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苦しさと切なさ、そして光と闇が入り交じるボリューミーな一冊。
ナツメ先生作品の世界を濃厚に堪能できます。とにかく読み応えがすごい。
「MODS」を読んだらこちらのスピンオフを読まずにはいられない気持ちになるのは、時雨や春が強く印象に残る人たちだからなのでしょう。
前作ですでに時雨が亡くなる描写があるので悲しみは避けられない展開ですが、そういう部分があってこそ際立つ「愛」が描かれているのではないかなと思います。
春だけではなくて雪鷹も心の深いところに時雨は存在したままで、彼に対する行き場のない気持ちを抱えていることで過去から動き出せない様子には本当に胸が締め付けられます。
状況は理解していてもひとりでは抜け出せない悲しみの中で、何度も藻掻きながら生きてきたふたり。
シロのこともあるので、時雨はどこまでも罪な男だな…と思いながらも。
似たような傷を持ったふたりが出会い、そしてお互いに求めて前に進んでいけたのもやっぱり時雨の存在があったからで。
世話焼きな時雨が自身にとって大切な人たちを繋いでくれたのかなと思えました。
苦しいところもハラハラするところもたくさんありますが、最後にはとてもあたたかい気持ちにさせてくれる素敵なお話だなと改めて思いました。
先日先生の新刊を読むに当たりMODSの後の本作を未読だという事実に気付いた私、、、新刊を読んでからとかの順番はバラバラにはなりましたがやっと読む事が出来ました
なんでこの作品を読んでいなかったのか、、、後悔しか無いです
が、知らずに読まず終いにならずに良かった。。。
MODSは本作を読まずに完結は出来なかった作品ですね
そしてこの作品を読んでこそシロにも春さんにも未来が見える気がしました
過去があるから今があって、今があるから未来がある
脈々と刻は繋がり流れていく
囚われるのではなく刻まれていく事で起こる変化こそが救済
刻を進めなければ結果何ひとつ動けず変わらない…
それを刻みに来たのが雪鷹という存在
同時に雪鷹には春という存在が、、、
胸と涙腺が熱くなる1冊でした
新刊も本当に素敵で大好きでした!!!
ただ泣くって事はなかったのですが、、、
本作を読んで再読したら時雨さんが源慈と軽口を楽しんでる事に嬉しくなり、そして春の事を訊かれ「ああ 可愛いよ」とサラッと答えているそのコマに完全に涙腺崩壊でした…
完全に繋がった世界としては捉えらえなくてもこういう想いが拾えるっていうのはやはりグッと来ますね
そもそも冒頭は雪鷹始まり!(しかも一条組長…!)
やっぱり遅くなってしまってもこの「NIGHTS BEFORE NIGHT」は読んで良かった!!!
益々先生の作品の世界観で表現される深い深い愛のカタチに溺れます
素晴らしい男達の賛歌でありレクイエムでした
電子派なので、シーモアとRentaでアカウントを持ってますが、本作品購入をご検討でしたら是非Rentaを。と言うのも修正が全然違います。シーモアは白抜きです。Rentaは小さい短冊修正なので存分に物語に没頭できます。作品の内容は他の方々がもうご説明されているのであえて申すことはございません。傑作です。
MODSを読んでいたので気になって購入しました。
よかった…!
男前受だな~と思いました。こちらもまたビジュがよい!
厚めなのでボリュームもありますが内容も深く素晴らしいので最後まで気が散ることなく読めました。
「MODS」を読んでからこちらへ。こちらの主人公も時雨に囚われている一人でした。時雨…なんて罪深い男。
春の前に時雨と同じ顔した雪鷹が現れて…?というお話。本当に時雨はいろんな男の心の中に生きすぎです。雪鷹にも深く根を張る記憶を残してて、ガタイの良い大人が背中丸めて辛そうなのはしんどい。こんなんでどうやって春と関係を築いていくのかと胃が痛みそうでした。
救いは雪鷹が少々あほのこムーブに走ってくれて、痛いシリアスみを和らげてくれたことかな。投げやりな子供っぽさが時雨との違いを強調してるようで良かったです。
時雨との過去編はやっぱり引き込まれますね。時雨は本当は何をしてたの?真実はどれなの?っていう謎は謎のままなのも、惹かれる理由かもしれません。この物語の中ではハッキリ描かれなくても良いですが、別で時雨の話は読んでみたいです。結末が辛すぎだけど、MODSとコレと2作品分の落とし前付けて欲しい!みたいな笑。
最後もゆっくりじっくり簡単にはくっつかず、時間をかけて整理してから。物語が綺麗に畳まれていく感じが心地良いです。セリフがちょっとクサイのも雰囲気出てて好き。描き下ろしのHシーンは必死さに萌えました。
秘かなお気に入りは月守。彼はかなりの萌えキャラだと思うんですが笑。腕まくりシャツにエプロン+無表情が最高でした!