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表題作FLESH&BLOOD(8)

ジェフリー・ロックフォード
海賊船の船長
カイト(東郷海斗)
タイムスリップした高校生

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

フェリペ2世の厳命を受け、海斗の拉致に成功したビセンテ。
海斗からは激しく拒絶され、迷信深い水夫達には異端の目を向けられても、ビセンテは真摯に海斗を守り、一路スペインを目指す―。
一方、海斗奪還のため、猛追跡を開始したジェフリー。
けれど、生涯の親友と信じていたナイジェルから、衝撃の裏切りを告白されてしまう!!危急存亡の時、二人の絆に決裂の危機が…。

作品情報

作品名
FLESH&BLOOD(8)
著者
松岡なつき 
イラスト
雪舟薫 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
FLESH&BLOOD
発売日
ISBN
9784199003561
4

(22)

(10)

萌々

(5)

(6)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
2
得点
88
評価数
22
平均
4 / 5
神率
45.5%

レビュー投稿数2

ジェフリー、許してあげてー

F&Bの八巻です。
とりあえず十巻まで購入してあるのですが、これは急遽既刊を注文せねば!

前巻ではラスト海斗が攫われ、阻止しようとしたナイジェルが怪我を負い…となっていました。
ジェフリーはナイジェル、仲間と共に、ビセンテの手中に囚われた海斗を助けにグローリア号で出立します。

そして海斗自身も逃げ出す機会を模索しながら、スペインへの協力者を知ろうと諦めません。
きっとこの作品にファンがたくさんいらっしゃるのは、人間的弱さも強さも同時に抱えながら、諦めない海斗の姿勢が魅力のひとつなのでしょうね。
もちろん歴史背景もすごく緻密に調べられていて、舌を巻きますし。
『この辺りはタイムスリップでファンタジーなんだから適当で良いや…』という雰囲気がまったくなく、これだけでも松岡なつきさんスゲー!(ちょっと海斗風に)と感じます。

前巻で、海斗へとあることをしてしまいナイジェルは後悔しています。
そのことをナイジェルはジェフリーへ詫びるのですが…ジェフリー派のわたしでも「えー!許してあげてよー!」とブツブツ言っちゃいました。
本を読みながら危ない人になってますけども(汗
だって…この時代の男だよ、我慢した方だよ…
どこまで嫉妬深いの、ジェフリー。
いつもならばそんなところもチャームポイントだわ!なんてフィルターかかっているわたしでさえも、ナイジェル可哀想でした。
ただ、確かにジェフリーの言う通り言わないことも勇気だったかな。
話せば自分は楽になれても、相手は苦しむから。
なんだか現代の『浮気はしたとしても絶対わたしにはわからないようにして!』という女子のようではありますが。

4

スペイン編の開幕

とうとう海斗の拉致を成功させてしまったビセンテ。
やっと恋人として甘い雰囲気を楽しめるようになったのも束の間、
ジェフリーと海斗は離れ離れに!!

「時間がたっぷりとある」と思っていた二人の突然の別離。
7巻でのジェフリーと海斗が幸せすぎたので、この展開は辛すぎます。
人生はいつ何が起こるか判りません。一寸先は闇です。
一瞬一瞬を後悔がないよう、大切に生きていかなくてはいけないと感じました。

そしてナイジェルの衝撃の告白を受け、動揺するジェフリー。
唯一無二の親友だった二人の関係にもヒビが入ってしまって。
ジェフリーとナイジェルの「恋敵だけど、お前が大事」
という関係が好きだった私には、二人のすれ違いは辛すぎました。

なんだか今回は「辛い」としか感想が書けないです。
イングランドチームを悲しみのどん底に突き落としたビセンテ。
彼もいい男なので、怨めないのが辛いところです(苦笑)

3

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