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F&Bの八巻です。
とりあえず十巻まで購入してあるのですが、これは急遽既刊を注文せねば!
前巻ではラスト海斗が攫われ、阻止しようとしたナイジェルが怪我を負い…となっていました。
ジェフリーはナイジェル、仲間と共に、ビセンテの手中に囚われた海斗を助けにグローリア号で出立します。
そして海斗自身も逃げ出す機会を模索しながら、スペインへの協力者を知ろうと諦めません。
きっとこの作品にファンがたくさんいらっしゃるのは、人間的弱さも強さも同時に抱えながら、諦めない海斗の姿勢が魅力のひとつなのでしょうね。
もちろん歴史背景もすごく緻密に調べられていて、舌を巻きますし。
『この辺りはタイムスリップでファンタジーなんだから適当で良いや…』という雰囲気がまったくなく、これだけでも松岡なつきさんスゲー!(ちょっと海斗風に)と感じます。
前巻で、海斗へとあることをしてしまいナイジェルは後悔しています。
そのことをナイジェルはジェフリーへ詫びるのですが…ジェフリー派のわたしでも「えー!許してあげてよー!」とブツブツ言っちゃいました。
本を読みながら危ない人になってますけども(汗
だって…この時代の男だよ、我慢した方だよ…
どこまで嫉妬深いの、ジェフリー。
いつもならばそんなところもチャームポイントだわ!なんてフィルターかかっているわたしでさえも、ナイジェル可哀想でした。
ただ、確かにジェフリーの言う通り言わないことも勇気だったかな。
話せば自分は楽になれても、相手は苦しむから。
なんだか現代の『浮気はしたとしても絶対わたしにはわからないようにして!』という女子のようではありますが。
とうとう海斗の拉致を成功させてしまったビセンテ。
やっと恋人として甘い雰囲気を楽しめるようになったのも束の間、
ジェフリーと海斗は離れ離れに!!
「時間がたっぷりとある」と思っていた二人の突然の別離。
7巻でのジェフリーと海斗が幸せすぎたので、この展開は辛すぎます。
人生はいつ何が起こるか判りません。一寸先は闇です。
一瞬一瞬を後悔がないよう、大切に生きていかなくてはいけないと感じました。
そしてナイジェルの衝撃の告白を受け、動揺するジェフリー。
唯一無二の親友だった二人の関係にもヒビが入ってしまって。
ジェフリーとナイジェルの「恋敵だけど、お前が大事」
という関係が好きだった私には、二人のすれ違いは辛すぎました。
なんだか今回は「辛い」としか感想が書けないです。
イングランドチームを悲しみのどん底に突き落としたビセンテ。
彼もいい男なので、怨めないのが辛いところです(苦笑)