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F&Bの十巻です。
はあ、ここまであっという間に読んでしまいました…
今回は、海斗が異端審問にかけられることとなります。
とにかく教会の権威が凄まじいので、王であろうともおいそれと口を挟めないようで…
スペインのわたしの一般的なイメージは『明るい太陽』だったのですが、思いっきりドロドロで薄暗かったんですね。
さすが近世のカトリック。
そんなドロドロになっているとは梅雨知らず、ジェフリーたちはスペインへと急いでいました。
聖職者に扮して潜入することとなったため、スペインで目立たないためにジェフリーは髪を切るわけですが。(もったいない、カツラにしてかぶりたい!)
この時の挿し絵がもう、素敵過ぎて悶絶!
天辺剃りにならないで本当良かった。
七巻でジェフリーが最後までは海斗に手を出さなかったのにヤキモキしハンカチを噛んだわたしですが…まさかこんなところでそれが生きてくるとは!
ていうか、あれは伏線だったんですか!?
びびびびっくりです。
やー、F&B深いです。
しかし、人間一人の価値が恐ろしく低いといいますか、やることが現代と比べたら本当に無茶苦茶で、わたしならあっという間に天へ召されております。
すでにもっと前の穀象虫の辺りで卒倒して頭打って…ということになっていそうですが(苦笑
ひじょうに変なテンションで書いてしまいましたが、一言で言うならばオススメです!と言うことです、はい!
海斗を亡き者にしようと暗躍する輩たち。
絶体絶命の海斗をビセンテが全身全霊で守ることを誓います。
自分を拉致し、愛するジェフリーと引き離した憎い敵だと思っていたビセンテが、
忠節を誓う騎士の如く自分を支えてくれる姿に、海斗の心も揺らぎます。
すぐに人に頼る自分を「甘ちゃん」だと恥じる海斗ですが。
海斗は現代人としては、ごく普通ですよね。
彼が「甘い」と感じる部分は、読者である私にも耳に痛いものばかりで(苦笑)
そんな海斗だからこそ感情移入しやすくて、応援したくなりました。
スペイン編に入ると当然ですがビセンテの出番が多く、
彼の魅力的な姿がガンガン描かれるので。
ジェフリーを応援している私でも、ビセンテにクラクラしています。
ビセンテといい、ナイジェルといい、キャラが立ちすぎて、
もう通常の当て馬レベルをはるかに超えてしまった感じです。
孤独で猜疑心の強いスペイン王。
底知れぬ恐ろしさを秘めた修道士ラウル。
海千山千の化け物たちが跳梁跋扈する宮廷で、海斗はどうなるのか。
ようやく海斗救出へ動き出したジェフリー達は??
この少しずつ、少しずつ動いている物語に、もう焦れ焦れです。