芥先生デビュー作。

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作シークレットノート

天宮快晴,天宮家の次男,α
樹双葉,バース性別不明,快晴に仕える

同時収録作品シークレットノート

天宮雨情,天宮家長男,α
四葩(ヨヒラ),雨情に仕えるΩ

その他の収録作品

  • サニーデイノート(描き下ろし)
  • カバー下:漫画「似てる・似てないの話」「傷の話」

あらすじ

第一次性別検査にて“性別不明”の結果が出た双葉(ふたば)。
育ててくれた優しい祖母が亡くなり、15歳にして住み込みでα一家・天宮(あまみや)家の御屋敷で働くことに!
仕えることになったのは、引きこもり・毒舌・人間(特にオメガ)嫌いの快晴(かいせい)様。
初対面から怒鳴り散らされ、やっていけるだろうかと心細く思ったその夜、
快晴の兄・雨情(うじょう)とその使用人でΩのヨヒラのセックスを目撃し、
衝撃とともに 体の奥が火照るのを感じる。
この反応はΩのフェロモンにあてられて?
それとも別の理由がーー?!

作品情報

作品名
シークレットノート
著者
 
媒体
漫画(コミック)
出版社
東京漫画社
レーベル
MARBLE COMICS
発売日
ISBN
9784864423489
4.1

(130)

(46)

萌々

(62)

(21)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
14
得点
541
評価数
130
平均
4.1 / 5
神率
35.4%

レビュー投稿数14

正統派オメガバース

「イノセント ベル」が読みたくて、シリーズの祖から。

身寄りがなく進学を諦め、住み込みの使用人として住む場所と着る物と食べる物を与えてくれるご主人様に仕えて、これからとにかく一生懸命に働くんだ…
そんな不憫で健気な15才・双葉が主人公。
年齢的にも体格的にもまだ第二性の性別がつかず、性別不明として生粋のα名家・天宮家の別邸で天宮快晴(α)のお世話係となるが…
…と始まります。
はじめは、気難しい快晴にクソガキと怒鳴られドツかれ、コミカル系?とも思えるような出だしなんだけど。

でも結局は正統的なオメガバース。
人を寄せ付けないα男は愛を知り、哀しいΩ少年は愛を得る。定型的ではあります。
なら陳腐なのか?というと全くそんな事はなく、「ザ・オメガバース」的な美点に漏れはない。
大事にしたい思いと、押し寄せる本能。奪うαに震えるΩ。アノ快晴様が双葉にはこうなる?という萌え。
Ωのフェロモンに惑わされるだけでは決して無く、双葉の15才としての時間をちゃんと考えてくれる快晴。
ストーリーの起承転結、オメガバースの基本、その上でスピンオフの芽もきっちり入っていて、かなり巧みな作品だと思います。

2

とてつもなく可愛いい受け

恐らく私の既読作品の中で最高に可愛い受けです。
オメガバースの設定はストーリーの重要部分ではありますが、二人の恋愛というか関係には性別は無関係です。こんなこ(受け)ほっとけないよ!

1

お互いに支え合うオメガバ

「ハイドランジア ケージ」からきました。こちらの方が可愛らしい印象のオメガバースです。

受くんなんと15歳!若い!でもショタっこ感はそこまで強くないので苦手な方もいけるかな?

育ての親であるおばあちゃんに先立たれ、行くところを失ったコエダくん(ご主人様がつけたあだな)。性別不明者限定の住み込み求人に応募し、お屋敷で働くことに。そこで出会ったカイセイさまは、αβΩ全てを嫌う引きこもり(家で仕事してる系引きこもり。見た目はイケメン)で、コエダくんとも必要最低限の接触しかしようとせず…というはじまり。

ハイドランジアのヨヒラくん同じく、頑張り屋で健気、こちらはそれに加えてウブで可愛いです。彼の明るくて頑張り屋な性格が、カイセイの心を少しずつ溶かしていきます。

アルファがオメガを救うオメガバースはよくあるけど、精神的にお互いが支えられている、大きな影響を与え合う(遊び人⇨一途以外で)オメガバースもなかなか良いです。続きがあれば読みたい!

2

王道だなぁ

色々あって性別に後ろ向きな攻めと、天涯孤独な受け。主従モノという点でも王道で万人受けする設定なのではないでしょうか?(オメガバースなので入り口は限られてるかもしれませんが)
内容は非常に満足なのですが満足が故にページ数の問題か少々早足だったのが残念です。2巻くらいの分量で読みたかったな....笑 ページ数に関しては作者様がどうこうできる問題ではなかったでしょうしおまけ程度でいいのでもっとイチャイチャしてるふたりが見たいなぁ....

3

オメガバシンデレラストーリー

祖母を亡くして天涯孤独になった15歳がお金持ちの家に住み込みで働くことになる。
その条件が性別不明だということ。
というオメガバースの話。

頑なな攻めの心が徐々に受けにだけ打ち解けていく姿が良かった。攻めの兄は思ったほど悪人ではなくて、読んでいて嫌な気持ちにならないオメガバです。最後はハピエンで、この先もっと幸せになりそう。
もうちょっと一波乱ふた波乱ありそうな感じだったけど、ページの都合なのかな。もうちょっとお兄ちゃんやヨヒラとも絡んだ話が読みたかったな。
あと、お兄ちゃんカプの話も気になるし。
いつかスピンオフとして続きが読みたいです。

1

オメガバはやっぱりいいねえ…

ハイドランジア ケージが発売されたので再読
オメガバース

こちらを読んだときには分からなかった素性の兄とヨヒラが新作の方で掘り下げられているので、そちらを読んでからまたこちらを読んだら、初見では微妙なキャラだった兄とヨヒラが好きになっていたと(笑)

ハイドランジ~が何故先じゃあなかったんだろう??

αもβもΩも大嫌い引きこもり御曹司次男×発育が未熟で第二性がはっきりしない薄幸少年との恋
αの快晴さまのツンデレっぷりが可愛い(攻です)
Ωの双葉くんは健気で泣き顔が可愛いです

恋心を自覚してからの快晴さまの溺愛っぷりがよかったです

4

好きです

ハイドランジアケージで気になったカップリングだったので読んだらハイドランジアケージも好きですがこの2人のカップリングが好みでした!
無愛想だけど優しさ快晴が好きです!

4

双葉を芽吹かせるのは快晴なり。

「ハイドランジアケージ」が本作のスピンオフとは知らずに先に読んでしまったのですが、互いに相互スピンオフといった感じでもあるので、問題無かったです。むしろ時系列的には「ハイドランジアケージ」を先に読んでいた方が良いかも。
何故なら、「ハイドランジアケージ」にて訳あって引きこもりになっていた快晴さまに性別不明の世話係を雇うという経緯が物語中盤に差し込まれているからです。
樹が天宮家に来た時点で、長兄の雨情が拾った四葩は既に大人になっている。雨情と四葩の濡れ場をうっかり見てしまった樹はまだ10代のほんの子供なのだ。
後に弟の快晴さまに愛される事となる樹の身体中に付けられたキスマの痕を見て、四葩は「お前、身体凄い事になってるな。」と風呂場で呟く。長く天宮家に支えていた四葩よりも恋が成就するのは樹の方が先なのだ。
てなわけで。「ハイドランジアケージ」よりも、本作はトントン拍子に、コミカルに物語は進む。ジトーっとした雨模様の「ハイドランジア」よりも、明るくて痛快なのだ。トーンが全く違うので、本作を後に読む方が良いとも言えそう。

α一族に生まれた快晴は第一次性別検査ではΩと判別され 後に再検査でαと判明したが、その時にΩへの差別を受けたり、αと解って手のひらを返した様に接して来る人たちを知り、人間不信の引きこもりとなっていた。性別不明だからと雇われた樹は快晴さまの癇癪にビビリながらも健気に懸命に働く。たった一人の家族、祖母を亡くして居場所の無かった樹にとって、天宮家で働ける事は自身の居場所でもあったのだ。そんな樹に徐々に心を開いていく快晴。ところが、快晴さまに心惹かれて行くうちに未成熟だった樹の身体はΩへと変身を遂げる。というか、性別不明だったのが確定したという。
「ハイドランジアケージ」で優しい使用人だった椿さんが怖くてビビリます。Ωになった樹を「捨てて来ました。」って⁈ 天宮家の為を思ってとはいえ、冷徹過ぎる。
勿論樹への愛を悟った快晴さまは街で襲われかけた樹を颯爽と救います。
そこからはもぅ‼︎ 溺愛まっしぐら。クールだった快晴さまの溺愛っぷりに恥ずかしいやら照れるやらで、引いている樹が可愛いです。
ビックリなのは、甘あま後日談として。働く為に学業を断念していた樹を復学させる快晴さま。「お前を孕ませるのは卒業してからだ。」カッコ良く宣言して、樹も感激してアフターピル飲んでんだけど⁈ いやいやいや。樹まだ10代だからね。発情期を楽にさせる為に愛情で番ったのはまだいいけど、子供相手にヤリ過ぎなんでは⁈ と、震撼するラストでもあります。

芥先生はカラー表紙よりも中の白黒ページの方が魅力的な作画な気がします。それは最新の作品も同様で。中身の絵の方が色っぽいと思います。

0

続編どんどんお願いします!

「ハイドランジア ケージ」から来ました。
どちらも凄く良かったんですけど、個人的にはこちらの作品の方がトキメキ大きめでした。
なにより双葉くんの健気さが良かったですし、境遇はよくないのに悲壮感が染み込んでなく、明るくて前向きな所が特に好きです。
雨情の弟の快晴は、他人を寄せ付けない、というキャラクターではありますが、憎めないツンデレちゃんというか…双葉に「引きこもり」二回言われてキレてるシーンはすごく微笑ましい。カッコいい場面はやっぱり、双葉がオメガだからひかれたんじゃないって力説してるところですね。

椿さんもいい味だしてますし、天宮兄弟を中心としたストーリー、続きが是非読みたいです。

4

スピンオフからの逆読みで、更にループにはまる。

良かった~❤️
【ハイドランジア ケージ】を読んでみて、余りにも良かったので、もちろん前作である本作も即読んでみました。
と、言うか紙で購入しました。やっぱり、ページをめくってどきどきしたかった…

さて、西の屋敷の快晴様と双葉の話です。先にスピンオフの【ハイドランジア ケージ】を読んでいたので、むしろ双葉が西の屋敷に来ることになった経緯を納得して読み進めました。

性別不明の筈が、雨情様と四葩のセックスを目撃してしまってから発情期を迎えてしまった双葉。
とはいえ~快晴様は明らかに双葉を気に入っていますもんね。
寝入った双葉に触ったり、キスしたり。
これ、双葉が快晴様にときめくし、嫌じゃないからこそ良いけど、ちょっとしたセクハラ案件とも言えます。
でも、この2人はあと一歩なんですよね。
読みながら、あーもー、焦れったいぃ~!
と、読んでる私がモダモダしちゃう感じです。

快晴様素敵だわ…
兄の雨情様と違う格好良さです。
人間不信な引きこもりキャラかと思えば、双葉に対するツンデレ…っ。
双葉も健気で、快晴様を気遣いながら一生懸命仕えていて。

発情期にどうしようもなく、当て所もなく彷徨った双葉。危ういところで、現れた快晴様が、かなり良すぎです。

さっさと、番になることを選んだことも、あれこれ裏表無く率直な快晴様らしい。
双葉も、快晴様だけにエロく可愛い。

スピンオフ始まりでしたが、どちらも良かった。逆読みでも、良さが変わらないって素晴らしいです。
椿さん、四葩のこともエピソードと並行して芥先生の世界観で生きてる。
こちらと、【ハイドランジア ケージ】は私にとってループ読み決定でした。
何なんですかね、甘辛交互食べが止まらないみたいな感じですね!

快晴様には、陽の光の双葉が良く似合う。
読み終えてからも、充足感のある素敵な作品でした❤️

8

スピンオフより好き

『ハイドランジア ケージ』を読んで、こちらのスピンオフ作品だったと知り読んでみました。

私はこちらの作品の方が好きでした。
双葉も15歳で身寄りが居なくなって住み込みで働いたりと不憫ではありますが、快晴とのやり取りに悲壮感がありません。

快晴も乱暴な言葉遣いだったり、俺様ですが雨情のようにアルファ以外を人とも思って無いような思考の持ち主ではなかったです。まともな感覚の不器用なだけの優しい人でした。
双葉を番にして高校に通わせてあげるなんて、カッコいいし兄カップルより断然好きですね。

出来れば続編で高校行ってる双葉と引きこもりでなくなった快晴。2人の子どもも見てみたいと思いました。

6

五里霧中からの幸福

再読です。
面白いと思うオメガバース作品の一つです。
身体が未発達で〝性別不明〟の双葉が主人公です。

唯一頼れる存在だった祖母を亡くし、
進学を諦めて住み込みで働くことになった双葉。
天宮家の次男・快晴(Ω)の世話係になるも、
快晴はとても扱いにくい人物で……

双葉は恵まれない境遇ながらも、前向きで頑張り屋です。
とても愛らしく好感の持てるキャラだと思います。
対する快晴は性別検査でΩの誤判定を下されたことがあり、
Ωと分かって周囲の人々が離れていってしまったことから、
人間不信……特にΩ嫌いになのです。

ここは普通、離れていったα嫌いになるんじゃないのかな?
……なんて思うのですが^^;

快晴と双葉の距離が近付いていく過程が自然で、
寝ている双葉にチュッチュする快晴が可愛い^^
なんで惹かれるか分からない快晴ですが、
双葉はΩなんですよね……

Ω判定が下された双葉は屋敷から追い出されてしまいます……
ここがとても切ないのです。゚(゚´ω`゚)゚。
そして、そんな双葉を迎えにくる快晴に萌え萌えです♡

かかっていた霧が晴れていくような素敵なラストです。
〝快晴〟の名前の意味にも納得!
描き下ろしがまた最高‼︎

サブキャラの快晴の兄・雨情(α)と使用人・四葩(Ω)のお話は、また別の作品です。

3

兄弟が晴れと雨‥

オメガバースです。
前に試し読みで絵がイマイチかな〰っとスルーしてしまったのですが、やはりα×Ω設定好きといたしましては読まずにはいられないといいますか‥。

読み出しますと絵柄はそんなに悪くなく読みやすくて良かったです。

オメガバースのわりには大人しい表紙なので比較的買いやすいかと思われます。
恥ずかしそうに目をそらす男の子がΩの双葉くん、そこへ覆い被さっている目付きの悪い黒髪がαの快晴さんでございます。

最初、性別不明な双葉くんや、αなのに間違ってΩ判定が出てしまいそれが人間不信の原因となり引き篭もってしまう快晴さんなど、なかなかテイストが変わっていて面白く飽きずに最後まで読めました。

従者もので執事がいて、豪邸で東と西と建物がありそれぞれ兄弟が住んでいる、なんていう物語背景がなんか現代なのに何処の時代か分からないようなのが好きです。

攻めが黒髪寡黙である事、受けの事を最初は冷たくしていたのにだんだん健気な受けにほだされめっちゃ可愛がるようになるなんてのも毎度ながらツボにハマります٩(♡ε♡ )۶
兄カップルも、この物語りには描かれませんが、ヨヒラくんの想いが最後には成就するといいな〰なんて思います。

久々、面白く読めました!
軽い感じのオメガバースなので初心者さんにも向いているかと思います。

3

攻めのデレが絶妙

お金持ちなαと不憫なΩという王道オメガバース、攻めの気持ちの変化とひねくれっぽさの対比が際立っていて面白かったです。Ωの子の不憫さも可愛くて健気で、王道って良いな~と思った作品でした。

ーーーーーーー感想とネタバレーーーーーーー

面倒を見てくれていた祖母が亡くなり孤独になった双葉は、”性別不明”であるという理由から天宮家で使用人として雇われるようになります。

対するαの快晴は、過去に性別の誤判定があったことにより他人との干渉を絶ち、引きこもった生活をしています。引きこもりでも優秀なのは、やっぱりαといったところ。

めんどくさくて捻くれ者の快晴の横暴さにも、健気に立ち向かう双葉の可愛さ...
快晴の対処に困る以外は案外うまくやっていけていた2人ですが、その間をかき回して行く存在がいました。それが快晴の兄の雨情。色狂いな雨情なので、ちょっかいをかけていくだけですが...

2人の距離の縮まり方は探り探りで、快晴は双葉から”良い匂い”がするのが気になるよう...毎晩、双葉の部屋へ赴きキスをするという行動に戸惑う双葉。
ここらへんがもどかしくて、どこか初々しい雰囲気がありました。

双葉の性別が固まったことにより2人の仲に亀裂が生じますが、さすがαといった快晴の行動により元に戻ります。番になるタイミングはすぐですが、性格的にとてもお似合いな2人で良いと思います。

双葉がレイプされそうになる描写が2回あるので、その点が気になるかたは注意が必要だと思います。

個人的萌えポイントは、快晴の無自覚なデレでしょうか...番になる前にも甘い雰囲気になることはあるのですが、番になってからの行動が...最高でした。
あと気になるのは、兄の雨情とその使用人の四葩の関係性。これスピンオフになったりしないかな~と思っています...

6

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP