
無数にある【もしも】ですが、そのうちのひとつが、海斗と和哉が仲睦まじく、何の憂いもなく過ごせる世界になっていて、ほっと一安心しました。

あ。
ジェフリー(諏訪部さん)は登場しません。
スケジュールの関係でお忙しいのか断られたのか分かりませんが、ついつい深読みして不安になってしまいます。

2

海斗が夢見たのは

再聴です。
とても素敵なCDですが、今では入手が難しい作品かもしれません。
松岡なつき先生によるイベントのための書き下ろしシナリオを豪華キャストによって録り下ろした番外編となります。
ジェフリーは不在です。

全7章からなる今作。
第1章・プロローグと第2章・夕暮れの丘は、本編とはまた違う世界で生きる海斗が幼馴染みで親友のの和哉と共にイングランド旅行へと向かうシーンから始まります。
別世界で生きる2人の空気が柔らかく、無邪気に歴史について語り合ったり、ポンポンと親しげに冗談を言い合う姿が高校生らしい無邪気さで可愛い。
気を許し合っている者同士の声のトーンが心地良いです。
本編の展開を知っていると、眠る前の「また明日」の言葉に切なくもなり、何気なくも本当に幸せな言葉なんだなと。

第3章・真実の顔は、場面が変わってスペインへ。
パストラーナ城で暮らす海斗とビセンテ。
そしてそれを見守る潜入中のキット目線で語られます。
噂では切れ者でやり手の恐ろしい男であるはずのビセンテが、評判とは真逆なのではないか?という姿を晒しに晒しまくり、そのあまりのギャップに、真実の顔は…?というお話です。
海斗に過保護なくらいに尽くし、甘やかしまくるビセンテに笑ってしまいますし、ちょっと海斗に冷たくされるとしょげる姿が叱られた犬のようでかわいそうになってくる(笑)
甘いものを食べて虫歯になったら治療のために歯を抜くと言うキットに怯える海斗と、海斗の綺麗な歯並びまでもを守りたいビセンテ。
見ていて呆れるほど「ごちそうさま」な2人でした。
ビセンテに教わりながら片言でスペイン語を話す海斗がとっても可愛らしくて、思わず庇護欲が湧いて来てしまいます。
これはビセンテの気持ちが分からなくもない…
福山さんの第1章との演じ分けが凄い。

第4章・友情未満は、まだまだ親しさとは程遠いアロンソとビセンテのお話。
クソが付くほど真面目なビセンテの本当の姿を見たいアロンソがあれこれと話しかけては反応を面白がり、それにムッとするビセンテ…という、アロンソの手のひらでころころと転がされている姿が見られます。
3章ではあんなに甘い口調だったのが嘘のよう(笑)
最初は「何かとムカつく男」「本当に厄介なやつに目を付けられてしまった」と心の中でこぼしていたビセンテですが、最後には「普段は面倒」と本音を口に出してしまいます。
鬱陶しいと思いつつもなんだかんだで話に付き合ってしまっていますし、短時間でここまで心を開かせるアロンソの手腕が凄い。
遊佐さんのあっけらかんとしたアロンソの喋りが心地良いです。

第5章・華麗なる舞踏会は、超絶コミカル!
女王が開く舞踏会の余興として出る事となったナイジェルがペアダンスの練習をするお話。
練習相手はなんとルーファス!いかつい彼が女性パートをちょこんと膝を折ったりしながら踊ります(笑)
このCDで1番笑えるお話だと思います。
海斗に見せられるよう完璧にマスターしようと奮闘する男2人が可愛いです。
ビセンテにも言える事ですが、真面目すぎる男は場面が変われば面倒くさい(笑)
小西さんと岩崎さんのコミカルな演技も、BGMもぴったりで最高に笑えました。

第6章・VOICEは、ユアンと海斗のお話。
頼れる兄貴分のようなユアンと海斗が海の上での生活や丘での生活、居場所について語り合うのですが、本当の兄弟のようで聞いていてとても心地良いです。
気さくで、細やかな気遣いが出来て仲間思い…ユアンの人となりをより深く知り、さらに尊敬すると共に、グローリア号の兄弟達の事も愛おしく思う海斗なのでした。

第7章・エピローグは2章の続きで、別世界の海斗と和哉のお話となります。
長い夢を見ていた海斗は「16世紀の見知らぬ人々が出て来る夢を俯瞰で見ていた」と言い出し、2人で海斗の夢について無邪気に語り合います。
今までのお話は全て海斗が見ていた夢だったのですね。
「残念なイケメン」と言われるビセンテと「優男だった」と言われるアロンソ(笑)
ユアンには好印象を持ったようです。
「和哉も同じ夢が見られたら良かったのに」と言う海斗と「僕も一緒に航海したかったな」と何気なく言う和哉が本当に切ないのですが、やり取りは子犬がじゃれているようで可愛い。
夢の人達はどうなってしまうんだろう…と気にする海斗。
もしかしたらこんなに平和な世界線もあるかもしれないんですよね…
穏やかな和哉と海斗の様子に救われました。

ボリュームがあり、いつもとはまた違った面々と出会える聞き応え大の素敵な1作で、「もしも」の世界のキャラクター達にわくわくしました。
シリーズファン大満足の内容なのではないかなと思います!

1

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