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表題作少年の境界 (2)

朽木 薫,α,,製薬会社勤務,ゆかの番
ゆか,Ω,,薫の番

同時収録作品少年の境界(2)

大我(α),サラリーマン
りん(Ω),居酒屋バイト

その他の収録作品

  • 12.5話(描き下ろし)
  • ー電子限定描き下ろしー

あらすじ

「あれは俺のαだ」
学生時代に番関係になったゆかと薫、αとしての人生を
それなりに謳歌する大我、Ωであることを諦観する倫――
4人の人生がこの一時交差する。
その出会いはだれかの不幸であり、だれかの奇跡だった。
運命に翻弄される大人気オメガバース作品、第2シーズン開幕!

作品情報

作品名
少年の境界 (2)
著者
akabeko 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイオメガバースコミックス
シリーズ
少年の境界
発売日
電子発売日
ISBN
9784799740514
4.5

(262)

(179)

萌々

(54)

(21)

中立

(6)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
32
得点
1180
評価数
262
平均
4.5 / 5
神率
68.3%

レビュー投稿数32

クズのメタモルフォーゼ

前作の出来事から数年後、番でありながら「幼馴染」で止まっているゆかと薫。
決して悪い関係ではないのだが、どうしても考えてしまう―
あの日、守るつもりが逆にゆかの幸せを奪ったんじゃないのかって…?

ゆかと薫のストーリーも良かったのですが、自分でもビックリするくらい大我のことが気になりました。くそ野郎がだんだん成長していく姿がたまらんw

でもやっぱり一番の名シーンは、運命をも押しのけてゆかを愛する薫でした。かっこいいぃ ദ്ദിᐢ- ̫-ᐢ₎.ぐ

ここで終わってもいいんじゃないかと思わせる2巻でした。
続きがどういう話になるのかが楽しみです!

1

つらい/運命の番

ストーリーが素晴らしいです。

オメガバースの世界観がめちゃくちゃ活きている。運命の番と、愛する人。どちらを選ぶのか、何に抗うのか、運命を、やり過ごすことができるのか、、。

1巻で番になった薫とゆか。ゆかの運命は、本当は近くにいた大我で、今作では薫に運命の相手が現れる。そして、そのオメガが大我と関係を持っているという皮肉・・・!

正直光属性としては読み進めるのが辛いです。1巻読んでからおもーくなる気しかしなくてずっと読まないでいましたが、続きが気になって、、!

2巻ラストは4人とも幸せになってますが、、3巻はどうなんだろう、、。

1

今まで読んだオメガバース作品の中で一番町ドラマチックでリアル

非常に面白かったです。ズバリテーマはお互いを信じる心なのかなと思います
お互いに運命の相手ではないのに1巻で番になった薫とゆか2巻目では大我と倫
運命ではないけど、理性で愛する人を選んでいるところに好感が持てます!
1巻でのゆかの様子がとてもリアルでもし本当にバース性なるものが存在したら男の子なのに体が変わっていってαから狙われるってなったらみんなゆかみたいになるのかなとと思いながらドキドキしました
1巻でいけすかないαの大我が、実は1番ロマンチストで運命をしんじているところなんか良いですね。言葉が足りないだけで以外といいやつなのかも
もう3巻もすでに出ているので、早く読みたいと思います

1

斬新な発想。泣けたー!

社会人になって。大我や薫はやはりエリートに。 

大我も今になれば少年時代の自分がいかに傲慢で愚かだったかわかるのに…。運命の番を逃して。

大我が運命は裏切らないなんて言って。

薫は誠実で真面目で。薫の本当の番りんが見つかって。
りんが可哀想で。薫に出会ってからは操を立てて。
この世界ではオメガは自立することすら難しいのですね。
大我もりんの為に奔走したり薫に頭を下げたり。

でも薫の決意と葛藤が大我を変えたのかな?
性に振り回されない、好きな相手を番にするって。

薫はゆかのことも幼馴染の関係を一番大切にして。
でもゆかの想いが自分に向け咲いたら、やっと重荷?葛藤が報われましたね。

何度も泣かされました。主にりんくんに。

大我も大人になってりんと出会って色々考えて。
目の前で運命の番のために無理をする狂いそうになるりんをもうほっとけなかったんですね。

4人の視点で読み応えもがっつりでした。

運命にすがりつくオメガと運命を乗り越えるアルファ。
斬新な発想でした。

3巻があるということはもう一波乱あるのかな?
ここでめでたしめでたしすればとも思うけど。

0

運命よりも強いもの

オメガバは何冊か読んできましたが、そんなに興味がわかないのと、私の理解力不足で、よくわからない部分があったんですが(肝のとこw)↓感想を書いているうちに何となくこういうことかな、と思えてきました。
3巻を読んでから、他の方のレビューを読んで勉強したいと思います。

薫はゆかの運命の番ではなかったんですね!?
じゃ、あの時、薫がラットを起こしていたのは、ゆかのフェロモンにただ反応したってことですか。
で、薫自身はそれをわかっていたと。

ゆかの運命の番は大我だった。
だから大我にとって、女子Ωとゆかのフェロモンの匂いが違っていたのか。

でも、ゆかが薫と番になったので、今は大我もゆかもお互いに反応しない。

ではなぜ、薫と倫は反応しちゃうのか。
それは倫Ωが番になっていないから。
αは番になった後も、運命の番のΩが現れたら抗えない、てことなんですね。
↑この辺が読んでいる時よくわからなかったんですけど、整理してみたらたぶんこういうことかと。

にしても、倫が薫を運命の番だとわかって、それにすがる気持ちは痛いほど伝わるけど、オーバードーズになるくだりは辛かった。

でも、あの大我がそんな倫を見ていられない、と態度を変えたのが、意外に早くてよかった。
その前に、ゆかに会って、もう反応しないと実感したのもあったんでしょうね。

薫に倫を幸せにしてやってくれ、と頼みに行くほど実は大我は倫を思っていて。素直じゃないからわかりにくいけど、情のある奴だったんですね(1巻ではコイツは許せん!と思ったけど)

あれほど運命にこだわっていた大我が、薫の
「運命が好きな人を幸せにしてくれるのか?」
「違う 誰よりも幸せを願う奴が幸せにするんだ」
「だから俺はあの日…運命より自分を信じた」
の言葉を聞いたのが大きかったんだろうな。

大我の言葉と気持ちに倫も応えることができてよかった。

ゆかも薫といることが幸せだと改めて実感できたし、それを聞いた薫がずっと抱えていた辛い思いを払拭できて…よかったよかった。

倫の辛い場面が印象に残りますが、振り返ってみたら、あの大我の考え方が変わって「倫を幸せにしてやりたい」とか「俺の番になってくれ」「他の誰からも守ってやる」と言ったり、凛に子どもほしいねと言われてデレたり、幸せそうな倫が見られたし、ゆかと薫が改めて真の番になったようだし、萌えどころがたくさんありました。

4人ともシンプルに幸せになりたい、そして四者四様にみんなやさしい、そう思える内容でした。
にしても、薫が強い。子どもの頃は気弱そうだったけど、ゆかを思う気持ちは誰にも負けない。運命より、自分を信じた男ですもんね。
そりゃ、そんな薫に愛されてゆかは幸せだと思えますよ。

これでめでたしめでたしでいいのでは?と思うんですが、まだ続くんですよね。
予告では倫の薬の後遺症が?て、これ以上、倫を苦しい目にあわせないであげて〜〜(涙)と辛いんですが…大我と何とか乗り越えてくれるだろうと希望を胸に読んできます。

0

泣けた…

1巻から順に再読中ですがアレ?こんなに面白かったっけ?ってなってる自分が居ます。

2巻ではゆか達は既に社会人になっています。
ゆかと薫は番として暮らしていて、大我はりんという男のΩとセフレのような関係になっている。
ある時りんの働く居酒屋にゆかと薫が訪れ…という展開。
4人が運命の番に関する事実に気づき、それぞれに悩み、苦しみ、葛藤する様が切ない!
誰の気持ちになっても苦しいのです。
過去への後悔も伴っている大我が1番苦しいかもしれない…うーん、でも皆んな辛いよね。
薫のゆかへの揺るがない気持ちが素敵でした…泣

大我が薫にりんを選んでくれと頼みに行くシーンもまた泣けた。
大我の株が急上昇だよー(つД`)
運命より気持ちだよね。
2巻エンドがハッピーだったので、ココで終わりたい気分になりますね。

番になったΩはもう他のαを選べないけど、αは別のΩに乗り換えできるという仕組みがやっぱり嫌だな。
捨てられたΩが1人でヒートを乗り越えなければならなくなるなんて、不公平感が拭えないなぁ。

4

巻き起こるトライアングル

番になったふたりの前に、『運命の番』が現れてしまい…
という展開で、愛憎劇の名手・akabeko先生なのでCP逆転して泥沼展開になってしまうのでは……?とそわそわしてましたが、
逆転…しなかった…!!
ウルトラハッピーエンドで良かった!
それぞれ、運命よりもお前を一番幸せにしたいと思ってるのは俺だ!保証はなくても想いは負けない!というところに帰結して、素敵でした。薫とゆかの初々しさたまらん。大我も大人になったね。

1

運命か、それとも…

オメガバで運命の番を見つけて、番うことはΩ、αにとって幸福なことだと思っていた。
この本を読むまでは。

1巻から続き、薫とゆかのCPはもちろん、今度は1巻でゆかの友人αだった大我が登場する。3人とも大人になって。
1巻の描きおろしで、大我の運命はまさかの……ってとこで終わったが、今度は薫の運命も登場する。

薫の運命が大我の相手である、りんになるわけなんだけど、複雑かよ。
スワッピングしろとまで思ったけど、これは身体より心が重要な話なんでそんなことしない。

1巻がゆかの受難ならば、2巻は薫の受難だ。ある意味、ゆかの受難でもあるか。
そして、3巻への絶妙な布石。2巻はつらいなっておもったけど、3巻読み始めたらさすがに鳥肌立った。

1巻で大我滅びろって思ったけど、さすがに2巻ではかわいそうだったな……。

運命とか運命じゃないとか、好きとか嫌いとか、全部脳で制御されたことなのにどうしてままならんのだろうな。
せつないね。

0

絶対ではない運命の番

バース設定と首を噛んで起きる変化の取り扱いが、この作品は面白いです。

立場を置き換えてみたら、夫々のキャラによく似た囚われた人生観を持っている人は、意外と多いのじゃないかと思います。
読書は、人生の疑似体験をする為に存在するようなものだから、どんどん読んで、こういう判断をするとこうなっちゃうのかもしれないな、と心に留めて後で役立てることが出来ます。漫画は映画の紙面版、脳トレにもなります。

運命のαに拘る大我君が「運命のΩとを取り逃がした」と後悔していますけど、1巻のユカ君への大我のアプローチはとんでもなく失礼。Ω性を本能のままに軽んじて、産むだけの存在としていたんじゃ、Ωに嫌われても仕方ない。

2巻の倫君のビッチな生き方は、全てを諦めているから。
大我君と倫君は、「運命の番」に拘りを持つ二人
大我君は、倫と関わることで考えが変る、人として成長していく。

運命の番の設定は、フェロモンが惹き合う遺伝子の相性ということなら、人は生きて毎日変化していくので、運命の番の条件も変化するはず。

香りでビビッとくる相性に拘る、「運命の番」の思い込みが強い二人、
大我と倫のように、番う二人の意識次第、想いあうことで理想の番になっていくはず。

自分が変って、相手が沿うことを促して待つ辛抱が、他人と共に生きて同化するには必要。・・等々、考えさせられる内容でした。
自分を愛せない人は、他人も愛せないってことを伝えたい作品ではないかと、思います。
3巻まで出ているので、続きを読みます。

1

それぞれが選んだ未来

3冊の中で1番厚い2巻です。

薫の運命の番である倫が現れた事で、ゆかは薫への気持ちについて深く考えるようになりました。
そして運命よりも自分の気持ちを選ぶ薫が相変わらずブレてません。倫に迫られながらも薫が言う言葉が1番納得出来たし重いです。

だからゆかが薫の事を大好きと言って薫が泣いた時にはジーンと来ました。

一方で倫に対してΩだとしか思っていなかった大我の中で、倫が特別な存在だと変化して行く過程にも感動しました。
倫の為に薫に懇願したりα用の抑制剤を飲んだりと倫の為に動きだします。
運命を取りこぼした後悔に縛られていた大我が、ようやく自分の気持ちを選ぶのです。

三巻の内容に続く抑制剤の過剰摂取に対する注意喚起も随所にありました。

そしてなんといっても大我の人の思考は変化する、俺も変われたって言葉にに感動しました。


1

しんどいけど幸せ

大我がメインのお話ですね。自分の運命を取り零したと、その時はそんなに実感はなかったけれど歳を重ねて色々なΩのフェロモンを受けて確信に変わっていったのかなと思いました。
倫と同居している大我ですが、倫の生き方を見てΩに強いられる生き辛さを自分の過去への後悔とともに感じているのだろうなと思いました。
病院でゆかは倫と出会い、同じ希少な男Ωと仲良くなれたらいいなという気持ちがあったんだろうなと思います。Ωというだけでそれまでの友達みんないなくなった状況を知っていればなおさら……それが、薫の運命の番だとなるともう絶望的ですよね。
私は仲間だと思った相手が敵になるようなものじゃないですか……ね?
倫……この子が悪いわけではないんですが、運命の力でよく知りもしない薫に番にしてもらうとかいう頭のおかしい発言に恐怖を感じました。
ですが、倫のおかげでゆかも大我も番として生きる覚悟が決まってよかったです。
この物語で一番伝えたいことは薫の大我に言ったあのセリフに詰まってるんだと思います。人間は自分で考えて選び取ることが出来る生き物なんだぞ!だからみんな相手を幸せにして自分も幸せになってくれ。

2

運命か、恋か。

1巻から大人に成長した〝少年たち〟。

〝少年の頃 俺は運命を取り零した〟
そんな切ない大我の独白から始まる2巻。

やっぱりそうだったのか…
大我の運命の番はゆかだった。
だけど、それはもう取り返しのつかないこと。

大我にとって信じられるのは恋よりも運命で、
未だに後悔を引きずり、番を見つけられずにいた。
(と言っても、自業自得な部分が多いんですが…)

今はΩの倫と出会い、同居している。
ただ、何度身体を重ねても、大我が倫のうなじを噛むことはない。

一方のゆかと薫は番にはなったものの、相変わらず幼馴染として過ごし、
普段は寝室は別で、ヒートが起きたとき以外は身体の関係をもたない
特殊な番関係を築いていた。

というのも、2人には番であって恋人同士という認識がないからだ。
薫がゆかに向けるのは恋心だけれど、ゆかの方はそうではなかった。

だけど、倫の登場がゆかと薫、大我の関係を大きく変えてゆく。

薫の〝運命の番〟だった倫。
突然の運命との遭遇に、心とは裏腹に体が倫に反応してしまう薫。
同じように惹きつけられ、発情し、薫を「俺のαだ!」と叫ぶ倫。

その日から倫の頭の中は薫と番になることでいっぱいになってしまう。
一緒に暮らし、身体を繋げ、胸の内にそっと抱いてきた恋心すらも、
全て本能によって塗り潰され、倫は大我から離れようとする。

薫への倫の執着は狂気そのものだ。
〝運命〟でないゆえに味わってきた、過去の辛い経験が
倫に運命を盲信させていたのかもしれない。
ゆかから番を奪うことになっても、大我を切り捨てることになっても、
理性が本能に屈して、薫を欲してしまう。

そんな倫を近くで見守り続ける大我の表情が切ない…
口では冷たくあしらっていても、拒まれても、
壊れてゆく倫を見捨てることも出来ずにいた。

本当は倫の気持ちを誰よりも理解していたのは大我自身で、
倫の叫びも痛みも昔、大我がゆかに対して抱いたものと同じはずだ。

そして、大我が向かったのは薫の元だった。
この大我の行動に愛の重みを感じた。
自分だけの幸せなら倫を強引に自分のモノにしてしまえばいい。
だけど、大我が望んだのは自分の幸せではなくて、倫の幸せだけ。

あの学生時代にはただのゲスαだった大我が…
プライドも因縁も捨てて、薫に頼み込む姿はもう以前の大我とは違っていた。
「俺じゃ駄目なんだよ」と無力感に襲われ、それでも倫のためにと行動する
不器用な大我の愛に胸が締め付けられた。

〈運命が好きな人を幸せにするのではない
 誰よりも幸せを願う奴が幸せにするんだ〉

薫の言葉に、心を決めて倫に想いを告げる大我。
心のこもった、包み込むような、それはすごく優しい告白だった。
普段はドライで冷たく突き放すけれど、
これが本来の大我の姿なのかもしれない。

倫もまた本能で薫を求めながら、心では大我を求めていた。
本当に欲しかったのは〝運命〟ではなくて、生涯かけて
自分だけを愛し抜いてくれるαで、それが大我だった。

運命の定めに従順であれば幸せ、抗えば不幸。
と、〝運命〟の絶対的強さがハッピーエンドに繋がることの多い
オメガバースの世界ではこの作品は異色だなあと改めて感じた。

抗えない本能こそがその魅力でもあるけれど、
そこから零れ落ちた人たちだって幸せになってほしい。
そんな切ない願望を叶えてくれたこの4人だった。
もう何事も起きず、幸せに暮らしてくれますように…

3

なんか。。カッコイイ話

攻めのカオルとタイガが格好良すぎ。
二人とも好みでどっちかを選べないレベル。

性格としてはもっと男らしいタイガがタイプなのにカオルに胸キュンポイントが多かったww

0

大我編だよ

2巻ですが、内容としては、1巻は薫とゆかのカップルが描かれていて、この2巻は、1巻で当て馬であった大我の救済編ともいえます。

しかし、安易な救済にならないところがさすが。
オメガと分かったゆかにひどいことをしようとした大我、1巻ではいいところなしですが、運命の相手と番えなかった悲哀を持つアルファとして、2巻ではスポットライトが当たります。

大我のお相手はりん。オメガであることをオープンにしていて、居酒屋でバイトをしています。しかし体だけの関係のようです。
一方、今は幸せになった薫とゆか。ゆかが大我に再会することで本家のカップルに波風が?と思いきやそちらは大丈夫で、実はりんが薫の運命の相手という設定。まあ、そんな偶然ないよね、とも想いますが、むしろ大我の気持ちの動きがだんだん読者に分かるための仕組みでしょう。
最終的にゆかへの愛を貫く薫にほっとします。

アルファであり、社会的地位も得ている大我だが、心はすさんでいるよう。しかし、体だけつないでいるとみせかけて、実はりんのことをいつしか大切に想うようになっていた。そんな存在が大我にも現れてよかったね、という2巻でした。

0

番がいるのに『運命の番』が現れた!wktkwktk!

全て読み終わって今感じてる事は

「りんちゃん、お願いだから薫とゆかにこれ以上近づかないでええええ!!!><」

です。




未だに色々私の中で謎に満ちてる(Ωばかりが謎の残念描写・描き手による様々な解釈)オメガバースで、私がすごく気になっていた事、番になっているのに《運命の番》が実際に現れた時の描写。
たぶん初めてちゃんと絵に描かれて見たと思います。たぶん…。
作品・作者さんによって様々なのでしょうが、実際番っても、運命の番が現れたら…?って色んな作品読んで読者側も色々妄想しますよね。
今まで読んだ漫画の中では、懐古文章での「番を失ったΩだけが不幸展開」だったので実際に描写されたことに感動しております。

そして薫の好感度が爆上がりです。

ん?大我?んなもん、1巻の時にどうにかしとかなかった自己責任じゃ!α様なんだろがぼけ!お前なんぞ知らん!でも、良かったね!
って感じでしたw

1

凄く健全的

私はオメガバーズがギリ地雷と思いましたが、やはり作品次第!また読んでないの方々に、1+2是非ともう一気にたのしんてください。最後の10ページまてはちょっとペースがダラダラかな、でも今わかる!この長さじゃないと、絶対感動が薄くなるわ。

3

運命とは?愛と幸せとは?

「少年の境界」2巻。
1巻から数年経って、大我も薫も社会人になっています。ゆかは働いているのかなぁ?薫のパートナーとして家にいるのでしょうか。
どうやら、薫はゆかのヒートの時だけゆかのためにセックスをし、あとは幼馴染としての関係を貫こうとしているよう。避妊もしているようです。
大我は、人には運命の相手にこだわっているように言っているけれど、ゆかがその「運命」だと知っているので実際にはもう誰とも番わない、だから適当にΩとセフレになって…という生活を送っている。
ところが、今の大我のセフレで同居しているΩのりんが、実は薫の「運命の番」だった!という展開がはじまり、りんは可愛らしい男の子なので読者的にはうわ〜どうにかならないの?という感じです。ゆかもりんも一体どうなるの…?
オメガバースの一番切ないところを突いてきます。
結局薫はゆかを絶対に捨てずりんは選ばれないけれど、あの心と裏腹にひどい言葉ばかり口にしていた大我がりんの苦しむ姿に涙を流して…
遂にりんのうなじを噛むのですよね…よかったね〜!と単純に喜べるのかはまだわかりません。
どうやらりんはこれまでに飲み過ぎていた抑制剤の後遺症に苦しむらしい…
薫とゆかには子供ができるのかできないのか…
となると、次なる展開は、運命と愛の関係性は一段落して妊娠の話にシフトするのか?
3巻の展開が気になります。

2

好きな人を幸せにしてくれるのは「運命」じゃない。

「運命」の交差を描いたこの作品。
akabeko先生の魅力である、シリアスでダークな部分を存分に味わうことができます。

「…運命が好きな人を幸せにしてくれるのか? 違う 誰よりも幸せを願う奴が幸せにするんだ だから俺はあの日… 運命より自分を信じた たとえそこに 幸せの保証はなくても」

1巻では「ヘタレかな……??」という印象の強い、薫くんの台詞です。
オメガバースの世界は運命を信じ、頼ってしまうからこその言葉だと感じました。

ゆかくんの運命は大我くん。
倫くんの運命は薫くん。
その事実は変わりません。
それでも、好きだという気持ち、幸せにしたい……この人と幸せになりたいという気持ちは、運命で測れるものではないと思います。

幕を開ける予定の3rdシーズン。
倫くん&大我くんの幸せを阻むのは「抑制剤の後遺症」
一方、ゆかくん&薫くんは「番になっても幼馴染」の関係から、恋人同士の関係に進展。

……全く先が読めません!!
2組の番が それぞれの幸せを手に出来る日を、待っています。

4

信じるのは 運命か 自分か

神作品の続編は、もっと神!!!
物凄く感動して最高でした\(^ω^)/

Ωのゆかの運命の番だったαの大我が、ゆかの番でαの薫の運命の番であるΩのりんと出会い、運命と自分達の感情の間で揺らぎます。
運命か、この気持ちか…

薫は大我に伝えます、
運命が好きな人を幸せにするんじゃない
誰よりも幸せを願う奴が幸せにするんだ
だからあの日 運命より自分を信じて ゆかを番にした

そうです、私がずっとずっと探していた答えが、この作品にありました。
幸せは、運命が決めるんじゃないんです。運命で決まっているんじゃないんです。自分が決めるんです!!

ゆかの未来をずっと奪ってしまったんじゃないかと不安を抱えていた薫が、泣くシーンがあります。彼は自分が選んだ道を信じきれずにいたんだなって、思いました。だからゆかの気持ちを知って、薫のように泣きそうになったし、嬉しくなりました。

メインカプは大我とりんですが、ついつい薫とゆかに話題がいってしまってすみません(๑*Д*๑)!!
大我は、強がりな部分もありますが、実はとても思いやりのある人だなって感じました。りんは、本当はかなり寂しがり屋さんで、"運命"を信じることで紛らわしていたのかなって思いました。2人の幸せな姿、2人が番になったシーン、すっごく素敵でした(^^)

こんなに強く共感出来る作品、本当に心が震えました。すっごく素敵な作品でした!!!

大我とりん、薫とゆか、幸せを掴んだと思います。
更なる続編があるようです!楽しみにしてます!!

5

♯運命≠幸福

運命とは、 人間の意志を超越して人に幸、不幸を与える力。また、その力によってめぐってくる幸、不幸のめぐりあわせ。

つまり、運命とは自分の意思ではないところで働く力であり、必ず幸福に繋がるものではないのだ。

まさにこの物語は運命に争い、流されず、自分達の意思で未来を切り開くことが出来る4人の話…。
そして、4人が2組になり続いていく物語…。

自分達で選んだ今があり、それぞれが思う幸せに辿り着いて欲しいと願わずにいられません。
次巻が待ち遠しいです。

4

運命の番って

「少年の境界2」です。
続き物なので、タイトルが「少年の境界」なのに、このカバーイラストが随分おっさんでもいいのです。
冒頭からサラリーマンが居酒屋で飲んでいてもいいのです。
「少年の境界」を超えた先のお話なのです。

前の巻で切ない終わり方をしていた彼らが大人になってからのお話です。
薫とゆか、そして大我の関係は、それなりの平穏を保っていたのですが、現在の大河の同棲相手でΩのりんがそこに加わったことで、新たな「運命の番」の波乱が起こります。

この「運命の番」っていう強制イベントは本当にBLと馴染みがいい。
オメガバースらしさを十分堪能できました。

5

切ない愛しい

作家買いです。akabeko先生の作品は全部好きです!こころに響く!画風が好みです。表紙カッコいい。

今回は2組のcpの対比が見応えのある作品です。
実はわたし…大我×ゆかが見たかった…薫とりん、申し訳ない!!
ごめんね…大我×ゆかには薫と番いになる前か、大我がゆかを運命と意識した後に一度くらい致して欲しかった。あ、そしたらゆか気持ち悪くなっちゃうか。
でも、2組のことを考えるとこれで良かったのだ…
4人の思いがそれぞれ伝わってきて胸が苦しくなりました。
どうぞお幸せに。。。だったのに!?
3巻があるのですね!
不穏。
え、なに、一悶着あるの?楽しみにしています。

6

運命の番に振り回される人たち

二巻やばかったです。
まず表紙がかっこよすぎませんか?
惚れ惚れしてしまいました。

一巻のラストで、ああこの二人は絶対に幸せにはなれないんだろうなと思ったんですが、以外にもハッピーエンドだったので驚きました。
次の三巻の予告がまた不穏でしたけど…それは置いといて、今回は『運命の番』にかなりスポットを当てたお話でした。
新キャラのりんが見ててつらかったです。
本能に振り回されて、心と体もぐちゃぐちゃになっててかわいそうでした。
病んだりんを一巻ではゲスのにおいしかしなかった大我が引き戻してくれて感動。そんな優しい心があったんだ…。

りんに何かと邪魔されていたゆかと薫は、そのおかげもあって愛を確かめ合うことができてこれもまた感動しました。
まじめな薫は運命の相手じゃないゆかを、自分の勝手で番にしたことずっと後悔して苦しんでたんですね。薫は作中で沈んだ顔ばかりしている印象だったので、最後幸せでボロボロ泣いていたところもらい泣きしそうでした。

二巻完結ならこれですっきりなんですけど、続くんですもんね…。絶対またなんかあると思うと心がザワザワします。
三巻楽しみです。

6

運命とは

1巻がおもしろくておもしろくて・・・続きが気になり一年間耐えてきました。

2巻では社会人になってからの話と言うのも告知されていたし、社会人大我もカッコ良かったです。でも、

1巻学生時代

(途切れた学生時代)←ここが超気になる!

2巻社会人編
となっているので、1巻と2巻の間の学生時代が気になって気になって・・・。

当初は2巻完結の予定で進行されていたようなので、2巻で社会人編になってもしょうがない事なのだと思います・・・でも3巻へ続く事が決まってしまったとなっては、もっと学生時代編の続きが読みたかったな〜と、思いました。


2巻の内容ですが、薫が運命の相手ではない大好きなゆかを番にした時の決心を知る事ができます。

「運命が好きな人を幸せにしてくれるのか?違う。誰よりも幸せを願う奴が幸せにするんだ。だからあの日、運命より自分を信じた。」と大我に告げる薫。

オメガバースの世界では出来が良いとされるαですが、αの出来の良さを単に仕事ができるという表現ではなく、薫の場合は哲学的な思慮深さも加味されているのが深くて良かったです。

でも、薫の運命の相手だった凜を好きになったのは、ゆかの運命の相手だった大我。と言うことは、ゆかと凜って似てたと言うことでしょうか?もし、薫がゆかを好きになった理由が運命の相手と似ていただけで、ただ凜よりもゆかに先に出会ってしまったから好きになったと言う理由も考えられなくもないなあと思ってしまいました。

4

本当はとっても優しい大我が大好き

 皆が学生だった1巻から時は流れ、各々が社会人となったところから始まる2巻。1巻の最後で大我が運命の番はゆかかもしれないと気付きましたが、そんな大我にも倫というΩのセフレができています。倫は自分を大事にしてくれて番ってくれるαを探しているし、大我は運命の番しか信じないと言っていて、2人は非常にドライな関係です。しかし、倫の働いている居酒屋にゆかと薫が訪れ、まさかの倫の運命の番が薫だと発覚。4人はそれぞれ運命の番を取り替えて関係性を築いていたという泥沼展開に陥ります。

 薫は何度か倫に迫られても必死に遠ざけようとしますが、ゆかはそんな倫を恨むことなく穏やかに諭し、一時は自分が薫と番を解消して身を引くことさえ考えます。でも、途中から自分の中での薫の存在の大きさを感じ始めるんです。薫といるのは居心地も良いし、これ以上に自分を想ってくれる人など現れない。薫も心に決めた人はゆかだけ、と頑なに意志を貫きます。結局薫と倫の間に間違いが起こることは一切なく、薫とゆかの純愛にすっかり魅了されました。実は大我×ゆかをちょっと期待した部分もありましたが、ゆかの純情は報われるべきだと思い直しました。

 対して、本能が薫と番になりたがっていてどうしようもない倫と、それをただ側で見ているしかない大我の関係はとても辛いものでした。大我も運命の番という存在への未練を捨てきれてはおらず、時々ゆかのことも思い出す状態で、簡単に倫を番にすると決断できるわけもなく。でも、ゆかや薫それぞれと会話するなかで、徐々に倫の大切さを自覚していきます。最終的には「誰よりも好きな人の幸せを願う奴が幸せにするんだ」という薫の言葉に背中を押されます。そして、薫以外のαとはしないと抑制剤を大量に飲み続けていた倫に、番になることを提案するんです。こちらは互いに番を得るまで苦しんできた分、これからたくさん幸せを感じられる瞬間があるといいなぁと願わずにはいられないカップルでした。大我は1巻から結構好きなキャラでしたが、2巻ではさらに落ち着いた大人の余裕も感じさせるようになっていて、とっても素敵でした。3巻も楽しみにしています。

3

2CPの対比が鮮やか

少年の境界1巻も衝撃だったのですが、2巻でさらなる衝撃を受けました。
1巻ではあまり描かれていなかった心理描写が、今回は深いけれど苦しく描かれていました。
そうくるか!!という衝撃が大きかったですね。
まだまだ続く次のステップの話が楽しみで仕方ありません。

ーーーーーーー感想とネタバレーーーーーーー

1巻は学生時代、2巻は社会人。
それぞれが大人になっていて、年月を経た関係はさらなるステップへ向かいます。

薫×ゆかの2人は番だけれど幼馴染という関係性のまま。それが薫の運命の番が現れたことにより揺らぎ、変化していきます。
薫がりんのフェロモンを感じることができたのは、運命の番だからなんでしょうか...?番のいるαはフェロモンを感知できないと思っていたので、この部分は読んでいて疑問に思いました。

最後まで、”運命の番に反応するのは生理現象”という態度を貫き、自分の心を大切にする薫がとても素敵でした。
この2人は王道といいますか、安心して見届けることができるのでは...と思っています。

大我×りんはほんとうに苦しかったですね...
2人とも運命に出会っていながら番になれなかった同じ境遇ですから、辛かったです。
一番おどろいたのは大我の変化。相変わらずの傲慢さが、りんの不安定な精神に触れるうちに変化していきます。りんの状況に自分を見たり、彼の発した言葉に傷ついていたり。
彼自身も相当に苦しんでいます。でも番を取りこぼした事実は変わらない。

大我が一歩新たに進むことにより、りんも救われ彼自身も幸せに一歩近づいたようです。

巻末予告から察するに次はベイビー絡みのお話ですね。予告の言葉だけで、それが一筋縄ではいかないことが読み取れます。楽しみだけれど怖すぎますね。

ーーーーーーー
オメガバースという設定を最大限に活かした物語だと思いました。
バース性に抗うものと、囚われるもの。2CPの対比が鮮やかでした。

2

akabekoさんの作家力に息をのむ……なんて残酷な世界なんだろう

どう展開していくのか全然読めなかったakabekoさんのオメガバース作品。
うーわーそうくるのかぁぁぁと想像を絶する残酷さに途中で読み進められなくなるくらいガチ泣きしてしまったけど、これはもう迷わずに神を付けます!
オメガバースに対する苦手意識も克服できそうな勢いでめちゃくちゃ引き込まれました!!
この先がっつりネタバレありでレビューしますが、ご容赦ください。



まず、ゆか(Ω)と大我(α)と薫(α)のトライアングルで進行していくのかと思われたお話は、りん(Ω)が加わって、恋愛の矢印と運命の矢印がぐっちゃぐちゃに絡まる2組のお話になりました。
そして、視点がゆかから大我に移ったことで、登場人物たちに抱いていた印象が一気に変わりました。
1巻を読み終わった時点では運命に逆らって番になったゆかと薫がちゃんと幸せになれるのかどうかが一番の気掛かりだったのに、2巻では運命の番とはもう結ばれることが出来なくなってしまった大我への同情心が否応なしに駆り立てられて、「なんて残酷な世界なんだろう……」もうこれしか言葉が出てこない!
果たして私は誰と誰がくっ付いて欲しいと思っているのか、自分でもよく分からなくなりながら読みました。

あまりにも大我のその後がつらすぎます。
“運命を取り零してしまった”
それは絶対で唯一の存在なのに、もう二度と自分の手には入れることが叶わない。
それでも運命の番を諦めきれずに生きている。
どんな後悔と絶望の人生だろうか。

そして、りん。
あぁそうくるのか・・・と思いました。
4人目のキャラが登場した段階で冷静に考えればそういうことでしかないのだけど、残酷すぎますakabekoさん。。(´༎ຶོρ༎ຶོ`)

りんの運命の番が薫なのです。
りんは本能に抗えず、もはや狂気じみた勢いで薫に惹かれるのだけど、薫の理性は強く、ゆかを一番に思う気持ちはほんの少しも揺るがない。
これがゆかと薫だけが主役のBLなら純愛上等!純愛尊い!と拍手喝采するところですが、本作では大我とりんもまた主役なのです。彼等は当て馬でもなければ、副産物的に生まれたサブカプでもない。
誰と誰がくっ付けば4人全員が幸せになれるんだろう。
そんなことをグルグル考えさせられる残酷なオメガバースの世界観。
薫に選んでもらえないりんは焦りから抑制剤の過剰摂取が止まらなくなり精神的に壊れていきます。
その一方で、運命の番ではないはずのゆかと薫にはなにやら変化の兆しが見え始めて、りんを可哀想に思いながらも、こちらの2人のこともやっぱり応援せざるを得ない。

本作のつらいところは、ゆかも大我も薫もりんも、4人ともがみんな良いヤツらだってことなんですよね。
誰か1人でもクソみたいなキャラがいたらまた違っただろうに。
本能に翻弄されながらも、何が誰の「最良」かを4人ともが必死に考えてる。
その上で自分なりの幸せを掴もうと足掻いている。
そんなのみんなが幸せになれますようにと願うしかないじゃないか(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
四者四様の涙が胸に刺さります。
大我と薫のα組の涙が特にグッときたなぁ。。

Ωだけではなく、Ωとαの両方に平等に悲劇性を与えているからこそ、残酷さが増すけどカタルシスも増すakabekoさんのオメガバースの世界。
何気なく見えて、凄くしっかり考え抜かれた設定なんですよね。だからこんなに面白い。
オメガバースが苦手な人にも本作はちょっとチャレンジしてみてほしいなぁって、私もあんまり得意じゃないからこそ思えてくる2巻の内容でした。

大我が一歩踏み出せたことで、3rdシーズンは4人でひとつのお話から2組それぞれのお話になっていきそうですね。
ちょっと光の見える面白そうな設定がありそうですし、ますます目が離せません!!

【電子】シーモア版:修正-(描かれていない)、カバー下なし、裏表紙○、電子限定特典(1p)付き

12

完全敗北( ºωº )チーン…

1巻が凄く面白くて
このまま学生時代の話が続くのだろうと楽しみにしていたのですが、
2巻で急に大人になってる…!!

1巻で大我が運命の番がゆかだと気づいた時の消失感が好きだったので
この後どうなるんだろうとワクワクしていた…のに!!

大人になってセフレいて
挙句の果てにセフレに本気になってしまうなんて〜!!

えーー!
大我×ゆかCP好きだったのに…!
完全敗北です…はぁ…_:(´ω`」 ∠):_

ストーリーは運命に抗えるのかがテーマで面白いし、
高評価の中申し訳ない気持ちでいっぱいですけど
どうしても大我×ゆかが読みたかったので…ほんとに、ほんとに残念です…

それぞれのCPでお互い愛し合ってるし子作りしようとしてるし、
元々オメガバース作品が苦手なこともあって、このまま読み続けるか悩みます。
大逆転はなさそうだなぁ…(*´-`)

10

ヒリヒリと胸をかきむしられるメロドラマ。

恋という感情は、「運命」に勝てるのか?ー
オメガバースを主題とした、このメロドラマ展開は昨今多く見られるかと思います。
こんなにもヒリヒリと胸をかきむしられる様な作品に、久しぶりに出逢えた様な気がします。
そして、都市伝説とまで言われているのに、身近に出逢ってしまった「運命の番い」。
その苦しみと愛を知るまで、を緊張感を伴って描かれています。
はぁ〜。ハラハラしたぁ。
この緊張感と、ハラハラをぜひ味わって頂きたい‼︎
そして、自身を振り返ってみてほしい。
周りに当たり前のようにいる、家族や恋人や、大切に想う人やその人達との関係を。
愛する人の為に、貴方は何が出来るのか。
オメガバースじゃ無くったって。
愛情や大切に想う気持ちは、ずっとそこにあるのだということを。
…なんて。そんなことを思わずにはいられない。

本作は1巻の数年後、なので。少年の境界に居た彼等が、その時代に引き摺られているようにも
見える。どうしたって人は過去の積み重ねで生きているし、その未来を作るのも、自身でしか無い。
彼等が紡ぐ次代へと物語は続く。

赤い表紙に、大我。色っぽくて好きです。
akabeko 先生の絵は、特にその眼差しにもの凄く色気を感じます。

0

ネタバレ注意

とても切なくて、重いストーリーでした。
詳しい説明は、先のレビューに書かれているので、私は感想だけを書きますね。

1組目のカップルの攻・薫(α)。
彼の一途さ、ゆかへの愛情は、学生時代と変わっていません。
ゆかを幸せにしたい、運命の番ではない自分にそれが出来るだろうか。
悩みながらも、心の中にいるのはゆかだけ。

受・ゆか(Ω)。
薫が好きだと気づき、薫と番になれて良かったと思えるようになり。
番になっても、ヒート中以外はあくまで幼馴染でいようとした薫の気遣いに、自ら踏み出す決心をするほどに。


2組目のカップルの攻・大我(α)。
学生時代、友達のゆかが運命の番だと気づいた時には、既にゆかは薫の番になっていたー。
自分のせいで、運命の番を遠ざけてしまった過去。
もう自分に運命の番が現れることはない。
彼も彼なりに過去を後悔し、苦しんでいます。

受・りん(Ω)。
奔放で、自分を番にしてくれるαがいれば、ヒート中も安心なのにと思いながら暮らす日々。
しかし運命の番である薫に出会い、狂気的とも言えるほど薫を欲してしまいー。


オメガバースものは結構好きで、「運命で惹かれ合う」という運命の番の設定もとても好きです。
性格では合わないのに、どうしても相手を求めてしまうとかね。
BLでは堪らないです(笑)。
でもこの作品に関しては、まさかの運命の番が他の相手と番になっているという、何とも切ないパターン。
読んでいる側としては、運命の番でなくても相手を思い合い、幸せな日々を送る薫・ゆかカップルをおびやかさないでくれ、そっとしておいてあげてくれと思ってしまいますが。
でもこれ、りんの立場に立ってみると、そりゃね…キツイよね。
学生時代、部活中にヒートを起こしチームメイトに襲われ、退学し。
Ωであるが故にまともな職に就けず、いつかαが番にしてくれたらいいなと願いながら、色んなαに寄生するように転々と過ごし。
やっと出会えた運命の番は、他のΩを番にし、そのΩを心から愛し、自分に対しては体は反応してもそれに抗い、距離を置こうとする。
キツイなあ…。
そりゃ「俺のαなのに!」ってなりますよ。
運命の番に対しては「お前は俺のαなのに、何で他のΩを番にしたんだ!」とか。
その相手のΩに対しては「お前が俺のαを横取りしたんだ」とか。
そういった負の感情が湧いてもおかしくない。
なのにりんは、そういう感情は持たないんですよね。
あくまで「ゆかさんに申し訳ない。でも薫さんが欲しい」。
りんは心の綺麗な子なんだなと。
まあ、初対面の時にゆかがりんに対して優しかったことも影響してるでしょうが。

とりあえず2巻では、それぞれのカップルがお互いの思いを確認し、それぞれ幸せになっています。
2組とも、「あれ?ヒートじゃないのに何かおかしい」「いつものヒートと違う」など、本当の意味で相手を愛し愛されることで、運命すら乗り越えた?みたいな描写なのかな?

てっきりこの巻で完結かと思いきや、続きがあるんですね。
大我・りんカップルは特に試練が待っていそうな感じですね…。
どうかそれぞれのカップルが、幸せになってほしいなぁ。

3

少年時代の分岐点

うわわ~!
ますます面白くなってた!!

2巻は一気に年数が経って社会人となり「少年」ではなくなったけれど、
α・β・Ω の性が発現した少年時代の分岐点が未だ後を引きずり色濃く影を落とし…。
2組のCPの運命が絡み合っていました。

・「運命の番」に執着する者
・運命などなくとも心を貫きたい者
・番相手の「運命」を知り戸惑う者
・1歩離れたところから見守る者

第2の性の翻弄されながらも幸せを模索する姿がグッときました。
4者4様 見えてるモノが微妙に噛み合わず切なさがこみ上げます。
あああ~オメガバース世界罪深いわ…。
(余談ですが1巻の予告にあったシーンはなかったです)


さてさて。
1巻にて初めての発情期で番となった薫とゆか。
大我は自分の運命の番はゆかだと気付いたけれど、時すでに遅し…。
燻る気持ちを残したまま大人になっていました。

そんな大我にはセフレの同居人・りん(Ω)がいます。
何の因果か…りんとゆかが偶然出会い、薫とりんが出会ってしまった。

一目見て「運命の番だ」と気付く薫とりん。
やっと見つけた運命に固執し、りんは薫を追い求めるようになります。
しかし薫は運命なんかより昔からずっと心に決めてたゆかと幸せになりたくて…。
ゆかは りんからぶつけられた言葉に迷い悩んでいました。

薫を求めるあまりどんどんボロボロになっていくりんに大我はーーーと展開します。


【その出会いは、だれかの不幸であり、だれかの奇跡だった】
読後、あらすじにあるこの一文が刺さりました。
結果的にどれが不幸で奇跡かはわからないけれどみんな良い方向になってホッと一安心。
出会いは不幸だったとしても不幸だけでは終わらない4人の関係がとても良かったです。

作者さんのインタビュー記事で2CPの対比を意識したというような言葉がありましたが
そのあたりはとてもわかりやすく描かれていたと思います。

顕著に表れてたのは大我と薫かな?
この2人の違いにはめちゃめちゃ萌えました!!!

薫の一途さや性格、これは1巻の時から変わりません。
たぶん子供の頃からずっと変わらないのだと思います。
ゆかが好きだから。ゆかを守るため。
そのような気持ちが彼の中に折れない柱になってるのだと思うと…(;///;)
運命の番とは理屈でなく本能的に否定できないものとされてますが、
本能ですら感情で押しとどめる強さがとても良かったです。

大我は…大我は……。゚(゚´Д`゚)゚。
少年時代から成長したと感じる部分が多くてグッときます!
大我が成長出来たのはゆかと番になれなかったのが起因してるのかな?と思いました。
すんなりゆかと番になってたらきっと傲慢っぽさのあるままだったのではなかろうか…と。
なんとなくですが、個人的にはそう感じました。

表に出さないけれど運命を取り零した過去を引きずる大我は
りんが運命に固執する気持ちが痛いほどわかってたんだろうなーと。
だからボロボロのりんをほっとけなかった。でもりんに気持ちは届かなくて…。
次第にりんを幸せにしたくてもがき始めるのに切なキュンが止まらなかったー!(;///;)

一見強そうに見えて、自信のないとこが見え隠れしてたのもめっちゃ萌えた。
その辺りは薫と真逆で、そういう弱いところがほんともぅッッ(;///;)

また、勢いで番になったけれどそれ以外は変えられなかったゆかと薫の関係。
りんが現れたことによって2人の関係が改まって良かったです。
微妙に噛み合わなかった視線が重なり、幼馴染みの枠をぬけて。
恋人への変化が幸せに満たされていてキュンキュンしました!
恥ずかしそうに笑うゆかがめちゃ可愛かった。
あああ良かったよぉぉぉ(;///;)

運命に固執しつづけたりんは…うーん感情が難しい。
悪い子ではないということ、固執してしまうほどツライ過去があったのは察せられました。
メンタルが弱ってたのも抑制剤の副作用が大きかったのかな?
描き下ろしではさわやか青年でスッキリした面持ちになってホッとしました。

個人的には2巻はとても綺麗な終わりだと思ったけれどまだまだ続くようです。
心の準備して待機します(;ω;)ウッ

15

「本能」か「恋」か

待ちに待った2巻。

1巻はゆかが表紙に描かれていましたが、2巻の表紙は大我。という事で、2巻は大我がメインのお話だったように思います。

1巻はゆかたちが高校生だった時のお話。
2巻は、月日が流れ、社会人になった彼らの姿が描かれています。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。






「運命の番」の存在を信じ、恋人を作らない大我。
けれど彼は、居酒屋で働く倫という青年と一緒に暮らしている。

Ωの倫は、「Ωである」という事を受け入れ、したたかで、Ωという性を隠すことはしていない。

が、それは、自身の人生を諦念しているから。そして、身の安全と生活を保障してもらうために、大我のもとに身を寄せている。

そんな倫を抱くことで、大我も見返りを得ている、という関係。

そんな倫とたまたま出会い、同じΩであることから親しくなるのが、ゆか。
けれど、そんな倫の「運命の番」が、ゆかの番である薫で…?

大我は、高校生の時にすでに、自分の「運命の番」がゆかであることを認識していた。なのに、「運命の番」にこだわる。
裏を返せば、彼自身がとった愚かな行動と言動で、ゆかを手放してしまったことに対する後悔からではないのかな、と。

ゆかでないのであれば、他の人はいらない。

そんな大我の心の叫びのようにも思えました。

そして一方の薫とゆか。
倫が、薫の「運命の番」と知って、彼らが選ぶ未来は―。

帯にもあるように、2巻が描いているのは、本能か、それとも恋か。

ゆか一筋の薫が、倫のそばにいると身体が倫を欲しがる。
そしてそんな薫を見て、身を引くことも考えるゆかの姿に思わず落涙しました。

αに番を解消されたΩの「これから」は悲惨なもの。
それでもなお、薫のために身を引こうとする。
倫の存在が現れたことで、今まで流されるように薫のもとにいたゆかが、自分の気持ちに正面から向き合う事になった。
薫への想い。
そして、妊娠する、という事。

倫が「運命の番」である薫を求めて暴走するようになって、自分と向き合うようになった人物がもう一人。

大我です。

俺様で、身勝手な彼が、倫のために行動する。
不器用な彼の、倫を想う恋心に萌えが滾りました。

倫が薫を求める姿は痛々しいものがありましたが、雨降って地固まる、になって本当に良かった。二組の幸せなCPに、赤ちゃんがやってきますようにと願ってやみません。

で。

終盤に続編の予告が掲載されています。
楽しみ過ぎる…!

早く続きが読みたいです。

21

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